今回はカズマと自来也さんのお話です。タイトルからネタバレしてない?
やっと俺は家を手に入れ、寒さを凌げる場所を確保した。
それはそれはとてもおめでたい話なのだが
「まさか私の爆裂魔法を理解してくれる方がいるとは!!
とても感激ですよ!!」
「おいらも同じ志を持ってる奴がいて驚いたぜ!うん」
なーんでこの世界も他の世界も頭のおかしい奴しかいないのだろうか。
「カズマカズマ!」
「カズマだよー」
「今日も爆裂魔法を放ちに行きましょう!」
それは数時間前に遡る。俺はミナトさんにスキルを教えてもらおうと話していた。だがめぐみんは俺にまた爆裂魔法を撃った後のおんぶ係に任命した。
「お前ってホント爆裂魔法好きだよな。それしか趣味ないの?」
「すいませんミナトさん、せっかくスキル教えようとしてくれたのに」
「ううん、気にする事は無いよ。また後で教えてあげればいいだけさ」
「なあめぐみん、おんぶ係にワシも誘ってくれてもいいのだぞ?」
「いえ自来也はセクハラして来そうなので私は状況が状況だと中々一線を超えれないヘタレなカズマで十分です」
コイツめッ………!
「まあ確かにカズマはいざチャンスが巡って来ても躊躇いそうだしのう」
このエロ仙人まで………!
俺は昨日自来也さんがどこに行っていたか言ってしまおうとしたが、確証が無いためどうしようかと考えていた。
「……ふん!ほらさっさと爆裂魔法撃ちに行くぞ!」
俺は少し焦るように飛び出した。
「さっきはミナトになにを習おうとしてたのですか?」
「ん?ああ言ってなかったか。水の上にや壁とかにくっついたり出来るスキルだよ」
「ええっ!?そんなスキルなんてあるのですか!?」
めぐみんが大げさと言わんばかりに驚いた。まあ確かに俺も最初聞いた時すんごい驚いたけど。
「ミナトさんがいた国だと、それが出来るのが当たり前だったらしいぞ」
「ニンジャって凄いですね………」
「俺もそう思う」
「ほら、着いたぞ」
俺達は目的の場所に着いた。ここなら人がいる心配もないし思い切りやれる。
「ではやりますか………」
そう呟くとめぐみんは魔法の詠唱を始めた。
俺はめぐみんの少し離れた場所から見守る。
……………ん?あれ?今何か動いたような………
俺は一瞬だが何か動いているのがはっきり見えた。しかもさらによく見ると………
「おいめぐみん!やめろ!人がいるぞ!」
「ああもう無理です!もう我慢出来ません!」
「いやもうちょっとは耐えろよ!」
いや、おかしい。普通だったらめぐみんの魔法の詠唱で辺りがざわめき、危険だと判断して逃げるのが普通だが、なぜか逃げずにそこにいたままだ。
「おーい!アンタそこにいると危険だすぐ逃げろ!!」
「エクスプロージョンッ!!!」
「ああーーーーー!?」
めぐみんが爆裂魔法を放った瞬間、向こうの男はこちらにもはっきり聞こえるようにこう言った。
「喝っ!!!」
粘土を使ったものを投げた瞬間それは一気に爆発した。爆裂魔法ほどではなかったが、もう少しデカいものを作ればめぐみんの爆裂魔法と同等、もしくはそれ以上の威力を引き出すかもしれない。
「お前のも中々の威力だったぜ!もっと上げりゃ俺のC3にも届くかもしれねぇな!うん」
「あなたのしーすりー?とやらも物凄く気になります!試しに撃ってみてください!」
そして今に至る。聞くとこの人はミナトさんと同じ世界から来たらしい。
「いやだけどよぉ俺もまさか同じ境遇の奴と同じ志の奴がいておいら感激だぜ。うん」
「同じ境遇?」
「ん?ああなんでもねぇ。そういや名前をまだ言ってなかったな。おいらの名前はデイダラだ。お前は?」
あっコイツに名前きいたらーー
「我が名はめぐみん!アークウィザードを生業とし、爆裂魔法を操りし者ッ!」
ですよねー。
めぐみんが自己紹介(笑)を済ませると
「めぐみんって言うのか!よろしくな!」
あれっ?普通だと微妙な空気になるはず………。
まあこの爆裂狂いと感性が同じだから驚かないのかもしれないが。
それから小一時間くらい二人は爆裂トークをしていた。
………一人は俺の背の上で。
俺が疲れているのを顔に少しばかり出ていたのを見ためぐみんが
「すみません。ホントはもっと一日中話していたいくらいですがカズマが帰りたいオーラを放っていまして」
「うーんそうか。ならしゃあねぇな。今度会ったらまた話そうぜ!うん」
そうして俺達は反対の帰り道を歩いて行った。だが妙な奴だったな。悪い奴には見えなかったがやっぱりどこか怪しいような。
「まさか私と同じ考えを持っている人が居たとはっ!」
「はいはい良かったねー」
「あっ今適当に流しましたね?」
「全くジタバタするんじゃない!おんぶする身にもなってくれ!」
「むぅ……。それを言うのは卑怯ですよ」
「だって本当のことだろ?」
むしろおぶるためだけにきてやってるだけでもありがたく思え。
「………多分なんだけどさ、アイツもミナトさんと同じせ、国から来たんじゃないのか?」
これは完全に俺の勘だがなんとなーくそんな気がしたので相談してみた。
「確かに、言われてみればそうですね。ミナトのように変なスキルも持っていましたし」
「そうか……あとで聞いてみよう」
俺とめぐみんは屋敷に着き、しばらくの間屋敷にいたのだが
「それじゃあワシは少し散歩してくるかのう」
「言ってらっしゃーい」
「気をつけてな」
!来たか。
俺は自来也さんがどこに行っているのか前から気になっていた。
「よし。まだバレてないな」
俺はクリスに教えてもらった盗賊スキルとミナトさんから教えてもらったスキルで自来也さんの後をつけて行った。
裏路地に曲がった!俺は見失うまいと急いで追いかけた。だがそれがいけなかった。
「筋は悪くなかったがのう」
いつの間にか俺の背後に自来也さんがいた。そうだ、相手は本職の忍者だ。スキルを覚えた俺でもすぐに気づいていたようだ。
「おい!お前らも分かってるから出てこい!」
「お前らって?」
物陰から出て来たのは俺の友人と言っていいのか分からんがキースとダストだった。
「なんでお前らまで!?」
「実はその爺さんが出入りしているところをずっと盗み見してたんだ。もしかしたら噂のあの場所かもしれないとお思ってな」
とダストが答えた。
あの場所?と俺が聞くと代わりに自来也さんが答えてくれた。
「せっかくだしお前らも来るか?」
「「「喜んで!」」」
男とは単純な生き物だと自来也は改めて痛感した。
うん、サキュバスは凄かった。色んな意味で。記入の方は結構細かくて色んなシチュエーションやどんな子の夢がいいかなどの記入もあった。
「これでカズマも大人の階段を少し登った訳だ」
と自来也さんが茶化すように言って来た。
「あれ?そういえば自来也さんサキュバス呼ぶ時にいつも外出て一日帰って来ませんでしたよね?何してたんですか?」
「なにってそりゃあお前宿に泊まって来たんだよ」
宿?なんで宿なんかに泊まる必要があるんだ?
「それじゃあお前も適当な場所を見つけていい夢を見るといいのう!」
そういうと自来也さんは人混みに紛れて行った。
最後の自来也さんの忠告が気になっていたがまあいい!とりあえず今日は酒を飲まずに早く寝よう!
そう思っていたのに………
「カズマカズマ!今日の晩御飯はすごいわよ!カニよカニ!」
「ウチの実家から送られて来たんだ」
みるとそこには今まで生きて来た中で見た事がない量のカニがあった。
「あれ?カズマ、自来也先生はどこに?」
「えっ!?あ、ああなんか大事な用事が出来たって言ってましたね。多分今日は帰ってこないでしょう!」
「そうか………せっかくのごちそうなのにもったいないな………」
あっ、あっぶねぇ〜うっかり言ってしまうところだった。
「用事があるならしょうがないじゃない。全員いないのは残念だけど」
そういってアクアはいそいそとカニの足を取ろうとする。
今のアクアの表情は残念という割に嬉しそうだったが。
「あっちょっと待って」
ミナトさんが待ったをかけた。何事かと全員が手を止め、
ミナトの顔を見た。
「とりあえずいただきます言おうか」
お父さんみたいな発言だった。
「「「「「いただきます」」」」」
うーんなんだろう。なんか五人家族の食卓みたいな気がする。ここに自来也さん加わったらいよいよだな。
そして俺達はカニを食べ始めた。俺は酒を飲んで熟睡してしまうとイイ夢を見れなくなってしまうため飲めない訳だが。
そんな俺の気持ちを知らずにアクアは蟹味噌が詰まった部分に酒を注ぎ美味そうに飲んでいた。
クソッあんなに美味そうに飲みやがって!
「どうしたカズマ?口に合わなかったか?」
とダクネスが心配な表情で聞いてきた。
「ん?い、いや俺実は今日の昼に酒飲んじゃってさ、明日!明日飲むことにするよ!」
そう俺が言うとダクネスはニコリと微笑み
「そうか。今日は楽しんでくれ日頃世話になってる礼だ」
ダクネスは曇り一つない笑顔で応えた。
やめてくれよ……日頃からドン引きする発言ばかりするお前が今日に限ってそんな後ろめたくなる事言わないでくれよ!
………そうだ。コイツらがこんなに楽しんでいるのに俺も楽しまないでどうすんだ。今日くらいは俺も楽しもう!
「お前ら、俺は腹一杯でもう眠いから寝る。引き続き楽しんでくれ」
自分の欲望には勝てなかった。
「あ、ああ分かった。おやすみ」
「カズマなんか今日はおかしかったですね。もう寝てしまうなんて…………あれ?そういえばミナトは?」
「ん?ああミナトももう寝た。酒は意外に弱いらしいな」
いつの間にかミナトの席は空いていた。
「ええ?見た感じから弱そうだったけど?」
とアクアはズバッと言った。
「酒は弱かったが戦闘では本当に頼もしい限りだ。それに今日いないジライヤも。………だが彼らのスキルは本当に変わってるな」
ダクネスは感心しながらも疑問に思った事があったのでふと呟いた。
「ええ、手を使って変な動きをしたり服装も変でしたしね。背中の文字はなんなのでしょうか?」
「ああ確かにあの読めない字も気になるな」
聞いて見たかったがミナトは酔いつぶれ、自来也は今日は帰ってこない。ダクネス達はそれでも気になっていた。
するとそれを聞いたアクアが
「私知ってるけどミナトの住んでた国の事」
とケロッと言った。流石にあまりの意外な言葉に驚いたダクネスとめぐみんは
「ええ!?アクアはミナトと自来也の出身地を知っているのですか!?」
「それは本当か?」
とダクネスが聞くとアクアはええと相槌を打ち話し始めた。
が、二人共半信半疑で聞いていたため大して相手にしてもらえなかった。
「ホントにホントなのよ〜〜〜!!なんで信じてくれないのよ〜〜〜!!!」
アクアは駄々をこね泣き崩れていた。
「いえ………自分を女神と名乗っていたのはちょっとあれですがそれでもやっぱり信じられませんよ」
「まあ信じてやるから!信じてやるから!な?」
「ううううううううううううう〜〜〜〜!!」
結局信じてもらえなかった。
「…………眠れないな」
俺は今緊張しすぎて寝に入る事が出来なかった。このままでは朝を迎えてしまうかもしれない。それではイイ夢が見れなくなってしまう。………一度風呂に入るか。
俺は風呂に入って寝れるようにしたいと思い脱衣所に到着した。
「あれ?誰かいるのか?」
ふと脱衣所のカゴに目を向けるとそこには服があった。綺麗に整頓されている。
「ん〜?誰だ?もしやこれはサキュバスの………」
俺は期待に胸を膨らませ入っていった。
「ん?ああカズマか。君も眠れないからここに来たのかい?」
そこには浴槽に浸かっていたミナトさんがいた。酒が抜けきれてないのか少し頬に赤みを帯びていた。
あれ?い、いや俺はそんな要望書いた覚えは無いぞ。俺はノンケだ。
「そうだ。せっかく男二人になったし背中でも流そうか?」
は?おかしいおかしいおかしい。ホントにこんな事書いた覚え無いぞ。どう言う事だよ。
「え、えーとそれじゃあ俺が背中流しますよ!」
「そうか。分かった頼むよ」
そう言うとミナトさんは浴槽から上がり腰にタオルを巻いた姿でこっちに来た。やはり本職の人だったせいかえらく筋肉質だ。
「えーとどこか痒いところとかありますかね?」
「いや、今のところはないよ」
まさかあまりに緊張しすぎて違う事書いたんじゃ無いかと自分を疑っていた時ミナトさんが
「俺をこのパーティに入れてくれてありがとう」
とミナトさんがいきなり言ってきた。
「え?あ、ああなんだそんな事ですか。いいんですよ。ウチのパーティ変なのばっかなんでミナトさんみたいなまともな人が来てくれるとすごく助かりますよ!」
俺がそう返事をするとミナトさんは少し苦笑しながら驚くべき事を言った。
「もし息子とまた会えたら、君達の事をいっぱい話したいな」
「えっ!?」
「?どうかしたかい?」
俺はミナトさんのいきなりの爆弾発言に思わず声を出してしまった。
「ミナトさん子供居たんですか!?それじゃあ結婚もしてるんですか!?」
「あっそうか言ってなかったね。そう、俺は結婚してるし子供もいるよ」
マジか………いやよく考えたらこんないい人に家族がいない訳ないな。
「じゃあもう完全にリア充じゃないですか」
リア充?とミナトさんがはてなマークを浮かべていた。
「そうだね………。でも一つ心残りがあるとすれば、家族との時間をもっと感じたかったかな………」
「えっ今なんて言ったんですか?」
「ん?ああなんでもないよただの独り言だよ」
俺は最後の部分が聞こえなかったので聞き直して見たがミナトさんは少しばかりうつむきながらなんでもないと笑った。
「それじゃあ俺は上がるよ。………あっそうだ、カズマ」
俺は名前を呼ばれはいと返事をしたらミナトさんは苦笑しながら
「アクアには気をつけた方が良いよ。それと君もするならバレないようにね」
俺はミナトさんの言っている事を理解し、手で顔を覆った。
「ハア、カズマもやっぱり年頃だからしょうがないけど、ナルトもそうなったりするのかなぁ………」
ミナトはしょうがないと思いつつも一応アドバイスはしておいた。だがやはり言うのには少しばかり抵抗はあったようだった。
「多分自来也先生ももしかしたら………」
自来也はアクアが女神だと知っているからここに呼ぼうとしなかったのだろう。
もし呼べばアクアがいち早く結界に気付き捕まえている事だろう。
「そうか……!もし自来也先生が呼んでしまったらサキュバスはアクアに滅ぼされてしまう。だから自来也先生は呼ばなかったんだ!」
やっぱり自来也先生はよく考えているんだなと思いミナトは自身の寝室に戻ろうとすると
「曲者ー!曲者よー!!出会え出会えー!!」
突然の怒号にミナトは驚いた。
「曲者?まさか…………」
ミナトは何か心当たりがあるのかアクアの声がした場所へと向かって行った。
そこにはカズマとめぐみん、そしてサキュバスを拘束しているアクアの姿が。
「これってどういう状況?」
「ふふん見なさいミナト!私の結界で捕まえたサキュバスよ!多分ここにいない自来也とあなたとカズマの精気を狙って来たんでしょうね!」
とアクアが自慢げに語る。そしてアクアはさらに続け、
「でも安心して!私がいる限りあなた達が狙われることはーー」
アクアがそう続けようとするとカズマがサキュバスの前に立ちはだかった。
「えっ?お客さん……?」
「逃げろっ………!」
「でもお客さん!そんなことしたら………」
「ゆけっ………!」
アクア気をつけろ!カズマはそのサキュバスに魅了され、操られている!」
ダクネスも来たがブツブツと独り言を言いながら頬を染めていた。
「カズマ……?アンタ仮にも女神である私の前でいい度胸ね?そのまま袋叩きにされたくなければそこを退きなさいな?」
アクアは手をゴキゴキと鳴らしながらカズマに警告する。
「行くぜっ………!」
カズマは覚悟を決め、三人に飛びかかった!
ーー翌日ーー
「ぶわーっはっはっはっはっはっはっはっ!!!」
屋敷内に自来也の甲高い笑い声が響き渡った。
「まさかここで呼ぶとはのう!普通は宿なんかを取るだろうに!」
あの後カズマは果敢にも立ち向かったが自分よりもステータスが高い三人組には勝てず文字通り袋叩きにされた。
「ちょっとあんま大声で言わないでくださいよ!」
「ああすまんすまん、あまりにもの無計画さに笑いが出てしまってのう……………ぷっ!」
「笑うなっつってんだろうがァァァァァァァ!!」
あまりにも弄られすぎてカズマはマジギレした。
自来也はひとしきり笑い終わると紙の束を出し、ペンを持ち何か書き始めた。
「何してんすか?」
「ん?ああ実はワシのう………小説を書いとるんだ」
「小説?自来也さん作家なんすか!?」
「まあそれなりにはな。それにこの世界にも既に1冊作ってあるぞ?」
「本当すか?なら俺にも見せて下さいよ」
「自分で買えい!」
自来也はカズマにそう一蹴すると今度はミナトが、
「ではそれは新作………って事ですか?」
「ああ、今執筆中だ。だが何故ワシはあのシリーズは売れてこのシリーズは全く売れないんかのう………」
あのシリーズ?とカズマが聞こうとするとミナトは食い気味に
「それってド根性忍伝の続きですか!?今度のテーマはなんですか?」
「う〜んそうだのう………転生されて理不尽な状況に悩まされつつも主人公は仲間と共に根性で乗り越えていく、そんなとこかのう」
なんだろう。その主人公に妙に親近感が湧くのは気のせいだろうか。
「もしかしてそれって俺の事ですか?」
とカズマが聞いた。どことなくそわそわしている。
「ド根性?アンタにそんな言葉似合うわけないでしょ?せいぜいズル賢くて悪知恵を働かせながら借金を返済させていくストーリーがぴったりよ!」
「ああ!?もしそうだとしたらお前は特典莫大な借金と払っても払いきれない疫病神だわ!!」
「ぐぬぬ………今カズマ言っちゃいけない事言った!ねぇ謝って!馬鹿にしてごめんなさいって謝って!」
「ガーハッハッハッハッハッハッ!!いいぞもっと言ってやれアクア!」
「その辺にしておいたらどうだ?カズーー」
「うるせぇオッパイ!」
「うにゅぅぅぅん!?」
「ちょっとアクア泣いてますよ!?そろそろやめてあげたらーー」
「うるせぇまな板!」
「まな板っ!?」
「フフフ………ハハハハハハ!」
ミナトは思い切り吹き出し、笑った。
「おや!?そんなに笑いだした姿は初めて見ましたよ!どこが面白いのですか!?」
「いや………やっぱりここに来て良かったなってさ!」
「何言ってるんですか。私達はあなたや自来也を誘って良かったと思って………」
そのあとゴニョゴニョと聞こえない声で呟いた。
「その……大切な仲間ですし………」
「んん〜?今なんて言ったのか聞こえなかったのう〜」
「それ以上言うと爆裂魔法を放ちますよ!」
「やれるもんならやってみろ!ワシには幾らでも逃げれる手段はあるわい!」
「おい!?自来也は良くても私達は逃げられないのだが!?」
「困るんですけど!?ここで撃たれると困るんですけど!?」
「今度そのスキル教えてください自来也先生」
「お前は急に態度を変えるのが早いのう!」
ギャーギャーと屋敷の中で騒ぐ五人を見てミナトはこのまま一緒に生きたいと思わずにはいられなかった。
本当にすいませんでした!!!あまりにも亀更新過ぎて見てくれなかったらどうしようというプレッシャーで書けませんでした!感想などくれると意欲がとても湧きますので感想ドシドシ下さい!これからもよろしくお願いします!