レムと合流して私達3人は惑星ドラッガに行く。再びロータスに会うために!
ちなみにレムはというと……。
レム「ろ、ロータスに……あ、会える……!」
ラム「レム、落ち着きなさい」
ロータスに会えるという話で興奮のあまり震えていた。
ラム「しかし惑星ドラッガですか……」
ベル「惑星ドラッガには何かあるの?」
ラム「……あの星はここ数十年良い話を聞きません。他の星の者を奴隷にして優越感に浸っているなんてことも耳にします」
ど、奴隷って……。ま、まさかロータスがその奴隷なわけないよね!?
レム「ま、まさかロータスが誰かの奴隷だなんてことはないですよね!?」
どうやらレムも私と同じことを考えていたようだ。流石ロータスの旦那さんだね。それにしても……。
ベル「ラムは色々なことを知っているね」
ラム「私は元々惑星オーガでは情報収集を担当していました。情報網の多さは惑星オーガで1番ですよ。まぁ惑星ドラッガの悪評は新聞に乗るくらいの有名さですけど……」
情報源は新聞を中心にしているのかな?ラムってもしかしてあの年から記者だったとでも!?
ベル「例えばどんな情報があるのかな?」
ラム「そうですね……。大きな情報は惑星ベジータの消滅についてでしょうか。巨大隕石の衝突が原因だと言われてますが、それは嘘で実は誰かが意図的に惑星ベジータを消したと私はある筋から聞いています。犯人の名前まではわかりませんでしたが」
鋭いなぁ……。でも誰かまではわかってないっぽい?
ラム「ですが、おおよその見当はつきますよ。私の予想が正しければ、惑星ベジータを消したのは……」
これ以上は不味い。何かこう……色々と!そう思った私は他の話題を出すことにした。
ベル「とりあえずその話は置いといて、今は惑星ドラッガの情報がほしいかな。他に何か知っていることは?なんで奴隷を持つ人がいるのかとか……」
ラム「……元々惑星ドラッガは他の星との貿易を中心に活動をしていたのですが、1人の貴族と奴隷商人の出会いから始まりました。その奴隷商人は口達者で奴隷の価値観を説明して、貴族が奴隷商人から奴隷を買って……。それが当然だということが貴族仲間に広まり、やがてドラッガの貴族連中の間では奴隷を持つのが当たり前になっていきました。そして今では惑星ドラッガの住民ですら貴族連中の奴隷と化しています。……私が惑星ドラッガについて知っているのはこれくらいですね」
……なんか聞いている限りだと惑星ドラッガって碌でもないね。
そんな星なんか私がホロボシテヤル……!
レム「ベ、ベルさん?なんか恐ろしい顔してますけど……」
ベル「……なんでもないよ。なんでも」
駄目だ駄目だ。そんな考えだと惑星ドラッガの貴族連中達と変わらないじゃないか。
でも奴隷となってしまった人達は助けたいね。
ラム「ベル様、惑星ドラッガに行く準備が整いました。あとは宇宙船に乗って出発するだけです」
ベル「ありがとうラム。レムも準備できてる?」
レム「はい、姉様から連絡がきた時から準備万端です!」
ベル「じゃあ行こうか。惑星ドラッガへ……!」
ロータスを救う旅の始まりだ!
5話目終了です!
次回でお会いしましょう!