この素晴らしい世界に黄色い閃光を!   作:新田トニー

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やっと第1期分を終わらせられた…………。あっそうそうこれからあの人が出て来ますよ。


第11話 カズマとミナトの取り調べ室

 

「大丈夫ですか!?アルダープ様ァ!?」

 

「やべえ息してねぇぞ!!」

 

「おい誰か!誰か早くプリーストを!」

 

殺伐とした雰囲気の中俺はあのおっさんを殴った張本人を見ていた。凄いストレートをかました腕は細く、どう考えても数十メートル吹き飛ばす腕には見えない。

 

「まったく、人の旦那様に口汚く罵らないで欲しいってばね!」

 

そう愚痴を言った女性はこちらに振り返り手を伸ばした。

 

「大丈夫?」

 

「えっ!?あっハイ大丈夫です!」

 

俺はあのおっさんを殴り飛ばした手に引っ張られ立ち上がる。

 

「あ、あのお名前を伺っても?」

 

そう聞かれた女性はきょとんとしながら彼女は紅い髪をたなびかせ

 

「私?私の名前はーー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヨォこそ地獄へ!あんちゃんここに来るなんて一体どんな事やったんだァ!?俺にも詳しく聞かせてくれヨォ!」

 

イカツイ男達がギャハハハとゲスい笑い声がそこかしこに聞こえる牢獄の中で俺は体育座りで泣きながら座っていた。

 

「日本に帰りたい」

 

「これからどうしようか」

 

俺がこんなにも取り乱してるのにミナトさんはこれからの事を冷静に考えていた。現在俺とミナトさんは壁越しでこれからどうするか相談していた。でもなんだか何か様子がおかしい。

 

「………俺は所有地じゃなく人が来ない場所にクナイを置いたはず。なのにいきなり領主の別荘に攻撃したと訴えられた。でもそれは事前に調べたはずなんだけど………」

 

「えっ?ミナトさんそれだと嵌められたってことになるんですけど………」

 

おかしい。それは本当におかしい。だとしたらあの領主が一方的にここまで誘導したって事になる。

 

「カズマ〜!」

 

と俺達が真剣に話してた時に空気を読まない声が聞こえた。

 

「ん?なんだアクアか。どうしたー?」

 

「どうしたじゃないわよ!はいこれ!」

 

ポイッと渡されたそれは映画などでよく見る脱出するための針金だった。

 

「今めぐみんとダクネスが爆裂魔法で気を引いてるからアンタはそれで脱獄なさい!分かったわね!?あっヤバイ看守さんが!」

 

アクアは看守に見つかりそうになったので帰っていった。

 

でもなぁ…………

 

「これじゃ開けられねぇよ」

 

残念な事に鍵穴ではなく番号を合わせるタイプだった。

 

「いらね」

 

ポイッと捨てた俺は再びこれからどうするかふりだしに戻った。

あっそうだ。なんであん時アクアは俺に針金渡してミナトさんには渡さなかったんだろう。

 

「ミナトさーん。なんでアクア俺だけにくれたんすかね?

2人分渡してくれれば良かったのに。…………あれ?ミナさん?」

 

俺は反応がなかったのでもう一度声をかける。

 

「ミナトさーん?………ミナトさん!?いるんすよね!?そこにいるんですよね!?こんな所で1人にしないでくださいよ!からかってるんすよね!?そうですよね!?」

 

返事は来ない。てかどうやって脱出したんだ!?あの時クナイは没収されて………あっそっかあの人屋敷にもクナイ置いてるから行けるのか……

 

それでも…!それでも…!

 

「一人にしないでくれよォォォォォォ!!!」

 

俺の魂の咆哮が狭い監獄に響き渡った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すまないカズマ………」

 

「いや、こればかりは仕方がない。カズマには少し我慢しててもらおう」

 

「大丈夫ですよ。カズマも男の子ですし。これくらいなんの問題もないですよ!」

 

「あっそういえばミナトさんこっちにも来れたわね!忘れてたわ!」

 

「忘れとったのかお前……」

 

カズマ以外の6人が集まり脱獄と言っていいのか分からない出方によって戻ってきたミナトは皆に訳を話した。

 

 

「そうか……確かにあの領主ならやりかねん。………だがどうする?アルダープは様々な不正をしながらも証拠は出て来なかった」

 

ダクネスは腕を組みながら悩んでいた。

 

「とはいえ脱獄までしたのですから見つけないわけにもいかないでしょう」

 

「そうよ!探すしかないわ!とりあえずここは忍者らしくあの領主の屋敷に行って潜入してくるのよ!」

 

とアクアは突発的に言った。シンプルだがそれ以外方法はないだろう。それを聞くと自来也は耳をピクリと立て

 

「それ、ワシにもやらせてくれんかのう?」

 

最初に声をあげたのは自来也だった。潜入といっても素人が行ってはすぐに捕まってしまう。だがここにはそれに特化したプロが2人もいる。

 

「それじゃあカズマが裁判に掛けられる前には証拠を見つけよう。いいかい?くれぐれも騒ぎを起こさないでね?」

 

「何を言っているのですか!私達がそんな風に見えますか!」

 

「いやそういう風に見えるから言っとると思うんだが……」

 

かくしてカズマ救済の為の潜入ミッションを開始した。

 

 

 

 





皆さんお待たせして申し訳ありません!テスト期間だったので執筆できませんでした!これからは出来るだけ早く登校するつもりです!

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