仮面ライダーAP   作:オリーブドラブ

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◆今話の登場ライダー

森里駿(もりさとはやお)/仮面ライダータキオン
 元ノバシェード構成員であり、「ライダーマンG」こと番場遥花(ばんばはるか)に敗れた後は芦屋隷(あしやれい)の保護観察を受けつつ、実験に協力していた改造人間。ぶっきらぼうに振る舞うが、情には厚い。当時の年齢は26歳。
 ※原案はエイゼ先生。

忠義(チュウギ)・ウェルフリット/仮面ライダーオルバス
 アメリカでは騎馬警官として活躍していた父の影響で警察官となった、ハーフの青年。明朗快活でお調子者だが、真っ直ぐな心根の持ち主でもある好青年。当時の年齢は21歳。
 ※原案はX2愛好家先生。



陰謀編 穢れた正義と堕ちた英雄 第2話

 

 観光都市・オーファンズヘブンの市内に建設されている高級ホテル。その最上階のスイートルームに滞在していた絶世の美女――真凛・S・スチュワートは、ギルエード山地の怪人研究所を爆破した後、このホテルに「帰還」していたのだ。

 

「ふぅっ……」

 

 彼女は緊迫した様子のニュース映像を一瞥もせず、独りシャワールームに身を置いている。一糸纏わぬ裸身で熱いシャワーを浴びている彼女の肉体は、あまりに豊満であり――妖艶だった。彼女の姿を一目見た男達が、幾度となく拝みたいと切望した「絶景」が今、この一室で露わにされている。

 

「んっ……はぁ、あっ……」

 

 彼女は熱いシャワーを白く豊満な裸身で受け止め、悩ましい声を漏らしている。ウェーブが掛かった黒のロングヘアを両腕で掻き上げ、無防備な腋の窪みを晒している彼女は、白く優美な背中を反り、特大の爆乳をどたぷんっと前方に突き出していた。ぷっくりとした扇情的な唇からは、淫らで蠱惑的な吐息が溢れ出ている。

 

「ふぅっ、んぅっ……」

 

 普段から愛用しているKカップのブラジャーも無いというのに、釣鐘型の白く豊穣な乳房は全く形が崩れておらず、瑞々しい張りを維持していた。掌には到底収まらないサイズを誇るその爆乳は、1mを優に超える域にまで達している。

 牛のような……という例えでも全く足りないほどの、圧倒的な迫力だ。道行く男達は皆この果実に目を奪われ、釘付けにされていたのである。ツン、と存在感を主張しているこの果実の「頂」を、ぜひ拝みたいと。

 

「はぁっ、あぁ……」

 

 熱い雫はその柔肌の上から滴り、釣鐘型の曲線をつつ……となぞっている。その感覚に甘い声を漏らす真凛の顔は淫らに上気しており、乳房から伝わる熱によって白い頬が桃色に染まろうとしていた。心地良いシャワーの温もりが、乳房の柔肌を通して全身の隅々に伝播して行く。生まれたままの豊穣な裸身が、甘い熱を帯びて行く。

 

 一方、116cmという圧倒的過ぎるその爆乳に対して、62cmの腰回り(ウエスト)は細く引き締まっており、苛烈なまでに鍛え抜かれている。それは彼女が娼婦の類ではなく、戦うための鍛錬を積んで来た「戦士」であることを証明していた。

 

 乳房の谷間や、ツンと主張している果実の先端(・・)から滴る雫が、その無防備な腹部へと落ちて来る。鍛え上げられた腹筋、臍、さらにその下の下腹部や、鼠蹊部、足の付け根。肉体の曲線をなぞるように滴り落ちて行く雫は、その扇情的なラインを舐めるように伝っていた。

 

「はぁ、う……」

 

 だが、彼女の細いウエストの下では、安産型のラインを描いた105cmの爆尻がその存在感をこれでもかと主張している。広い骨盤によって成り立つ、妊娠・出産に適した極上の桃尻。後方にたぷんっと突き出されているその膨らみは、丈夫な子を何人でも産める極上の女体であるという事実を過剰なまでに見せ付けていた。

 

 背中を反って豊満な胸を張っている分、その爆尻の曲線は余計に強調されている。1m以上という規格外のサイズを誇るその膨らみは、遺伝子を残そうとする雄の本能をより直接的に刺激するラインを描いていた。引き締まった腰回りによって圧倒的な迫力を誇示しているこの桃尻は、例え最高級の娼婦であっても真似出来ないだろう。

 

「はぁ、ぁんっ……」

 

 雄の本能を強烈に刺激する、極上のボディライン。その曲線をなぞり、滴り落ちて行く無数の雫が、戦いに疲れた彼女の肉体を癒している。その温もりに蠱惑的な吐息を漏らす真凛の貌は、穏やかに安らいでいた。釣鐘型の豊穣な乳房も、安産型の爆尻も、シャワーを浴び続けたことによる甘い熱に浮かされていた。

 

「んっ、はぁ……」

 

 やがて彼女はゆっくりと瞼を開き、シャワーの温もりを全身で堪能しつつ、うっとりとした様子で恍惚の表情を浮かべている。その白く優美な手指は、扇情的なラインを描いている生まれたままの姿を、艶めかしい手付きで撫で回していた。きめ細やかな柔肌の上を滑る指先の動きに合わせて、妖艶な唇から甘い声が漏れ出て来る。

 

「あぁ、はぁあ……ぁあっ……」

 

 首筋、鎖骨、乳房、腋、二の腕、下乳、脇下、下腹部、鼠蹊部、太腿、脹脛、膝裏。熱い雫と彼女の指先が蠱惑的な裸体を隈なく洗い、「戦い」の汚れを落として行く。

 あまりに豊穣で妖艶な肉体を這い回る手指は、淫らな軌道を描いて白い裸身を隅々まで清めていた。身体中から汚れが落とされて行く至福の悦びに、真凛はうっとりと目を細めて、引き締まった腰を淫らにくねらせている。

 

 シャワー室のドアの向こう側では、そんな彼女のあられもないシルエットが映し出されており、凹凸の激しいボディラインがありのままに晒されていた。180cmという長身の持ち主である彼女の裸身。その淫らな曲線が、余す所なく映し出されている。

 

 身動ぎするたびにぶるんぶるんと揺れ動く、釣鐘型の爆乳。くびれた腰に対して、むっちりと大きく膨らんでいる安産型の巨尻。そんな彼女の淫らな裸身が、影の形としてくっきりと浮かび上がっているのだ。悪意のある男がこの光景を目にしたら、堪らずドアを開けて彼女に襲い掛かっていただろう。

 

 このホテルで彼女の美貌と肉体を目にした従業員や男性客達も皆、彼女の容姿には釘付けになっていたのだ。男好きする、などという言葉では到底足りない圧倒的かつ絶対的な色香の暴力。改造人間という人外の怪物が犇めいているこの時世ならば、淫魔(サキュバス)の怪人だと言われた方が納得する者すら居るだろう。

 そんな彼女の肢体に喉を鳴らす男達は、何度も彼女にしつこく言い寄ろうとしていたのである。その容姿から娼婦の類だと誤解していたのか、彼らのアプローチは強引なものばかりだった。金と権力で女を意のままにして来た男達にとって、激しい凹凸によって淫らに強調された真凛の肉体は、まさに極上の獲物だったのだろう。

 

(どこの国に行っても変わらないわね、ああいう真似を働く連中は。……自分の力に溺れ、己を顧みることを忘れた人間は、皆等しく闇に堕ちる。それは改造人間だろうと、生身の人間だろうと変わらない。当然よね、どちらも結局は人の身に過ぎないのだから)

 

 そんな男達の悪質な「付き纏い」に辟易しつつ、真凛は彼らには決して見せることのない豊満な裸身で、熱いシャワーを受け止めている。しつこく絡んで来る程度ならば、まだ紳士的な部類なのだ。中には彼女の細い肩やくびれた腰、むっちりとした白い太腿に手を回し、スリスリとその箇所を撫で回した挙句、そのまま特大の乳房や桃尻にまで手指を滑らせようとする男もいた。そんな不埒な連中の足には漏れなく、ハイヒールの踵が突き刺されたのは言うまでもない。

 

(……そろそろ、活動拠点をこのホテルから移す頃のようね。周りの男も、どんどんしつこくなる一方だし……)

 

 彼女はそんな男達を全く相手にしておらず、あらゆるアプローチを袖にしている。それでも諦め切れないほどの絶対的なフェロモンが、彼女の肉体からは絶えず滲み出ているのだ。彼女がこのホテルからチェックアウトするまで、恐らく男達の執拗な「求愛」が止まることはないのだろう。

 

「……んっ、ふぅっ……」

 

 やがてシャワーを終えた彼女は身体を拭き終えると、バスタオル姿のままリビングへと足を運ぶ。そこは大きなガラス窓から街中を一望出来る、最高級の一室だった。

 くびれた腰を左右にくねらせ、乳房と桃尻をぶるんぶるんと揺らしながら、彼女はソファーにゆっくりと腰を下ろす。全ての仕草が、男の獣欲を挑発する女の色香に満ち溢れていた。バスタオルに押し込められた極大の爆乳は深い谷間を作っており、その深淵からは特に濃いフェロモンが滲み出ている。

 

「んっ……」

 

 スラリと伸びた白く肉感的な美脚を組み、むっちりとした太腿を強調するような姿勢でスマホに手を伸ばした真凛は、その画面に表示された「映像記録」に目を細めている。

 それは、世界各地のノバシェードを追撃している新世代ライダー達の様子を映した、防犯カメラの映像だった。そのカメラの録画データをハッキングによって入手していた彼女は、果敢に戦う仮面ライダー達の勇姿をじっくりと眺めている。

 

(1年前の戦いで初めて本格的に実戦投入された彼らだけど、すでにかなりの経験値を得ているようね。「ライダーマンG」と共に明智天峯(あけちてんほう)達を倒した時からそれほど経ってはいないのに、動きが随分と洗練されている……)

 

 2019年9月1日。その日に起きたノバシェード首領格との戦い以降、22名の新世代ライダー達は全世界に散らばり、ノバシェードの残存勢力を駆逐するべく世界各国を転戦している。組織の首魁だった明智天峯との戦いを最後に、戦線を離脱してしまった「ライダーマンG」こと番場遥花(ばんばはるか)。彼女が抜けた穴は非常に大きいものだったが、新世代ライダー達は見事に彼女の分も各地のノバシェードを撃破して見せている。

 そんな彼らの名声は今や世界中に轟いており、「仮面ライダー」という英雄の名は、この時代の正義を象徴する代名詞となっていた。そのうちの2名の戦いを記録していた映像の一つに、真凛の目が留まる。どうやら、数日前の映像記録のようだ。

 

『ハァッ! ヌゥンッ、トゥイヤッ!』

『トゥッ! トゥアッ!』

 

 その映像は、とある工場内での戦闘行為を映していた。通路の至る所に記されている「火気厳禁」という注意喚起は英語で表記されている。どうやらこの工場は、英語圏の国のどこかに在る施設のようだ。そこでは2人の新世代ライダーが、ノバシェードの戦闘員達と交戦している。

 

(……ジャスティアタイプ第55番機、「仮面ライダーオルバス」。そして……元ノバシェードの改造人間という、新世代ライダー屈指の要注意人物……「仮面ライダータキオン」か。オルバスの変身者は忠義(チュウギ)・ウェルフリット、1999年生まれの21歳。タキオンの変身者は森里駿(もりさとはやお)、1994年生まれの26歳。2人とも、新世代ライダー達の中でも特に多くの戦果を挙げている期待のエースね)

 

 深紅の騎士を彷彿させる外観を持ち、エンジンブレードを振るっている「仮面ライダーオルバス」こと忠義(チュウギ)・ウェルフリット。黒と灰色を基調とする引き締まったボディと、カブトムシを想起させる一角が特徴の「仮面ライダータキオン」こと森里駿(もりさとはやお)。その2名は狭い通路や階段で、戦闘員達を相手に激しい接近戦を繰り広げていた。

 

『ウェルフリット、手こずっている暇はないぞ! すぐに次が来るッ!』

『分かっ……てらァッ!』

 

 ジャスティアドライバーに秘められた圧倒的なパワーで、ノバシェードの戦闘員達を圧倒する力のオルバス。改造人間の膂力を巧みに使いこなし、最低限の挙動で確実に相手を仕留めている技のタキオン。両者は何人もの戦闘員達を相手に、怯むことなく刃と拳を振るっていた。

 少々珍しい組み合わせだが――この時は、彼ら2人が「ダブルライダー」だったようだ。

 





 今回も前回に引き続き、暗躍編と暗闘編の後日談を描いた小話となりました。今回は真凛のシャワーシーンが描かれた他、タキオンとオルバスが久々に登場しております。次回はこのライダー2人の戦闘シーンが描かれる予定ですので、どうぞお楽しみに!٩( 'ω' )و

 さてさて、それではここで大事なお知らせ。現在、X2愛好家先生が連載されている3次創作作品「仮面ライダーAP外伝 Imitated Devil(https://syosetu.org/novel/316771/)」では、私原案の真凛・S・スチュワートが読者応募キャラの1人として登場してくれる予定です。彼女の活躍はこちらの作品がメインになると思われますので、真凛に興味を持ってくださった方々は要チェックですぞ!(о´∀`о)
 物語の舞台は2021年7月頃のアメリカ。時系列としてはこの陰謀編から約1年後の時期に当たりますね。これまでのお話で幾度か言及されていた、ジャスティアライダー達の活躍に焦点を当てた物語となっておりますので、気になる方々は是非ともご一読くださいませ〜!(*≧∀≦*)

 さらに現在は、ダス・ライヒ先生の3次創作作品「仮面ライダーAP アナザーメモリ(https://syosetu.org/novel/313018/)」も連載されております! AP世界の2020年8月頃を舞台としているこちらの作品では、数多くの読者応募キャラ達が所狭しと活躍しており、ヘレン・アーヴィング捜査官も仮面ライダーの1人として登場しております。結構美味しい役回りを貰っておりますので、彼女に興味を持って頂いた方々におススメですぞ(*´꒳`*)
 もちろんヘレンだけでなく、多種多様なライダーや怪人達が大暴れしている大変賑やかな作品となっております! さらにこれまでのお話で度々触れられていた、ジークフリート・マルコシアン大佐も本格的に登場しておりますので、皆様も機会がありましたら是非ご一読ください〜(*^▽^*)


【挿絵表示】


Ps
 バイオハザードのCG映画最新作「デスアイランド」が公開されておりますねー! 私も早く観に行きたいですなぁ(*^ω^*)

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