絶剣を愛する転生者の物語   作:小木 琉山

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どうも、小木 琉山です。

今回は、前回の後書きに書いた通りユイちゃんとリーファとの絡みが少し多めになっていると思います。

では、本編をどうぞ。


キリトのピンチ?

 

「なぁ、ユイちゃん。さっきのキリトの写真いる?」

 

キリトとリーファとユイちゃんと一緒に空を飛んでいた俺は、唐突にそう言った。

 

「おいシンヤ、ちょっと待「本当ですか!?ありがとうございます!」て、ユイ!?」

 

ちなみにさっきの写真とは、キリトがサクヤさんとアルシャさんに抱きつかれている時の写真だ。

 

「お、おう!ユイちゃん、今から送るよ!」

 

ちょっと、ネタとして言ったら結構ユイちゃんが食いついてきた。多少同様しながらも写真を送った。

 

「はい、ありがとうございます!これをママに見せてパパにお仕置きします!」

 

「ちょっ!ユイ!?それだけは勘弁してくれ!!」

 

ユイちゃんが凄い息巻いてる。

 

「キリト、ドンマイ!」

 

「元凶が何ほざいてやがる!ユイ、誤解だから!」

 

キリトが必死に弁明するもユイちゃんは聞き耳持たずといった感じだ。

 

「あはは、キリト君大変そうだね」

 

リーファさんが少し呆れた風に言った。まぁ、気持ちは分かる。今回の事は原因俺だけど。

 

「意外とユイちゃんって頑固なんだな。」

 

ユイちゃんの新たな一面を発見してしまった。絶対キリトは将来娘と妻の尻にひかれるな。そういえば、リーファさんとちゃんと話したのって初めてかもな。

 

「リーファさん、きちんと挨拶してなかったからあらためてしとくよ。俺はシンヤ、キリトとは親友だ。よろしく。」

 

「うん、あたしはリーファです。よろしくね、シンヤ君。・・・ねぇ、シンヤ君。いきなりなんだけどさ、ユイちゃんが言ってるママって誰の事?さっきキリト君が言ってた気がするんだけど聞き逃しちゃって。」

 

・・・やっぱりそこ気になるよね。だけど俺が言っていい事じゃないと思うし・・・

 

「それは、俺じゃなくてキリトに聞いた方がいいと思うぞ。」

 

丸投げナウ

 

後は、キリトが何とかしてくれるだろ。(適当)

 

「そっか、ごめんねいきなり。」

 

「いやいや、こちらこそ答えられなくてすまん。また、他に聞きたいことがあったら聞いてくれ。答えれる範囲だったら答えるから。」

 

「うん、ありがとうシンヤ君。」

 

少しリーファさんとの距離が縮まった気がする。だけどリーファさんの顔が暗いような・・・

 

「ユイ!頼む、頼むからその写真を消してくれ!」

 

「・・・もう、仕方ありませんね。」

 

ユイちゃんが渋々といった感じで言った。

 

「ユ、ユイ、分かってくれたか。」

 

キリトがあからさまにホッとしたような顔をしている。ま、当然か。

 

「ママに見せてから消すことにします!」

 

「それじゃあ意味が無いんだよ!ちくしょう!!」

 

おお、安心したような顔が一瞬で絶望に染まった。

 

「キリト、喜怒哀楽激しいな。」

 

「こちとら命かかってんだ!激しくもなるわ!あんな写真、見られたが最後、また、あの時みたいに・・・」ガクブル

 

・・・何があったかは聞かないでおこう。

 

〜〜〜〜

 

順調に飛んでいた俺たちだったが、流石にそろそろ、時間的にもログアウトした方がいいという事になったので。近くの村に降下した。

 

「へぇ〜、こんな所に村なんてあるのか。アルンに向かうプレイヤー向けに作られたのか?案外良心的だな、運営。」

 

「この辺りはモンスターとかは出ないから、あんまりここを拠点にしようなんて人はいないだろうけどね。」

 

確かに、現に今、村を見渡してみるも人影は全く無い。

 

「ここ、NPCちゃんといるのか?・・・まぁ、とりあえず宿を探そう。」

 

キリトがそう言ったので、俺たちは宿を探すべく歩き始めた。

 

「あれ?この村の宿屋って看板的なもの無いのかな、基本的に宿屋だって分かるようなものはあるはずなんだけど。」

 

リーファさんが不思議そうにしている。というか、どうやって宿屋を探すか。

 

「とりあえず、そこの民家に入って聞いてみよう。家の中にくらいNPCはいるだろ。」

 

そう言って、俺は近くにあった一番大きい建物のドアを開けた。(と、いっても3つほどしか建物がないのだが。)すると、いきなりそこら中の建物がぐにゃりと歪んだいき、肉質なこぶになった。

 

「・・・は?」

 

思わず俺は間の抜けた声をだしてしまった。これはしょうがないと思う。

誰だってドアを開けようとした建物が肉質なこぶになったら驚くなという方が無理な話だろう。むしろ、悲鳴をあげなかったというところを褒めて欲しいぐらいだ。

 

村の変形はそれだけに留まらず。いきなり地面が左右に割れた。それはもう綺麗にぱっくりと。

その奥にあるのは暗赤色の洞窟。

 

えっと、もしかしてこいつって。

 

「・・・ミミズ?」

 

俺とキリトとリーファさんとユイちゃんは成すすべなく落ちていった。というより丸呑みにされた。

 

だが、3分くらいするといきなり外に放り出された。俺は安堵にホッと息を吐いて目を開けると下にはどんどん迫ってくる白い地面があった。

 

「嘘だろ!?」

 

叫ぶも虚しく俺たちは揃って仲良く深い雪に埋まり込んだ。

 

何とか、雪から顔をだして脱出するとそこは、馬鹿みたいにでかい洞窟と、馬鹿みたいにでかいモンスターがいた。

 

「・・・リーファさん。ここどこか分かる?」

 

その声に反応したのか、モンスターは俺の方を向いた。

 

もしかして、俺ピンチ?

 

幸いキリトとリーファさんはまだ雪に埋もれているらしく、気づかれていないらしい。

 

ふむふむ、つまり俺が取るべき行動とは・・・

 

 

「あばよ!とっつぁん!!」

 

 

逃げる!!!

 

 

 

 

 

 





この度もこのような駄文にお付き合い頂きありがとうございます。

次回かその次あたりでアルンにたどり着けるとは思います。

誠にありがとうございました。

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