あのお面の人…私の原作知識(ニワカ)が正しければ、悟空のおじいさんだろう。
……だとするとこの人は私よりも相応しい相手に任せよう。
ベル「すみません、私降参します」
私の降参発言に占いババを含めたみんなが驚いていた。悟空ですら困惑していた。
ベル「あとは任せたよ。悟空」
悟空「あ、ああ」
悟飯さんの要望により再び池のステージで戦うことになった。
占いババ「ルールはどちらかが参ったと言ったら負けじゃ。それでは試合開始!!」
悟空「よーし、行くぞ!」
悟飯「こりゃ!試合前は礼をせんかい!」
悟空「えっ?ああ…」ペコリ
悟飯「」ペコリ
悟空「今度こそ行くぞっ!」
悟飯「こいっ!」
悟空「だーーーっ!」
悟空と悟飯さんの攻防が始まった。
ヤムチャ「なあベル、なんで降参したんだ」
クリリン「そうですよ。そのまま5人目もやってしまえばよかったのに」
亀仙人がいないから私があの人の正体を教えるべきだろう。
ベル「私が今から言うことは悟空には内緒だよ。あと大声を出さないようにね」
と私はヤムチャ達にあのお面の人が孫悟飯だということを教えておいた。
ヤムチャ「なるほどな…。だから悟空に任せたのか」
ベル「うん、その方がいいと思うからね」
クリリン「でもその…悟飯さんって死んでいるのにどうしてここにいるんですか?」
ベル「おそらくあの人の頭上に浮かんでいる天使の輪っかが関係してるんじゃないかな」
私達が話していると悟飯さんが悟空の尻尾を握った。すると悟空は脱力した。
ヤムチャ「いかん!!悟空は尻尾が弱点なんだ!」
クリリン「えっ、そうなんですか!?」
ヤムチャ「ああ、流石孫悟飯といったところか。悟空の弱点を知っていたわけだ」
ベル「なんたって悟空のおじいさんだからね」
悟飯さんは宛らガンガンスマッシュのようにビタンビタンと悟空の尻尾を握りながら床に叩きつけた。
悟飯「ほれほれ、さっさと降参せんともっとやってしまうぞ」
ブチッ!
悟飯「へ?」
悟空「痛ってぇぇぇっ!!!」
ヤムチャ「尻尾が…」
クリリン「千切れた…」
ベル「これで弱点がなくなったわけだ」
悟空は尻尾を千切られたことでもう怒ったといわんばかりに悟飯さんに向かう。だが悟飯さんは降参した。そしてお面を外し、正体を明かした。
悟空「じ、じいちゃ~んっ!!」
悟空は悟飯さんに抱きつき、そして泣いてしまった。感動の再会だね。
クリリン「悟空の奴泣いてるな…」
ベル「無理もないよ。まだ子供だしね。…それに死んでしまった自分の家族に会ったんだから」
ヤムチャ「そうだな」
ブルマや亀仙人にもこのシーンをみせたかったな…。
ん?悟飯さんがこっちに来た。
悟飯「悟空と戦う機会を作ってくださってありがとうございます」
ベル「いえ、気にしないでください。いい戦いが見れましたので」
他のみんなにも挨拶をして、あの世に帰る時間になったようだ。
悟飯「それでは皆さん、あの世でまた会いましょう」
悟飯さんがあの世に帰っていった。……この人しれっと縁起でもないでもないこと言ったよ。
……そういえば私が死んだらどうなるんだろう…。元の世界に帰ることになるのかな?それとも現実の私も死んだことになるのか…。………それなんてSAO?これも茅場晶彦の陰謀か……なんてね。
…ともかくもし私が死んでもドラゴンボールで生き返ることができないと考えた方が良さそうだね。
悟空「オラ、もっともっと強くなるからなっ!!尻尾が生えたら尻尾もちゃんと鍛えるぞっ!!」
悟空は悟飯さんにそう宣言した。私?もちろん尻尾は鍛えました。
占いババ「さて、その球の7個目の場所を占うぞい。ほいほいほいのさほいさっさー」
…なんて間抜けな呪文なんだ。
占いババ「ふむ、こちらに向かっておるな。ここから200㎞先を走っている車の中にあるぞい」
ヤムチャ「…そんなことでレーダーに写らなくなるのか?」
ベル「ボールを特殊なケースにしまっているとかじゃないかな?」
確か原作でもそうだったと思うけど。
ベル「それじゃあ私が行こうかな。みんなはここで待っててよ。すぐに終わらせてくるから」
私は車の方角に向かった。飛んでいけばすぐだしね。
~そして~
車の近くに着いたので、私は車の前に立つ。
ピラフ「バカヤロー!死にたいのかっ!?」
まぁ車じゃ私は死なないけどね。
ベル「あなた達が持ってるドラゴンボールがほしいんだけど」
ピラフ「何故それを!?レーダーには写らないはずなのに!」
シュウ「ピラフ様!こいつ衛星映像であの小僧といた奴ですよ!!」
ピラフと一緒にいた犬が言う。名前は…シュウだったっけ…。あれ?ソバだったような。
ピラフ「なんで貴様にドラゴンボールをやらんといけないのだっ!!」
ベル「じゃあ私とあなた達で戦って私に勝ったら残り6つのドラゴンボールをあげるというのでどう?」
ピラフ「本当だな!?いいだろう。嘘ついたらハリセンボン飲ませるぞっ!!」
ベル「交渉成立だね。じゃあやろうか」
ピラフ達はホイポイカプセルを投げると中からバトルマシンが出てそれに乗った。
ピラフ「がはははっ!このピラフマシンはとても強力だぞ!降参するなら今のうちだ!!」
ベル「御託はいいからきてよ。……それとも私からいこうか?」
ピラフ「よし、マイ!このマシンのすごさを見せてやれ!」
マイ「私がですか!?」
…なんかもたついてるから私は攻撃することにした。
ベル「……バスターキャノン!」ボウッ
ドカンッ!!!
ピラフ「……へ?」
マイ「ピラフ様!3号機は故障で動きません!」
ピラフ「ならば3号機は捨て、『タイプダチョウ』に変形せよ!」
ピラフがそう言うとマシンは駝鳥の形になった。
ピラフ「それっ!撤退っ!!」
ベル「逃がさないよ」
私はわざとゆっくり追いかける。ピラフ達からはかなり速いスピードに見えると思うけど。
シュウ「ピラフ様!あいつ追いかけて来ますよ!」
ピラフ「なにっ!?ならばこれでもくらえっ!!」
駝鳥の尻尾?からミサイルが飛んできた。
ベル「ほっ!」パシッ
ピラフ「げっ!あいつ受け止めたぞ!!」
ベル「これは返すよ」ポイッ
私はミサイルをピラフ達に向かって投げた。
ピラフ「わーーーっ!!」
ドカーンッ!!
ベル「おーい、生きてる?ドラゴンボール頂戴」
ピラフ「はい……」
ベル「ありがとう」
~そして~
ベル「戻ったよ。はい悟空」
悟空「サンキューベル!!じゃあ早速ウパのところに行ってくる!!!」
その後ドラゴンボールでボラが生き返り、悟空がこちらに戻ってくると次の天下一武道会にむけてそれぞれ修行することになった。
悟空「ベルは今度の天下一武道会に出るのか!?」
ベル「場合によるかな。もしかしたら出ないかも」
ピッコロ大魔王のこともあるしね。できれば犠牲は少ない方がいいしね。
それから悟空は世界を巡って修行に行き、ヤムチャはクリリンと一緒に亀仙人のところで修行するようだ。
……さて、私はどうしようかな?
今回はここまでです。
次回は第22回天下一武道会です。