地球防衛軍 〜地球の守護戦士達〜   作:きぬたにすけ

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お久しぶりです。(10/13金曜日現在)
ちょくちょく進めては時間になり、また進めてはすぐ別の用事に出向いたりで投稿が遅くなってしまいましたすみません。


13話 円盤撃墜作戦

瀬戸大橋記念館上空では、フォーリナーの輸送船が巨大生物を投下し続けていた。

隊員(自)「中距離多目的誘導弾、装填!」

隊員(自)「撃てっ!」

2両の軽装甲機動車の発射装置からミサイルが2発続けて発射され、上空の輸送船に一直線に向かっていく。

だが輸送船は投下を中断し下部ハッチを閉じた。ハッチに遮られ、爆風すら内部に届かなかった。

逢坂(おおさか)分隊長(自)「くそっ!このままイタチごっこを続けるか......隊員にも疲れが見え始めている......」

周囲の隊員達を見渡す。

3m間隔で一小隊が展開、軽装甲機動車の中距離多目的誘導弾発射装置装置を囲むように防衛線を築いていた。とにかく物量の差が激しかった。

 

隊員(自)「敵輸送船、ハッチを開きます!」

逢坂(おうさか)(自)「撃てっ!」

発射装置から煙を揚げてミサイル2発が発射。フォーリナーの輸送船の下部ハッチ内部に吸い込まれる。1発はハッチに遮られ届くことなく爆散。もう1発はハッチの間をくぐり内部に着弾した。

内部で爆発が起こり、輸送船は黒煙に包まれる。

隊員(自)「やったぞーーーーっ!」

隊員の1人が歓声を上げる。

隊員(自)「おおぉーーー!」

それに釣られてほかの隊員もグリップに添える手でガッツポーズをとる。

 

だが、外装には全く損傷がない輸送船が黒煙から姿を現し、隊員達はすぐに迎撃体制を整える。

 

隊員(自)「くそ!まだ墜ちないのか!」

隊員(自)「次開いた時が最後だ!」

逢坂(自)「総員、巨大生物が来るぞ!撃って撃って撃ちまくれ!」

 

パイロット(自)《こちらHUNTER-1、支援する》

 

逢坂(自)「お願いする!」

頭に凄い量の空薬莢が降ってくる。その間に中距離多目的誘導弾の装填を済まし、数発の110mm個人携帯対戦車弾が運び出された。

逢坂(自)「よし!次で決めるぞ!」

 

 

【EDF部隊】

 

桑田司令《こちら関西司令部。レンジャー9-3、応答せよ》

 

レンジャー9-3隊長「こちら9-3、どうぞ」

 

桑田司令《すぐに別の作戦エリアに向かってほしい。該当エリアに最も近く展開しているのは君たちだ》

 

レンジャー9-3の隊長は、無線機を口元から離しため息をすると応答する。

レンジャー9-3隊長「了解。向かいます」

そう言うと迎えの車列から1台高機動車を借りて去っていった。

すると続いてウイングダイバー1-2へと無線機から関西基地司令官の声が聴こえた。

 

桑田司令《こちら関西司令部。ウイングダイバー1-2、君たちには散らばった生き残りの捜索・殲滅作戦に参加してもらいたい》

 

ウイングダイバー1-2隊長《了解しました》

 

ウイングダイバー1-2隊長「行くぞ!」

ウイングダイバー1-2隊員達「「「了解!」」」

ウイングダイバー1-2は飛び去っていった。

破損していた飛行ユニットは、修理を終えたようだった。

 

そして残された隼人とレンジャー9-1は、関西基地への帰路についていた。迎えの車列に乗り、作戦エリアを丁度抜けた頃。

 

田中司令《こちら作戦指令本部。レンジャー9-1、応答せよ》

 

隼人を除く隊員達の無線機から田中司令の声が聴こえた。

隼人の無線機からは聴こえてこなかった。

レンジャー9-1の隊長を見る。

レンジャー9-1隊長「関西基地専用回線です」

隼人「了解した。応答してくれ」

レンジャー9-1隊長「はい」

 

レンジャー9小隊は関西基地に駐屯する第7師団普通科連隊の部隊である。

連合地球軍日本支部には、前話に記載した通り北海道、東北、関東、関西、九州にそれぞれ基地が置かれ、(以下新情報↓)

有事の際に機能する総合作戦指令本部は関東基地に置かれている。また、そこからそれぞれの基地、部隊への専用回線が置かれている。だが、使用されるのは「迅速な対応が必要な有事」。余程の事があった場合のみである。

 

神田《こちらレンジャー9-1神田(かんだ)。どうされましたか》

神田は運転手に停止を命じ、カーナビに顔を近づける。

田中司令《レンジャー9-1、現在の戦力は》

神田《我々レンジャー9-1、負傷者なし。関東基地属ストームチームの隼人。計6名です。......任務内容の開示を求めます》

田中司令《了解した。本題はこうだ。先程お前達の頭上を通過した輸送船団から3隻が船団から離れ、現在住宅街の上空にいる。関西基地からレンジャー9-6、レンジャー9-7、ウイングダイバー1-3、フェンサー5-1を出動させたが、アクションを起こす前に現場に到着させるには遅すぎた。そして、近くの部隊は輸送船団が投下していった巨大生物の捜索・殲滅作戦に赴いている。お前達の現在地が一番近いことが分かった。今作戦では作戦指令本部が指揮を執る。お前達に「円盤撃墜作戦」を任ずる。ストームチームと協力し、輸送船3隻を撃墜せよ》

 

神田と隼人は向き合い、同時に頷く。

 

神田《了解しました。該当エリアに向かいます》

 

 

【本部から通信の40分後】

 

夕暮れ時、地上は橙色に染まっていた。避難が終了した無人の市街地を影で夕日から覆い隠し、自ら放つ赤い光で大地を照らし、輸送船は悠々と漂っている。

そんな中、河川敷に垂直にかかる大橋から1両の高機動車が走り、輸送船の真下を抜けた瞬間橙色の光に包まれ、思わず手をかざす。橋を渡りきり、停車すると、そこから人の形をした影が6つ現れた。

 

神田《こちらレンジャー9-1、現場に到着》

 

田中司令《よし!上空にフォーリナーの輸送船がいる。これ以上地球を巨大生物で汚染させるわけにはいかない。なんとしても撃墜しろ!》

 

神田「視認した!輸送船が来るぞ!」

輸送船の1隻が低空飛行に切り替えた。試しにAF-14を撃って見るが、その装甲に穴を開けるにはいたらなかった。

隊員「攻撃が効かない!装甲が厚すぎる!」

 

田中司令《輸送船の弱点は、下部ハッチの内部だ。下部ハッチが開いたら狙え!》

 

隼人「レンジャー9-1!投下される巨大生物を攻撃してくれ!輸送船に鉛玉は効きずらい。俺がスティングレイランチャーで攻撃する!」

神田「......分かった!任せたぞ!これよりレンジャー9-1はストームチームの援護に回る!」

 

田中司令《ハッチが開くのを待て。開いたハッチを攻撃するんだ!》

 

低空飛行していた輸送船の下部ハッチが開き出す。

神田「開いた!巨大生物が投下されるぞ!」

輸送船が遂に巨大生物の投下を開始した。

投下された巨大生物は中小ビルの側面を進み、住宅街を練ってこちらに向かってくるため、照準が定まらない。

隊員「前方の河川敷に向かいましょう!拓けた河川敷であれば容易に向かい撃てます!」

隼人「そうしよう!よし、行くぞ!」

神田&隊員達「「「了解!」」」

 

 

【河川敷、フェンサーチーム】

 

フェンサー5-1隊長《こちらフェンサー5-1、作戦エリアに到着した。作戦エリア内河川対岸に展開しています》

田中司令《了解した。戦闘を開始せよ!》

 

フェンサー5-1隊員「隊長!巨大生物が既に放たれています!レーダーには友軍の姿も!」

フェンサー5-1隊長「よし、友軍の援護にむかう!このまま川を渡るぞ!」

 

田中司令《レンジャーチーム、フェンサーと合流しろ!》

 

 

【レンジャー9-1、ストームチーム】

 

神田《了解!》

隼人《了解!》

 

隊員「フェンサー5-1はこの先の河川敷です!急ぎましょう!」

隊員「おい!レーダーを見ろ!凄い数に囲まれているぞ!」

言われるがままにレーダーを確認すると、自分達の青点を中心としてUの字に無数の赤点がその形を維持したまま迫ってきていた。

 

この量に囲まれ、阻まれれば、ストームチームと言えど無傷では済まないだろう。無尽蔵に投下される巨大生物にいちいち対応していれば全滅もありうる。目の前敵に気を取られていればいずれこのUの字が円に変形、つまり退路をたたれるだろう。

 

神田は決断を下した。

神田「ストームチーム!先に河川敷へ向かえ!我々もすぐ追いつく!」

隼人「分かった!死ぬなよ!」

隼人は河川敷へ急ぐ。

フェンサー5-1隊長「ストームチーム!我が分隊は、これより君の指揮下に入る!」

隼人は無言で頷く。

フェンサー5-1隊長「ストームチーム、レンジャー9-1はどこだ?」

どこでどうなってるかは分かっているのだが、後ろを振り返ってみる。誰も居なかった。

 

少しの沈黙の後、意を決してフェンサー5-1に打ち明ける。

隼人「レンジャー9-1は俺をフェンサー5-1と合流させるために残って巨大生物と対峙している」

フェンサー5-1隊員「隊長!今一瞬ですが、青い点が見えました!」

フェンサー5-1隊長「何!?よし、すぐに助け出すぞ!」

 

隼人《こちらストームチーム、フェンサーと合流した。今すぐ救援に向かう!》

神田《ザーー...了か...ザーー》

 

フェンサー5-1隊長「撃てぇ!」

一斉にフェンサー5-1のガリオン軽量機関砲が火を噴く。1~2発で巨大生物を葬っていき、瞬く間に黒い波が引き始め、橙色に染まる大地が見えるようになってきた。

巨大生物の黒波の中から友軍の姿が視認できるようになると、安堵の声が聴こえた。

だが、ハッチが開く機械音が鳴り出し、夕日に手をかざしながら空を見上げる。フォーリナーの輸送船が新たに巨大生物の投下を開始した。

 

一瞬固まるも、すぐにスティングレイM2を構え下部ハッチ内部をサイトを介して捉える。

3発続けて発射した。2発着弾、1発不着。2発爆発物を食らっても輸送船は煙も上げず我がもの顔で悠々と空を漂っている。

投下された巨大生物はフェンサー隊によって小物へと成り下がっていた。こちらに行き着く前に息絶えていく。

 

数分後、

またハッチが開く。

巨大生物が投下される。

スティングレイランチャーを撃ち込む。

ハッチが閉じる。

巨大生物を殲滅し、次の投下に備える。

 

何度繰り返しただろうか。

やはり歩兵用火器では威力不足のようだった。

味方も疲れが見え始めている。

事態を終息に近づける為、撃墜目標を1隻に絞ることにした。

そして何度も繰り返し、いよいよ目標の1隻から黒煙が上がり出す。

レンジャー9-1隊員「敵輸送船から黒煙が上がっています!」

隼人「次で決めてやる!」

輸送船のハッチが開いた。

迷わず3発スティングレイランチャーを撃ち込む。

 

輸送船は、内部で爆発を起こし、続けて外装を突き破って爆発を起こす。連鎖的に爆発を起こし、輸送船は光を失い落ち始めた。爆発の衝動で傾いた機体は黒煙を身にまといながら落下、落下地点の建物を押しつぶす。最後に大きい爆発を起こしそこには輸送船の残骸と投下されなかった巨大生物の部位の様なものが散らばった。

隼人「1隻撃墜!」

 

田中司令《了解!!残る輸送船は後2隻だ!頼んだぞ!》

田中司令《到着したか!バックアップのレンジャーを投入する!》

レンジャー9-7隊長《こちらレンジャー、現地に到着した!マンションにて待機中!準備が完了次第我々も戦闘に参加します!》

隼人《了解!そちらに向かう!》

 

レンジャー9-7のもとに走る隼人たち。

通り過ぎたラジカセからは、戦局報道が流れていた。

 

アナウンサー《戦局報道です。大型円盤は世界中に巨大生物を投下し続けています。フォーリナーがどれほど多数の巨大生物を地球に運ぼうともその数は有限であるはずです。ですが、もし巣穴を築き増殖を始めれば、人類は無限の巨大生物を相手にすることになります。EDFは巨大生物を早期に駆逐するため、戦闘を続けています》

 

レンジャー9-7隊長「これよりストームチームの指揮下に入ります」

青色のヘルメットを被ったレンジャー5-7はEDFがMMF43の名前で制式採用、対フォーリナー用に改造したAWMを装備している。試しに輸送船に撃たせてみたが、金属が擦れる音が聞こえただけであった。

隼人「くッ......」

 

田中司令《バックアップのウイングダイバーを投入する!》

ウイングダイバー1-3隊長《こちらウイングダイバー、我々も到着した!現在中学校の校庭に展開。巨大生物と交戦中です》

隼人《よし!!今向かう!》

 

数分後、

ウイングダイバー1-3隊長「我々が護衛します!」

武装を見る。レーザライフルだ。.........輸送船には届かない。低空の輸送船がギリギリと言ったところか。

急いで河川敷に戻っていると、

 

田中司令《こちら本部!レンジャー9-6が敵の攻撃を受け全滅した!すぐに関西基地よりレンジャー9-5を送る!到着まで持ちこたえろ!》

隼人《本部、念の為レンジャー9-6の装備を聞かせてもらえないか》

田中司令《うむ。レンジャー9-6はスティングレイランチャーを装備していた。レンジャー9-6を主軸として3部隊を護衛に回す作戦だったが、瓦解するとは...》

隼人《そうか...了解した》

 

隼人「よし!皆聞いたな!レンジャー9-5の到着まで、持ちこたえるぞ!誰1人犠牲者はださん!」

全員「「「EDFの誇りにかけて!」」」

 

?《ここはひでえな......おい、応答しろ!》

隼人《こちらストームチーム、どうぞ》

?《ストームチーム?関東支部のか?》

隼人《そうですが、貴方は?》

天翔《私は天翔(あまかけ)、関西本部属シグマチームエアレイダーだ》

 

天翔は続ける。

 

天翔《先程まで行っていた作戦が終了したので、付近の部隊の援護に回っていた。手を貸すぞ》

隼人《助かるッ!!今何処だ?こちらはー》

天翔《分かるぞ。こちらは橋の上だ》

 

橋を見ると、イプシロン装甲レールガンD(Lv.19)の砲身がこちらに向き、河川敷を見下ろしていた。

するとすぐに砲身は輸送船に向いた。

 

天翔《こいつで落としてやる!》

 

と言うと、丁度旋回を始めた輸送船が内側に傾き、こちらに対してハッチ内部があらわになる。

そこに、天翔はレールガンを撃った。

放たれた雷槍は真っ直ぐハッチ内部に飛んでいき、内部の投下口をズタズタにし、崩れた破片が大地に落下する。

そして同じく雷槍に身体をえぐり取られた巨大生物の死骸がボタボタと落ちてきた。

1隻目と同じく光を失った輸送船は徐々に高度を落とし地響きをたてて大地に激突した。攻撃を生き残った巨大生物数匹がこちらに向かってくるが、こちらの一斉掃射になす術なく息絶えていく。

隼人「あと1隻だ!」

残り1隻になった。速度が早くなったか、レールガンの旋回が追いつかない。だが変わらず巨大生物を投下する。

 

レンジャー9-5隊長《こちらレンジャー9-5、もうすぐ到着する》

天翔《くそ!くらいやがれ!》

 

運悪くハッチが閉まろうとしていた。

だが天翔が再度放った雷槍はハッチとハッチの隙間を抜けて内部に炸裂した。隙間から黒煙が吹き出された。

撃墜にはいたらなかったが、甚大な被害を与えたようだった。

隼人(心)「あの精度...流石関西指折りの精鋭部隊エアレイダーだ...」

巨大生物を殲滅し、次の開閉に備える。

ふと、周囲の音がヘリコプターのプロペラ音に掻き消される。振り返るとUH-60JAが1機こちらに向かってくるのが見えた。

 

さらに、キャビンドアが開かれ、そこから大口径の筒が6つ顔を出している。夕日で黒く染まっているせいかよく見えないUH-60JAはそのまま頭上を通り過ぎると、空中で停止、大口径の筒の影の付き方が変わり、スティングレイランチャーであることが分かった。

そのスティングレイランチャーからそれぞれ1発ずつロケット弾が放たれ、向かってくる巨大生物に着弾し、巨大生物ごとアスファルトを抉る。民家の塀に穴を開け、飛散した石が巨大生物の腹部や顔面に損傷を与える。

 

すぐにUH-60JAから懸垂降下用のロープが垂らされ、茶色のヘルメットを被った隊員が降りてくる。

レンジャー9-5隊長「レンジャー9-5、到着しました。これより指揮下に入ります!」

レンジャー9-5の到着を、肉声ではなく、無線を通して伝える。

 

隼人《こちらストームチーム。レンジャー9-5が到着した。この戦いに決着をつける時だ》

神田《了解!》

フェンサー5-1隊長《了解!》

ウイングダイバー1-3隊長《了解!》

 

天翔「了解した」

いつの間にかイプシロン装甲レールガンから降り、隣にいた天翔がパワーポストM2を設置する。

赤色の円柱が変形し、上部が二つに割れる。真ん中にソーラーパネルの様なものが付いたレーダーが展開し、隊員達の武器を判別、赤い霧の帯が伸び始めた。

 

その時ちょうど輸送船のハッチが開き始めた。

隼人「チャンスだ!総員撃ち込めー!」

7丁のスティングレイランチャーからロケット弾の軌道を煙が作り、輸送船の内部に吸い込まれていく。

ロケット弾はレールガンで傷つけた部分を追撃し、その他脆くなり煙を吹いていた所も押さえ着弾する。

スティングレイランチャー用のロケット弾は、爆発範囲が抑えられているのだが、7発のロケット弾はそれぞれの爆発範囲を補う様に着弾し爆発を起こす。7発隙間のない爆発が投下口を塞ぎ、巨大生物の投下も妨げられた。

そして、最後の輸送船は撃墜されたのだった。

全員「「「おおおぉぉぉーーー!」」」

隊員「やったぞー!」

 

 

【瀬戸大橋、自衛隊】

 

逢坂(自)《こちら逢坂。敵輸送船の撃破に成功した!送れ》

司令部(自)《了解!直ちに帰還せよ》

逢坂(自)《了解しました。終わり!》

 

帰りの車列に駆ける自衛官達の後ろに、大きな煙をあげ、砂埃を纏った輸送船の残骸があった。

 

 

【EDF部隊】

 

田中司令《敵生体反応無し、作戦成功だ!良くやった!》

戦術士官《各地域から、作戦成功の通信を確認。全エリアでの作戦終了を確認しました。......!?》

田中司令《どうした?》

戦術士官《海上自衛隊から通信。警戒監視中の海上自衛隊P-3C哨戒機が海上を進行するフォーリナーの戦闘兵器を確認したとの事です。我々がヘクトルと呼ぶ二足歩行ロボットの様です》

田中司令《恐るべき相手だ。上陸を許す訳にはいかない。海岸に部隊を派遣して、迎え撃つ》

 

やれやれ...本格的に始まったな......まあ、今はゆっくり休もう。と隼人は思った。

帰還用の高機動車に乗り込み、ヘルメットで顔を覆い隠す。関西本部に着くまで、ぐっすりであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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