気が付いたら女サイヤ人に転生していた件   作:銅英雄

66 / 117
今回もよろしくです。


第65話 折れてしまったゼットソード!修行はどうなってしまうのか…?竹(剣)から出てきたかぐや姫(老界王神)

私は悟空と界王神界に戻ってきた。

 

悟飯「はあっ!」ブンッブンッ

 

ベル「戻ったよ。悟飯、調子はどう?」

 

悟飯「おかえりなさいベルさん。なんとか扱えるようになりましたよ」

 

悟空「本当に悟飯だ!死んだんかと思ったぞ…!」

 

悟飯「お父さん…。心配かけてすみません……」

 

ベル「まぁここは地球からだと気を感じないからね」

 

界王神「悟空さんもいらっしゃいましたか」

 

ベル「とりあえず休憩しようか。食事を作ってくるよ」

 

悟空「本当か!?オラもう腹減ってしょうがなかったんだよ!」

 

ベル「ふふ…。ロータス程じゃないけど私もある程度は作れるようになったから楽しみにしててよ」

 

悟空「ああ!」

 

嬉しそうだなぁ…。サイヤ人は戦うことと食べることしかないのだろうか。地球の娯楽は楽しいことがいっぱいなのにもったいないな…。

 

 

~そして~

 

悟飯「それにしても魔人ブウはどうするつもりなんでしょうか……」

 

ベル「バビディを殺してしまったから魔人ブウの暴走を止める方法は実力行使だけだろうね。ロータスも勝てるかわからないって言ってたよ」

 

実際今のロータスは魔人ブウ(悪)と互角以上でもおかしくないはず…。それに悟飯と同じかそれ以上の潜在能力を秘めているからもしかしたら魔人ブウを凌駕するかもしれない。

 

悟空「………で、魔人ブウを倒すためのゼットソードっちゅうのを使うんか?」

 

ベル「まぁ事情としてはそんな感じだね」

 

悟空「こりゃ確かにすっげぇ重いぞ…!悟飯はこれを使いこなせるようになったわけか……」

 

悟飯「まぁ…一応」

 

ベル「今まで振り回してばかりだったから次は実際に何か斬ってみようか」

 

悟飯「そうですね」

 

悟空「よし!じゃあまずはこの岩を……」

 

界王神「待ってください。どうせならもっと堅いものを使いましょう」

 

ベル「何を使うんですか?」

 

確かこのくだりで宇宙一堅い金属か何かでゼットソードの切れ味を確かめるんだったっけ…。名前は確か……。

 

界王神「この宇宙一堅いと言われるカッチン鋼という金属です。どうせならそれで試し切りをしてみてください」

 

そうそう。そんな感じの名前だったね。

 

悟空「ひゃー…。堅ぇ~~」キンッキンッ

 

あの金属欲しいな…。もしこの世界に残れるならあれを使って色々作ってみたいものだね。

 

悟空「じゃあいくぞ悟飯!!」

 

悟飯「はいっ!」

 

悟空「それっ!」ブンッ

 

宇宙一の堅さをもつカッチン鋼と伝説の剣と言われているゼットソード…。この組み合わせは矛盾の元となる最強の矛と最強の盾の説とどこか似ている気がするんだよね。

 

悟飯「てぇぇぇぇいっ!!」

 

まぁ…でもこの場合勝負は…。

 

ガキンッ!!

 

最強の盾……もといカッチン鋼が勝つんだけどね…。

 

そして折れたゼットソードの剣先が地面に落ちた。

 

悟飯「うそ…。お、折れちゃった……」

 

ベル「折れたね。それも見事に」

 

悟空「界王神様があんな堅いので試せって言うから…」

 

界王神「だってこの聖域に伝わる伝説の剣なんですよ!?」

 

悟飯「ちょっと…大袈裟な伝説だったみたいですね…」

 

ベル「お伽噺ってそんなものだと思うよ」

 

悟飯「でも、腕力はかなり上がりましたよ。あの剣すごく重かったから…そういう意味では世界一の力が手に入ったのかもしれません」

 

界王神「そ、そうですよ!普段であれだけ使いこなせるんですから超サイヤ人になればさらにパワーアップしています!それがきっと世界一の力……!」

 

ベル「その理屈だと私にも世界一の力が入っていてもおかしくないんだけどね」

 

だって正直悟飯より使いこなせる自信あったし。

 

悟飯「……………」

 

界王神「………………」

 

悟空「???」

 

何故みんな黙る?

 

???「お~い…。もうそろそろいいかのぅ……」

 

界王神「!!」ビクッ

 

悟空「なんだあのじいちゃん…?」

 

老界王神の登場。この人、神出鬼没である。

 

ベル「あなたは…もしかして今の界王神様よりも前の界王神様……?」

 

15代前の界王神だったような気がするけど…。

 

老界王神「わしはそこにいる界王神の15代前の界王神なんじゃよ」

 

界王神「じゅ、15代前の!?」

 

老界王神「そうじゃ。ある奴がわしの恐ろしさにひびってよ…わしをそこの剣に封じ込めてしまったのじゃ。やっと出られたわい」

 

ある奴っていうのは多分破壊神ビルスのことかな?確か超でそんな話があったような…。超は余り知らないんだよね。私の友達(もちろん現実の友達)は毎週欠かさずに見てるらしいけど…。

 

悟空「そんなにすげぇのかな?あのじいちゃん…。そうは見えねぇけど」

 

老界王神の力が気になるのか悟空が私のところにきて耳打ちする。

 

ベル「どうだろう。人は見かけにはよらないからもしかしたらとてつもない力を持ってたりするかもね」

 

悟空「ちょっと試してみる」ボウッ

 

老界王神「ぎゃっ!」

 

悟空が気功波を放つと老界王神は吹っ飛んでいった。

 

界王神「ご先祖様!大丈夫ですか!?」

 

老界王神「何すんじゃい!うんこたれのしょんべんたれ!!」

 

今時そんな罵倒ってあるんだなぁ…。

 

悟空「やっぱただのホラ吹きジジイだ…」

 

老界王神「敵がびびったのはわしの力ではなく能力じゃ!」

 

悟空「その能力ってどんなんなんだ?」

 

老界王神「ふ~ん。教えてやらんもんね~!」

 

悟空「エッチな本あげるからさ…。教えてくれよ~」

 

界王神「悟空さん!何てことを…!」

 

老界王神「ふんっ!そんなもん見んでも神眼で入浴シーンとか着替えとか見えるもんね~~」

 

何を罰当たりなことをしてるのやら…。すると悟空がこんな提案をしてきた。

 

悟空「じゃあそのうち本物の女のおっぱいや尻を触らせてやっから…」

 

老界王神「ほ、本当か!?本当だな!?」

 

悟空「ああ!もちろん!(やっぱ亀仙人のじっちゃんと同じタイプだ)」

 

ベル「そんな約束して…。宛はあるの?」

 

私は呆れながら悟空に尋ねる。

 

悟空「えっと…。そうだ!悟飯!」

 

悟飯「な、なんですか…?」

 

悟空「おめぇ彼女いたろ。ビーデルって娘。今度触らせてやってくれ」

 

悟飯「じょ、冗談じゃないですよ!何言ってるんですか!!」

 

悟飯激怒だなぁ。セルと戦ったとき以来じゃない?

 

悟空「参ったな…。どうすっかな…ん?」ジー

 

…ん?なんか悟空がこっちを見てるんだけど…。

 

悟空「じいちゃん、ベルはどうだ?」

 

悟空ゥゥゥゥゥッ!私を売りやがったなァァァァァッ!

 

老界王神「う~ん……」ジー

 

舐め回すように老界王神は私を見ている。これは視姦で訴えたら裁判で勝てるのではないだろうか。

 

老界王神「よかろう!!」

 

悟空「よっしゃ!!」

 

よくなーい!私が全然よくないよ!!……とりあえず、とりあえずだけど悟飯のパワーアップを優先しよう。

 

ベル「それで…その能力とはどんなものですか?」

 

老界王神「わしは超能力でどんな達人でも力を限界以上に引き出す力を持っているんじゃ!!」

 

悟空「なんかよくある能力のような…」

 

老界王神「何を言うか!限界以上じゃぞ!…まぁよい。剣を抜いたのはおまえじゃったな?ちょっとこい!」

 

悟飯「は、はい…!」

 

老界王神「わしの封印を解いてくれるのは界王神の誰かじゃと思っとったがまさか他の奴とは世も末じゃ」

 

界王神「も、申し訳ございません…」

 

老界王神「まぁよい。始めるぞ」

 

いよいよ儀式が始まるのか…。そうだ!

 

ベル「すいません界王神様(老)」

 

老界王神「なんじゃ?」

 

ベル「あと1人その能力で強くしてほしい人がいるんですが…」

 

老界王神「しょうがないのぅ…。連れてこい!この際1人も2人も変わらん!」

 

ベル「ありがとうございます」

 

私は瞬間移動でロータスのところへ向かった。

 

 

~神殿~

 

ベル「ロータス、いる?」

 

ロータス「どうしたのベル?」

 

ベル「私と一緒にきてほしい」

 

ロータス「…理由を聞いてもいい?」

 

ベル「実は……」

 

私はロータスに事情を話した。あとセルがナメック星にフェードアウトしたこともロータスから聞いた。とりあえずセルにはPPキャンディをプレゼントしておこう。

 

ロータス「わたしは強くなれるなら行きたいけど…」

 

ラム「お母さん、トランクスと悟天なら私が見るよ!」

 

ロータス「ラム…」

 

ラム「私は2人のお姉ちゃんだからね!下の面倒を見るのが上の役目だから…ここは私に任せて!」

 

ロータス「うん…。じゃあお願い!」

 

ラム「うん!」

 

ベル「あと何人かはナメック星に行ってドラゴンボールを集めている(と思う)セルと合流してほしい。そうだね……ピッコロとブルマを中心にお願いしてもいい?」

 

ピッコロ「わかった」

 

ブルマ「任せて!急いで宇宙船のところへ行くわ!」

 

ベル「じゃあ私とロータスは行くね」

 

ロータス「みなさん…。地球をよろしくお願いします!ラム、頼んだよ!」

 

私とロータスは界王神界へ戻った。

 

ベル「連れてきました」

 

老界王神「そこの嬢ちゃんじゃな?」

 

ロータス「ロータスです。よろしくお願いします」ペコッ

 

老界王神にロータスは礼儀よく挨拶をする。どんな人間でも目上の人であれば敬語を使い、礼儀正しいのはロータスのいいところだと思う。

 

娘のラムも9歳とは思えないくらいに礼儀正しいし。まぁ父親であるレムも真面目な性格だから自然とそんな風に育ったのかもね。

 

老界王神「じゃあ2人共そこで立て。余り動くなよ」

 

ロータス「はい」

 

悟飯「はい…」

 

老界王神「ではいくぞ!魔人ブウを倒してこい!」

 

悟空&界王神「」ゴクリ

 

老界王神「フンフンフーン♪フフーンフーン♪」

 

老界王神が何やらフンフン言いながら踊り始めた。これが儀式なのかな?

 

悟飯「あの…」

 

ロータス「これは一体……?」

 

老界王神「大切な儀式じゃ!静かにせい!!」

 

どうやらちゃんとした儀式のようだ。端から見たらふざけてるようにしか見えないけどね…。

 

悟空「なぁ…。それってどれくらいかかるんだ…?」

 

老界王神「儀式に5時間!パワーアップに20時間じゃ!!」

 

うわぁ…。丸1日以上かかるのか……。私だったら耐えられないよ…。

 

悟飯「そ、そんな……」

 

ロータス「なんだかよくわからないけど、強くなるためだよ。頑張ろ?」

 

悟飯「ロータスさん…。はい…!」

 

ロータスが悟飯を励まし悟飯も長い儀式とパワーアップを受けることにしたようだ。

 

ロータスは耐え忍ぶことが得意みたいだし釣りとかむいてるかもね。そういえば昔から釣りを趣味にしてたっけ…?今でもたまにラムと一緒に釣りに行ってるらしいし、ラムも釣りが楽しいって言ってたからもしかしたら老界王神の儀式に耐えられるだろう。

 

悟飯の方は……まぁ頑張れ!

 

あと無事に終わったらウーロンにDO☆GE☆ZAをして私の身代わりになってもらおう…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回はここまでです。

原作とは時系列が少し違います。ミスター・サタンが魔人ブウと出会い、超サイヤ人のゴテンクスが魔人ブウに喧嘩を売りに行った後に老界王神による儀式とパワーアップを行います。

次回もよろしくお願いします!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。