ロータスside
悟飯「……というわけでベルさんはターレスについていってしまいました」
クリリン「そんな……!」
ヤムチャ「何故あんな奴のところに!」
悟飯が事情を話すとヤムチャさんやクリリンさんは絶望したような……なんであんな奴についていったんだという怒りなんかが出ていた。天津飯さんや餃子さんも同じような反応を見せているけど……。
ロータス「…………」
悟空「どうしたんだロータス?」
ロータス「わたしは……ベルに何か考えがあるんだと思ってる。それに……」
悟空「それに?」
ロータス「ターレスっていう人がいなければ今のベルはいなかったんじゃないかな」
ピッコロ「どういうことだ……!?」
ロータス「ベルが戦える程の実力を身に付けたのはターレスさんのおかげだって言ってたんだ。そのターレスさんにベルは恩を感じている。だからベルからしたら今の状況はとても複雑なんだよ」
ヤムチャ「だからといってあのままターレス達を放っておくわけにはいかないだろう!!」
ロータス「そうですね……。ねぇ悟飯、ベルはターレスについていく前に何か悟飯に言ってなかった?」
悟飯「はい……。ベルさんは僕達を信じてる、だから地球をお願いって言ってました」
悟空「……なんにせよオラ達はターレスの野望を阻止するだけだ!」
クリリン「ああ!」
ヤムチャ「そうだな!」
ピッコロ「当然だ」
悟空の発言にみんなは賛同している。もちろんわたしも同じ気持ちだ。でもわたしはベルについていくべきじゃないだろうか……。
ロータス(そういえばあのときベルは……)
ベル『もしもこの先に私が間違った選択をしてしまったらそのときは……お願い』
ロータス(って言ってた。だから……!)
わたしはもしもベルが考えて考えて考え抜いた結果、間違っていたと判断したらそのときはベルを全力で止めてみせる!!……まぁわたし全然ベルに勝てないけどね。
とにかく!!わたしはベルが間違っていたら止めるって決めたんだ!!!
こうして夜が更けていった。
ロータスsideout
…………はっ!あのまま寝てしまったのか。早くターレス達のところへ行かないと!!まだ考えは纏まってないけどそんなことはターレス達と合流してからでも遅くないはずだ!
~そして~
はい、ターレス達いませんでした。私はおいていかれました!
ちくせう……!ん……?これは……置き手紙?ターレスが書いていったのかな?とにかく読んでみよう!!
ターレス『おまえがこれを読んでいるということは俺達はもうここにはいないだろう。
俺達は地球を侵略しにいくことにした。おまえが育ってきた星に手を出すのは正直余りいい感情が出なかった。
……なんでだろうな。でもこれからのサイヤ人の天下のために俺達は神精樹を地球で栽培していつかはあのフリーザをもぶっ倒してやるんだ!
もしも俺達がカカロット達にやられるようなことがあったらベル、おまえに俺の意志を継いでもらう!
フリーザは徒党を組んだサイヤ人に脅威を持っている。だからいずれ超サイヤ人になったサイヤ人達でフリーザの野郎を殺してほしい。
俺が生きて帰ることができたら再びベルと一緒に世界を思うがままにしたいもんだ……。もしかしたらもう会えないかもだけど絶対にこっちに来るんじゃないぞ!おまえにこんな汚い俺を見せたくないからな』
……私は手紙を読み終わると目の前が涙で見えなくなっていた。私ってこんなに涙脆かったんだなぁ……。こんなの読んでしまったら放って置けるわけないじゃないか!!
決めた……!私は悟空達もターレスも捨てることはできない!!絶対にみんなを救ってみせる……!!
それが私の選択なんだ!
今回はここまでです。
多分次回が最後になる……かな?