ビーデルside
今回の天下一武道会は前よりレベルが全然違う…!ベルさんと一緒にいた人達はパンチングマシンで200前後の数値ばかりとっていたし何者なのかしら…。
ベルさんはみんな私の友達(しかも1人は悟飯くんのお父さんだって言うじゃない)だって言ってたけど…。
アナウンサー「それでは第3試合、ロータス選手VSビーデル選手です!」
ロータス「よろしくね」
ビーデル「よ、よろしくお願いします…!」
そしてこの人がベルさんの言ってた…。
~3週間前~
ビーデル「あ、あのっ!」
ベル「どうしたの?」
ビーデル「ベルさんは誰に戦いを教わってたんですか?」
ベル「私はほとんど自己流だよ。3歳の頃に半年だけ基礎だけ教わって後は自分でね」
ビーデル「さ、3歳からですか…!?」
ベル「別に驚くことじゃないよ。……それにその頃はそれくらいしか楽しみがなかったしね…」
ビーデル「?あと…弟子とかいるんですか?」
ベル「弟子…ねぇ…。まぁ私のことを師匠みたいに慕ってくれる子はいるよ。ラムもその1人だしね。それがどうかした?」
ビーデル「ベルさんすっごく教えるのが上手だと…そう思って…」
ベル「そうかな?…そういえば私が最初に戦いを教えたロータスっていう子もそんなこと言ってたなぁ…」
ビーデル「そうなんですね」
ベル「うん。ロータスも私も天下一武道会に出るからそのときはよろしくね」
ビーデル「は、はい!」
ベル「特にロータスは過去の天下一武道会で優勝しているからもし当たったら君にとってはいい刺激になると思うよ」
~そして現在~
こんな綺麗な人が天下一武道会の優勝者…っていうのもすごい話よね。でもはっきりわかる…!ベルさんに色々教わったから…。
……この人は強い…!わたしじゃあ足元にも及ばないってことがはっきりとわかる。それにベルさんと一緒にいた人達もパパよりも強いってことも…。でもわたしだってこの3週間ベルさんにトレーニングをつけてもらったから簡単には負けられない…!
ビーデルsideout
ロータスside
この子がベルの言ってた子だね。3週間前まではミスター・サタンさんより少し劣るって感じだったけど、すごく強くなってる。もしかしたらクリリンさんやヤムチャさんといい勝負ができるかも…。
ロータス「あなたがベルとラムの言ってた子?」
ビーデル「はい…!ロータスさんは天下一武道会で優勝したんですよね?」
ロータス「随分懐かしい話だね…。まぁ一応ね」
ラム「お母さんもビーデルさんも頑張れーっ!」
ビーデル「ラムちゃんのお母さんなんですね」
ロータス「うん、あの子もとても強いよ。少年の部には出なかったけど」
アナウンサー「それでは試合開始!」
ビーデル「こちらからいきます!はあっ!」ドンッ
速い…!流石ベル…3週間でこの仕上がりは地球人で1番だよ。
ロータス「たあっ!」ガッ
わたしは彼女の攻撃を足で止めてそのまま弾き飛ばす。
ビーデル「ぐっ…!まだまだっ!」
すごい闘争心…。でもわたしだって負けるわけにはいかないんだよね。超サイヤ人縛りとはいえベルと戦うためにも…!
ロータスsideout
悟飯「ビ、ビーデルさん無茶苦茶強くなってませんか?」
ベル「私が彼女を鍛えたけどこれは想像以上だね…。彼女、もしかしたら地球人で1番になるかもよ?」
クリリン「ま、マジですか…!?」
ベル「今の発言は少し大袈裟だけどクリリンもうかうかしてると地球人最強の称号が彼女にわたっちゃうよ?」
実際ビーデルの成長速度はすさまじい。下手したらヤムチャよりも強いかもしれないね。
ベル「でも…」
ロータス「はっ!」ドガッ
ビーデル「うあっ…!」
ベル「それで勝てるほどロータスは甘くない」
悟飯「えっ…?」
ベル「ロータスは相手の力に会わせて戦ってるけどその制約のうえで決して手加減はしない。悟空と戦ったときもそうだったようにね。」
特に今回の大会のロータスはどこか本気を感じる。私も出るからなんだろうか…?
ビーデル「はあっ…!はあっ…!」
ロータス「あなたとの戦い、とても楽しかった…。でもそろそろ終わりにするよ」
ビーデル「くっ…!」
決着…かな?でもビーデルは頑張った。彼女はまだ若いからどんどん強くなるだろう。…ん?これは…
ビーデル「はぁぁぁぁぁっ!!」
悟飯「ビーデルさんが気を溜めてる…!?」
クリリン「何かするみたいたぞ…!」
そういえば1つだけ気を使った技をビーデルに教えたっけ。でもまだあれは実戦には程遠いはずだけど…。
ビーデル「……気合砲っ!!」ブアッ
……すごい…!実戦でもちゃんと使えるレベルだ。自分で仕上げたのか。
今のビーデルの技はウーブが天下一武道会で悟空に使った技である。私が教えたときはあれの半分の威力もなかったはずなのにね…。
ロータス「………はあっ…!」ブアッ
それでもロータスはその技を使うこと自体を読んでいたかの如く同じ技で、それでいてそれ以上の威力で跳ね返した。
ビーデル「ぐうっ…!」
ビーデルはそれによって場外まで吹き飛ばされる。
アナウンサー「ビーデル選手場外に落ちた!よって勝者ロータス選手!!」
ロータス「お疲れ様、ナイスファイトだったよ!」
ビーデル「はい…!ありがとうございました!」
2人は握手をしてお互いを称えあった。
ベル「ロータスもビーデルもお疲れ」
ロータス「ありがとう、ベル!」
ビーデル「ロータスさんとても強かったです。全く歯が立ちませんでした」
ベル「それにしても最後のあれはよかったよ。まさか1人であれ程のものに仕上げるとはね」
ビーデル「でもロータスさんに跳ね返されました…」
ロータス「ベルが教えたっていう子だからね。ああいった技も使ってくるって思ったんだ」
ロータスが強いと思ったところは状況や相手の実力、性格などからどんな風に戦うかを読んで戦うことだ。だから例え同じ条件で仮に実力が同じでも悟空やベジータよりも強い。
ロータス「次はベルの試合だよね?頑張ってね!」
ベル「もちろん」
アナウンサー「それでは第4試合、ベルVSマイティマスク選手です!」
さて、じゃあ行ってきますかね。
ベル「よろしく」
マイティマスク?「………」
まぁ読者のお察しの通り胴長のキメラみたいだった。悟天とトランクスの気を感じるし……。くじびきのときはちゃんとマイティマスクだったのになぁ…。いや、ちゃんとマイティマスクって言葉はなんかおかしいけど。
アナウンサー「試合開始!」
マイティマスク?「いくぞっ!」ドンッ
マイティマスク…もといトランクスと悟天…ええい面倒くさい!もうトラン天でいいや。トラン天がこっちに突撃してくる。とりあえず気功波をうってみよう。
ベル「」ボウッ
マイティマスク?「わっ!」ヒョイッ
まぁ流石に避けるよね…。肩車で動きにくそうなのによくやるよ全く…。
ベル「なら…これならどうかな?」ボボボッ
トラン天の周りに気功波を撒き散らす。確かピッコロが17号にやった技だったかな?…名前忘れたけど…。
マイティマスク?「!?」
ベル「さて、これで君の逃げ場はなくなった…」
マイティマスク?「や、やばい…!」
ベル「はっ!」グアッ
私は気功波をトラン天のいるところに集約させて攻撃した。もしもこれが本物のマイティマスクだったらこれで死んでもおかしくないけどね。
マイティマスク?「くっそー…!こうなったら…!」
ベル「?」
マイティマスク?「はぁぁぁっ…!」ゴッ
遂に超サイヤ人になっちゃったよ…。この2人制約を破りすぎではないだろうか…。少年の部のときといい…。
……もう彼らには退場してもらおうかな?
ベル「さて、そろそろ決着をつけようか」
マイティマスク?「そうはいくか!まだまだこれからさっ!!」
ベル「いや、勝たせてもらうよ。トランクス、悟天」
マイティマスク?「げっ…!バレてる…!」
寧ろなんでバレないと思ったし。
マイティマスク?「くっそー!簡単にはいかないぞ!」
ベル「」ドンッ
マイティマスク?「!?しまった…!」
ベル「」ドスッドスッ
マイティマスク?「うっ…!」
私はトラン天の懐にボディーブローを1発ずつ決めてそのまま場外に落とした。
アナウンサー「じ、場外!ベル選手の勝利です!」
ロータス「お疲れ様、ベル!」
ベル「ありがとう。悟空、ベジータ」
悟空「なんだベル?」
ベジータ「どうした?」
ベル「この中?に悟天とトランクスがいるから観客席まで運んであげて」
ベジータ「なんだと!?なんでトランクスはそんなことを…」
ベル「多分少年の部だけだとつまらなかったんだろうね。大人と戦いたいって言ってたし」
悟空「オラが2人を連れてく」
ベル「じゃあ悟空、任せたよ」
悟空「ああ…!」
そう返事をして悟空は観客席まで飛んでいった。
さて、次は悟飯の………
どくんっ…!
ベル「っ!!」
ロータス「ベル?どうしたの?」
ベル「…ごめん…。ちょっと御手洗いに行ってくるよ」
ロータス「悟飯の試合始まるよ…?」
ベル「悟飯なら大丈夫でしょ。まぁとにかく行ってくる」
ロータス「うん……」
私は急いでトイレの方に向かった。
~そして~
ベル「……ふぅ…」
私は壁にもたれかかる。なんかブウ編に入ってから体の調子が悪い…。今まではこんなことなかったのに…。体の違和感が段々大きくなってくるし…。もしかしてこのまま消えてしまうの…?
そんな…嫌だ…!嫌だよ…。せめて…せめてブウ編の…完結まで…消えるわけには…いかない……!
ベル「………よし…!」
少し落ち着いたので会場の方に戻ろう。ロータスも心配してるだろうしね。
~そして~
会場に戻ると悟空達とスポポビッチ(と多分ヤムーも)がいなくなってた。
今回はここまでです。
次回は残った面子で武道会の方を進めます。