四凶の日常絵巻   作:ホネ星人

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今回から数話、執筆使いさんからの逆輸入ストーリーとなります。そういったのがダメという方はブラウザバックでおねがいします。


十五凶目

『四凶と滅亡』

 

 

 

「前回までのあらすじ! 四凶の四人は魔王エイリアンボーンを倒すため、冒険の旅に出たのであった!」

「いきなり大嘘いってんじゃねえよ」

 

 

本当の前回までのあらすじ

 

人類滅亡の危機

 

「本当のあらすじが雑…」

「さっきから兄者とクソ神は誰に向かって話しているのです? …」

 

 

コントはここまでとして…

 

 

「とにかく! 一体どういう事だクソ神! 」

「んーそーさなー原因はーキュっくんの知ってる人かなー「お前か」ちゃうわ」

「んじゃあ誰なんだよ、原因はさ…」

「えーネタバレにならないー? いきなり原因分かっちゃうってつまんなくな、わかったわかったからね、爪楊枝と接着剤持って僕の股間を睨まないで」

 

 

 

「とにかく! 人類滅亡の危機を招いた張本人は! ズバリキュウキ君の友達の想ちゃんでしょう!」

 

 

一同は沈黙に包まれた、想はキュウキの友達の少女。

コントン、トウテツ、トウコツはその名を聞くと同時に驚愕の表情を浮かべる。

 

そして沈黙を破ったのは、ビャッコだった。

 

 

 

「…お兄ちゃん? 誰、想って」

「ビャッコちゃーんここから結構シリアスに入っていくから黙っててねー」

 

 

 

~サイドキュウキ~

 

 

クソ神のその言葉に俺は耳を疑った。

 

あの想がこんな惨状を引き起こしたのか、

 

優しく、明るく、感情豊かな彼女が何故…

 

いや…俺はとっくにいつかこうなる事が分かっていたのかも知れない。

 

あの日、あの男と出会い…

 

あの日、あの言葉を受け…

 

あの日、想と出会った日からずっと…

 

 

 

『タイセツナ…ナッタトキ…デスネ』

 

 

 

俺は知っていて、分かっていて…それでも…

 

 

この惨状は、俺が招いた結果かもしれな

 

 

「はい、キュウキ君の一人語りはここまでとして…」

「コ、ラ」

 

 

「で、どうする? 」

「…行くしかねえんだろ? 」

「ウィ! 」

 

「コントン、」

「ん~? 」

 

「トウテツ、」

「オウ…」

 

「ビャッコ、」

「はい…」

 

「スザク、」

「うん…」

 

「バ…セイリュウ、」

「貴様…」

 

「ゲンブ、」

「ふむ…」

 

「黄龍、」

「は、はい…」

 

「……………神」

「何かな? キュウキ君」

 

「柄にも無くさ…救うぞ…人類をよ…」

「「「「「「「「おう! 」」」」」」」」

 

そう言うとキュウキ達は、人間界へと降りていった。

 

 

「あれ? 私は? 」

 

トウコツは置いてかれた。

 

 

 

 

~人間界~

 

 

その少女は苦しんでいた、全身を焼かれ、裂かれ、溶かされるような激痛を味わいながら、死ぬことすら出来ず、自らの能力で慣れ親しんだ町を、大地を、海を、空を破壊していた。

 

『Aaaa! ! ! Uaaa! ! ! 』

 

その少女は人では無い、しかし純粋な心を持っていた、

 

その少女は人では無い、しかし優しくけなげだった、

 

その少女は今、

 

 

『Uuuu…タス、ケテ、キュ、ウキ、サ…ン』

 

 

 

神殺しの獣の名を呼び、助けを求めていた…

 

 

 

 

 

続く


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