書いてて悲しくなったので悲しいコメントを送ってくるのはやめてください。
冗談です。
まあ、今回言いたいことは……
……砂糖を撒き散らさないでくれませんか、カップルさんたち。
「あうあうはううあううはうあうあううあはうあう~♪」
ボクは羽入と申します。実はタカノが嫌いです(なのです☆)
今日はハッピーメリークリスマース!
転生前はおばあちゃんとお酒飲んだりおつまみ食べたりしてましたよ!!外見が幼児でも私は成人でしたからね!
アイリスとなった私は現在、お仕事をしています。やり方は簡単。
「───光よ、すべてを照らせ!」
星たぬきさんたちが作った電光ライトを私の力、つまり光の能力で照らしています。
私の魔力で作った光は私から離れても12時間は光り続けるのでイルミネーションには最適なのですよ。
「───何がどうなってんだこれ?」
アキトくん絶句してますね。だってサプライズですから。世界中がドライブなのですよ。にぱー☆
「クリスマスよ、アキト」
私はアキトくんの腕にむぎゅっと抱きつく。勿論、胸を押し付けて。
本来なら絶対にしたくないことですがアキトくんですから。私の彼氏ですから。
「ア、アイリス?」
アキトくんが顔を赤くする。
ふふふ、照れてる照れてる。アキトくんは初だからこういう事されると駄目なことくらい知っています。
「ク、クリスマスってなに?」
そういえばアキトくんたちの世界にはキリストさんはいませんでしたね。仕方ない、教えて上げましょう。
「うーん、本来のクリスマスはイエス・キリストの降誕を祝う祭でね。毎年12月25日に祝われるのだけれど、正教会のうちユリウス暦を使用するものは、グレゴリオ暦の1月7日の該当する日にクリスマスを祝うのね。ただ、キリスト教で最も重要な祭と位置づけられるのはクリスマスではなく、復活祭であのよ……って聞いてる?」
「……すまん、まったくわからん」
うーん、アキトくん脳筋だから仕方ないかあ……。
「まあ……復活祭、というのはもう結構薄れてきちゃってるからね。一部の人は除くけどね。今は楽しむ日とかになってるよ」
「そ、そうか」
「あとは……」
羞恥と思考で頭が回ってない無防備なアキトくんの唇に私の唇を重ねる。
「ちょっと変わっちゃうけどカップル同士がこんな感じで愛を確かめ合う日……でもあるかな?」
アキトくんの顔が茹で蛸みたいに赤くなる。
私も自然と顔が赤くなってる気がする。いつまで経ってもこの行動だけは慣れませんね……。
こんなことで顔が赤くなるのなら彼に……ってはっ!私は何を考えてるの!?
「あうあう!」
「……お前が動揺してどうするんだよ……」
アキトくんが大きなため息をつく。
雪が飛行島を白く染め上げる。
まだ私たちの夜は始まったばっかりなのです。
「ネモ、見て回るのです」
「……待て、ノア」
……!来ましたね、我が宿敵……!!
「……?アイリスなのです」
「さっきぶりですね、ノアさん」
青髪赤目の少女……ノアさんとネモさんが歩いてやってくる。
「こんなところで会うとは奇遇なのです。アイリスはアキトと見て回ってるのですか?」
「そうですよ、ノアさん。ノアさんも……そうなのですね?」
「……なのですは私のセリフなのです」
「いいえ、私のセリフなのです」
私とノアさんの間にバチッと何かが走った気がする。
「私がなのですキャラなのですよ!」
「いいえ!わたしなのです!」
「私なのです!」
「いいえ!私なのですよ!!」
あうあうなのですVSゆらーりなのです。負ける訳にはいかないのです……ここで負けたら……これからなのですキャラを通せなくなるのですよ!
「こうなったら……」
「こうするしかないのです……」
私がレクス・ルークスを取り出す。ノアさんはジェリーフィッシュを構える。
「「勝負なのです!」」
「「いい加減にしろ」」
「「あうっ!」」
私の頭に衝撃が走る。
涙目で後ろを見ると呆れた表情のアキトくんが。
「お前は何がしたいんだ」
「命がかかってるんです!キャラの!!」
「……本当に何言ってんだ」
アキトくんが私の頭をポンポンと叩く。
「あうっ」
「痛くないだろ……」
「……言ってるだけなのです」
軽く拗ねるとアキトくんは目を丸くして───苦笑いします。
「ほら行くぞ」
「え、でも……なのですキャラの戦いが……」
「美味いものでも食べに行こうぜ」
「……で、でも……」
「……膝枕してやる」
「……」
「………………お姫様抱っこしてやる」
「いきましょう!アキト!!」
もうノアさんなんてどうでもいいです!いきましょう!!アキトくん!!
「……ほら」
アキトくんにお姫様抱っこされる。
ふふ、嬉しいな……愛する人にお姫様抱っこしてもらえるなんて。
「レッツゴーですよ、アキト」
「わかったわかった」
アキトくんはそう言うと私と共にこの場から立ち去ったのでした。
____________________
ノアside
「おいノア」
「……なんですか、ネモ」
ネモが話しかけてくるのです。どんな内容が何なのかはすぐにわかりますが……
「なんで白の巫女といつも喧嘩になる?」
「私とキャラが被るからなのです」
私は生まれた頃からなのですキャラを貫き通してきました。そして私に勝てるなのですキャラなど現れないと思っていました。
───ですが、彼女はそんな時に現れたのです。
「あうあう!大変なのですよー!!」
心の中がザワザワしたのです。
今まで何人もの偽物なのですキャラを見てきました。
でも……彼女は別でした。
一見、なのですキャラには見えない彼女……実はとんでもないなのですキャラ属性を持ち合わせていたのです。
「……負ける訳には、いかないのです」
ネモを、彼女に取られないために。
「……馬鹿か」
ネモは私の頭を軽く叩く。
「……どうせお前のことだ。俺が白の巫女に取られないかとか心配してるんだろ?」
「……!なぜわかったのですか!?」
「……はあ」
ネモは私の目をしっかりと見る。
「有り得ないから安心しろ」
「……本当なのですか?」
「本当だ」
「なら私にキスしてください」
冗談半分、本心半分でネモにそう言う。
ネモは躊躇いもなく私に唇を重ねてくる。
「……!?」
言い出しが私とはいえ、思わず驚いてしまう。
「……なに間抜けた顔してんだ。言い出したのはお前だろ」
「た、確かに……言い出したのは私ですけど……」
あたふたしながら右往左往する。
ネモは私に優しく笑うとぎゅっと抱きしめてきたのです。
「安心しろ……っておい、ノア?」
「……もう少し……このままでいて欲しいのです」
私がこう言うとネモは大きな溜息をつきますが、すぐに優しい声をかけてくれました。
「───数分だぞ」
「ありがとう、なのです」
光が輝く中、私とネモはしばらく抱きしめあったままだった。
書いてて泣きたくなった……。
ハイスクールD×Ø Black or White
下編 近日公開予定。
※私のお気に入りユーザー限定で投稿している小説です。
ハイスクールD×Dは人気な作品なため、このような形で小説投稿をさせていただいています。