悟空達が惑星オーガに行ってから2年が経った。
私は今ロータスとラムと一緒に修行中。サイヤ人でもあるラムが超サイヤ人になれるようにとロータスと2人で指導している。今では……。
ラム「はぁっ!」ゴッ
ロータス「ラムも強くなったね!すっかり超サイヤ人も自由になれるようになったし」
ロータスが言ったようにラムは本当に強くなった。超サイヤ人に難なくなれたしここからはレムや他の惑星オーガの人達、そして私達サイヤ人にはない領域…セルよりも上の次元の超サイヤ人の壁を越えつつ鬼の力で更なる強さをラムに身に付けてもらおう。……いずれくるブウ編に備えて…。
ベル「そうだね。じゃあ…ラム」
ラム「はい?」
ベル「ここからは超サイヤ人の状態で鬼の力を使ってみようか」
ラム「わかりました!……はぁぁぁぁっ…!」ゴッ
そう言ってラムはさらに鬼の力を発動させようとする。これは……!?
ロータス「え…。髪の色が…」
ベル「元に戻った…?いや、でも気は増えてるから…成功…?」
つまりこれは悟飯が後になる老界王神の潜在能力開放みたいなもの……ってことになるの?とにかく実戦で試してみよう。
ベル「ラム、私と戦ってその力を見せてごらん」
ラム「はいっ!」
さて、どれほど戦えるのか…。
ラム「」ドンッ
ベル「!!」
速い!かなりのスピードだ。
ラム「やっ!」ブンッ
ベル「おっと…!」バシィッ
私は攻撃を受け止め、そのままラムを投げる。
ラム「くっ…!はぁぁっ…!」ブァァァッ
受け身をとったラムはたくさんの残像を作りこちらに向かってくる。……Zで残像拳を使ってるの初めて見たけど…。
ベル「…そこっ!」バキッ
現状私には通用しないよ。
ラム「うあっ…!」
ダメージを受けたラムは鬼の力が解けて、超サイヤ人に戻った。……やはりアルティメット悟飯と同じ感じ……か…。だとしたら最大戦力になるかもしれない。
ベル「今日はここまでにしよう。これ以上はやらない方がいいかもしれないから」
ラム「はい!ありがとうございました!!」
ロータス「2人共お疲れ様。はい、これ飲んでゆっくり休んで」
ラム「ありがとうお母さん!」
ベル「ありがとねロータス」
ロータスが運動部のマネージャーみたいになってる。
~そして~
ロータス「強くなったねラム。このままだとわたしも追い抜かれちゃうかも」
ラム「えへへ…。そうかな」
ベル「そうならないようにロータスも修行しないとね」
ロータス「もちろん!わたしの目標はベルなんだから!!」
ベル「ふふ…。まだまだ私も負けないよ」
ロータス「……そういえば…」
私の方を見てロータスは言った。
ロータス「ベルは結婚とかしないの?」
…………この子は的確に人の心を抉ってくるね…。まぁ悪気はないんだろうけど。
しかし結婚か…。そういったことは余り考えないようにしていた。
理由…になるかわからないけど、私の体にある違和感を感じている。具体的には物語の節目に違和感を感じるようになった。これまでに3回…。まずは第23回天下一武道会、2回目はフリーザを倒した後、3回目はセルゲームが終わった後だ。
この違和感の正体は私が消えてしまうのではないか…そう思っている。私はイレギュラーな存在であり、そして私によって本来死ぬはずだったラディッツにセル、あとはギニュー…はまぁいいか。彼らを生かしている…。こういった未来を私が変えてしまったから私は消えるんじゃないか。そして全王はそれを察知して私に近付いたのだろうか…というのは考えすぎかな……?まぁそれが理由……なのかな?だから決してロータスやラディッツを羨ましいとか考えてないから。
ロータス「……ベル?……ベルってば!」
そう考えているとロータスに声をかけられた。
ロータス「大丈夫?随分考え込んでいたけど……」
ベル「……ああごめん。相手にとって私が魅力的とは思えないから…」
なんて自虐的になってみる。
ロータス「そんなことないよ!!ベルはずっと……ずっとわたしにとっては魅力的な人だよ!その人はベルを知らないだけだよ!!」
ベル「……ありがとね、ロータス。……少し外に出てくるよ。なんか1人になりたい気分だから…」
ロータス「……うん」
ラム「?」
ベル「ラムにもいずれわかるようになるよ」
ラム「はぁ…」
そうラムに言って私は外に出る。
外は既に夜だった。上を見上げると星がたくさん出ていた。これが流星群というやつだろうか……?
空を見ながら再びさっきのことを考えてみる。
ブウ編が終わったら私はどうなるのだろう?超やGTに関わることができるのかその前に消えるのか…。
……とにかく今は考えるよりブウと渡り合える戦力が1人でも多くなるように頑張ろう!
今回はここまでです。
空白の7年間はこれで終わり、次回からはブウ編に入ります。物語もいよいよ最終章になると思います!
では、次回もよろしくお願いします。