『四凶と滅亡』
「前回までのあらすじ! 四凶の四人は魔王エイリアンボーンを倒すため、冒険の旅に出たのであった!」
「いきなり大嘘いってんじゃねえよ」
本当の前回までのあらすじ
人類滅亡の危機
「本当のあらすじが雑…」
「さっきから兄者とクソ神は誰に向かって話しているのです? …」
コントはここまでとして…
「とにかく! 一体どういう事だクソ神! 」
「んーそーさなー原因はーキュっくんの知ってる人かなー「お前か」ちゃうわ」
「んじゃあ誰なんだよ、原因はさ…」
「えーネタバレにならないー? いきなり原因分かっちゃうってつまんなくな、わかったわかったからね、爪楊枝と接着剤持って僕の股間を睨まないで」
「とにかく! 人類滅亡の危機を招いた張本人は! ズバリキュウキ君の友達の想ちゃんでしょう!」
一同は沈黙に包まれた、想はキュウキの友達の少女。
コントン、トウテツ、トウコツはその名を聞くと同時に驚愕の表情を浮かべる。
そして沈黙を破ったのは、ビャッコだった。
「…お兄ちゃん? 誰、想って」
「ビャッコちゃーんここから結構シリアスに入っていくから黙っててねー」
~サイドキュウキ~
クソ神のその言葉に俺は耳を疑った。
あの想がこんな惨状を引き起こしたのか、
優しく、明るく、感情豊かな彼女が何故…
いや…俺はとっくにいつかこうなる事が分かっていたのかも知れない。
あの日、あの男と出会い…
あの日、あの言葉を受け…
あの日、想と出会った日からずっと…
『タイセツナ…ナッタトキ…デスネ』
俺は知っていて、分かっていて…それでも…
この惨状は、俺が招いた結果かもしれな
「はい、キュウキ君の一人語りはここまでとして…」
「コ、ラ」
「で、どうする? 」
「…行くしかねえんだろ? 」
「ウィ! 」
「コントン、」
「ん~? 」
「トウテツ、」
「オウ…」
「ビャッコ、」
「はい…」
「スザク、」
「うん…」
「バ…セイリュウ、」
「貴様…」
「ゲンブ、」
「ふむ…」
「黄龍、」
「は、はい…」
「……………神」
「何かな? キュウキ君」
「柄にも無くさ…救うぞ…人類をよ…」
「「「「「「「「おう! 」」」」」」」」
そう言うとキュウキ達は、人間界へと降りていった。
「あれ? 私は? 」
トウコツは置いてかれた。
~人間界~
その少女は苦しんでいた、全身を焼かれ、裂かれ、溶かされるような激痛を味わいながら、死ぬことすら出来ず、自らの能力で慣れ親しんだ町を、大地を、海を、空を破壊していた。
『Aaaa! ! ! Uaaa! ! ! 』
その少女は人では無い、しかし純粋な心を持っていた、
その少女は人では無い、しかし優しくけなげだった、
その少女は今、
『Uuuu…タス、ケテ、キュ、ウキ、サ…ン』
神殺しの獣の名を呼び、助けを求めていた…
続く