どうも、小木 琉山です。
今回は直葉が初登場致します。口調などがあやふやになっているかもしれませんが、大目に見てくださると幸いです。
では、本編をどうぞ。
キリトから連絡を受けた俺は今、全速力で写真の印刷作業に勤しんでいた。
「うおおおお!早く、早くするんだ!そろそろ洒落にならないレベルで遅刻する!」
ちなみに、キリト達との集合時間は11時だ。
「ん?インク切れ?くそッ!!なんでこんな時に!」
プリンターのインクが切れて印刷が止まってしまった。俺は瞬時に変えのインクの場所とそこまでの最短ルートを算出。即時行動に移した。
2分とかからずインクを交換して作業を続行する。
作者「なんでこんな事に本気を出してるんですかね?シンヤさん」
当然だろ!この写真をアスナさんに見せた時の修羅場が楽しみだからだよ!
「間に合ってくれええ!」
〜〜〜〜
「で?なんでそんな今にも倒れそうなくらい疲労してんだ?」
キリトが困惑して若干引きながら聞いてきた。
「い、いや、ちょっとサプライズの用意をしてたら、はぁ、出るの遅れちまって、グフッ、ゴホッゴホッ!」
「そ、そうか」
おい、マジでそんなに引かないでくれ。え?そんなに酷い?キリトはなんか顔を引きつらしてるし、妹と思われる女の子はキリトの後ろから変な生き物を見る目で見てくるし。
「まぁ、それはそうとして。その子お前の妹でいいのか?それとも彼女?そうだったら、俺全力で知人に広めまくるけど。」
「な、んなわけ無いだろ!妹であってるよ!恐ろしい事言うな!スグ紹介するよ。こいつは俺の・・・親友の桐本 真也だ。」
「ど、どうもはじめまして。桐ヶ谷 和人の妹の桐ヶ谷 直葉です。はじめまして、えっと桐本さん?」
キリトの後ろから出てきた直葉さんが丁寧に挨拶をしてくれた。
「どうも、そこの和人君の親友の桐本 真也です。よろしく、直葉さん。ところで和人、親友の前の間はなんだ?そこら辺詳しく聞こうじゃないか。」
流石に直葉さんはキリトという名前を知らないだろうから和人と呼んだ。そんな気配りのできる親友に対してこのやろう!
「な、なんのことやら。さぁ、そろそろ行こう。」
あ、こいつ流しやがった。
「なぁ、直葉さん。こいつって家でもこんななの?酷い事されてない?されてるんだったらお兄さんに言いなよ、こいつを物理的及び社会的に殺すから。あ、あと俺の事は真也でいいから。」
キリトが逃げるように歩いていくので俺は直葉さんに話しかけた。まぁ、キリトの妹という事は後々関わることもあるだろうし。例えばキリトとアスナさんの結婚式の時に話したり。家に遊びに行く(という名の嫌がらせ)時は会ったりすると思うんだよね。
「あははは、お兄ちゃんと仲良いんですね。でも、お兄ちゃんがあんな風に接するのって真也さんだけだと思いますよ?お兄ちゃん友達あんまりいないだろうし。」
ほうほう、なるほど。
「あ、あと、酷い事とかはされてないから大丈夫ですよ。むしろ普段はとても優しいですし。」
と、若干はにかみながらそう言った。
・・・アイツ、流石に妹にまでフラグ立てたりしてないよね?
「そ、そうなのか。教えてくれてありがとうな、直葉さん。」
大丈夫なはずだいくらアイツが生粋のフラグ建築士でもそこまではしないだろう。・・・しないはず。・・・しないといいなぁ。
どうしよう、考えれば考えるほどキリトがフラグを立てているようにしか見えなくなった。
「あの、真也さん。なんであたしの名前にさん付け何ですか?真也さん、お兄ちゃんと同年代ですよね?」
むむ?そこかぁ。まぁ、そういう人も世の中結構いると思うんだけど。年上の人からさん付けはやっぱり違和感あるのか?
「あ、嫌だった?特に理由は無い「それはな、スグ。こいつがチキンで女性の名前を呼び捨てに出来ないからなんだよ。」っていきなりなに言ってやがる!直葉さんに変なイメージ持たれるだろうが!」
こいつ、マジで一回しめてやろうか。
前の方に行ってたと思ったら、爆弾投下してきやがった。
「え?そうだったんですか?!す、すいません真也さん。あたし真也さんの触れられたく無いであろう点を」
「いやいや違うから!全くの誤解だから!おいコラ和人!やっぱり変なイメージ持たれちまったじゃねーか!」
流石に親友の妹からチキンと、認識されるのは嫌だ!
「うーん、俺何のことかわからないなー」
「畜生め!!」
そんなこんなで病院に入り、アスナさんの病室まで歩いて行った。
あ、病院では静かにしましょう。
〜〜〜〜
それから俺達は最上フロアのアスナさんの病室まで歩いてきてた。途中エレベータを使ったけど。
アスナさんの病室の前に着くと、キリトがパスカードを使ってドアを開けて俺達は中に入った。
そしてキリトは何か祈るようにカーテンに手をかけて引き開けた。
直葉さんはベッドに眠るアスナさんに見とれていた。まぁ無理もない、現実でもアスナさんはかなりの美少女だと俺も思う。まぁユウキに勝る美少女はいないと思うが。
キリトは直葉さんにアスナさんのことを紹介し始めた。
俺は軽くアスナさんに挨拶をしてとある物を準備することにした。
それはもちろん。
アルシャさんとサクヤさんとキリトのスリーショットの写真ですよね。
まぁ、皆さん察してたとは思うけど。最初の方で印刷してた写真ってこれなんだよね。
あの後、ちゃんと写真立ても買ったんだよ。後は写真を入れるだけでっと
完成!
あ、ちょうど直葉さんに説明し終わってる。・・・ん?直葉さん、なんかキリトがアスナさんに向ける目を見てなんか悲しそうな顔してるんですけど。まるで、失恋したかの・・よう・・な
・・・やっぱりフラグ立ててたんじゃねーか!
これは、なおさらこの写真をアスナさんに見せて修羅場を起こさねばならんな。
もはや、アイツ呪われてんじゃねーの!?流石に立てたフラグの数が多すぎると思うんですけど!?
えっと、確かとあるビーストテイマーさんにとある鍛冶屋さんにとある黒猫団の泣きぼくろのある団員さんとか。
いや、おかしいでしょ。最終的に三人ともアスナさんとの結婚知って諦めたっぽいけど。
この上さらに立てるか!?最近だとリーファさんも怪しいし!
「なぁ、和人」
俺は空気に合わせた雰囲気でキリトに話しかけた。
「なんだ真也」
「アスナさんの為に記念の写真を飾ってやりたいんだ良いか?」
「そんな写真用意してくれたのか?ありがとうな真也」
まぁ、なんの記念かは言ってないけどね?
「いや気にするなよ、この写真はアスナさんが目を覚ましてから一緒に見てくれ。」
「どんな写真なんだ?というかお前そんな写真持ってたのか?なんの記念の写真だ?」
あー、やっぱりそこは気になるか。まぁこんな事もあろうかと言い訳は考えてるけど。
「アインクラッド攻略した時あったろ?最後のあの瞬間。あの時、写真を撮ることができてな、ぜひお前たちに見て欲しいと思って(大嘘)」
「そうか、じゃあ、アスナが起きたら一緒に見させてもらうよ。」
「あぁ、楽しみにしておいてくれ。」
俺も楽しみにしておくよ。
この度もこのような駄文にお付き合い頂きありがとうございます。
今回はシンヤさんがすこしゲスっぽくなっています。次回からは軌道修正しますのでご安心ください。
誠にありがとうございました。