私がヒーローになる理由   作:かっちゃん

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少し遅くなってしまってすいません。
まあ、書けなかった理由はただ単に書く気が起きなかっただけなんですが…
それと、今回の話は何日かごとにおいて書いていたので、変なところがいっぱいあるかもしれませんので、もしよろしければ、おかしな点などは感想などで言って下さい。まあ、何だかこんなことを毎回言ってる気がしますが…
それは置いておいて、本編どうぞ


第2話 私と出久とオールマイト

「それで、どこに行きますか?」

 

私はそう出久君とオールマイトに言った。

あれから私とオールマイトは私の家に行き、家の中にいる出久君を外に連れ出して、どこに行くか決めているところだった。

 

葵が私も行きたいと言っていたが、私は、駄目と言った。まあ、オールマイトのこととかは葵が私の心を読んでいたから分かってはいるんだけど、それでも連れて行くことは出来なかった。

 

 

「それじゃあ、私の友人が経営するラーメン屋にでも行こうか。そこでだったら私の秘密も話せる」

 

そうオールマイトがそう言ったので、私と出久君は頷いた。

 

残念ながら出久君にはオールマイトのことで話したいことがあるから来て。と言っただけなので、秘密とは何のことか出久君は分かってはいなかった。

 

「そう言えば出久君に聞きたいことがあるんだけど」

 

オールマイトの友人が経営するラーメン屋に行く途中に私は出久君にそう聞く。

 

「何かな?」

 

「私のこと覚えてる?」

 

そう、私が聞きたかったことは、出久君が私のことを覚えているかどうかだ。

あれから10年経ったし、成長もしてるから分からないんじゃ無いかな?と思って聞いた。

 

「うん、そりゃあ覚えてるよ。だってあの時に言ってくれた君の言葉は僕の心に突き刺さったんだから。それに、あの時のこと、衝撃的すぎて忘れるわけがないしね」

 

ああ、確かに目の前で自分と同じ4歳の子がオールマイトと同じような個性を使ったんだもんな。そりゃあ忘れるわけ無いよな。

 

「その時のことを教えてもらえないかな?緑谷少年」

 

何でそんなことを聞くんだろう?

…まぁ、十中八九興味本位だろう。

そんなことを思っていると出久君は、少し恥ずかしそうなどこか嬉しそうな顔をして話す。

どうやら憧れのオールマイトと話すことが出来て嬉しいみたいだ。

 

そう思っていると出久君は4歳の時に私が助けた時のことを話し始めた。

話しはじめたと言ってもすぐに終わる話だったが。

 

オールマイトはその話を聞いて、驚いたような顔をしていた。

 

「君の個性は本当に何なんだい?」

 

さっき雄英高校で聞けると言ったのに、また聞いてくるなんて…

まあいいや。

 

「わかりました、私の個性の話もラーメン屋に着いたら話します」

 

そう言った後、私は…個性のデメリットが発動した。

 

だが私は、長年このデメリットに付き合って来たおかげで、ポーカーフェイスは完璧になっていた。

 

確かに痛い、死ぬほど痛い。

………が、

気絶するほどじゃ無い。

そう、痛みなんてのは慣れだ。

だから私はもう、どんな痛みにも屈しないと思う。

 

まあ、そんなことは置いといて、ラーメン…楽しみだな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここがオールマイトの友人が経営ラーメン屋ですか。なんかこう、すごい、知る人ぞ知る店って感じがしますね」

 

そう言ったのは出久君だった。

 

まあその言葉に私も同感だ。

と言うか、私驚いちゃったよ。

まさか路地裏にあるとは…

と言うか、こんなところ人来るの?

でも確かに、本当に美味しいラーメン屋さんはこう言うところにあるって何かで言ってたな。

…気のせいかもしれないけど。

 

そんなことを思っていると、オールマイトと出久君が店に入ってしまったので、まあいいかと思い私も入ることにした。

 

中は普通のラーメン屋だった。テーブル席が四つあり、あとは、カウンター席という感じのラーマン屋で、本棚には雑誌や、漫画が置いてあった。

 

と言うか、人が一人もいなかった。

本当にこの店大丈夫なのだろうか?

 

そんなことを思っていると、出久君とオールマイトはテーブル席に座ったので、私も同じテーブル席に座った。

ちなみに出久君の隣に私、出久君と私の前にオールマイトといった感じの席になっている。

 

ちなみにオールマイトのおごりだ。

 

「まずは、ラーメンでも食べよう」

 

オールマイトはそう言って、注文を始める。

 

ちなみに、私とオールマイトは大盛りのラーメンで、出久君が並みのラーメンだった。

 

「じゃあまず、オールマイトの秘密から言ってください」

 

そう言ったので、オールマイトは個性の話をし始めた。

オールマイトは個性の話をしている途中に、言うよりも見せた方が良いだろうと言って、トゥルーフォームになり、出久君は驚いたり、個性のことでぶつぶつ言ったりしていた。

 

どうでも良いことかも知れないが、オールフォーワンにやられた傷が治っても一応トゥルーフォームにはなれるんだ…

まあ、そんなことよりも、

 

「それで、どうかな?緑谷少年、君さえ良ければ、この個性を受け取ってもらえないだろうか?」

 

そうオールマイトはが言うと、出久君は驚いたような顔をして、右手と左手を違うタイミングで横にふりながら、

 

「ぼ、僕がオールマイトの個性を引き継ぐわけにはいきません。だって、僕は弱いですから…」

 

はー、出久、そういう謙虚なところもいいが、せっかくオールマイトがくれるって言ってるんだから素直にもらっとくのも優しさだとは思うよ。

そう思っていると、オールマイトは何か言いたいけど、でも、ちゃんと言葉に出来ないと言った感じの顔をしている。

まあ、オールマイトは出久君とあまり話してないから、何を言えばいいか、わからないのも分かるけど…

というか、何か出久君に対してイラっとしてきている自分がいる。

確かに、そういう謙虚なところも出久君の良さでもあるが、私はこういう出久君は好きじゃない。

 

「出久君」

 

「な、何?」

 

おっと、少し怖い顔をしていたかも知れない。

私は深呼吸をして、気持ちを落ち着かせて言う。

 

「出久君はオールマイトみたいな笑って誰かを助けるヒーローになりたいんだよね?」

 

「う、うん、そうだけど…でも、僕は弱いし…」

 

「じゃあ、出久君に聞くよ」

 

そう言った後私は息を吸い言う。

 

「じゃあ、強さとは何?弱さとは何?」

 

「へ?そ、それは…」

 

「ただ単に力が強い人?それとも、個性が強い人?」

 

そう聞くと出久君は黙ってしまう。

私はそんな出久君を無視して言う。

 

「力なんて、鍛えればどうとでもなるし、個性は、使い方や、場所によって最強になったり、最弱になったりする。だから、力や個性は関係ない…と、私は思う」

 

まあ、他の人の考えは分からないが、私が思う強さとは…

 

「私が思う強さとは…えっと…どう言えばいいんだろう?」

 

そう言った時、出久君もオールマイトも、ええ…と言っていたのは無視しておこう。

 

「まあ、つまり、私が求める強さとは、心の強さなんだ。だからさ、出久君、昔、無個性で力の弱い君が泣いてる子を爆豪君から守ろうとした勇気は、私が求める心の強さに値する!…まぁ、心の強さって言うのは誰かの受けおりだけどね、でも、私もそう思ってるんだ。だからさ、出久君、オールマイトの力を受け継いで、君もヒーローになりなよ」

 

私がそう言った後、出久君は何かを決断したような顔になり、

 

「分かりました、僕、ワンフォーオールを受け継ぎます」

 

そう聞いた後、私もオールマイトもホッとしたような顔をする。

 

もし、このまま出久君が出久君が受け継がなかったら、どうしようかと思ったよ。

まあ、その時は私の個性で何か良い個性をあげてたけどね。

まあ、それは良いとして、

 

「出久君がワンフォーオールを受け継いでくれる宣言をしたので、次は私の個性…いや、私の秘密について知ってることをほとんど話そう」

 

私がそう言うと、オールマイトは生唾を飲み込み、出久君は秘密ってなんだろう?って言いたそうな顔をしている。

さて、話すか。

 

「まず、オールマイトには言ったけど、私は、別の世界から来ました。まあ、転生と言うか、憑依に近い感じで。ああ、一つ言っときますが、質問は後で聞きます。だから今は質問しないで下さい」

 

そう言うと、オールマイトも出久君も挙げようとしていた手を引っ込める。

手を挙げて質問をしようとするなんて律儀だぁ〜

なんて思いながら話しを続ける。

 

「次に、私の個性ですが、私の個性は、しんた…いや、個性の名前を言うと説明が面倒くさそうになりそうなので、能力だけ言いますね。それでですね、私の個性の能力は、自分や相手の身体を変化させたり、個性を消したり、個性を作ったり出来る個性です。まあデメリットがあるんですが、それは今は言えません。まあ、一言で言ったら、万能ですね。まあ、特出すべき秘密はこんなところですかね…あ、じゃあ、はい、質問したいならしても良いですよ」

 

俺がそう言うと、二人とも手を挙げた。

と言うか、本当に律儀だな…

 

「はい、じゃあ出久君」

 

そう言うと出久君は身体をビクッとさせる。

別にそんなビクビクしなくても良いのにな…

 

「えっと、別の世界から転生して来たって言ってましたよね?それって個性か何かで転生したってことですか?」

 

ああ、そう言えば言ってなかったな。

 

「残念ながら向こうの世界には個性はありません。それと、私たちのいた世界ではこちらの世界は漫画の世界なんですよ。だから、向こうの世界には個性がない。まあ、何個か言い忘れてましたけど、私って、向こうにいた頃の記憶が、あまり無いんですよね。でも、漫画やアニメ、ゲームのことなら結構覚えてるんですよね。本当、良い脳みそしてますよ。ああ、一つ勘違いしないで下さいね。今、良い脳みそって言ったのは嫌味的な意味での良い脳みそなんで…」

 

っと、一気に喋りすぎちゃったかな?

…まあ良いか。

 

「それで、何か質問ありますか?」

 

「えっと…いっぱいあるんだけどね…ひとつだけ良いかな?」

 

「なんですか?」

 

「君は、今、幸せかい?」

 

へー、まさかオールマイトがこんなこと聞くなんてね。まあ、考えるまでもなく、

 

「はい、最高に幸せです」

 

そう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの後、オールマイトと、出久君に、向こうの世界はどうなのかを聞かれたので、覚えてる範囲で答えた。まあ、こっちの世界とあまり変わらないから話すことが少なかったけど…

それと、出久君には未来のことは話していない。

まあ、話しちゃうと色々と面倒だからね。

 

「そう言えば、個性を継がせるための特訓って明日から始まるんですか?」

 

私は帰り道にオールマイトにそうたずねた。

 

「うん、そうだよ。もう試験までに時間が無いからね」

 

なるほど、まあ、そうだよな。原作でもそうだったし。

…あれ?違ったっけ?2日後だったっけ?

まあ良いや、とりあえず、

 

「じゃあ、私はこれでもう帰ります…っと、忘れてました」

 

私は、オールマイトと出久君に、一枚の紙切れを渡す。

 

「これ、私の電話番号とメールアドレスなので、何かあったら電話やメール下さいね。それではまた」

 

そう言うと、オールマイトはああ、またね。と言い手を振った。

さーてと、オールマイトと出久君に色々と話し終わったし、家に帰って寝るか。

あ、そう言えば、私の個性のことで最近分かってきたことを言い忘れていたな。

…まぁいっか。

…というか、何か忘れているような…

 

 

 

 


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