『四凶とおつかい』
宮殿の大広間、そこでコントン、トウテツ、トウコツの三人が思い思いにくつろいでいた。そこにキュウキが買い物袋を持って部屋に入ってきた。
「おーい、誰か買い物に行ってくれないか?」
「すまんが断る。」
「オレモ、オナジ。」
「私が行くよ~!」
「……誰も行きたくないのかー?」
「ほら~!私!私!コントンが行きま~す!」
「ホントに誰もいないのかー?」
「キュウキ嫌がってるな…。」
「ほらほらほら~!コントンが行くってば~!」
「くっ!しょうがねぇ。コントン、ちゃんと出来るんだな?」
「うん!問題ないよ~。」
「んじゃあ、市場に行って、キンシンサイと鶏肉、あと洗濯用洗剤を買ってくる事、いいな?」
「わかった~!」
「ホントか?メモした方がいいんじゃないか?」
「大丈夫大丈夫~!バッチリ覚えたよ~。それでは行ってきま~す!」
「ホントかよ…。」
【市場】
「何買ってくるんだっけ~?」
「やっぱりねーーーー!!!だと思ったわ!絶対忘れるって!後つけてよかったわ!」
「そういえば、コントンが買い物に行くのはこれが初めてだったな。さながらはじめての「言わせねえよ!?」なんだったらあの音楽も流した方が「駄目に決まってんだろ!」つまらんなぁ。」
「コントン、ガンバレ。」
「え~っと、確か“キ”がつく物を買ってくるんだよね~。」
「おぉ!思い出そうとしてる!そうそう!“キ”ンシンサイを買ってくるんd「そうだ!キャビアだ~!」どこをどう予測変換したら今キャビアが出てくるんだ!」
「さすがコントン…。」
「ヨソウ、ウラギラナイ。」
「後は~お肉だよね~。」
「そう!お肉!それが何肉かを思い出せr「思い出した!カエル肉だよね~!」俺一言もカエル肉なんて言ってねぇ!!つか、食わした事もねぇだろ!」
「なぜカエル肉なんだろうか…。」
「カエル、トリ、アジガ、ニテル。」
「もういい…せめて洗濯用洗剤だけでも思い出してくれ…洗濯物がたまっているんだ…ホント、今日必要なんだ…。」
「あとはたしか~、洗濯…洗濯…ん~
そうだ!洗濯機だったね~!」
「ゴフゥ!!」
「キュウキ大丈夫か!?凄い量の血吐いたぞ!?」
「オレ、モウ、ナニモ、イエナイ。」
「もういい…わかった…帰ろう…金が足らないとかですぐ帰ってくるだろう…グフッ」ガクッ
「キュウキが気絶した…。」
「カエルカ…。」
数時間後
「遅いな…、コントン…。」
「まさかあいつ値切り交渉してねぇだろうな…。」
「ただいま~!」
「あっ、帰ってきt「肉まんたくさん買ってきたよ~!」
「キャビアやらカエル肉やら洗濯機はどうしたぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
「これからは私が買い物に行く事にしよう…。」
「コントン…オソロシイコ…。」
「さ~!皆で肉まん食べよ~!」
「今日の晩飯と、たまった洗濯物が…。」パタリ
二凶目 終
キュウキ君は不遇枠。