四凶の日常絵巻   作:ホネ星人

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十七・五凶目

 

『幕間の四凶達』

 

 

 

 

想の暴走から約一ヶ月後、

 

 

想には一応、神の加護的な物を付けておいてあるらしく、もうあんな事は無いらしい…

 

あのクソ神のことだから信用出来ねえけどな…

 

 

 

そして…

 

一度クソ神からある提案をされた事もあった。

 

それは俺の、『キュウキ』が生まれた理由、あの、

 

『神殺しの事件』を無かった事にするという提案だった。

 

確かにあの“やり直す”力があれば、あの日をやり直し俺はキレイなままでいれたかもしれない…

 

それでも俺はその提案を断った。

 

そしてクソ神は俺がそう答えると分かったような顔をしていた。

 

少しムカついたので強めにしばいたら、「やり直したーい! 」とか言ってた。

 

 

 

想も元気にしている。

 

だが、なぜだかキュウビの所で住むことになってしまった…

 

あいつの家…大丈夫なのか…

 

 

 

 

 

ところで、俺はある事態に直面している。

 

それは…

 

 

 

 

 

「どうしよう…

 

 

 

 

 

 

 

 

日本に行くことになっちまった…」

 

 

商店街での福引をやったら一等が当たってしまった…

 

しかも最大四名様まで…

 

ぴったり過ぎる…

 

だが…

 

 

「あいつらが日本に行って…大人しくしている訳なぇよな…」

「心外だな」

「キュウキ君酷い~」

「オトナシク、デキル! 」

 

 

 

「不安だ…」

「「「おい…」」」

 

 

だがしかし当たってしまった物はしょうが無い…

 

行くしか無いのだから…日本へ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~日本~

 

 

 

 

 

「た、助けてくれ! 俺はなんも悪い事はやってねぇ! 」

 

路地裏、そこには目が一つしかない男が青年に命乞いをしていた…

 

その男を睨み、手のひらを男に向けているその青年は、まるで養豚場の豚を見るような目をしていた。

 

「悪いが…妖怪に命乞いする権利なんて物は…無い、消えろ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

波ァァァァァァァァァァァァァァァ! ! ! 」

 

「ギャアアアア! ! ! 」

 

周囲に白い閃光が走り、そこに残っていたのは青年だけであった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は変わり…

 

 

 

大きな和風の屋敷、

 

その一番奥の部屋にその男はいた。

 

 

「そうか…一つ目が消されたか…」

「はい…」

 

その男の前には、

 

巨大な猿のような男と青白い髪と真っ白な肌の女が跪いていた。

 

「必ず仇はとれ…何よりこの神野組にケンカを売った事を…」

 

 

男は手にしたキセルを回す。

 

 

「後悔させろ」

「「ハッ! 」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃神界

 

 

「ねぇービャッコちゃーん」

「何でしょう」

「旅行に行きた「仕事をしてください」言わせてよ…最後までさ…」

「どのぐらい仕事がたまってると思っているんですか、早く片付けないとその頭皮えぐりますよ? 」

「恐ろしいこと言わないでよ…あ、そういえば」

「…何です? 」

 

 

「キュウキ君日本に旅行に行くみた「何をぐずぐずしているんですか! 旅行の準備をしますよ! 」分かりやすいなー」

 

 

 

 

 

 

 

四凶の日常絵巻 ~第二部・日本編~  へ続く

 


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