スタンドと非日常は繋がり合う   作:蟲之字

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第7話「Knock THE Lock その二」

「よぉ下倉。相変わらず芋虫のようにこそこそしてて気持ち悪いな」

 

「ちょっとそのきたねぇ面貸せよ」

 

もの影でこそこそしていた下倉に声をかけたのは彼の中学からの同級生の二人。もちろん、仲の良い友達…というわけではない。

 

「俺たちはさぁあ、とてもツイてると思わないかね下倉君よぉお。中学から同じ学校で高校も同じ。」(スポーツできるやんちゃ系。山田)

 

「これぞザ・運命というやつじゃねーかぁ。なあお前もそうだろ?」(やんちゃ系にぶらさがってる出っ歯。山本)

 

 

校門から離れた人気のないフェンス

逃げられないように壁ドン

他人になにをされてるか見られないように二人で囲む

これぞ王道なカツアゲstyle

 

(さ…最悪だ…まさかこんなときに限ってこいつらかよ…!マジで最悪だ…犬の糞を踏むより最悪だ…

いや…こんな時だからこそか?!この窮地を脱しないと到底あのやばいやつ第一位の広村形峰をなんとかすることはできないんじゃあないか?!…なら…こいつらで能力を試してやるか…!)

 

「あ…あぁ…確かに…運命…かもな」

 

声は怯え震えていていた。視線を下げ手は落ち着きがない。

 

「だよなぁ…俺達は困ったときに助け合う運命共同体みたいに学校生活を送ってきたじゃあないか」

 

「そうだそうだ。俺たちゃ今日の昼めし食わないとしんじまうぞー」

 

(言葉をしっかり考えろ…逆上させない…かつ、相手の隙を作れ…!)

 

「あ…あぁ…俺達は、運命共同体だ。ほらあのときだって俺を助けてくれただろ」

 

「ほら中学の時にあったじゃん。忘れたのよ山田」

 

その言葉は鍵だ。こいつらの心の隙間に漬け込むための…!

 

「あ…あぁあ思い出した思い出した。あったなそんなこと…」

(中学のころだとぉ~?そんなこと正直覚えてなんかいないし何なら助けた記憶なんてそこら辺の猫助けたことぐらいしか覚えてねーわ。けっどー決してここで誤魔化すことは悪いことではないしとりあえず乗っとけばいい感じに話が進みそう~)

 

…だからその口車に乗せられた

 

「山田…お前は今、嘘を言ったな。『発動だ』」

 

発動の単語で山田の体中心に錠前が出現する

「あ…あれ…お、重い…!体がというか…肉体的じゃないなんかが…!」

 

錠前は囚われた本人には見えず

思考は止まり

考えることができなくなり

ただただ

罪悪感が産まれ、埋もれる

 

「そう、俺の力は人の奥底にある『罪悪感』が鍵となる。俺に対して少しでも罪悪感を感じる輩にはこうやって重くさせるんだよ。それに比例してな」

 

「や…山田?!おいくそ芋虫なにをした!」

 

「なんだ、お前は山田がいないと今までなにもできないのか」

 

「そんなわけ!そんな…わきぇ…!お…オモシ…!!」

 

今まで寄生していた宿主を失い、たかってきた相手は実はやばいやつと知り得たいの知れない恐怖、そして今までの行いに対する罪悪感で一瞬で地面にめり込む

「なぁ、俺が言いたいことはわかるよなぁー。俺が今までに払った金をいっしゅ…いや一ヶ月までに耳を揃えてきっちり返してもらうからなぁー!俺は中学の時から全部メモしてたんだいつどこでいくら払ったかをよぉ

もし返さなかったら先公どもに言いふらすし警察や裁判所にも言うからな」

 

学校の先生、警察、裁判所。この単語でさらに二人の罪悪感はましついには涙すら流しだす。

 

(クッソ…ここで一週間でとか二倍にして返せて言えない辺り俺は小心者なんだよなこんちくしょ)

 

「だが・・・!!、まずは小者どもは始末した。しかも能力の実験もできた…!ならぁ~、次は奴らだ。奴らさえ俺の能力で手中にしてしまえばぁ~、俺の今後の高校生ライフは確実なる安心と共に送れるぞぉ!やったー!」

 

宝くじが当たったようにスキップしたい気分だ、だが考えろ。宝くじだって当たっただけじゃなくてそのあと銀行に行ったりするだろ。

 

「だが…それは今じゃあないな。敵対心を持たれたら恐らく罪悪感なんてなくなってしまうからな…だからこそまずは観察だ…観察して、弱味を見つける…!」

 

 

 

ところでこの能力の名前をどうするか~…ここはかっこいい名前にするのもいいがいっそシンプルにしたほうがむしろ強者感があっていいかもなぁ~グフフフフ




俺は何回ここに復帰すればいい
俺は何回同じ過ちをすればいいんだ
俺はどれだけ放置していたんだ
俺は…俺は…!!
お…俺のそばに近寄るなぁぁああああ…!!


ゴールドエクスペリエンスレクイエムでまたここに戻ってきました蟲之字です
放置することが真の行動ではないということで投稿しました

今は社会人〇年目で心身ともにすり減らしながら部屋借りて一人暮らししながら社畜をしています

正直仕事つらくてやめたいレベル

家帰っても『風呂』、『飯』、『寝る』という行動しかしてないです
妻子なんていないので全部自分でやってます

ただこの作品のことをどうしても忘れたくない、できればある程度のところまで書きたいと思いまた着手していこうと思いました

なに?!放置しすぎてていつになったら完結するかわからないだと?!それは時間を気にしすぎているからそう思うんだ。逆に考えるんだハンターハンターだっていまだに続いているだろ

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