では、今回もよろしくです。
第52話 天下一武道会にむけて修行!ベルと悟飯とビーデル。時々ラムと悟天。悟飯は女心というものを学んだ方がいいと思う
セルゲームから7年が過ぎ、私ももうすぐ40歳というもうすっかりおばさんになったなぁと感慨深くなっている。
……まぁそれはおいといて今私はラムと修行している。…何故ロータスもレムも娘の修行を私に頼むのやら…。ラム自身も私に頼むことが多いので今回も私にお願いしたのだろう。ともあれ私も頼られるのはとても嬉しいものだ。
ベル「今日は空中戦の練習をするよ」
ラム「わかりました!」
ベル「とりあえずここから離れようか」
ラム「はい!」
私達は家から離れ、数㎞飛んで悟空の家の近くまで来た。
ベル「じゃあ始めようか。……いつでもいいよ」
ラム「わかりました…!いきます!」ドンッ
こうして私とラムの修行が始まる…。
~そして~
ラム「やあっ」バキッ
ベル「うあっ…!」
私はラムの一撃を受ける。……本当に強くなったなぁ。もう悟空達といい勝負ができそうだ。セルともたまに特訓してるようだし。
ドンッ
私は地面に叩きつけられた。
悟飯「だ、大丈夫ですかっ!?」
こちらに悟飯が駆け寄ってくる。……弟の悟天もいる。
ベル「大丈夫だよ悟飯。君も修行かい?」
悟飯「はい…。次の天下一武道会に出るために」
悟天「ボクも出るんだ!」
ベル「1ヶ月後にあるやつだね。私とロータスとレムも出ようかなと思ってたんだ」
悟飯「ベルさん達も出るんですか!?」
ベル「セルは出ないみたいだけどね…。今回は観る側に徹するそうだ。そっちは誰が出るの?」
私の予想では悟空にベジータ、ラディッツ、ピッコロに18号とクリリンもかな?
悟飯「え~と…。お父さんにラディッツおじさんにベジータさん、ピッコロさん…18号にクリリンさんです」
まぁそんなものだよね。…何気に私とロータスが揃って出るのは初めてだったよ。なんとなく楽しみではある。……もしかしたら途中退出するかもだけど。
ベル「今回はすごい顔ぶれだね。もちろん君も出るんだろ?」
悟飯「でもなんだか自身がないです…」
悟天「ベルさんってそんなに強いの?」
疑問に思ったのか悟天が聞いてくる。そういえば悟天とトランクスには私の力を見せたことがないような…。
悟飯「ああ、ベルさんは兄ちゃんやお父さんよりもずっとずっと強い…!」
悟天「ほぇ~」
悟天が信じられないような表情をしている。
ラム「ベルさーーんっ!大丈夫ですかーっ!?」
あっ、ラムのことすっかり忘れてた。
ベル「問題ないよ。ごめんね」
ラム「こんにちは、悟飯さん。悟天も元気?」
悟飯「こんにちはラムちゃん」
悟天「元気だよ!ねぇ!ラムちゃんも天下一武道会に出るの!?」
ラム「う~ん…今回は見学かな。セルさんも私に付き添ってくれるんだ」
悟天「そうなんだ……」
残念そうに悟天が言う。まぁ少年の部なんてものがあるからね。ラムは私やロータスと戦えないからだって言ってたけど。レムは前に出られなかったから今回は出たいとのことだそうだ。
ベル「じゃあみんな超サイヤ人にならないって条件で戦わない?それならいい勝負ができるからね」
悟飯「それでもベルさんには勝てる気がしないですよ……」
ベル「戦う前から弱気はいけないよ。ちゃんと修行しなきゃ。それに今のままだとラムにも勝てなくなるかもね」
悟飯「あはは…」
私は冗談っぽく言うが実際ラムは既に今の悟飯よりも強い。
ラム「あれ?ジェット機がこっちに向かってくる…」
悟飯「あ、あれは…!」
ベル「何か心当たりが?」
悟飯「はい…。学校の友達です。天下一武道会のことも彼女から聞きました」
ここでビーデルの登場…。まぁとりあえず…。
ベル「へぇ…。いつの間にガールフレンドができたのかな?」
悟飯をいじらなきゃ♪(使命感)
悟飯「そ、そんなんじゃないですよっ!」
顔を赤くして否定する。初々しいな……。ロータスにはなかった反応だ。
ベル「でも友達なんでしょ?ならなんの間違いはない。ガールのフレンドなんだから」
悟飯「そ、そうかもですけど…」
ベル「まぁそれはともかく君の家に向かおうか。ラムも行くよ」
ラム「はいっ!」
悟飯「僕達も戻ろうか悟天」
悟天「うんっ!」
~そして~
家の前に着くとチチとビーデルが何やら話しているみたいだ。
ビーデル「あっ!」
悟飯「や、やあ…。よくここがわかったね」
ビーデル「名簿を見ればすぐわかるわよ!そんなことよりいきなり休学届けなんか出して!空の飛び方を教えてくれる約束でしょ!!」
あっちで話している悟飯とビーデルは後で関わるとしてとりあえずチチに挨拶しよう。
ベル「こんにちは、久しぶりだねチチ」
チチ「ベルさん!久しぶりだなぁ!」
ベル「まぁ半年以上は会ってないからね」
ラム「こんにちは、チチさん!」
チチ「ラムちゃんも久しぶりだべ!それで今日は何しに?」
ベル「私とラムも悟飯達と修行しようと思ってね」
それから軽く会話して修行の段取りに入る。ちなみにこのタイミングでビーデルに私とラムは自己紹介をした。
~そして~
悟飯「え~と、それではビーデルさんと悟天に空の飛び方を教えます。これは気のコントロールだけなのでそれほど難しくありません」
ビーデル「気のコントロール?ねぇ、気って何?」
悟飯「えっと…。何て言えばいいのかな…」
ベル「簡単に言うと体に秘めているエネルギーだね。これに関しては私達はもちろんすべての生き物が持ってるよ。気の使い方次第では今から教えるように空も飛べるし、こんなこともできる。ラム、ちょっと気功波をうってみて」
ラム「はい、…はっ!」ボウッ
ラムが気功波を放つとビーデルはすごく驚いている。
ベル「今のは気功波と言って気を溜めてうつエネルギー弾で気の応用の1つだね。これは結構難しいものだからひとまずおいておこう」
ビーデル「は、はぁ…」
ベル「ビーデルは気のことをよく知らないみたいだからまずは私と悟飯で気のコントロールを教えていこうか」
悟飯「そうですね」
ベル「それまでラムは悟天と修行するなり遊ぶなりしてていいよ」
ラム「はい!行こう悟天」
悟天「うん!」
~そして~
悟飯「そうそう、それが気だよ。武道をやってるだけあって飲み込みが早いよビーデルさん!」
ベル「そういえばミスター・サタンが父親なんだっけ」
ビーデル「はいそうです。あの!もう空を飛べたりしますか?」
ベル「今はまだ無理かな。次は気を自由自在にコントロールをしなきゃね。ビーデルは(地球人にしては)センスがあるから数日あれば完璧に飛べるようになるよ」
まぁ早く飛ぶにはさらに時間がいるけどね。
ベル「さて、じゃあ実際にやってみようか」
ビーデル「はいっ!」
ベル「悟飯も協力してね」
悟飯「もちろんですよ」
~そして~
悟飯「やった!浮いてる!ちょっと浮いてるよビーデルさん!!」
ビーデル「静かにしてて…!集中できないからっ…!」
ベル「よし、今日はここまで」パンッ
私が手を叩くとビーデルはふぅと足を地面につける。
悟飯「すごいじゃないか!1日で浮けるようになるなんて!!」
ビーデル「そうかしら…」
既に自由に飛べるようになった悟天を見てそう言う。
ベル「まぁ悟天は気のコントロールが完璧だったからすぐにできただけ。普通はかなり時間がかかるものだよ」
私も気のコントロールには1週間はかかったなぁ…。ベジータなんかはすぐにできたけど。
ビーデル「そんなものなんですか?」
ベル「そうそう、そんなもの」
ビーデル「そろそろ帰ります。じゃあ悟飯くん、また明日も来るから」
悟飯「あ、明日も……!?」
ビーデル「何?わたしが来たら迷惑?」
悟飯「そ、そんなことはないけど…」
ベル「私も付き合うから頑張ろ?」
ラム「私も来ます!」
悟飯「ありがとうございます。ベルさん、ラムちゃん」
まぁ私達が来たら原作よりもかなり早い段階でビーデルが飛べるようになるだろう。
悟飯「あっ、そうだ。ビーデルさん、髪だけどもっと短くした方がいいと思うよ」
ビーデル「え……!?えっと…ショートヘアの方が悟飯くんの好み……?」
おや?なんだかラブコメの匂いが……。
悟飯「いや、好みとかじゃなくて短い方が試合するのに有利だからさ。それに目にかかったり、相手に掴まれたりするし…」
悟飯がそれを見事にぶち壊す。…デリカシーないなぁ。
ビーデル「う、うるさいわねっ!そんなのわたしの勝手でしょっ!!」
そう言ってビーデルは帰って行った。
ベル「悟飯…それはないよ」
悟飯「えっ!?僕何か変なこと言いましたかっ!?」
ベル「ビーデルが可哀想だよ…」
ラム「ですね……」
悟飯「ええっ!?」
悟天「???」
ラムもわかってるのにわかってあげなよ悟飯…。まぁ男女でそのへんの違いはあるかもだけどさ……。
翌日、ビーデルは髪を切ってきた。……彼女は彼女で負けず嫌いなところがあるなぁ。
それからもビーデルに舞空術を教える特訓は続き、さらに3日後には自由に飛べるようになった。悟飯はようやく本格的に修行を始められるとホッとしていた。
……とりあえず悟飯はもう少し女心を学べ。私はそう思った。
今回はここまでです。
次回は第25回天下一武道会に入る予定です。予選はどういう風に書こうか…。
次回もよろしくお願いします。