『四凶と白虎』
ある日の午後、キュウキは特にやることも無いのでボーッとしていた。
「ボーッ」(濁った目)
ピンポ~ン
「ハッ。誰か来た?誰だ?キュウビ?」
キュウキは玄関に行きドアを開ける。
「久しぶりです。兄z『バタン』
そして閉めた。
「…………ふぅー……よし。」
そして再びドアを開ける。
「兄者、なぜドアをs『バタン』
そして再び閉めた。
「いや、閉めないでください!」ガチャッ
「ごめん、幻覚かと思って。」
「なんで!?」
結局自分でドアを開けて入ってきたその少女は、白と黒の縞模様の髪の毛。白い虎模様のキョンシー風の服。黄色い猫のような目をしていた。
「まぁしかし、久しぶりだな、ビャッコ。」
「はい、兄者。」
この少女こそが四神獣の一角、ビャッコである。そしてキュウキのただ一人の妹である。
「ん?あれ?お前に家の場所教えたっけ?」
「年明けに今の家の住所で手紙が来ました。」
「………トウテツのヤロー。どこの悪の秘密結社だよ…」
「ところで兄者。」
「なんだ?」
「まさか女性と暮らしていませんよね?」
「えっ!あーそれは「たっだいま~!」はいアウトー!」
「お腹すいた~今日の晩御飯なに~?ってあれ~?お客さん~?」
「………女……」
「アハハオワタ。」
「兄者が女と暮らしてる。きっと女が誘ったんだ。絶対そうだ。そうに決まってる。そんなの許さない。だって兄者は私の物。お兄ちゃんは私の物。オニイチャンはワタシの物。オニイチャンワタシノモノオニイチャンワタシノモノオニイチャンワタシノモノオニイチャンワタシノモノオニイチャンワタシノモノオニイチャンワタシノモノオニイチャンワタシノモノオニイチャンワタシノモノオニイチャンワタシノモノオニイチャンワタシノモノオニイチャンワタシノモノオニイチャンワタシノモノオニイチャンワタシノモノオニイチャンワタシノモノ…………殺す。お兄ちゃんたぶらかしたその泥棒猫の面の皮はぎ取って二度とお兄ちゃんに近づけないようにしてやる!」ゴゴゴ
「わー!わー!落ち着けー!いいから一旦落ち着けー!」
「ね~この人病院に連れてった方が良いんじゃない~?」ガクブルガクブル
「残念だがこれが平常運転なんだ!」
「とんでもない彼女さんなんだね~。」
「へ?」
「えっ!?彼女!?私がお兄ちゃんの彼女!?そう見える!?ということはその女はお兄ちゃんの彼女じゃない?良かったー!……………フゥーすみません少々取り乱しました。」キリッ
「………あ~」ドンビキ
「やべぇだろ?俺の妹。」
「妹ちゃんだったんだね~ヤバいね。」
ガチャッ「ただいまー」←近所のオッサンの喧嘩見に行ってたトウコツ。
「「あ」」
「………こっちが泥棒猫かーー!!!!!」
「こんちくしょー!!!!」
~白虎の誤解解消中~
「なるほど、このお二人とはそういった事は何も無いのですね。」
「ソウデス。タダノドウキョニンデス。」
「キュウキ、老けたな…」
「三十歳ぐらいに見える~。」
「でも安心しました。兄者が私以外の女に現を抜かしてないで。」
「あぁ!そんな訳ないだろ!お前は俺のかわいい妹なんだからな!」
「兄者…!」
「微笑ましいな。」
「仲良しさんなんだね~。」
「どうだ?今日の晩飯でも一緒に食べないか?」
「はい!喜んで!」
七凶目 終
「エッ!?オワリ!?オレノデバンハ!?」←今帰ってきたトウテツ。
終ったら終