四凶の日常絵巻   作:ホネ星人

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新キャラが出ます。


五凶目

『四凶と尻尾九つ』

 

「んじゃ、行ってきまーす。」

 

キュウキは週に一度、市場の外れにある小さな居酒屋に

必ずいく。

そこの餃子がキュウキの好みぴったりの餃子だからである。

ガラガラッ

 

「おーい。おやっさん!いつもの餃子一つ!」

「あいよっ!」

「たっく、トウコツのヤローまさか俺達の私物まで売ってたなんてなー。」

ガラガラッ

「てんちょーさん、きつねうどん一つくださいなぁ。」

「あいよっ!」

「ふぅ、おや?久しぶりだねぇキュウキの坊や。」

「ん?あ!キュウビの狐!?なんで!?」

「大きくなったねぇ。数百年ぶりかなぁ。」

「おい!今まで何してたんだよ!日本に行ってそれっきりで、日本の妖怪になっちまったとか噂されてたんだぞ!」

「おやおや?そんなに心配してくれてたなんて、やっぱり初恋の人は守りたいのかい?」

「ちげぇよ!それに初恋でもねえし!」

「だってキュウキの坊やがまだちびっこい頃は、よくあたいの後ろに付いてきては、きつ姉、きつ姉って「人の黒歴史を豪快にほじくり返してんじゃねえーー!!」

「ふふ、変わったねぇキュウキの坊や。ところで他の四凶の奴らは元気にしてるのかい?」

「ああ、トウコツがはらわた抜かれそうになったり、コントンが肉まん大人買いしたり、トウテツが俺のズボンをズタズタにしたりするぐらい元気だぜ。」

「相変わらずみたいだねぇ♪」

「で?いったい日本で何してたんだ?」

「んー、人間のお偉いさん騙して、正体ばれて、殺されかけたから傷を癒やしてたのさぁ。」

「まじか。」

「まぁ、傷が癒えた後は、日本の観光してたよ。」

「殺されかけた時点で帰ってこいよ。」

「そう?人間の方はあたいが死んだみたいに思ってたみたいだけどねぇ。」

「いや、でもさー「はい!餃子一丁!」あ、あざっす!」

「はい!きつねうどん一丁!」

「おぉ!これはなかなかうまそうじゃないかい!早速いただくよ。」

「「いただきます。」」

 

「「…………」」

 

「「うまい!」」テーテッテレー

 

 

 

 

ガラガラッ「ありがとよー!」

 

「さてと、帰るか。これからキュウビの狐はどうするんだ?」

「これからはこの国で生活してくよ。日本にも飽きてきたしねぇ。」

「そっか…あのさ、いらねえ心配かもしれないけどよ、この国の今の妖怪たちは、あんたの事を嫌ってる。だからいろいろ問題が起こるかもしれないぜ。」

「なぁに、あたいは元より意地悪で嘘つき。どっちにしろ嫌われるだろうさ。」

「………本当にきつい時は、言ってくれよ。あんたと俺の仲だろ。頼まれたら、四凶全員で助けてやるよ。」

「ふふ、そんな事が無いようにあたいも頑張るさ。じゃあね、キュウキの坊や。」

「あぁ、じゃあな…………きつ姉。」

 

 

「ところでおねしょの癖は治ったのかい?」

「ここに来て、また俺の黒歴史をえぐってくんじゃねぇーーーーー!!!」

 

 

五凶目 終




キュウビの狐 女 icv 遠藤綾
身長182cm
髪 金髪のポニーテール
肌 肌色
目 糸目、瞳は黒
服装 白のカットソーと黄色のロングスカート
好物 油揚げ
嫌いな物 パクチー

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