絶剣を愛する転生者の物語   作:小木 琉山

19 / 62

どうも、小木 琉山です。

今回は、ヨツンヘイムでの話になります。早く、フェアリィタンス編とファントムバレット編を終えてユウキを登場させたいのですが・・・

これからも精進いたします。

では、本編をどうぞ


剣帝、迷子になる

 

「ぶはぁ!し、死ぬかと思った。取り敢えずまいたか?」

 

なんか馬鹿でかいモンスターに見つかった俺はその場から逃げ出したあとモンスターの死角をついて再び雪の中に潜り込む事でモンスターをやり過ごした。

 

のは、良いんだけど。

 

「・・・ここ、何処?」

 

見事にキリト達とはぐれてしまった。

俗に言うところの迷子である。

 

「・・・いや、いやいやいや、五分も走ってないわけだし!意外とすぐ近くにいるは・・ず。」

 

抱いた淡い希望も再びぐるっと辺りを見回した瞬間消え去った。

 

・・・周りにあったのさっきのモンスターが闊歩している雪景色だったんだよね。

 

 

うん、どうしよう。これって詰んだ?何か突破口は・・・

 

「あ、そうだ、通話機能は使えるんじゃねーか?」

 

そうと決まれば早速実行!

 

prrrr prrrr

 

『もしもし、シンヤか?お前何処にいる「流石だ我が親友よ!ありがとう!出てくれてありがとう!!」・・・お、おお。ど、どういたしまして?』

 

よかった、繋がった!キリトが戸惑っているけどまぁいい!

 

「いや、本当良かったよ。なんか馬鹿でかいモンスターに見つかって逃げてたら、よく分からない所まで来ちまってさぁ。だからぶっちゃけ何処にいるかは分からない!」

 

『は?馬鹿でかいモンスターってそんなんいるの・・・いるな。かなりでかいのが。』

 

あ、あっちの方も見つけたのか。

 

「どうやって合流するか?というかリーファさん無事か?」

 

『リーファは一緒にいるから大丈夫だ。後は合流方法なんだが。ユイ、何かあるか?』

 

『はい!簡単なマップとパパとリーファさんの位置情報を後でシンヤさんに送ります。ですのでシンヤさんはその情報を元にこちらに来て下さい。』

 

おぉ!流石ユイちゃんだ!頼りになるなぁ〜

 

「分かった!ありがとな、ユイちゃん!」

 

『いえ、シンヤさんにはパパがお世話になっていますので。このくらい当然です!』

 

『ユイ!?誰が誰のお世話になってるって!?』

 

「どうも!お世話しているシンヤです!じゃあ、通話切るから!ユイちゃん、データよろしく!」

 

『あ、シンヤ!お前ま』ブツッ!

 

さてと、キリトからかって元気出たし!ユイちゃんからデータが送られ次第行動しますか!

 

ピロンッ

 

ってユイちゃん仕事早いですね。

 

「よっしゃ!それじゃあ行きますか!」

 

そして俺はデータを頼りにキリト達の捜索を始めた。

 

〜〜〜〜

 

「狩るなら早く攻撃してくれ。狩らないなら離れてくれないか。我々の範囲攻撃に巻き込んでしまう」

 

俺がキリト達の方向に歩いていると、青い髪のプレイヤーが誰かに向かって話しているのが聞こえた。その後ろには20人くらいのパーティがいる。

というか、ちょうどそのプレイヤー達が話しかけているあたりにキリト達がいるはずなんだが。

 

と、思考にふけっていると話が結構進んだらしく攻撃までのカウントダウンを弓使いのプレイヤーが始めた。

 

興味本意でその先を見てみると、そこには

 

「・・・饅頭?」

 

饅頭がいた。何処からどう見ても饅頭にしか見えない。まぁなんらかのモンスターであろう。その横にはキリトとそのポケットにいるユイちゃんにリーファさんがいた。

 

声をかけようと走って向かおうとしたがキリト達の方からこっちに歩いて来た。その顔は悔しげに歪んでいた。

 

「おい、キリト、どうした「攻撃、開始!」

 

俺がキリト達から事情を聞こうとするがそれを遮って先ほどのカウントダウンをしていたプレイヤーが攻撃の指示を出した。するとさっきまでキリト達の横にいたモンスターに向けて数人のプレイヤーが躍り出て攻撃を加えて直ぐに引いた。

 

そして、直ぐに魔法が飛んできてモンスターは火に包まれた。

 

正直何が何だか分からない。

 

いや、だってさ!俺がきてこうなるまで数十秒だぜ?これで理解しろって方が無理があるだろ。

 

だけどさ

 

 

 

「やぁ、そこの弓使いのプレイヤーさん」

 

「ん?なんだ貴様は我々の邪魔をするなら容赦は「少し、死んでくれ」

 

言うと同時に俺は弓使いのプレイヤーの首を切り飛ばした。

 

 

 

「ゆいちゃんとリーファさんを悲しませるんじゃねーよ!!」

 

さっきのモンスターが火に包まれた時、リーファさんは顔を背け。ユイちゃんは涙を流していた。

 

俺が怒りを覚えるのにこれ以上の理由はいらない。

 

「これから始まるのは戦闘ではない。これから始まるのは

 

 

 

 

 

 

 

剣の帝王の惨殺劇だ!」

 

 

「な!?こいつ、やりやがった!目標変更だ!モンスターの前にこの馬鹿なプレイヤーを始末するぞ!」

 

最初にキリト達に話しかけていた青髪のプレイヤーが指示を出すと、重戦士達が俺に向かってそれぞれの獲物を持って切りかかってきた。

 

〜〜〜〜

 

「なぁ、バカだろ?お前真性のバカなんだろ?」

 

俺とキリトとリーファさんとユイちゃんは今、羽の生えた象クラゲのようなモンスターの背に乗り空を飛んでいた。

そして、俺は何故かキリトに罵倒されている・・・何故だろう。

 

「何処に、邪神を狩りに来たレイドパーティに一人で喧嘩するバカがいるんだろうな!どう思う、シンヤ?」

 

「さぁ、私には何のことか分かりかねますな。」

 

「お前だよ、お前!いや、俺もあのままだったら玉砕覚悟でトンキーを助けようとはしてたけども。だけどさ、

 

 

 

 

何でレイドパーティ相手に圧勝しちゃってんの!?」

 

そう、あの後俺はレイドパーティをとことん惨殺しまくった。

首飛ばしたり輪切りにしたり縦割りにしたりありとあらゆる方法で切りまくった。そしたら、いつのまにかレイドパーティが壊滅していたのだ。

そして、モンスターの方を見てみると、なんと表現したらいいか・・・簡単に言うと脱皮した。

そしたらなんか羽が生えてきてその背中に乗せてもらって今に至る。

ちなみにトンキーとはさっきのモンスターの名前だ

 

「まぁ、やっちまったもんはしょうがない。」

 

あれ?なんかキリトの顔がどんどん呆れ顔になっていっている。

 

「はぁ、お前の規格外っぷりはとんでもないな。」

 

「いやぁ、それほどでも。」

 

照れるじゃねーか

 

「褒めてない!」

 

「まぁまぁ、キリト君お陰でトンキーも無事だったし良いじゃない!」

 

リーファさんが物凄い上機嫌でフォローしてくれた。

 

トンキーの事をえらく気に入ってしまったらしい。

 

「パパ、リーファさん、シンヤさん!階段が見えてきましたよ!」

 

そして、階段に降ろしてもらってトンキーとはお別れした。ユイちゃんとリーファさんは凄い名残惜しそうだったけど。

 

まぁ、なにはともあれこの階段を登れば遂にアルンだ!

 

「早く行こうぜ!キリト、リーファさん、ユイちゃん!」

 

「あ、おい、待てよ!」

 

「シンヤさん早いです!」

 

「うぇ!?あたし置いてけぼり!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





今度もこの様な駄文にお付き合い下さりありがとうございます。

書いていて思ったのですが、これって戦闘模写には入りませんよね?
入ってない事を祈ります。

ありがとうございました。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。