独自解釈というか、多分こういうことできるんじゃないかなーって。できなくても許してください。
FGOにまだ実装されてないサーヴァントが出てきます。知らない人は調べて見て下さい。私は実装待ってます。
キャラ崩壊注意!!
ばんがいへん 男マスターの場合
数多く存在する平行世界、それだけ数々のカルデアが存在している。マスターが一人だけではなく結構生き残っていたり、テンプレ転生者な心強い仲間がいたり、男サーヴァントしか引けなかったり、逆に女サーヴァントばかり引けたり、王様しか来ないために内部分裂しそうだったり、藤丸立香が淑女(腐)だったり、あらゆる女サーヴァントと関係を持っているフェルグスみたいな藤丸立香だったり…
これは、そんなもしものカルデアの一つの話である。
世界最古の英雄、英雄王ギルガメッシュ。
世界の全てを見通し、世界の全てを集めたといわれるその王の蔵には、文字通り人類の叡智の全ての原典が入っている。
生前のギルガメッシュが集めた数々の宝物はもちろんのこと、ギルガメッシュ自身が集めたわけではないはずの、遙か未来に作られたものですらその蔵には入っており、現在進行形で中身が増え続けているのだ。
その中に、「若返りの霊薬」というものがある。文字通り、飲むと若返るというものだが、たいていの場合小学生ほどの子供にまで若返る。(サーヴァントは全盛期の姿で呼ばれるので、大抵は力に満ちた青年や少女の姿、あるいは威厳に満ちた男もしくは女としての最盛期である。そこから若返ると子供に近い年齢になるのかもしれない。)
さて、長々と前置きをしたわけだが端的に状況を述べれば、このカルデアに残った人類唯一のマスター藤丸立香
(男)は、愉悦を欲したギルガメッシュによって若返りの霊薬を盛られたのである。そのため現在の彼は小学校高学年程度の年齢であり、完璧にショタであった。(見た目は子供、頭脳は、うわなにするやめ)
そんな状態で、もちろんこのカルデアの女たちは黙っていなかった。
「うふふ、マスター?どこですかぁ?急に背丈が縮んでしまって、色々と不便もあるでしょう?母がしっかりとお世話して差し上げますからね~?」
「先輩~、怖くないですよ~。あなたの頼れる後輩が、あらゆる危険から先輩を守りますからね~。」
自分を呼ぶ声が聞こえる。
頼れる仲間である彼女たちのその声をきくと出て行ってしまいたい気持ちもする。
しかし、ショタを前にするとデンジャラスビースト、またはラフムになってしまうマシュや、息子認定した者にたいしてその狂化EXを全力発揮するキチ母である頼光などに見つかってしまえばどんなことになるか想像に難くない。
霊薬を騙されて飲んだ後、運悪く出くわした清姫は案の定ヤバい顔をして襲ってきたので、今手元の令呪は二画しかない。たった二画では、彼女たちから逃げられるかどうかわからない。
そもそもサーヴァントは何十といるのだから、三画程度では拘束力としては役者不足である。一斉に何体ものサーヴァントに襲われた場合、ほとんど機能しない。だからこれまでもダヴィンチちゃんに、令呪のストックをもっとできるように頼んでいたのだが、今となってはどうしようもない。
「マスター、かわいい」
ガシッ
気が付けば物陰に隠れる自分の横には静謐のハサンが立っており、自分の腕をしっかりと掴んで離さない。
「う、うわぁぁぁぁああ!令呪をもって命ずる!
今、自分は廊下を全力で走っている。ちょうど近くにいた金時のバイクを使ってなんとか逃げているが、なぜか彼女たちとの距離は縮まらない。(金時は一緒に乗って逃げてくれようとしたが、一瞬で頼光さんに打ち落とされた。ベアー号が自律走行できなければその時点でゲームオーバーなところであった。)
先程パラケルススがちらっと見え、それを頼光さんが吹き飛ばしたのを見た。その際なにやらよくわからない容器が割れ、そこから妖しい薬が散布されてしまったようだ。その直後から頼光さんもマシュも頬が紅潮し、凄まじく興奮している。多分ろくでもない薬だったのだろうが、自分もそれを吸ってしまった。何やら体が火照ってきて、少しフラフラする。
令呪を使って足止めを試みたものの、二画程度の令呪では彼女たちの足を止めることはできなかった。それどころか、騒ぎを聞きつけたニトクリス、メドゥーサ、玉藻の前、槍の方の清姫、酒呑童子など他のサーヴァントも加わり、もはや逃げ切る道は残されていなかった。
気が付けばバイクの後ろの車輪が破壊されており、薬のせいかまっすぐ立てない。もう駄目かと思われた。
そんなとき、廊下の曲がり角からケイローン先生の姿が見えた。彼はアーチャーとして最高レベルの技量を持っており、神授の智慧によってユニークスキル以外のほとんどのスキルを使用でき、それを他のサーヴァントにも教えることができ、しかも人格も優れているというまさにパーフェクトなサーヴァント。彼ならもしかしたら!咄嗟に声が出る。
「先生!助けて!」
こちらを見て、その後ろにいるサーヴァント達の顔を見てだいたい悟ったのか、すぐに自分を抱え、すぐ近くの
空き部屋に逃げ込んだ。するとなぜか彼女たちは部屋の前をそのまま通りすぎていってしまった。
「興奮している彼女らでは、簡単な暗示や目の前に見える幻覚などに対応できないでしょう。しばらくはここでどうにかなります。」
「ありがとう。助かった。」
やはり先生は頼りになるということを確認した。今のうちにどうにか対策を考えなければならない。
ふと、ケイローン先生がなかなか自分を離さないことが気になった。彼女たちからはなんとか逃げられたのだし、そろそろそこのベッドにでも降ろしてほしいと伝えた。
「…貴方は、少し軽率でしたね。今の貴方はかなり危うい。」
何やら雲行きが妖しい。なにやら今更危機感が募ってきた。
「賢者で通っている私ですが、これほどの、妖しい魅力を持つ美少年を前にしては…」
え、ちょ、やめ、あ、…
アーーーッ
ギリシャかつ元々種族としてそういう感じなケンタウロスなら…いや、やっぱりFateのケイローン先生はそういうことしなさそう。でも都合良かったので…。ごめんなさい。