カイルさんと合流しました!
なんでキャトラがここにいるのか謎だけど全員集合です!
「お、帰ってきたんだな」
「遅いわよ!アイリス!アキト!!」
「ごめんなさい」
「あ?」
アキトくん!こわいから!!
「おい金髪。どうしてお前はこんな所にいんだよ。先に行けと言っただろうが」
「いやな?よくわからん石版を見つけたから引き返してきて……!」
アキトくんがチュートリアルブレードを横薙ぎにします。
「危ないだろうが!」
「手が滑った。悪いとは思ってない」
ニコニコしながら言うアキトくん。
……ただの悪魔だ。
「行くぞ。時間が惜しい」
アキトくんはそう言うとカイルさんを蹴飛ばし、道を案内しろと促します。
高笑いをしながら。何であんなに顔がキラキラ輝いてるんですか……これはもう悪魔じゃない、魔王だ!
「わかったから蹴るな!!」
古参冒険者の面影もありませんよ
「キャトラ、私たちも行くよ」
「いえっさー!!」
アキトくんたちの後ろに私とキャトラは続きます。
「これが石版か」
「そうだ……いてて」
ずっと蹴られ続けてましたからね。カイルさん。
「男だろ。情けない」
「お前が蹴らなきゃ痛くねえんだよ!!」
「記憶にない」
明らかに憂さ晴らしですよね。これ。
アキトくんは石版に近づくとふむふむ、と呟いてから
「……さっぱりわからん、なんて書いてあるんだ?」
首をかしげる。
ずっこけましたよ。
「今日の晩飯じゃないの?」
とキャトラ。アキトくんに近づきつつあったキャットシャドゥがいる群れに投げられるキャトラ。ぎにゃぁぁ!!という声が聞こえますがこの際無視です。
「悪魔だよ……お前」
「悪魔結構」
数分してキャトラが戻ってきました。シャドゥたちは何処へ。ゼェはァぜぇはァいってます。
「殺す気!?」
「晩飯になりたいんだろ?」
「魔王!」
「魔王結構」
アキトくんはそういうともう一度石版を睨みつけ……首を傾げます。
「わからん」
やっぱり分からないんですね。仕方ない……ここは私の出番ですよ!頑張るぞい!
はい、活躍しましたよ!見事石版を読み取りカイルさんたちを驚かせましたよ!やったね、アイちゃん!う、頭が。
「邪魔」
アキトくんは次々に襲い掛かる敵を切り払って切り払って切り払って……。ルーンが沢山出てきます。私はそれを回収していきます。カイルさんは……
「おい待てアキト!」
アキトくんの後ろを追ってます。
うーん!今日も平和なのですよ!
……あうあう言ってませんね。あうあうなのですよ……!
「アイリス……それ、言うタイミングが違う」
「し、知ってるよ!」
何気に思考を読むのをやめて!?
手に入れたものが全て過ちでも……