大賢者ではなく大英雄が聖杯大戦にinしました   作:増えない昆布

1 / 1
一発ネタで短い
確かフィオレちゃんが使った触媒ってあれだからこんな可能性もあったよねって感じのやつ


大賢者ではなく大英雄が聖杯大戦にinしました

フィオレ・フォルヴェッジ・ユグドミレニアが用いた英霊召喚の為の触媒は、青黒く変色した鏃だった。

その触媒によって呼び出されるサーヴァントは様々な者が存在するが……。
本来であれば人馬族の大賢者が召喚される筈だったのだ。
しかし、運命は大賢者ではなく大英雄を選んだ。

この時から外典は、十六騎の英雄の内の、たった一人の英雄を彩る為の舞台へと成り下がっていく。



「フハハハッ!素晴らしい!セイバー、名高きネーデルランドの遍歴騎士、ジークフリートこそが我が陣営最優と思っていたが……とんだ伏兵が居たものだ!ダーニック、これは貴様の仕込みか?」

そう言う黒のランサーの哄笑は止まらない。
あの大英雄を相手取る赤の陣営が哀れとすら、今の彼は思っている。

「……いえ、全くの偶然です。王よ」

ダーニックは心の中で舌打ちする。
予定通りケイローンが呼ばれていれば問題なかったものの、彼の者は流石に強すぎる。

身体能力然り、技量然り、宝具然り。
一点の曇りもない掛け値無しのあの大英雄など、どうやって倒せば良いのか。

ダーニックは目の前の機嫌の良いランサーに気取られぬよう計算を開始する。


赤のセイバーは、己の武勇を信じている。
高名な父の血を継ぎ王となる者として、自分は最大級の才覚を持っていると信じて疑わない。

そのマスターである獅子劫もまた、セイバーの力に全幅の信頼を置いている。
こいつはこの戦争でも一級品の英霊だと。

だが、目の前の規格外には通用しない。

「っ––––––ガぁッ!」

赤のセイバーは一瞬、何が起きたのか理解が及ばなかった。
目の前の巨人に斬りかかり、その刃が頭を刎ね飛ばそうとした所までが、彼女が視認出来た限界だ。

「大した剣才だ。その力、十二分に英雄と呼べるモノだろう」

そう告げる彼の言葉には、賞賛しかない。
圧倒的格上から告げられるその言葉には一種の傲慢さが含まれているが、彼にとって自分に並び立つ存在など、神々ですら見たことが無いのだから仕方ないだろう。

一瞬女子供と侮った彼だが、その一撃で評価を覆す。
目の前の存在は、己が本気を出すに値する敵だと。


教会の神父であり、監督役であり、そして赤の陣営のマスターでもある彼は、読み取った黒のアーチャーのステータスを見て溜息をつく。

それを呼び出すのは反則だろう、と。

「黒のアーチャー。あれは危険です。我々の目的の障害になり得るとすれば、あの大英雄が最大のソレでしょう。ランサーなどよりも、あの怪物は余程危険です」

その言葉に応じる者は周囲には誰もいない……筈が、何処からともなく声が聞こえる。

これは、支配者の声だ。民衆を支配する声だ。施政者たる女王だ。

「英雄の代名詞、か。あの男、恐らく我々赤のライダーとランサーを……否。我ら陣営を相手に一人で圧倒するやも知れんぞ?」

冗談ではあるのだろうが、宝具をも読み取った彼にとってはそれは冗談でも何でもない、一つの可能性だ。

十二の命の貯蓄を持ち、大聖杯の力で即座にそれが補充される彼の大英雄など、悪夢という他ない。


赤のアーチャーを超える弩級の技量を持つ弓兵。
二メートルを優に超えるであろう恵体。

そして、決定的となったのは先の宝具の名。

「まさか––––––貴様、は」

赤のライダーは、その男の存在を師から聞いていた。
曰く、最強。その二文字だけで、彼の英雄としての強さが伺える。

赤のアーチャーは普段の冷静さをかなぐり捨ててライダーに最大級の警告を放つ。

「ライダーッ!今すぐその男から離れろ!!その男は……!」

黒のアーチャーと赤のアーチャーはかつてアルゴナウタイとして、共にイアソンの船に乗り合わせた仲だ。
そして、ギリシャから様々な英雄が集められたその船の中でも、目の前の男は他を圧倒していた。
無論、自分も含めて。


召喚が終わり、誰もが目の前の偉丈夫を凝視し固まっている。
何故か?
それは至って簡単な話だ。

彼がこの戦争で間違いなく最強であると魂から理解したからだ。

「我が名はヘラクレス。黒のアーチャーとしてこの大戦に馳せ参じた」

名乗りは重く、そして静かに周りへと広がっていく。
ユグドミレニア達のマスターはその勇名に慄き、勇者と名高いセイバーは目を見開き、理性が蒸発したライダーですら一瞬真顔になり、そして黒の王たるランサーはその名乗りを聞いて呵々大笑した。


最強が今、数多の英雄達が巻き起こす戦争に姿を現す。



はっきり言いましょう
このヘラクレスは大聖杯が黒陣営にある間は絶対に勝てない強制敗北イベントエネミーです

対神宝具であるシャクティで焼かれ、例え十二の命が全て燃え尽きようと、その前に大聖杯の魔力供給で無理やり復活します
アキレウスの決闘場を使って試練の蘇生を無効化しても、はっきり言って自力でアキレウスより圧倒的に強い(と言う拙作の独自設定)です
弓の腕前はアタランテよりも凄まじく、近接戦闘では素手でモードレッドを圧倒するレベルです
そしてトドメの対魔力Aと言う魔術師殺し

自分ではどう考えても赤陣営を殲滅するヘラクレスしか書けないので誰かかわりに書いてはーと






※この小説はログインせずに感想を書き込むことが可能です。ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に
感想を投稿する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。

評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。