インフィニット・ストラトス 青天の霹靂   作:座右の銘は天衣無縫
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プロローグ4


IS学園 会議室

そこそこの大きさの会議室の中、ほぼ全員の注目を受けてるのは俺だ。

因みに、俺が知ってる顔なのは三人。
うち、二人は一方的に知ってるだけだが。

まずは更識楯無。
二人目に織斑千冬。
そして轡木十蔵。

二人目は世界に知られている正真正銘のブリュンヒルデ。
三人目は裏の世界では知らない人間は殆ど居ないであろう人物だ。

千冬「それで、更識。 本当にコイツは信用できるんだな?」

楯無「はい。 元は更識家に並ぶ暗部出身、この六年間は行方不明でしたが篠ノ之博士の元に居た、という話です。 それに彼自身、裏切る理由が無いので。」

神威「なんなら、篠ノ之博士本人に確認取ったらどうですか? 電話番号知ってるでしょう?」

それと若干、俺への風当たりが強くないですかねぇ。

織斑千冬が女尊男卑主義者なんて情報は一切無いんだが、はてさて。
まあ、単に怪しまれてるだけって可能性もあるけど。

轡木「まあ、何にせよ、生徒会の人員不足は事実です。 まずは雑務から、でどうでしょう?」

神威「なるほど? 信頼を作り上げろ、と?」

轡木「まあ、そうですね。 それも立派な仕事でしょう?」

神威「分かりました。 俺はそれで構いません。 けど、他の先生方は?」

千冬「理事長の判断だ。 従おう。 だが、束の件に関しては私の方から調べさせて貰うぞ。」

神威「ご自由にどうぞ。」

そう言って肩を竦める。

楯無「それじゃあ、私達は仕事があるので失礼しま~す。」

轡木「ああ、ちょっと待って下さい。 彼には一戦、模擬戦をしてもらいます。」

神威「・・・相手は?」

轡木「そうですね。 機体スペックの差もありますし、、、織斑先生、お願いできますかな?」

千冬「理事長に言われては断るわけにもいかないでしょう。 ですが、調整のために時間は貰いますよ。」

轡木「ええ、勿論良いですとも。 では三日後の午後一時に模擬戦、という事でお二人ともお願いします。」

神威「了解です。 それじゃ、今度こそ失礼します。」

そう言って会議室から出る。

神威「ふう。」

楯無「あら、緊張でもした?」

神威「あれだけ視線を集められれば緊張もする。 なんせ表の世界に出るのすら久し振りなんだからな。 疑いの目ならまだしも、好奇心とか止めてくれよな。」

ガシガシと頭を掻きながら愚痴る。

楯無「それにしても織斑先生と模擬戦ねぇ。 大丈夫なの?」

神威「知らん。 現役辞めてからどの程度鈍ってるか、使用機体のスペックも調整でどの程度変えてくるのかとかも分からないからな。」

まあ、流石に現役の頃と技量も機体も同じだったらかなりキツイけど。
と、付け足す。

楯無「勝てない、とは言わないのね。」

神威「そりゃあな。 まあ、現役の頃なら勝率は10%無い位だと思うけどな。」

楯無「現役で11回に1回勝てるなら凄いと思うけど。」

神威「篠ノ之博士お手製のAIに仮想世界でとは言え、百対一でやりあった経験は伊達ではないって事だ。」

あれは死ぬかと思った。
何故か痛覚も伝わるようになってたし。

楯無「へ、へぇ〜。」

おい、その程度で引くな。
新型の実験台になってたのは全部、俺なんだぞ。

神威「まあ、今はそれよりも生徒会の仕事だ。」

楯無「う。 そうよね。 あ〜あ〜、憂鬱だわ。」

神威「仕方が無いだろ、諦めろ。」

楯無「とは言われてもねぇ〜。」

神威「なら、頑張ったら何か一つ言うことを聞いてやろう。 ・・・何でもとは言ってないからな?」

念のために釘を指すと露骨に表情を変えた。

楯無「残念ね。 折角、良いお願い思いついたのに。 さっさと言えば良かったかしら。」

神威「言っても却下してたと思うけどな。 そら、仕事が待ってるぞ。」

そう言いながら生徒会室の扉を開ける。

楯無「・・・・・」

神威「ん? どうした? ・・・ああ、なるほど。 これはこれは。」

楯無が絶句するのも分かるわ。
恐らく書類が入っているであろうダンボールが幾つも重なってるのを見ればこうなるわ。

虚「お嬢様。 取り敢えずこちらの山は新学期が始まるまでなので、それからお願いします。」

そして無慈悲な虚の声がこれが現実だと言っている。

神威「よ、ようし、とっとと終わらせよう。」














カリカリカリカリカリ

カタカタカタカタカタ

ペタッ、ペタッ、ペタッ

ペンを走らす音とパソコンのキーボードを叩く音、そして、判子を押す音しかしない生徒会室。

既に作業開始から五時間。

一言の会話もなく黙々と作業を進める。

虚「神威様、このダンボールを職員室までお願いします。」

神威「分かった。」

そう言って、ずっしりと書類の詰まったダンボールを持ち上げる。

そしてダンボールを職員室へと運び始める。

誰もいない廊下を歩いていく。

神威(視線、しかも敵意の篭ったヤツか。 今は余計な生徒も他の教師も居ないからだな。 釣れるか?)

そう考えながら楯無に通信を入れる。

神威『楯無か? ちょっと敵意のある視線を感じるから、アリーナに寄って来る。』

楯無『分かったわ。 応援はいる?』

神威『いや、そっちは書類処理してろ。 サボんなよ?』

楯無『さ、サボらないわよ!』

神威『本当かぁ?』

楯無『本当だって!』

神威『なら、良いけどな。 切るぞ。』

通信を終わらせ、職員室に書類の入ったダンボールを置く。

神威「さて、」

ゆっくりとアリーナへと歩いていく。

そしてアリーナの中心に立って暫く待つと、打鉄に乗った教師と思える女性が五人、降りてきた。

「あらあらあら、男の人がこのIS学園に何の御用かしら?」

神威「情報は行ってる筈だが? 聞いてないのか、それとも信じてないのか。」

「ふふ、勿論聞いてるわよ。 でも、どうせ政治家が金で雇った只の男なんでしょ? 嫌よね〜。 男の地位を上げたいからってそんな事するなんて。」

神威「へえ? 本当にそう思ってるのか?」

「ええ。 千冬様の弟ならまだしも、何の接点もない貴方が乗れるなんて可笑しいわ。」

神威「まあ、確かに織斑千冬とは接点は無い。 けどな。 俺は篠ノ之束と接点があってな。」

「なに?」

神威「こういう事さ。 蹴散らすぞ『雷切』。」

『雷切』を纏う。

「まさか、本当に、」

「だから何よ!? 今、ボコボコにしてIS学園から追い出せば良いでしょ!? 行くわよ!」

リーダー格と思わしき女が号令をかけると一斉に動き出した。

後衛二人に前衛三人。

後衛はスナイパーライフルで、前衛はパイルバンカーとアサルトライフルか。

神威「電磁シールド起動。」

まずは防御。 これで後衛は無視できる。
瞬時加速を行って前衛機三機の後ろにつける。

神威「まずは一人。」

電気を纏わせた刀で一番後ろにいた一機を切る。
それと同時に過剰なまでの電気が流れ、エネルギーが一気に減る。
勿論、それだけでは全てのエネルギーを削りきれるとは思ってないので、さらに追撃。

しようとした所で後衛が撃ってくるが、電磁シールドにより無効化。

刀をスラスターに突き刺し、止めを刺したところで離脱。

神威「どうした? そんなものか?」

「っ! 調子に、乗るなぁ!!」

突っ込んできた二機に刀をぶん投げ、もう一本刀を取り出す。

勿論、避けられる。

向かって来る二機を迎撃しようとしたところで、真後ろの後衛機がスナイパーライフルを捨て、ブレードを取り出して迫って来たので回避。

電磁力で投げた刀を着いてきた機体の背中に当てる。

「な、なんでさっき投げた刀が!?」

神威「余所見してていいのか?」

戻ってきた刀と持っていた刀を仕舞ってレールガンを取り出す。

四発連続で撃ち、内二発を最も前にいた機体の顔面に、残りの二発を他の機体に一発ずつ当てる。

武器をレールガンから刀二本に戻す。

「ぐうっ!?」

神威「二機目。 そして、三機目だ。」

一番前にいた機体をすれ違いざまに切り、さらに次に居た機体に乱舞を浴びせる。

神威「残りはアンタ等二人だ。 どうする? 退くなら見逃すが。」

「見逃す? ふ、ふふ、あっははははは!! 巫山戯るなぁぁ!!!」

わざと挑発したらガッツリ乗ってくれた。 楽でイイね。

神威「そうかい。 戦力差も見極められない雑魚か、それとも分かってて突っ込んでくる馬鹿か。 どちらにせよIS学園では教師をやるのに向いてない。 引導を渡してやるよ。」

刀を一本だけ持ち、抜刀の構えをする。

神威「結城流抜刀術【天山】」



本編、何時になったら入れるんだろうか。






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