地球防衛軍 〜地球の守護戦士達〜   作:きぬたにすけ

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やっと更新、14話でございます。



14話 上陸阻止作戦

田中司令「点呼!」

関東基地の兵宿舎前のグラウンドでは、田中司令の目の前にレンジャーやウイングダイバーの隊員達が整列していた。それぞれの部隊の分隊長と、それを統括する隊長が田中司令の前に出る。

そして1人ずつ出撃可能の合図を送る。

雷堂(らいどう)「レンジャー1、準備完了しました」

村瀬(むらせ)「レンジャー2、同じく準備完了しています」

向井(むかい)「同じくレンジャー3、出撃準備完了しました」

牧田(まきた)「レンジャー4、準備完了です」

本原(もとはら)「レンジャー5、出撃できます」

伊達(だて)「レンジャー6、準備完了。いつで出撃可能です」

高野(たかの)「ウイングダイバー7、出撃準備完了しました」

田菜(たな)「ウイングダイバー8、最高のコンディションです」

ストームリーダー「……」コクリ(動作)

 

神崎(かんざき)隊長「以上9チーム、出撃準備完了しました」

見事な敬礼が9つ、田中司令に向けて送られた。

敬礼を返し、田中は口を開く。

司令「ここに集まってもらったのは、他でもない。現在、マザーシップの投下した二足歩行戦闘ロボット『ヘクトル』が、太平洋側から日本へ進軍中だ。我々はこれを撃破しなはければならない」

 

話を進めると徐々に感情的になっていくのをその場にいた全員が見逃さなかった。神崎は、そんな田中司令を見ながら自身も経験した8年前を思い出していた。

田中司令「この作戦が失敗すれば、奴らは日本の土を踏み荒らし、殺戮を許してしまうことになる。それだけは避けねばならないのだ」

 

8年前、戦争初期に太平洋沖に新型の二足歩行マシンが投下された。ヘクトルである。EDF日本支部は津川浦と千条ヶ原に部隊を派遣。津川浦にはストーム1、5が投入され被害が最小限に抑えられるが、千条ヶ原ではヘクトルの猛攻撃に部隊が壊滅、市街地への侵攻を許してしまうのだった。

田中司令「今回の作戦では、歩兵部隊の他にギガンテス(戦車)が同行。そして、既に桐川航空基地より爆撃機が発進体制を整えている。空軍と協力し、奴らに思い知らしてこい!各員の奮闘を期待する!」

田中司令「よし、出発しろ!」

その言葉を合図に隊員達は後方に控えていた第2機甲師団の第1及び第2武装装甲輸送隊、武装装甲車両グレイプM2の車列に乗り込んだ。そして最後尾のグレイプに最後の分隊が乗り込むのを運転手のエアレイダーが確認すると、1列に走り出し『連合地球軍日本支部関東方面本部基地』と書かれた表札を横切った。グレイプの後ろには第2戦車大隊(チャリオット中隊)のギガンテスJが6両付いている。

その姿を田中司令が最後尾が見えなくなるまで見送っていた。

 

 

【第1飛行隊隷下第1偵察飛行隊、太平洋海上】

 

エアリコン-1《HQ、こちらエアリコン-1、距離900mに第一波ヘクトル及びマザーシップを確認。第1波ヘクトル群はマザーシップに守られている。さらに第1波から300m先に第2波を確認》

エアリコン-2《マザーシップがいるなんて聞いてないぞ!》

エアリコン-1《落ち着け。そのまま距離を保て》

エアリコン-2《エアリコン-2、了解》

エアリコン-3《こちらエアリコン-3、マザーシップに動きだ...》

 

エアリコン-3は目の前の光景に言葉を失った。マザーシップから数え切れないほどの飛行ドローンが発進したのだ。

 

エアリコン-1《こちらエアリコン-1!全機迎撃態勢をとれ!》

 

3機のバゼラートは日本に向かって進むフォーリナーに横隊で向き合うと、後退をしながら操縦桿についている赤いボタンと側面のトリガーを指で探る。そしてトリガーに指を添えた。

 

エアリコン-1《こちらエアリコン-1、HQ、マザーシップから飛行ドローンが発進!逃げ切れそうもありません。迎撃します!》

 

そしてトリガーを強い力で引いた。

 

 

【迎撃部隊、港湾地帯】

 

神崎達はグレイプに揺られながら思い思いに過ごしていた。走行音だけが響く車内に突如通信が入る。突然のコールに神崎と向かい合っていたレンジャー1分隊長の雷堂はお互いの驚き顔を合わせた。神崎が応答する。

 

戦術士官《こちら作戦指令本部、偵察を行っていた第1偵察飛行隊(エアリコン)から伝達。ヘクトルの頭上にマザーシップが出現した模様です。ヘクトルはマザーシップに守られています》

戦術士官《更に、飛行ドローンの出現によって空軍の支援は望めなくなりました。歩兵部隊のみでの作戦に切り替えます》

神崎《それなら、飛行ドローンを殲滅すればいい。なあに、簡単さ》

そう言って本部との通信を終えると、情報を伝えるために無線を全車両につなげる。

神崎《各員に通達。敵はヘクトルのみではないようだ。マザーシップが出現。飛行ドローンにより先遣部隊が攻撃を受けている。急ぐぞ!》

神崎《更に、飛行ドローンの出現で空軍は支援を行うことが出来ないらしい。最初は我々歩兵部隊のみでの戦闘になるだろう。皆、気を引き締めて挑め!》

各車両《了解!》

 

雷堂「ん?...待て。レーダーに敵反応!まっすぐこちらに向かってくるぞ!」

同じ車両に向かい合って座っているレンジャー1 分隊長の雷堂が叫ぶと神崎は自身の腕のレーダーを見る。すると、表示範囲外を表す赤い三角形が複数と、こちらに右側面から向かってくる赤丸が映っていた。

 

伊達《いきなり地中から現れやがったんだ!くそ!戦車を守れ!出ろ!急げ!》

 

車列は急停止し、グレイプの後部ドアから各部隊が降り立つ。

雷堂「このままではレンジャー6が危ない!...くそ!撃て!」

巨大生物の軍勢はレンジャー6のもとに集中していた。レンジャー6を助けようと各隊が発砲するも、それぞれのもとに着いた巨大生物の対処に追われる。そんな中、ストームリーダーがグレイプに搭載された榴弾砲を撃ち、緩い弓なりを描きながらレンジャー6のもとにたどり着こうとする巨大生物の前衛に殺到する。が、数匹がレンジャー6と接触、戦車隊を守るために前に出ていたレンジャー6を囲んだ。酸を一人に直撃させ、もう一人の隊員に突進しその巨大な口で捕らえる。レンジャー6が一瞬で二名もの隊員を失ってしまう。

その光景に吐き気を催した隊員が膝をつき、酸を避けきれず直撃を受けた。

伊達「こちらレンジャー6。部下を三名失いました。助けて!」

無線を通さず肉声で悲痛な叫びが聞こえ、神崎は歯を食いしばった。

そして掃討が完了し、各部隊が1箇所に集まった時にはレンジャー6は三名にまで減っていた。

神崎「レンジャー6、基地に帰還し編成を急ぐんだ。辛いが、そうするしか...」

部下であった遺体に頭をうなだれたまま寄り添うレンジャー6分隊長伊達に厳しい現実を突きつけることに罪悪感を感じるも、一番の安全案を提示する。

伊達「...いや、俺たちはこのまま同行する。遺体は作戦終了後基地にしっかりと送り届ける。せめて奴らにこのこみ上げてくる気持ちをぶつけてから帰らせてもらう!」

伊達の目は決意に満ちていた。その目が合った神崎は、「だが...」と言いかけて口を閉じる。

神崎「分かった。レンジャー6の配置を変更、後方に構えておけ。我々が盾となる。お前らは三名の無念をそこで晴らせ」

伊達「了解!有難うございます!」

伊達分隊長以下三名は、一人一つずつ死んだ仲間のドッグタグを手でしっかりと握った。

そして決意を新たに固めた一行は作戦エリアに急いだ。

 

 

【第1飛行隊隷下第1偵察飛行隊「エアリコン」、太平洋海上】

 

迎撃部隊が巨大生物との遭遇戦に入っていた頃、3機のバゼラートは尚も後方へ機体を倒しながら牽制射撃を行っていた。

 

エアリコン-2《こちらエアリコン-2、飛行ドローンの数が多すぎる!既に何箇所かがやつのレーザーで焼かれている!このままでは機体が持たない!》

エアリコン-1《ミサイル発射!》

 

バゼラートから4発の空対空ミサイルが発射され、飛行ドローンを追跡。着弾すると、ズタズタになった飛行ドローンは海の藻屑となった。

 

エアリコン-2《くそ!後ろに回られている!くそ!被弾した。墜ちる!》

エアリコン-1《エアリコン-2!》

 

後方からの思わぬ攻撃によって急停止を余儀なくされ、そこに付け込まれてしまう。焦げて脆くなった機体に数機の飛行ドローンからの集中砲火を受けたエアリコン-2は、空中で爆散。機体は海面へと墜落し、メインローターが機体から離れ後方にいたエアリコン-3を横切り海に落ちていった。僅か数センチの差だった。

 

エアリコン-3《危ねぇ!くそ...こいつら!》

エアリコン-1《見えたぞ!海岸だ!

エアリコン-3《おい!歩兵部隊がまだ到着していないみたいだぞ!?》

エアリコン-1《...よし。エアリコン-3、ここが正念場だ!敵を海岸から出来るだけ遠ざける!ヘクトルどものタゲもだ!》

 

どこかゲームのような命令に、エアリコン-3は思わず笑みをこぼす。

 

エアリコン-3《了解!》

 

二機のバゼラートは左右に分かれ、横に移動、すぐに機体を前に倒し、進軍を続けるヘクトルの部隊に向かっていった!

 

 

【海岸、迎撃部隊】

 

神崎《こちら神崎。海岸に到着しました。》

 

海岸に降り立った歩兵部隊は、すぐさま迎撃準備を整える。到着の報告をいれる神崎の近くで、ギガンテスJ6両が縦3両2列になる。海岸へ続く道の先には、地平線の彼方まで続く海と、こちらに向かって進むフォーリナーの姿があった。

戦車中隊長「チャリオット隊急げ!やつらはもう目の前だぞ!」

神崎「総員配置に付け!」

一瞬で場は慌ただしくなる。

神崎「任務の最終確認だ。この先の海岸は、砂浜へ降りる坂が二箇所、この作戦エリア内の左右端にある。我々は部隊を二つに分け、この坂から交戦エリアに突入する。いいな!そこからは撃って撃って撃ちまくれ!」

全員「「「了解!」」」

各分隊はそれぞれの持ち場につき、エアレイダー達がギガンテスに乗り込み2列が分断される。

 

神崎《こちら迎撃部隊。本部、準備が整った!》

田中司令《了解。いよいよ戦闘になる。歩兵部隊、タンクの援護がある!進め!》

雷堂(らいどう)《レンジャー1、戦闘開始!》

村瀬(むらせ)《レンジャー2、戦闘開始!》

向井(むかい)《レンジャー3、戦闘開始!》

牧田(まきた)《レンジャー4、戦闘開始!》

本原(もとはら)《レンジャー5、了解!》

伊達(だて)《レンジャー6、了解!》

高野(たかの)《ウイングダイバー7、アタック!》

田菜(たな)《ウイングダイバー8、アタック!》

ストームリーダー《ストームチーム、エンゲージ(小声で》

 

坂に差し掛かると同時に、迎撃部隊の頭上をかろうじて目で追えるほどの速さでバゼラートが2機通過していった。

去っていくバゼラート(第1偵察飛行隊)に神崎は心の中で「おつかれさん。」と声をかけた。

そして、浜辺に築かれた防衛線を崩さんと40~50の数の飛行ドローンがレーザーを発射する。レーザーの着弾によって砂浜の地形が改変し、砂塵が舞う。だが迎撃部隊は臆することなく歩を進める。そして、MMF43の弾丸やレーザーランスの光弾、持続的なAF-14による牽制射撃が次々に飛行ドローンの機体に穴を空け、焼き切る。とてつもない速さで飛行ドローンの編隊は壊滅、こちらの被害が多少の被弾はあったが脱落者はでなかった。だが、突撃を敢行する部隊が殲滅したのでは無かった。ストームチームの総隊長である男が小丘からライサンダー2による狙撃で次々と撃ち落としていったからである。

 

神崎《迎撃部隊より本部。飛行ドローンを殲滅!空軍の支援を頼みたい!できるか!?》

田中司令《こちら本部。桐川航空基地に掛け合う!持ちこたえろ!》

牧田(まきた)《ヘクトルの攻撃が激しすぎる!くそ!あの赤い爆発する光弾だ!ぐわああああ!...げほっげほっ...おい!起き上がれ!って...》

 

牧田が目の前にいたヘクトルに視線を戻そうとすると、そのヘクトルは残骸となっており、体の中心にある赤い目の中心に大口径で向こう側が見える穴が空いていた。

高野(たかの)「大丈夫!?ストームチームが援護してくれたのよ!命拾いしたわね」

自分たちを助けてくれたというストームチームを礼と尊敬の眼差しで見る。

ストームチームの彼は既に別の目標に攻撃を加えていた。

共に出撃したことがなく、名前と技量だけで見ていたストームチームが、突然自身の心の中で英雄のような崇高なチームに変わるのを感じて思わず

牧田(まきた)「あれがストームチー厶……」

と声を出し、そのまますぐに意識を戦闘に戻した。

 

右側では、ヘクトル4機を相手にギガンテスJが砲弾の雨を浴びせていた。絶え間なく発射される榴弾が直撃しヘクトルの腕や足が吹き飛び、体がひしゃげ、刈り取られた。それでも生き残り破損部から煙を上げながら後退を行うヘクトルに対しては、もろくなった装甲にレンジャー5やレンジャー6のMMF43炸裂弾が殺到、ヘクトル内部で爆発を起こし、その衝撃波は周辺の砂を舞い上がらせる。内部から破壊され目の光を失ったヘクトルは力なく倒れ、さらに追撃としてギガンテスJの餌食となる。

本原(もとはら)「ざまあみやがれ!」

伊達(だて)「1機残らず倒せ!」

伊達の部下「「おおぉぉーーー!」」

 

最後のヘクトルが爆散した頃、神崎は上空を見る。マザーシップはいつの間にか作戦エリアを離脱していた。そして、本部からの通信が入る。

 

戦術士官《空軍、まもなく到着します》

 

吉報を聴き、迎撃部隊はさらに士気が高まる。

 

神崎《了解!》

 

直後、神崎の腕のレーダーに11の敵反応が現れた。

 

戦術士官《レーダーに敵反応!第2波のヘクトル接近、多数です》

田中司令《フォーリナーの戦闘兵器が接近中だ。準備はいいか!》

 

田中司令が迎撃部隊を追い打ちをかけるように叱咤激励する。

 

雷堂(らいどう)《レンジャー1、了解!》

村瀬(むらせ)《レンジャー2、了解!》

向井(むかい)《レンジャー3、了解!》

牧田(まきた)《レンジャー4、了解!》

本原(もとはら)《レンジャー5、了解!》

伊達(だて)《レンジャー6、了解!》

高野(たかの)《ウイングダイバー7、了解!》

田菜(たな)《ウイングダイバー8、システム正常。戦える!》

 

 

田中司令《まず、空軍による爆撃を行う!》

 

 

数分後、レーダーに青い三角形が出現した。ヘクトル群はまだ沖に居る。

 

戦術士官《戦術爆撃機カロン、作戦エリアに接近》

田中司令《本部から地上部隊。空爆が始まるぞ!》

 

そして、本部及び迎撃部隊宛てに無線が入る。

 

カロン・パイロット《こちらボマー4。作戦エリアに進入。空爆を開始する》

 

そして、迎撃部隊の後方上空に戦術爆撃機カロンが躍り出ると、ヘクトルの頭上に無誘導爆弾の置き土産をばら撒いていった。

神崎「空爆がくるぞぉー!」

そして、水面で大きな爆発が起こり、爆発範囲にいたヘクトルはその爆風に煽られて体を大きく仰け反らせ、装甲が焼け落ちる。

村瀬(むらせ)「おおおおおおおーっ!」

腕を高く上げてレンジャー2の面々が歓声とともにガッツポーズをする。

 

戦術士官《着弾、敵を撃破しました》

田中司令《いいぞ!》

戦術士官《再度空爆が始まります》

田中司令《もう一度空爆が始まるぞ。地上部隊、敵から離れろ!》

 

そして、浜辺から海に向かって左の上空から、1機のシルエットが現れる。戦術爆撃機カロン2番機である。

ヘクトル群に平行にかかるように飛来し、橙色の夕日に染まり光り輝く数個の弾頭が一列に落下。ヘクトル3機を木っ端微塵にする。

 

火力をもって敵を圧倒している光景に、歓声が無線越しにも聴こえてくる。

 

隊員《やったぞーーー!》

隊員《空爆万歳だ!》

 

そして、今度は右の上空からシルエットがふたつ並んで飛来する。3番機と4番機である。

 

戦術士官《空爆が開始されます》

 

カロンが爆弾の投下を開始すると同時に、戦術士官がカウントダウンを行う。

 

戦術士官《空爆まで3秒、2、1、0》

 

0と同時に水面で大規模な爆発が起こり、ヘクトルは自身の前後ろに上がった爆風に挟まれ、腕や足などのパーツが飛散、水しぶきがあちこちで上がる。ヘクトルが居た場所には、その残骸が浮かんでいた。

隊員「うおおおおおおおおーっ!」

隊員「うおおおおおおおおおおーっ!」

 

戦術士官《空爆により、敵に大きな損害を与えました。》

田中司令《空軍の支援がある。地上部隊、敵を恐るな!》

 

神崎「敵はあと1機だぞ!」

 

最後の抵抗として、ヘクトルは腕のガトリングで淡い青色の光弾を打ち出す。

迎撃部隊の末端にいたギガンテスが無数の穴を空けられてしまうが、エアレイダーが降車し、リムペット・チェーンガンで応戦する。

リムペット・チェーンガンとは、あらゆるものに吸着する小型の炸裂弾をアサルトライフルのような連射速度で射出する小火器である。

ヘクトルに吸着した炸裂弾はヘクトルの腕をもぎとり、両腕を失い抵抗出来なくなったヘクトルは後退する。が、直後にヘクトルの逆三角形の体に風穴が空く。ストームチームのライサンダー2スナイパーライフルの銃口から煙が出ていた。

 

そして、上陸阻止作戦はEDFの完勝で終わりを告げた。

 

 

【関東基地、作戦指令本部】

 

戦術士官「世界各地のマザーシップが巨大兵器の投下を開始したとのことです」

田中司令「なんだと?」

戦術士官「四本足の巨大要塞です。すでにこのエリアに向かって侵攻を開始しています」

田中司令「四足歩行要塞……フォーリナーの陸上兵器の中では最大最強の存在だ。あれが市街地に到達したら、どれほどの被害がでるかわからない。恐るべき相手だが、8年前の戦いで破壊に成功している。倒せない相手ではない!」

田中司令の脳裏に、シルエットが映る。8年前の戦いで、最もEDFの勇士達を屠った殺戮兵器が民家を踏み潰し、街を蹂躙する姿が映っていた。

 

 

【海岸、迎撃部隊】

 

神崎「よし」

雷堂「それをどうするんだ?」

雷堂の視線の先には、緑色の背景に黄色で『Weapon』と書かれたアルミのアタッシュケースが開かれており、ヘクトルの部品が詰め込まれている。

神崎「分析班と武器開発班に送る。これを使って新しい武器の開発を行ってもらうんだ」

と言いながらアタッシュケースを閉じる。そして輸送部隊のグレイプに乗り込むと、無線で迎撃部隊全員に伝達した。

 

神崎《よし!帰還するぞ!》




ドロップするアイテムを現実で考えた場合、

Weapon → アルミのアタッシュケース(背景緑に黄色い『Weapon』の文字)

Armor → 赤を基調としたコンテナ

First Aid kit → 小型コンテナの中に回復用品が積まれている

みたいな感じなのかなー・・・

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