同姓の恋愛小説です。
天使のように美しいマイクを周囲はねたみや嫉妬で
マイクには心を許せる友人は誰もいなく、
異性に興味が出てきて罠にかかり、
人生を狂わされる事件が起こる。
マイクとジェクの出会いはマイクにとってジェクを憎む出会いで、
マイクはジェクを殺したほど憎みます。
ジェクは一時の気まぐれでマイクのボディガーとして昼間は仕え、
夜はマイクの体を玩びます。
マイクはいろんな事件にまき来れて行きます。
マイクは何度も危険な目に遭い、ジェクに助けられます。
ジェクの人間と思えない行動になんの不思議と思わないマイク、
マイクのばあやはジェクを不信に思い屋敷から追いだそうと試みます。
マイクが自分の気持ちに気づき始めると、
マイクの体に変化が起こり、
求め合う2人に幸せの時は長く続きませんでした。
ジェクは殺され、その後を追いマイクも死んでしまいました。
マイクの一欠けらの魂をジェクは飲み込みます。

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男同士の恋愛小説なのですが、ファンタジーも含まれています。
ある漫画を読んで思いついたストリーです。
主人に仕えながら、主人の魂を食べる魔物の話です。

お互いに心惹かれあいながら、お互い拒絶しあう。
少年は男と同士の愛を否定して苦しみます。
ボディガードの男は愛を信じない冷たい男性で女好きです。

愛を信じない男と同姓愛を認めたく無い少年、

2人の周りで様々な事が起こり、2人の絆が深くなって行き、
お互いに心を寄せ合う2人、

2人の幸せは長く続く事なく、事件が起こります。
最後に男の正体と少年は自分の正体を知る事になります。


白く輝く魂のかけら

ジェシー会社の創立15年のパーティーに呼ばれて、マイクは出かけました。

     

「ボイルライン君、来てくれてありがとう。」

 

「御招きありがとうございます。」

 

「娘を紹介しょう。」

 

「サリヤ・ジェシーです。」

 

「マイク・ボイルラインです。」

 

「私の自慢の娘だ。なかなか美人だろう。」

 

「まあ、お父様、親馬鹿が丸出しで、ボイルラインさんが呆れているわ」

 

「そんな事は有りません、自慢するだけあって、美しいお嬢様です。」

 

「私、御世辞でも綺麗と言われると嬉しいです。」

 

「マイク君、娘をダンスに誘ってくれると嬉しい」

 

「お父様、ボイルラインさんが迷惑しているわ」

 

「マドモアゼルサリヤ、私と一曲お願いします。」

 

「お父様はボイルラインさんと私を結婚させたいみたいです。

もし宜しかったら、私とお付き合いしていただけませんか?」

 

「まだ結婚の事は考えていません」

 

「お友達になってくださるだけでも嬉しいです。」

 

「私より素敵な男性は沢いますよ」

 

「いいえ、ボイルラインさんと踊りたいと望んでいる女性達が、私達を見ています。

 

 曲が終わり、マイクはサリヤの元から去った。

 

マダムロッティ・フリンが来ている。相変わらず男性に囲まれている。

話しかけても、私みたいな年下を相手にし無いだろう。

 

 マイクはロッティ・フリンと目が会い、ロッティ・フリンはマイクに近づいて来た。

 

「ボイルラインさん、何度が他のパーティーでも会いましたね。」

 

「私の名前をご存知なのですか?」

 

「女性で知らない人はい無いと思うけど」

 

「私はそんなに有名ですか?」

 

「え、かなりね、皆、貴方と話をしたがっているけど、

勇気がなくって話しかけられないみたい」

 

「私も、話かけるのが下手で、パーティーではいつも一人です。」

 

「近々湖で船遊びを開くの、来る。」

 

「行ってもいいのですか?、私みたいな年下が行っても、話しが合わないのでは?」

 

「心配しなくっていいわ、貴方より年下の男の子や女の子を誘うから、

たまには、若い子に囲まれたいから」

 

「楽しみにしています。」

 

「日時が決まったら連絡するね」

 

  1959年8月15日 14時 

 

 マイクが湖に行くと、

 

「ボイルラインさん、待っていたわ、皆を紹介するわ

シュテルンヒェン・ブラック 嬢、アガタ・コリン嬢、ニクセ・キャラハン嬢、

アラン・クランマ、ショウ・ハーン、ミラン・ティプトフト、

アダムス・ブッシュ、ダミネ・ライト、

マイク・ボイルラインさん、名前、マイクと呼んでいいかしら」

 

「マイクで構いません」

 

「2組に分かれて船に乗りましょう」

「私がきめるわね」

「一組、アガタ嬢、シュテルンヒェン嬢、ニクセ嬢、マイク、

残りのミラン、ショウ、アダムス、ダミネ坊やと、」

 

「マダムロッティ、坊やはやめてよ、マイク君より、僕のほうが年上だよ」

 

「あら、ごめんなさい、マイクの方が年上かと思っていたわ」

「アラン、向こうに乗る?」

 

「僕はマダムと一緒で良いですよ」

 

「そう」

 

「マダム」

 

「なに、アダムス」

 

「屋敷のほうにも招いて下さい」

 

「そのうちにね」

 

「いつもそのうちと呼んでくれた事が一度も無い」

 

  マイクは湖風で体が冷え、女の子達と会話する余裕は無かった。

 

「マイクさん、真っ青よ、大丈夫? 船頭さん、岸に戻して」

 

「マイク達の船が岸に戻って行くわ、どうしたのかしら、 

船頭さん、私達も岸に戻して」

 

「マイクさんの顔色が悪くなって」

 

「船酔いかしら、マイク、大丈夫?」

 

「少し体が冷えただけです。」

 

「船は寒いから、暖かくして来るように伝えておくべきだったわ」

「ジョン、車を私の屋敷に」

 

「僕も一緒に行きます。」

 

「貴方達は、お嬢さん達の相手をしてあげて」

 

「僕達はマダムの相手をする為にわざわざ来たのに」

 

「まあ、嬉しいわ、今日は私のお願いを聞いて頂戴」

 

「解かりました。」

 

「ジョン、車を出して」

 

「はい、奥様」

 

「マイク、シャワーで体を温めるといいわ」

 

  マイクがシャワーをあびていると、

 

「マイク、背中を流してあげる。」

 

「体を温めるだけですから」

 

「恥ずかしいの」

 

  ロッティはなにも身に着けないで浴室に入って来た。

 

「マイクはスタイルもいいのね、羨ましい」

 

「マダム、あの・・・」

 

「体を触れられのが初めてなのね、可愛い」

 

「自分で洗います。」

 

「遠慮し無いで、綺麗な透き通る肌、素敵ね」

 

「もういいです。」

 

  マイクはロッティの手を振り払いバスローブ着て、

タオルで頭を拭きながら部屋に行くと、

そこには、湖にいた。男達がいた。

 

「マダム、約束が違う」

 

「お嬢さんの相手はどうしたの?」

 

「さっさと返したよ」

 

「あら、そんなに慌てなくっても、よかったのに」

 

「捕らえそうだったのでね」

 

「少しぐらい、つまみ食いさせてよ」

 

「マダムの趣味はおじ様だろう。」

 

「あら、私の趣味範囲は広いの知らなかったの」

 

「マイクは俺達が先に目を付けたんだ」

 

「私がいなければ声もかけられなかったでしょう」

 

「報酬は渡したはずだ」

 

「もう少し上乗せしてくれても」

 

「マダムロッティ、話の内容が理解できない」

 

「ごめんなさい、私帰らないと」

 

「マダムの屋敷はここでしょう。」

 

「ここは空き家よ、マイク坊や」

 

「どうしてこんなまねを?」

 

「彼らがマイクと遊びたいらしいわよ」

 

  マイクは部屋から出ようとした。

 

「おっと、ここから出さないよ」

 

  ショウとダミネはマイクの肩と腕を固定しマイクの動きを止めた。

 

「ロッティ」

 

  ロッティはバスローブを脱ぐとドレスに着替え振り向くと、

 

「じゃーね」バッタン、部屋から出て行った。

 

「私をどうするつもりだ」

 

「怖い顔して睨むなよ、可愛い顔が台無しだ」

 

「放せ」

 

「これから皆で気持ちよくしてあげるのに帰ると公海するよ」

 

「放せ」

 

  アラン他達は暴れるマイクの両腕を天井に吊るした。

 

「なんでこんな事するんだ」

 

「暴れるからだ、大人しくしていれば痛くなく気持ちよくするのに」

 

「早くやろう」

 

  アラン達はマイクの全身をなぜ回したり叩いたりした。

 

「やめろ」

 

「こいつ不感症か?」

 

「手っ取り早く生かせてやれ」

 

「さわるな、いやだ・・・うぅぅ・・・」

 

「ここは丁寧にほぐさないと」

 

「弄るな、やめろ、あぁぁぁ・・・・」」

 

「気持ちいいだろう」

 

「なんでこんな事をする?目的はなんだ」

 

「おまえを仲間にしたい」

 

「変体の仲間になど、なりたくない」

 

「今は嫌でも、気持ちよいと解れば俺達の仲間になる。」

 

「男にされて気持ち悪いだけだ」

 

「最初はそうでも、なれると女を相手するより楽しくなるぜ」

 

「私はお前達みたいにならない」

 

「嫌だ、やめろ」

 

「俺らで気持ちいいと感じられるまで代わる代わる相手してやるよ」

 

「やめろ、私は変体じゃない、変体になりたくない、縄を解け」

 

  マイクはアラン達に強姦され続けた。

 

「なあ、このままにしていると死じまうじゃねえか」

 

「やばいってそれ」

 

「食わねえし、水も飲まない」

 

「しかたなえ、屋敷に帰すか?」

 

「大丈夫なのかよ?警察に訴えられたらどうすんだよ」

 

「男に強姦されていたなんて、あいつは言はないだろう。」

 

 

 

  1959年8月18日 4時

 

  マイクをボイルラインの屋敷の前に置いてアラン達は帰った。

 

「マイクは俺たちの元に戻るかな」

 

「あれだけ体に快楽を与えたんだ、忘れられるわけが無い」

 

「ああそうだ、忘れようが無い」

 

「絶対にあいつから、仲間になりたいと言ってくるはずだ。」

 

「大変です。マイク様が」

 

「医者だ、ドクターに早く電話をして」

 

「マイク様、目を開けてください」

 

「早く部屋にお連れしてベッドに寝かせるんだ」

 

「ドクターはまだ来ないのか?」

 

「先生が到着しました。」

 

「先生、マイク様の状態はどうなのですか?」

 

「命に別状は無い、

目が覚めたら、栄養のある物を食べさせて、休ませれば元気になります。」

 

「ありがとうございました。」

 

 

 

  1959年8月18日 11時

 

  何者かがマイクに近づいて、唇にキスをしようとすると、マイクは目を開き、

 

「お前もあいつらの仲間か、私を好きにしろ」

 

 マイクは目を閉じて眠った。男はマイクの顔を指でさわり、マイクを観察していた。

 

 

 

  1959年8月18日 18時

 

  メイド(ラシャーム)がマイクの部屋に入ると、

マイクはベッドの上で布団を体に巻きつけて俯いていた。

 

「マイク様、起きていらしたのですね、エルマーさんを呼んで来ますね。」

 

「マイク様、何が遭ったのですか?今まで何処にいたのです。」

 

  エルマーがマイクの肩に触れると、

 

「触るな」

 

「マイク様、お食事を持って来ました。」

 

  マイクは俯いたまま動こうとしなかった。

エルマーはラシャームの持って来たトレーをベッドのサイドテーブルに置き、

ラシャームの肩に手をかけ、一緒にマイクの部屋を後にした。

 

 

 

  1959年8月18日 19時

 

  ラシャームがマイクの部屋に行くと、

マイクは食事に手お付けずに俯いたままだった。

ラシャームはテーブルからトレーを持ち、

マイクの姿を見て悲しそうな顔して部屋を後にした。 

 

 

 

  1959年8月18日 23時

  マイクはヨロヨロ歩いて浴室に行きシャワーを浴び、

バスローブを着て部屋に戻ると見知らぬ男がいた。

 

「貴様は誰だ」

 

「ジェクです。」

 

  男はゆっくりとマイクに近づいて来た。

 

「近寄るな」

 

「貴方は私の獲物」

 

「ふざけるな」

 

  マイクは後ずさりして部屋の隅に追い詰められた。

 

「私に寄るな、私に何をするつもりだ。」

 

「貴方は私の獲物、私は自由に扱います。」

 

「ふざけるな、私は獲物じゃない」

 

「貴方は私に自分の体を好きに使って言いといいました。」

 

「私は言って無い」

 

「一度言った言葉は消す事が出来ません」

 

「言った覚えは無い」

 

「覚えていなくっても、貴方は私の所有物です。」

 

  男はマイクの腕を掴み引き寄せて、マイクの口の中に舌を入れてた。

マイクは一瞬大きく目を開き濃厚なキスに酔い目を閉じた。

男の手がマイクの肌に触れて、マイクは正気を取り戻した。

 

「触るな 放せ、変体」

 

  マイクは両腕で男から離れようとしたが、

男の力に勝てなかった。

男はマイクを後ろに向かせて、腰を曲げさせると、マイクの体を弄った。

 

「弄るんじゃない、やめろ」

 

  男はマイクの体にペニスを突き刺し、マイクは体全身に痛みが走り気絶した。

 

 

 

  1959年8月19日 9時

 

「マイク様、なぜこんな所で倒れているのです。起きてください」

 

  マイクはファティマの手を振り払いベッドに戻り横になって布団を頭から被った。

 

ラシャームはベッドのサイドテーブルにトレーを置き、

「少しでもお食事をしてください。」

 

ラシャームが部屋を後にして数時間経つと、

マイクは食べ物の匂いで空腹感を感じ、トレーを膝に乗せて、

一口食べると、お腹の虫がなり、一口一口とゆっくりと食事をして、

お腹が満たされると横になった。

 

 

 

  1959年8月19日 10時

 

「良かった。お食事は召し上がってくださったのですね。」

 

「ラシャーム、黒髪の長身で目が茶色い男の事を知らないか?」

 

「あ、ジェク・ドナルドさんです。昨日、マイク様のボディーガードにエルマーさんが雇ったみたいです。」

 

「ボディーガード?」

 

「マイク様を一人で外出させると危険だから雇ったのだと思います。」

 

  ラシャームはマイクの部屋のお掃除をして、トレーを持って部屋を後にした。

 

 

 

  1959年8月19日 23時

 

  マイクは部屋に人の入って来る気配を感じでドアの方を見ると、

 

「貴様、ヌケヌケと」

 

「落ちついたみたいですね。」

 

「貴様には関係ない」

 

「貴方は私の物です。管理するのは当たり前」

 

「私はお前の物でない、私を管理する。使用人のくせに」

 

  マイクが気がつくと、着ていた服が刻まれて床に落ちていた。

 

「なにをして?」

 

  ジェクはマイクの腕を掴み後ろに曲げた。

 

「痛い、放せ」

 

「管理するには、しつけが必要ですね」

 

「変態に何を言っても無駄だと言う事か」

 

  ジェクはマイクを引きずりベッドに倒した。

 

「物は使わなければ意味が無い」

 

「私は物じゃない」

 

「たっぷりと遊んであげます。」

 

「放せ、変体」

 

  ジェクはマイクの上に乗り両腕を頭の上で抑え、

首、肩、胸と舐ていると、マイクは足をばたばたさせて、

 

「放せ、気色悪い、やめろ」

 

  ジェクはマイクをうつ伏せに寝かせてお腹を持ち上げ、

マイクの中にペニスを押し当てた。

 

「痛い、辞めろ、変体」

 

「認めなさい、私の物である事を」

 

「嫌だ、私は誰の物でも無い」

 

「切れても良いのなら、このまま入れます。」

 

「解った。」

 

「素直であれば、痛みは最小限で済ませます。」

 

  マイクはジェクに弄られても抵抗せず、

ベッドの上で体を悶え喘いだ。

 

 

 

  1959年8月20日 9時

 

「マイク様、外に出られては、庭の花が綺麗です。」

 

「マイク様、何か、気に障る事が有りましたら言ってください」

 

「何も無い」

 

「マイク様、顔が怒っています。」

 

「怒ってなど無い、すまない、仕事の事が気になって」

 

「セバスチャンさんがいるので心配ないと思います。」

 

「爺やがいれば、私がいなくって問題ないと」

 

「違います、そんな意味で有りません、

ただ、マイク様は早く元気になる事だけを考えてくださいと」

 

「ラシャーム、ジェクをどう思う」

 

「ジェクさんですか?まだ来てまもないので深くは解りませんが、

メイド達にはモテモテです。」

 

「メイドに人気が有るのか?」

 

「そうですね。ハンサムで背が高くって警護の仕事していらしゃるからお強いのでしょう。」

 

「ラシャームもジェクが好きなのか?」

 

「私はマイク様が好きです。でも、ジェクさんの事は嫌いではありません」

 

「嫌いでは無いのか?」

 

「私はマイク様が一番好きです、私、他にも仕事があるので失礼します。」

 

  ラシャームは顔を赤くして部屋を後にした。

 

ジェクはハンサムでモテモテか

女にもてるのに、なぜ私を玩ぶ必要が有る。

 

 

 

  1959年8月20日 23時

 

コンコン

 

「また、来たのか?」

 

  ジェクはマイクに近づくとキスをした。

 

「いきなりするな」

 

「小娘みたいに真っ赤ですよ」

 

「私は男だ、女じゃない」

 

「まだ、しつけがたりないみたいですね」

 

「待て、自分で脱ぐ、刻まれては何枚服が有っても足りなくなる。」

 

  マイクは服を脱ぐとベッドに横になり、ジェクはその上に乗り愛撫を始めた。

 

「今日は嫌がらないんですね。」

 

「嫌がったら、辞めてくれるのか」

 

「不問な質問でした。」

 

「お前は私の事が好きなのか?」

 

「嫌いではありません」

 

嫌いではないか、

 

私は何を期待していたんだ、好きだと言われたら、少しは救われると思ったか

なぜ私はジェクを屋敷から追い出さない、首にすれば済むことなのに、

どうして体を好きにさせているんだ、体を玩具にされるのが嫌なはずなのに、

 

「入れます。」

 

「痛い、うぅぅぅ・・・・」

 

  ジェクはマイクから搾り出した精子をグラスに入れてワインで飲み干す。

 

マイクは男達の精液を無理やりに飲まされて吐いた事があった。

生臭くどろどろしていて、口の中で小さなものが動き回り、

もう2度と口にしたくないと思っていた。

ジェクが部屋から出て行くと、マイクはジェクが使ったグラスを暖炉に投げ捨てた。

 

 

 

  1959年8月21日 6時

 

「マイク様、起きて下さい」

 

「おはよう、ラシャーム」

 

「おはようございます。お食事はすぐにお持ちいたします。

 

  マイクはベッドから起き上がると浴室に入りシャワーをあび、

食事をとり、会社に行く準備をして、玄関に向かった。

玄関の扉を開くと車の近くに運転手とジェクが立っていた。

 

「マイク様、おはようございます。」

 

  ジェクにマイク様と言われて、マイクは違和感を感じた。

「どうかなさいましたか?」

 

「なんでもない、婆や、行って来ます」

 

  マイクが運転手の後ろの席に乗ると、助手席の後ろにジェクが乗った。

マイクはジェクが一緒に車に乗っているので精神的にも肉体的にも落ち着かなかった。

社長室に入ると、秘書のベンジャミンが出迎えた。

 

「おはようございます。マイク様」

 

「長く休んで迷惑をかけました。」

 

「お体は大丈夫なのですか?」

 

「大丈夫です。」

 

「無理をなさらないで下さい、また倒れられると、私がセバスチャンさんに怒られます。」

 

「爺やは直接私を叱るから、がセバスチャンさんを降格する事は無いと思います。」

 

「私がマイク様の秘書なので、マイク様の健康状態を把握しておく必要があります。」

 

「秘書の仕事も大変なのですね。こんな子供のお守りをしなければいけない」

 

「そんな事は有りません」

 

「何か問題はありましたか?」

 

「何もありませんでした。打ち合わせや契約はセバスチャンさんがしてくれました。」

 

  マイクは会社の全てを任されていなかった。

大事な打ち合わせや、契約をする時は、爺やが決めているので、マイクはお飾りでしか無い、

会社にマイクがいてもいなくっても経営に影響は出ない、

マイクは椅子に座り、書類に目を通してサインをいくつも書いた。

マイクがトイレに行き、給湯室に男の影を見つけて覗くと、

 

「ジェク、そこで何をしている。」

 

「コーヒーを取りに」

 

マイクは奥に女性がいるのを見た。

マイクはジェクの行動を監視していると、

男性社員にはごく普通にしている。

女性社員には笑顔を見せる。

男にしか興味が無い変体男が、なぜ女性に愛嬌を振りまく、

ホモだとばれない為の芝居なのか?

 

 そもそも、長身で顔立ちがいいんだから女にもてるだろう。

なんで男が好きになったんだ。理解てきない男だ。

 

 

 

  1959年8月21日 19時

 

「食事を持って来ました。お仕事はどうでしたか?」

 

「いつもと変わらない、書類を読んでサインをしていた。」

 

 いや、いつもと何か違っていた、言葉では説明できない何かが違ってい。

マイクは食事を食べ終わり、本を取り寝るまでの時間を過ごした。

 

 

 

  1959年8月21日 23時

 

コンコン

 

「ジェク、ジェクなら、女にも男にも、もてるんじゃないか」

 

「私の趣味は狭いのです。」

 

   ジェクはマイクにキスをすると、

マイクは両手でジェクの胸を押して離れると、

服を脱ぎ捨ててベッドに方に歩いて行った。

ジェクは脱ぎ捨てられた服を拾い、ベッドの近くの椅子にかけ、

 

「物を粗末にしてはいけません」

 

「お前から小言を聞かされるとは思わなかった。」

 

「しつけが必要みたいですね」

 

「私は男だ、女じゃない、女のように男に抱かれるのはうんざりだ」

 

  ジェクはマイクをベットに押し倒して、

 

「痛い、放せよ、乱暴にするな、嫌だぁ・・・」

 

「暴れれば暴れるほど痛くします。」

 

「なんで私何だ、他にもいるだろう。」

 

「痛い、うぅぅぅ・・・

 

「まだ、痛いのですか?」

 

「入れているのは、けつの穴だ、痛いんだ」

 

  ジェクは多くを話さない、必要ないと思う話は無視され、

一緒にいると見下されているようで、ムカつく

 

ジェクはマイクの精子が入ったグラスにワインを入れ食いと飲むと部屋から出ていた。

 

 

 

  1959年8月22日 6時

 

「おはようございます。マイク様」

 

「おはよう、ラシャーム」

 

「昨日の夜もワインを飲んだのですね。」

 

「寝る前に飲むと、よく眠れるんだよ」

 

「ワインがお好きになられたのですね。」

 

「そうなんだ」

 

「このワイン、高いワインじゃないですか?」

 

「ワインの値段が解るの」

 

「古いワインは高いみたいです。セバスチャンさんが言ってました。」

 

 ジェクは地下室から高いワインをくすねたのか、

 

「マイク様、どうしたのですか?」

 

「少し考え事していて、ごめん」

 

「申し訳ありません、話込んでしまって、すぐにお食事を持って来ます。」

 

 

 

  1959年8月22日 18時

 

 高いワインを毎日飲まれては困る。

 

「爺や、ワインが無くなっていない」

 

「どうしてですか?」

 

「無くなっていなければいいんだ」

 

「見に行きますか?」

 

「うん」

 

「無くなってはいません」

 

「15年前のワインは高い?」

 

「古くっても収穫された年と場所で値段は違ってきます。」

 

「このワインは高いの?」

 

「比較的高いワインです。何処から?」

 

「パーティーで知り合いに貰って、ラシャームが高いワインだと教えてくれたから、

もっと詳しく知りたくって爺やに聞きに来た。」

 

「まだ残っていますね。」

 

「爺やにあげるよ」

 

「では、後で楽しみなが頂戴します。」

 

 屋敷の地下のワインじないとすると、何処から?

 

 

 

  1959年8月22日 23時

 

コンコン

 

「機嫌が悪そうですね」

 

「ジェクの顔を見ると気分が悪くなるんだ。」

 

「嫌われたみたいですね」

 

「当たりまえだ」

 

「お前の事を好きになる男はい無い」

 

「そうですね」

 

「納得するな」

 

「実際、男性からあまり好かれた事は有りません」

 

「お前の性格だと無理も無い」

 

「入れます。」

 

「うぅぅぅ・・・・」

 

ジェクはベッドから出ると、新しいワインのコルクを抜き、

マイクはジェクの持っているワインを見ていた。

 

「マイク様も御飲みになりますか?」

 

「うん、いやいい」

 

 ジェクはクラスを取り出して、ワインを注ぎマイクに渡した。

 

「気に入りましたか?」

 

「あ、うん」

 

ボトルに1902年と記載されていた。

 

 

 

  1959年9月24日 19時

 

  夜のパーティーでアラン達と会い、

強姦を思い出しマイクは怒りを込み上げていた。

 

「マイク様、顔が怖いです?、どこか悪いのですか?」

 

「何でもありません、マダムブリュームヒェン」

 

「おい、マイクは俺達のほうに来ないぞ」

 

「そんなはず無い、あれだけ、快楽を体に与えたんだ。体が疼いて辛いはずだ」

 

「でもよ、1ヶ月以上経っているんだぜ」

 

「マイクの側にいる男を見ろよ」

 

「新しく雇ったボディーガードかな?」

 

「そうらしいな」

 

「あら、マイク、元気そうね。」

 

「声をかけているのに、無視するの」

 

「貴方とは係わり合いになりたくない」

 

「まあ、怒っているのね、でも、気持ちよかったでしょう。」

 

「マダムロッティ、貴方とは何も話をしたくありません」

 

「マダム、醜い手で私のマイク様に触れないで頂きたい」

 

「マイク あんたのボディーガード、頭が可笑しいわ、代えたほうがいいわよ」

 

 マイクはロッティ・フリンを無視して、婦人が集まっているティーブールの方に行った。

 

「マダムフレーゲル、こんばんわ」

 

「マイクさん、ごきげんよう」

「私のお友達を紹介するわ、アーディ・ケラー侯爵夫人とジグラン・ジェラルディーン 伯爵夫人です。」

 

「マイク・ボイルラインです。マイクとお呼びください

 

「マイクさんの好みの女性を知りたいわ」

 

「貴方のように、お美しい方です。マダムフレーゲル」

 

「いつの間に、お世辞を言うようになったの」

 

「お世辞では有りません、思った事を言葉にしただけです。」

 

「まあ、嬉しい、」

 

「私はマイクさんとお話が出来るだけで、嬉しいわ」

 

「私も嬉しいです。美しいご婦人に囲まれて」

 

「マイクさんは、私達の癒しです。見ているだけでうっとりします。」

 

「その言葉、私が女性なら心から喜びます。」

 

「マイクさんが女性だったら、妬みを抱きますわ。」

 

「私は何処から見ても男性ですよ。」

 

「ロッティ、なぜ連れてこなかった。」

 

「相手にされないのに、連れて来れないわ」

 

「何とか連れて来い」

 

「無理よ、諦めたら」

 

「経済力も見かけも、マイクを諦められるか」

 

「ジェク・ドナルドと言う男も、惚れ惚れするほどいい男、抱かれてみたい」

 

「ああ、一度、味わってみたい男だな」

 

「あの男は貴方達の事など相手にはしないわ」

 

「マダムは僕らの指示道理にしていればいい、余計な事は喋るな」

 

「あらそう、無理なものは無理だと忠告しただけよ」

 

  ロッティはアラン達から離れて、年配の男性が集まっているテーブルに移動した。

 

「マイクの事は諦めるの」

 

「いや、諦められるか、あいつを抱いた時の感触が残っているだろう。」

 

「もう一度抱いてみたい」

 

「それはそうだけど」

 

「ロッティはもう使えないぞ」

 

「何か手はあるはずだ」

 

 パーティーでジェクに声かける女性が多くマイクも愛想笑いをしていた。

 

 

 

  1959年9月24日 22時

 

「マイク様、お疲れですか?」

 

「御婦人の話に合わせるのに疲れた。」

 

「冷たい水です。」

 

「ラシャーム、ありがとう」

 

 

 

  1959年9月24日 23時

 

 マイクはシャワーをあび、バスローブを来てタオルで頭を拭いて部屋に戻るとジェクがいた。

 

ジェクはマイクの腰に腕回してキスをした。

マイクは両腕でジェクの胸を押してもジェクから体を引き離れる事が出来なかった。

 

「放せ、放せって、放せと言てんだろう、変体やろう」

 

「不機嫌ですね。」

 

「別に、疲れているだけだ」

 

マイクはベッドに横になると」

 

「さっさと終らせろ」

 

「ジェクはマイクの体に触れて弄ると、

 

「いきなり尻の穴を弄るな」

 

「さっさとやれと言う意味では」

 

「もういい、お前のやりたいようにやれ」

 

「そんなに触るな、舐めるな、つっくな、こするな、やめろって言っているだろう」

 

 

 ジェクはマイクの腕を後ろに折り曲げて、

 

「痛いじゃないか 乱暴にするな」

 

「乱暴にしているのです。」

 

「ふざけるな」

 

「入れます。」

 

「痛いぃぃ・・・乱暴にするなと言っているだろう。」

 

「矛盾した言葉ばかり言うからです。」

 

「痛い、辞めろ」

 

「素直であれば、痛い思いはさせません」

 

「私は女じゃない」

 

「女になればいい」

 

「私は男だ、女になる事などできない」

 

「頑固な所も、見方によっては可愛いのかもしれません」

 

「どう言う意味だ」

 

「意味などありません、言葉通りです。」

 

「私を相手にしなくっても、お前の言いなりになる男はいるだろう。」

 

「言ったはずです。私の好みは狭いと」

 

 

 

 

 

  1959年10月3日 19時

 

パーティー会場にマイクが行くと、

 

「マイクが来た。」

 

「どうするんだよ」

 

「人が少ない時に連れ出すんだ」

 

「ジェクはどうするんだ」

 

「あんな細い体で何が出来る。4人でジェクを抑えて、2人とも拉致してしまえば、

マイクは弱いから、1人でも簡単に捕まえられるだろう。」

 

「そうだね」

 

「マイク達から目を離すなよ」

 

「ボイルラインさん、顔が良く無いわね、大丈夫?」

 

「少し冷たい風に当たれば大丈夫です。」

 

  マイクは庭に出て風に身をさらした。

 

「マイク、元気そうだな」

 

「僕達の事は忘れたのかい」

 

「お前ら」

 

「忘れられないよな、僕達と楽しい事を沢山したから」

 

「アランが捕まえろ」と叫んだ後、アラン達は膝を地面に付けて倒れた。

 

「ジェク、何をした?」

 

「眠っただけです。」

 

「屋敷に帰るぞ」

 

 

 

  1959年10月3日 23時

 

コンコン

 

「マイク様はパーティーの日は特に機嫌が悪いですね」

 

「別に、どうでもいいだろう。」

 

「しつけのし甲斐があり楽しいです。」

 

「私は玩具じゃない、やめろ、痛い、放せ」

 

 

 

  1959年10月3日 10時

 

「マイク様、大変です、警察の方が」

 

「警察?」

 

「ボイルラインさん、昨日のパーティーで、5人の青年が殺されていました。

 

「死体に刺さっていた物は黒い羽でした。」

 

「私が黒い羽で殺したと」

 

「ロッティ・フリンさんから色々と伺いました。」

 

「それで私が疑われているのですか?」

 

「黒い羽で人は殺せないと思いますが、彼らを恨んでいたボイルラインさんなら」

 

「確かに殺す動機があります。だけど、殺してなどいません」

 

「何か気づいたら連絡ください。」

 

「引き上げるぞ」

 

「ジェク、私の部屋に来い」

 

「はい」

 

「眠っていると言ったな」

 

「それが、目覚めない眠りの事か?」

 

「ハエは殺虫剤が必要です。」

 

「周りにも殺虫剤はかかる。」

 

「憎かったのでしょう?」

 

「殺すほど、憎く無い」

 

「嘘が下手ですよ」

 

「警察に捕まる事は無いのか?」

 

「私の心配をしてくださるのですか?」

 

「心配などしていない」

 

  ジェクはマイクの顎を掴み唇にキスをして舌を入れた。

マイクは一歩後ろに下がり、

 

「昼間だ」

 

「マイク様が欲しそうにしているので」

 

「私は変体じゃ無い」

 

「体が熱いですよ」

 

「お前が私に触れるからだ」

 

「何もしなくってよろしいのですか?」

 

「貴様」

 

  マイクは服を脱ぎ裸になった。

 

「マイク様は太陽に照らされると美しさが鮮やかになりますね。」

 

「何あほな事を 早く始めろ」

 

  ジェクはマイクを抱き寄せると、首筋を舐め、

「続きはベッドの上でいただきます。」

 

 ジェクは平気で人を殺す殺人者だ

その殺人者に私は毎晩抱かれているのか、私はどうかしている。

 

コンコン

 

「あーラシャーム」

 

「マイク様」

 

  ジェクは服を着ると、何もなかったかのように部屋から出て行った。

 

「ラシャーム、これは違うんだ、勘違いしないでくれ」

 

「私は何も見ていません、何も知りません」

 

  ラシャームは部屋から飛び出して行った。

しばらくマイクはベットの上で呆然としていた。

ジェクとの関係を断ち切りら無いと、

疼く体を自分では処理できない、

マイクは立ち上がり、浴室でシワーをあび、

布で赤くなるまで体を擦った。

私は娼婦と代わらない、ジェクに求められると、断わる事ができない、

 

 

 

  1959年10月3日 24時

 

コンコン

 

「マイク様、肌が赤くなって血が滲んでいます。」

 

「ジェク、触るな、いや・・・舐めるな、沁みる、あぁぁぁ・・・だめ」

 

「いろぽいですよ」

 

[誰がいろぽいって、あぁぁぁ・・・」

 

「入れます。」

 

「うぅぅぅ・・・あまり揺らすな、シーツに擦れて痛い」

 

「自業自得です。」

 

 

 

  1959年10月4日 6時

 

「おはよう、ラシャーム、昨日の事は誤解なんだ」

 

「マイク様、隠さなくっても解っています。薄々気づいていましたから、

 

でも、普段のお2人にはそんな、そぶりが無くって」

 

「ラシャーム」

 

「エルマーさんに言いません、お2人の事は許さないと思います。」

 

「ラシャーム」

 

「私はマイク様の事は好きです。メイドだから諦めていました。でも、男の人と」

 

「違うんだ」

 

「いいのです、人を好きなるのはどうしょうも無い事です。」

 

  ラシャームは着替えをマイクに渡した。

 

「下で運転手さんとジェクさんが待っています。」

 

  マイクは服を着替えて会社に出かけた。

それ以後、ラシャームは無口になった。

 

 

 

  1959年11月12日 23時

 

  マイクとジェクの噂がエルマーの耳にも入り、現場を見られた。

 

「ジェク、なぜマイク様のベッドにいるのです。」

 

  ジェクはベッドから出ると服を来て何も言わずにドアに向かっていた。

 

「待ちなさい、ジェク・ドナルド、暇を与えます。」

 

ジェクはマイクの方をちらりと見て部屋から出て行った。

 

「マイク様はボイルライン家を守る責務があります。名家の娘を妻にして跡取りを作ってもらわねば、

死んだ旦那様や奥様に申し訳が立ちません、男同士でベッドを共にするなどあってはなりません、

私が大切にお育てしたマイク様が男とベッド共にしている、ああ、目眩がして倒れそうです。

私がしっかりしていないせいで、マイク様が良からぬ道に走ってしまわれて、旦那様、奥様、

なんとお詫びしたらいいか、旦那様も、奥様も、さぞお嘆きしている事か、

マイク様を正しい道に戻さなければ、私は地獄に落ちてしまう。」

 

「婆や、解ったから」

 

「では明日、会社から戻りになりましたら、話の続きをします。お休みになってください」

 

 婆やの小言はいつも長い」24時間以上聞かされた事がある。

 

 

 

  1959年11月13日 8時 

 

  マイクが玄関に出るとジェクの姿はなく、

 

 これでいいんだ、ジェクと一緒にいちゃ駄目なんだ。

婆やは正しい、

 

  マイクはジェクの事を忘れようとする。

しかし、マイクの体は疼き、体はだるく食も細くなった。

 

 

 

  1959年11月13日 23時

 

コンコン

 

「ラシャーム、こんな時間にどうしてここに来たの?」

 

「エルマーさんがマイク様の相手をするように言われて」

 

「婆やの命令で来たの」

 

  ラシャームは頷いた。

 

「そんな命令を聞く必要は無、自分の部屋にお戻り」

 

「マイク様のお役にたてるのなら、何でもいたします。」

 

「ラシャーム、自分がなに言っているか解っているのか?」

 

「私がマイク様をお慰めできるのなら、日陰の身でも構いません」

 

「私には女性経験無いからどうしていいか解らない」

 

「私も知りません、エルマーさんが私にこれを渡してくれました。」

 

  ラシャームが持っていた物は、本と小瓶、本を開くと、男と女の絡みが描かれていた。

小瓶にはジェルが入っていた。

 

「入れる前に使うように言われました。」

 

「婆やの事だから正式な妻にはしないよ、子供が生まれても日陰で育つ事になる。それでもいいの?」

 

「構いません」

 

「ラシャーム、部屋に帰りなさい、私はたぶん男性として女性を抱く事が出来ない体になっている。」

 

「やってもい無いのに諦めるのですか?そんなにジェクさんが好きだったのですか?」

 

「違う、ジェク事は嫌いだった、成り行きでどうしょうもなく」

 

「なら、私とできるはずです。」

 

「はずって、ああもう、いいんだね」

 

「はい」

 

「服を脱いでおいで」

 

「マイク様」

 

「本は見たんだね」

 

  ラシャームは頷いた。

 

「小瓶の使い方は知っているね。」

 

  ラシャームは小瓶蓋を開けると、ジェルを手に取り膣に塗りこんだ。

マイクもペニスに塗って、ラシャームの膣に入れようとしたけど、マイクのペニスは役に立たなかった。

マイクはガウンを着て何も言わずに部屋から出て行った。

ラシャームは部屋に取り残されて、

 

 私ではマイク様のお役に立てない、余計にマイク様を傷付けてしまった。

 

  ラシャームは服を着て自分の部屋に戻ると泣き崩れて眠った。

マイクは気がつくと、ジェクの使っていた部屋にいた。

狭いベッドと机、本が数冊あり、ジェクの匂いは何処にも残っていなかった。

 

  いきなりドアが開き、

 

「マイク様?」

 

「ジェク、出て行ったはず」

 

「荷物を取りに」

 

「本を忘れたのか」

 

ジェクはマイクの腕掴み、

 

「忘れ物はマイク様です。」

 

「私は物で無い」

 

「マイク様は私の所有物」

 

「私はこの屋敷から出ない、父が残した屋敷と会社を守らないといけない」

 

「私には理解できません」

 

「私には責任が有る。ジェクが理解しなくっても、私は屋敷と会社を守りたい」

 

「マイク様は私の所有物です。」

 

「私は所有物じゃない、物じゃない、本を持って、屋敷から出て行け」

 

  ジェクはマイクのもとから去った。

 

 これでいいんだ、ジェクと縁が切れた。

 

  マイクは自分の部屋に行くと、ベッドにもぐりこみ眠ろうとしたが、

体が疼き、なかなか眠れなかった。

 

 

 

  1959年11月14日 6時

 

「おはようございます。」

 

「ラシャームは」

 

「部屋から出て来ません」

 

 私が励ましに行く事は出来ない、これ以上ラシャームを傷つけたくない、

 

「マイク様」

 

「なに?」

 

「お食事はすぐにお持ちしても良いですか」

 

「食べたくない」

 

  メイドのファティマは用事が済むと部屋を後にした。

ラシャームは屋敷を抜け出してジェクを探しに町を歩き回っていた。

 

 

 

  1959年11月14日 19時

 

  ラシャームは、真夜中になっても、ジェクを探せなかった。

 

「お譲ちゃん、お探しの男なら知っているぜ」

 

「本当ですか?」

 

「ただでは教えられないな」

 

「いくらですか?」

 

「金はいらねーよ、綺麗な顔しているな」

 

  ラシャームは男達に強姦されれた。

 

「その女性は私の知り合いです。」

 

「楽しみを邪魔するんじゃなえよ」

 

  次の瞬間男達は膝を付いて地面に倒れた。

 

「ジェクさん、死にたい、生きていたくない」

 

  ジェクはラシャームを抱きしめてキスをした。

ラシャームは息を止め体は序次に冷たくなっていた。

 

 

 

  1959年11月14日 23時

 

コンコン、

 

「テレサ、こんな夜遅」

 

「マイク様のお相手をするように、エルマーさんから」

 

「婆やは、屋敷のメイド全員に私の相手をさせるつもりか」

 

「テレサ、自分の部屋に帰りなさい」

 

「マイク様と朝まで一緒にいるようにと言われました。」

 

「出て行かないのなら、私が出て行く」

 

「マイク様」

 

  マイクは客部屋に入り鍵をかけて、外の夜空を見上げた。

 

 

 

  1959年11月15日 7時

 

  マイク様、マイク様、マイク様、

 

「朝から騒がしい、私ならいる。」

 

「マイク様がいらした。」

 

「どうしたんだ」

 

「部屋にいらしゃらないから」

 

「大変です。ラシャームさんがいません」

 

「部屋にもいないのか?」

 

「はい」

 

「警察には?」

 

「エルマーさんが捜索願を出すそうです。」

 

「マイク様、ラシャームの行き場をご存知ありませんか?」

 

「闇雲に探しても見つかりません」

 

「婆や、私のせいで、ラシャームは」

 

「マイク様はお部屋で休んでください」

 

  マイクは自分の部屋に戻り、ラシャームの無事を祈った。

 

 

 

  1959年11月16日 4時

 

  警察から死体確認の電話があり、

エルマーは警察に出かけた。

ラシャームは穏かな顔して眠ってよるうに見えた。

身内のいないラシャームは無縁仏として葬られた。

マイクはラシャームの微笑む顔を思い出して悲しんだ。

 

 

 

  1959年12月26日 18時

 

「マイク様、その体でパーティーに行かれるのですか?」

 

「欠席できないんだ」

 

「私が代わりに行きます。」

 

「私の名前で招待されたから行くよ」

 

「マイク様、無理なさらないで下さい」」

 

「顔出して、すぐに戻る。」

 

 

 

  1959年12月26日 19時

 

  ベアテ・ジェシーが娘サリヤとジェク・ドナルドを婚約させようと開いたもの、

しかし、ジェクはその事を知らされていなかった。

 

「ボイルライン君、いや、心配していたんだよ」

 

「ジェシーさん、お招きありがとうございます。」

 

「実は娘の婚約パーティーなんだよ、君には祝って貰いたくって」

 

「おいー、ジェク・ドナルドを呼んで来てくれ」

 

「ジェク・ドナルド?」

 

「マイク君のボディーガードだったね。今は私の秘書をしてもらっている。」

 

「秘書?」

 

「早いうちに娘と結婚させて婿にする予定だ」

 

「おめでとうございます。」

 

「ボイルライン君、顔が赤いね」

 

「大丈夫です。」

 

「ドナルド、ボイルライン君を客室で休ませてあげなさい」

 

「ボイルライン様、肩に捕まり下さい」

 

「変体の男が公爵令嬢と婚約、笑えるな」

 

「マイク様、体が疼いているのですか?」

 

「お前には関係が無い」

 

「ジェク、ここにいたの?、何をしているの?」

 

「ボイルライン様が辛そうなので服を脱いで横になっていただこうと」

 

「なら早く、ボイルラインさんの屋敷に返してさし上げたら」

 

「そうですね」

 

  ボイルライン屋敷の帰り道に人が倒れていた。

運転手が車を降りて様子を見に行くと、

運転手は銃で撃たれ倒れた。

マイクのボディーガードは両手を頭に上げて車の外に出た。

 

「お前に用は無い、消えな」

 

「金なら、いくらでも払う。」

 

「金は欲しい、いくら有っても邪魔になんねえからな」

 

「私を屋敷に返せば金は払うと言っているだろう。」

 

「警察に捕まらないと言う保障があればな」

 

「貴様ら」

 

「ガキの言う事は聞かない事にしているんだよ」

 

  マイクは今にも崩れそうな家に連れて込まれた。

 

「後は、エロじじいに引き渡すだけだ」

 

「こいつ、男なのか?」

 

「ひんぬいて見れば解るだろう」

 

「傷を付けるなよ」

 

「これだけ美人なら男でもかまいやしない」

 

「私に触れたら容赦しない」

 

「声も女みたいだな」

 

「俺が先に味見をしてやるよ」

 

「私に触れるな」

 

「抑え付けろ」

 

「嫌だ、放せ」

 

「うるせえな」

 

「おい、傷を付けるなと言っただろう。」

 

「捕まえる時にあばれたと言えば、解かんねえよ」

 

「勝手にしろ、物好きが」

 

「放せ、やめろ」

 

「うるせ、暴れるなよ」

 

 こんな男達に遊ばれるぐらいなら、死んだほうがいい

 

「嫌だ、嫌だ、ジェク」

 

「面白い遊びをしていますね。マイク様」

 

「誰だ?」

 

  3人いた男は、一瞬して床に倒れた。

 

「ジェク、殺したのか?」

 

「動きませんね」

 

  ジェクはマイクの縄を解いた。

 

「サリヤ嬢と結婚するのか?」

 

「結婚?」

 

「サリヤ嬢と婚約したのだろう」

 

「何の事です。」

 

「そうか」

 

  ジェクはマイクにキスをしようとした。

 

「ここではしたくない、早く屋敷に帰りたい」

 

  ジェクは自分の上着をマイクにかけ、車の助席に座らせて屋敷に向かった。

 

「ジェクは車の運転も出来るのか?」

 

  屋敷につくと、ジェクはマイクを抱き上げて屋敷の中に入って行った。

 

「マイク様どうしてそんな姿に、ジェク・ドナルド、暇を与えたはずです。」

 

「婆や、ジェクに助けられた。私がジェクを雇う」

 

「なりません、この男を屋敷に入れてはなりません」

 

「小言を言うのなら、婆やを首にする。」

 

「早く部屋に連れて行け、ジェク」

 

「マイク様、私がお手当てをします。」

 

「ジェクに頼むから、しばらく部屋に来るな」

 

  ジェクは浴室にマイクを連れて行き

 

「痩せましたね」

 

 マイクは黙っていた。

ジェクはマイクの体を隅々まで洗い、マイクをベッドに寝かせ、

手足の縄の跡の傷に薬を塗り包帯をした。

 

「マイク様、体は疼いていますか?」

 

マイクはジェクの言葉を無視した。

 

「やりたいですか?」

 

  マイクは何も言わずにジェクから顔をそらした。

ジェクが指でマイクの耳元を擦ると、マイクはびくりと動いた。

 

「したいのでしょう」

 

  マイクは目を閉じた。

ジェクは手のひらでマイクの頬を撫ぜると、

 

「ジェク、私は女を抱く事が、女とセックスする事が出来なかった、私は男と言えるのか?」

 

「女性とセックスがしたいのですか?」

 

「分からない、だけど、私は男に生まれて来たのに」

 

「マイク様の男性機能は正常です。」

 

「なぜ、そんな事が言えるんだ」

 

「私はマイク様の体を知り尽くしています。」

 

「あぁぁぁ・・・・ジェク・・・」

 

「私に何をして欲しいのですか?」

 

「ハァ・・・ジェク」

 

「我慢できないのでしょう」

 

「ハァハァ・・・・・いゃ・・・」

 

「マイク様の性感帯は熟知しています。」

 

「もうだめ・・・・入れて」

 

「なにを」

 

「はぁぁぁ・・・はあぁぁぁ・・・」

 

「言わなければ、入れません」

 

「あぁぁ・・・ペニス、あぁぁ・・・」

 

「何処に」

 

「あぁぁ・・・お尻の穴にはァぁ・・・」

 

「欲しいのですか?」

 

「うぅぅぅ・・・欲しぃ」

 

「了解」

 

「うぅぅぅ・・・・・」

 

  ジェクはマイクの精子入りのワインを飲み干すと部屋から出て行った。

 

 ジェクあいつは、肉体を責め言葉巧みに精神を追い詰めて放置する。

私からプライドや誇りも奪い、私を惨めにする。体の疼きさえなかったら、

 

 

 

  1959年12月27日 6時

 

「おはようございます。朝食を取られますか?」

 

「食べたくない」

 

「着替えはいつもの所に」

 

  ファティマはラシャームのようにおしゃべりでは無い、仕事が済むと部屋から出て行く、

ラシャームの笑顔が懐かしい、私の機嫌が悪い時でも話しかけて、私に微笑みかけていた。

マイクはテーブルに目が止まった。お菓子や果物が置いてあった。」

 

「マイク様、警察の方がお話を聞きたいそうです。」

 

「今行く」

 

「意外と元気そうでな、具合が悪く伏せっていると聞いていました。」

 

「事件の話を聞きに来たのでしょう。」

 

「話していただけますか?」

 

「家の運転手の遺体は何処に?」

 

「後で遺族の人に渡します。」

 

「運転手の遺体があった場所で襲われ、ポロの家に連れ込まれた。 覚えているのはそれだけ」

 

「ジェク・ドナルドさんがボイルラインさんを救い出したと聞きました。」

 

「賊の見張りがいない時に逃げ出して、道端でジェクと会い、屋敷に連れて来てもらった。」

 

「賊の遺体には、黒い羽が刺さっていました。知っている事を全部話していただけませんか?」

 

「黒い羽の事は何も知らない」

 

「ラシャームさんの近くの遺体にも、黒い羽が刺さっていたのです。」

 

「ラシャームの遺体にも黒い羽が刺さっていたのか?」

 

「ラシャームさんの死は原因不明です。」

 

「誰かに殺されたのではないのですか?」

 

「質問しているのはこちらですよ」

 

「私の知っている事はお話しました。」

 

「ドナルドさんからも、話を聞かせて欲しいのですが」

 

「ジェクさんはセバスチャンさんと会社に行かれました。」

 

「なにか思い出した事があったら、私に連絡をください」

 

ジェクは重要参考人として警察に連れて行かれた。

 

「馬鹿な、何の証拠も無いのに連れて行ったのか?」

 

「マイク様、大丈夫です。戻って来ます。」

 

「爺や、警視総監に電話して釈放するよう」

 

「マイク様、犯人でなければ釈放されます。」

 

「警察は信用できない、無実の人間も犯人にしてしまう。」

 

 

 

  1959年12月28日 16時

 

  ジェクは屋敷に戻って来た。

 

「ジェク、私の部屋に」

 

「マイク様、なにか?」

 

「ラシャームの事を話せ、お前が殺したのか?」

 

「どうしても聞きたいのですか?」

 

「聞きたい」

 

「強姦に襲われていました。私の姿を見るとすがり付いて、涙をポロポロ流していました。

私はラシャームさんを慰めてあげました。それだけです。」

 

「ラシャームを助けられなかったのか?」

 

  ジェクは何も言わなかった。

 

「お前がラシャームを殺したのか?」

 

「そうだとしたら、どうしますか?」

 

「なんでラシャームを殺した。」

 

  ジェクは何も言わずにマイクの部屋から出て行った。

 

 ジェクはラシャームを本当に殺したのか、何の為に殺したんだ。

 

 

 

  1959年12月28日 23時

 

コンコン

 

「私に触るな、解っている、お前にラシャームを殺す理由は無い、私がラシャームを追い詰めた。

私の心の寂しさをラシャームは埋めてくれていたのに、

私はラシャームに何もしてあげられなかった。」

 

  ジェクはマイクの頬に流れる涙を指でぬい、

「失った物はどんなに嘆いても戻って来る事は有りません」

 

「ジェク、お前は人の気持ちを理解しようとしない、いつも冷静で心を乱す事が無いのか?」

 

「マイク様」

 

「私は悲しくって淋しくって、死にそうなのに、お前は私を追い詰める。」

 

「私に優しくして欲しいのですか?」

 

「違う、ちがう、チガウ、そんな事は言っていない」

 

  ジェクはマイクにキスをした。

 

「ジェク、貴様」

 

「したいのでしょう」

 

「別に」

 

  ジェクはマイクを抱き上げるとベッドに放り投げた。

 

  マイクはジェクを睨みつけた。

 

「やめてもいいのですよ」

 

  マイクは答えなかった。

 

「入れます。」

 

「うぅぅぅ・・・・」

 

 

 

  1960年2月7日 7時

 

  マイクが庭を散歩していて、水仕事をしている小さな女の子に目を止めた。

 

「あの子供は?」

 

「エルマーさんが連れてきた子供です。」

 

「年はいくつぐらいだ?」

 

「5歳ぐらいと思います。」

 

「水仕事をさせて、可哀想だろう」

 

「下働きの仕事ですから」

 

「あんな小さな子供にさせる仕事じゃない」

 

  マイクは子供の側に近づき話しかけた。

 

「水、冷たく無い?」

 

「冷たいのが当たり前だよ、今は冬だよ」

 

「辛くないか?」

 

「うん、でもね、お姉ちゃん達が優しくって、お腹いっぱいに食べられて、

 暖かいベッドで寝られるんだよ、すごいでしょう。 お兄ちゃんもここで働くと楽しいよ」

 

「そうか、楽しいか」

 

「お兄ちゃんは誰?、私はミリシャ」

 

「私はマイク」

 

「マイク?」

 

「マイク様です。」

 

「マイク様?」

 

「ミリシャ、おいで」

 

「マイク様、ミリシャを何処に連れて行くのです。」

 

「私の部屋 婆やに私の部屋に来るように伝えて、」

 

  ミリシャがマイクの部屋に入ると、

 

「わー、広い、お庭みたい、お菓子と果物がある。美味しそう」

 

「食べてもいいよ」

 

「いいの?」

 

「好きな物を食べなさい」

 

  エルマーは慌ただしくマイクの部屋に来た。

 

「ミリシャに何をさせるつもりですか?小さな子供を玩具にすることはなりません」

 

「何を勘違いしている。この子を私の妹にしたい」

 

「妹?」

 

「そう、妹として育てたい」

 

「そうですか、良いです。妾にさるといい、

身寄りの無い子供です。寒さの中、死んでいたかもしれない子、

玩具に扱われても問題ないでしょう。

子供と言っても女性には違いない、女性に興味を示した事を喜ばないといけませんね」

 

「婆や、何を言っているの、私は兄妹が欲しいだけ、

慰め者にしない、ラシャームの分まで幸せにしてあげたい」

 

「いずれにしても、女性に少しでも興味をもたれた。喜ばしい事です。」

 

「ミリシャ、今日から君は、私の妹だ、私の事はお兄ちゃんと呼んで」

 

「お兄ちゃん?」

 

「これから、一人前のレディーになる為に色々と覚えないといけないよ、

覚えたら、社交界のパーテイーに連れて行き、綺麗なドレスで優雅に踊るんだ」、

 

「ミリシャが踊るの?」

 

「そうだよ、蝶のように踊るんだ」

 

「お兄ちゃんの妹になる。」

 

「じゃ 婆やと行きなさい、ミリシャの部屋を用意してもらいなさい」

 

「婆や?」

 

「そう、この人がミリシャの婆や」

 

「ミリシャ、行きますよ、私の事は今までどおりにエルマーさんと言うのです。」

 

「ジェク、何か言いたげだな」

 

「素性も解らない子供を妹にして宜しいのですか?」

 

「素性が解らないのは、ジェクと同じ、私はミリシャよりジェクのほうが怪しく思う

あの子は、私が大輪の花に育ててみせる」

 

「美しい花に育つと良いですね。」

 

「きっと、綺麗な花を咲かす。」

 

 

 

  1960年3月12日 11時

 

「ミリシャ、元気ないな?」

 

「お兄ちゃん」

 

「ミリシャが元気が無いと、屋敷が暗く感じる。どうしたんだい」

 

「お仕事のお手伝いすると怒られるの、どうして?」

 

「ミリシャは仕事をしなくっていいんだよ」

 

「一人でいるとつまらない」

 

「ジェク、何か知恵は無い」

 

「メイドの仕事を手伝わせては」

 

「ミリシャはメイドでは無い、そうだ、家庭教師を付けよう」

 

 

 

1960年3月27日 11時

 

「ミリシャ、どうしたの?」

 

「前のお仕事に戻りたい」

 

「どうして?」

 

「楽しく無い」

 

「ミリシャ、泣かないで」

 

「綺麗な服なんか、着たく無い、皆と一緒の服がいい」

 

「ミリシャ、泣かなくってもいいんだよ」

 

「お兄ちゃん、妹を辞めたい」

 

「ファティマ、婆やを呼んで来て」

 

「マイク様、何か?」

 

「ミリシャがなんで泣いているのか解らないんだ」

 

「ミリシャ、何が嫌か話しなさい」

 

「ミリシャはいつも一人で寂しい、先生は怒ってばかりで怖い、もういや」

 

「家庭教師は首にしろ」

 

「マイク様、ミリシャの教育はどうするのです。」

 

「そうだ、婆やはメイドを仕付けるのが上手い、ミリシャは婆やに任せる。」

 

「マイク様、無責任です。」

 

「婆やは母親の代わりに私を育ててくれた。ミリシャも育てられるよ」

 

「マイク様の考える事に付いて行けません」

 

「ミリシャがいい子に育ってくれればそれでいい」

 

エルマーはミリシャを側に置き、厳しく教育した。

 

 

 

  1961年1月12日 

 

  マイクが20歳になるとセバスチャンは会社から一切干渉しなくなり、

会社はの運営全てをマイクに任せた。

 

 

 

  1963年5日7日 9時

 

「どうして利益がマイナスなんだ、経理は何をしている。

 

  このままでは破産して会社が潰れてしまう。」

 

「マイク様、もう一度帳簿を見直すように社員に言って、原因を突き止めます。」

 

「なんで誰も見つけられない、何処に利益が流れているんだ」

 

「マイク様、近々重役会議か開かれます。」

 

「解っている、私は社長を解任される。」

 

「マイク様、社長を辞めるのですか?」

 

「このまま赤字が続けば、辞めざる終えない、倒産だけはどうしても避けたい」

 

 

 

  1963年5月7日 23時

 

コンコン

 

「マイク様」

 

「ジェクか、私は会社も屋敷も失う、何もかも失う。私は無気力で何もで気無い」

 

「会社を救いたいのですか?」

 

「会社を救う事は出来ない、私は無能だ」

 

ジェクはマイクにキスをして服のボタンを外す。

 

「ジェクは会社がどうなろいと構わないんだな」

 

「興味は有りません」

 

「ジェク、あぁぁ・・・」

 

「入れます。」

「うぅぅぅ・・・・・」

 

 

 

  1963年5月21日 13時

 

  重役会議が開かれ、役員の6人と秘書のベンジャミンが無断欠席をして、会議は流れた。

 

  1963年5月22日 11時

 

「まだ、利益が何処に流失したか解らないのか?」

 

「社員全員で調べています。

「マイク様、刑事が来ています。」

 

「忙しい時に、応接間に通して、お茶は一番安いのを出して」

 

「ボイルラインさん、また死人がでましたね。側に死神でも飼っているのでか?」

 

「ふん、私が命令して殺していると言いたげだな」

 

「警部に向かって失礼だぞ」

 

「失礼な態度を取っているのは誰だ」

 

「まあまあ、ボイルラインさんの周りで殺人があまりにも多いので、

疑ざるおえないんですよ、多めに見てください」

 

「用件は何だ」

 

「7体の殺しが有り、いずれも黒い羽が刺さっていました。」

 

「黒い羽は、私と関係が無い」

 

「警部に向かって何だ」

 

「いいんだ、死体を調べたら、ボイルラインさんの社員なので何か知っていたらと」

 

「私が知っていたら、死人など出さない」

 

「いい加減な事を言うな、黒い羽はいつもお前とかかわっている。」

 

「おちつけ、犯人は誰か心当たりは無いのですか?」

 

「ない」

 

「会社の幹部が殺されたのです。誰が犯人か知りたくないのですか?」

 

「捜査は進んでいるのか?」

 

「こちが質問しているんだ」

 

「ところで、ドナルドさん、昨日の夜のアリバイはありますか?」

 

「部屋で本を読み終わると眠りました。」

 

「屋敷から一歩も出ていないのですね」

 

「カーター刑事、ジェクは夜の2時まで私と一緒にいた。」

 

「ジェクさん、嘘を言ったのですか?2人で何をしていたのです。」

 

「刑事さん、2人でベッドの上でする事は決まっているでしょう。」

 

  刑事の二人は顔を真っ赤にしていた。

 

「ジェク、刑事さん達をからかうな、会社の建て直しの話を、噂はご存知でしょう。」

 

「そうでしたが、申し訳ないんですが、ボイルラインさんの屋敷を家宅調査させてください」

 

「私の屋敷に黒い羽が有ると」

 

「そうですね、見つけられたら良いのですが」

 

「断わる」

 

「犯人が捕まるのが怖いんですね。」

 

「あくまで、私が関わっていると言いたいんですね」

「カーター刑事、お帰りください」

 

  警察は何も聞き出せないまま、帰って行った。

 

「カーターさん、ドナルドは怪しいですよ、あの2人には変な噂が」

 

「噂を信じるな、自分の見たものだけを信じて嘘を見抜け」

 

「ジェク、お前が殺したのか?」

 

「害虫を動かなくしただけです。」

 

「恐ろしい男だ」

 

「私がそんなに恐ろしいですか?」

 

「出来れば、知り合いになりたくなかった。」

 

「正直で食が涌きます。」

 

「社内で私に触れたら舌を噛む、私を自由にしていいのは屋敷の私の部屋だけだ」

 

 

 

  1963年5月22日 23時

 

「マイク様、体は素直で正直に反応して可愛いです。」

 

「可愛いと言われても嬉しく無い、ジェク、さっさと入れろ」

 

「この部屋の中では、私はマイク様の使用人ではありません」

 

「ジェク、早く入れろ」

 

「我慢できないのですか?、欲しいと言えば入れてあげます。」

 

「早く終わらせたいだけだ」

 

「欲しいと言わないと入れません、マイク様の性感帯は熟知しています。

 

「貴様、あぁぁぁ・・・入れて」

 

「何を?」

 

「ふざけるな、あぁぁぁ・・・・」

 

「何が欲しいのです。」

 

「ペニスを入れあぁぁぁぁ・・・」

 

「何処に?」

 

「けつの穴だ」

 

「食力が低下します。」

 

  マイクは起き上がりベッドから出ようとすると、ジェクはマイクの腕を掴み、

押さえ付けて、後ろからベニスをマイクの体に突き刺した。

 

「痛い、玩具にされるのは嫌いだ」

 

「マイク様は私の所有物です。」

 

「私は所有物で無い、精神的に責められるのは嫌だ」

 

「肉体を責められるのは好きなのですか?」

 

「貴様」

 

「疼く体をもてあまして、私がいなと収まらないのでしょう。」

 

「ジェク」

 

「興奮して怒っているマイク様も、なかなか食力が増します。」

 

 

 

  1963年5月29日

 

  重役会議のメンバの家が調べられ、殺されたメンバの家から裏帳簿と現金が見つかった。

ボイルライン会社の倒産は避けられた。マイクは社長退任せずに済んだ。

 

 

 

  1968年6月7日

 

  ミリシャは14才に成長した。

 

「ミリシャ、可愛い私の妹、綺麗になったね。」

 

「お兄様との約束を守っています。」

 

「体も心も磨き、凛とした女性になる為にお稽古を頑張っています。

誰も、私の体には触れさせません、私はいつか、お兄様の妻になります。」

 

「ミリシャ 妻って?好きな人が出来たら、結婚していいんだ」

 

「はい、ミリシャはお兄様が大好きです。」

 

「私の妻にすると言った覚えは無いのに」

 

「エルマーさんが吹き込んだのでしょう。」

 

「婆や、ミリシャを妻にする気はない、犠牲者はラシャームだけでいい」

 

「身寄りの無い娘を可愛がって育てたのです。妾にして子供を産ませればいい、

妻をお迎えしないマイク様には、ミリシャに子供を産ませるしか無いと思っています。」

 

「婆や、何度言ったら解ってくれるんだ」

 

「私は妻を持つ気は無い、ミリシャには幸せになって欲しい」

 

「素性も解らない娘を嫁に入れる家は有りません、

 私が教育して育てあげたのです。妾になる心構えは教えました。」

 

「ミリシャには好きな男性と添い遂げさせたい」

 

「ミリシャはマイク様が好きなのです。

 ミリシャを大事に思うのなら、御自信で幸せにしてあげればいいのです。」

 

「違うんだ、ミリシャの幸せを私は考えているんだ、ジェク、婆やに説明してくれないか」

 

「マイク様、エルマーさんの言葉に誤りはありません」

 

「ジェクまで、ミリシャを私の妾にしろと言うのか、

 私が妻を持つ事が出来ないのを知っているのに、ジェク、私と何年一緒にいるんだ」

 

「個人の考えは人それぞれで、理解しがたい事があります。」

 

「ジェクほど側にいてムカつく男はいないな」

 

 

 

  1968年6月8日 19時

 

  ミリシャを見たさに、若い青年が多くミリシャの14歳の誕生日に参加した。

ミリシャは蝶が飛ぶように青年達の手から手にダンスをした。

 

「ジェク、ミリシャを見ろ、他の子より優雅に踊る。」

 

「ミリシャさん、足元を見ないから転ぶのよ」

 

「ミリシャさん、ごめんなさい、ワインがかかってしまったわ」

 

「ジェク、ミリシャを着替えさせて来い」

 

「姫君、こちらにいらしてください」

 

「ジェク、私」

 

「姫君、泣いてはなりません、マイク様に嫌われます。」

 

「このドレスに着替えてください、靴はこちらに履き替えて、髪も少し変えましょう。」

 

「ジェク、可愛いヒールだけど、こんな低いヒールは履きたくない」

 

「ヒールが高い靴より足の痛みが楽になります。」

 

「本当だわ、歩くのが楽、ジェクは、お兄様の次に大好き」

 

「髪も、ドレスに合わせて編みこみをして可愛らしく、

背伸びをするのではなく、今の年齢の魅力は今しか使えません、

姫君の一番の魅力は笑顔です。」

 

「ミリシャが妖精のように可愛い」

 

「ドレス、ミリシャが自分で買ったのか?」

 

「いいえ、ジェクから渡されたの、これに着替えなさいって、髪もジェクがセットしてくれたの」

 

「ワインの色がミリシャを引き立てている。とても可愛いよ」

 

「お兄様」

 

「ミリシャはいつまでも甘えん坊だな」

 

「えへへん、甘えられる時に甘えないと、そうよね、ジェク」

 

「姫君の言うとおりです。」

 

「ミリシャ、踊ろう。」

 

「お兄様」

 

「疲れたのか?」

 

「少し体が火照って」

 

「姫君、冷たいジュースです。」

 

「ありがとう、ジェク」

 

「ああ悔しい、美男子に挟まれて」

 

「私もボイルラインさんとドナルドさんの横に立ちたい」

 

「ミリシャって子、身寄りの無い、誰の子か解らないのでしょう。」

 

「ボイルラインさんも、者好きで引き取って育てたのでしょう。」

 

「あら、ボイルラインさんの性質を変える為の子よ」

 

「男性を虜にする技を教えこまされてると言う話よ」

 

「私も、ボイルラインさんは男性にしか興味が無いと噂で聞いたわ」

 

「私もミリシャを使って女性に慣れさせていると聞いたわ」

 

「ミリシャを気に入っているのなら、ボイルラインさんは女性に興味を示したという事かしら」

 

「ボイルラインさんが正式に妻を迎える日も来るのかしら」

 

「ボイルラインさん、ミリシャ嬢をお借りしたい」

 

「ミリシャ、行っておいで」

 

「ジェク、あの男はどんな男だ」

 

「トウマス・バーグマン伯爵、評判はよいほうだと思います。」

 

「そうか」

 

「ミリシャ嬢、少し庭で夜風に当たると気持ちがいいですよ」

 

  ミリシヤはトウマスと一緒に庭に、

 

「風が気持ちいい」

 

 マイクの女が、どれだけキスが上手いのか試してやる。

男にしか興味が無いマイクなら、女性とするキスも下手だろう。

本当の男のキスを知らないのかも知れない、何所かに連れ出し寝てみるのも、

トウマスはミリシャのアゴを掴みミリシャの口にクチビルを重ねた。

ミリシャは涙をポロポロと流した。

 

「ミリシャ嬢」

 

「もう私はお兄様の妻になれない、汚れてしまった。」

 

  トウマスはどうしていいのかおろおろした。

ジェクがかけつるとミリシャはジェクの胸に顔を押し付けて泣いた。

 

「お兄様に嫌われてしまう。」

 

「大丈夫です。マイク様は姫君を嫌ったりしません」

 

「始めてのキスが奪われてしまった。汚れてはいけないのに、」

 

「トウマス・バーグマン様、一緒に来ていただけませんか?」

 

「軽くキス以外何もしてい無い」

 

  トウマスは客部屋に通された。

 

「しばらくこちらでお待ちください」

 

「姫君、私はマイク様に話しをするので部屋で待っていただけますか?」

 

「いや、私を一人にしないで、お兄様に話さないで」

 

「姫君に泣みだは似合いません」

 

「ジェク、一人になりたくない」

 

「一緒にマイク様の所に行きましょう。」

 

  ミリシャは頷いた。

 

「ジェク、ミリシャが見つかったか」

 

  ミリシャがジェクの後ろに隠れてマイクの様子を伺っていた。

 

「ミリシヤ、おいで」

 

  ジェクがマイクの耳に小声で話しをするとマイクはトウマスのいる客部屋に行った。

 

「トウマス君、私の大事な妹を泣かしてくれたみたいだね」

 

「私は何もしていません」

 

「何の為に人けが少ない所にミリシャを連れ出した。」

 

「ミリシャ嬢に涼んでもらう為です。」

 

「なぜミリシャが泣いたんだ」

 

「軽くキスをしただけです。それ以上は何もしてい無い、泣き出すなんて、想像もしていなかった。」

 

「無垢な少女が始めてあった男に、いきなりキスを奪われたら泣き出すと思わなかったのか?」

 

「無垢な少女って、噂で」

 

「噂?」

 

「ボイルラインさんのセックスドールだと」

 

「そんなデマを信じてミリシャを傷つけたのか?」

 

  トウマスは黙ったまま何も言わなかった。

 

「私が14才の子供を相手に、妹として育てたミリシャを抱くことなど考えた事も無い」

 

「ボイルラインさんは・・・・・」

 

「お引取り願おう、2度とミリシャには近づかないで欲しい」

 

「ミリシャ嬢に謝ります。」

 

「ミリシャが許してくれるといいな」

 

 

 

  1968年9月22日 15時

 

  トウマスはミリシャに許してもう為に毎日謝りに来た。

 

「ミリシャ、いいかげんバーグマン君を許してあげなさい」

 

「嫌よ、私の大事なキスを奪い、私を汚した男を許せないわ」

 

「ミリシャは汚れてはいない、軽くキスされただけだろう。」

 

「私は、お兄様と始めてのキスをしたかった。

いつも体を綺麗にして、お兄様の妻になるのを夢見て来たのに」

 

「私はミリシャを妻にする事は無い」

 

「お兄様、私が汚れたから」

 

「違う、妹して育ててきたのに、妻として受け入れる事は出来ない」

 

「嘘よ、私が嫌いになったのよ、貴方のせいで、私はお兄様に嫌われたのよ」

 

「辞めないか、ミリシャ」

 

「ジェクが要るから、ジェクがいなければ、私がお兄様の妻になれるの、

ジェクなんて死んでしまえばいいんだ」

 

  マイクはミリシャの頬を叩いた。

 

「バーグマン君、君にミリシャをやる」

 

「お兄様なんて大嫌い」

 

  ミリシャは部屋から出ていった。

 

「マイク様、怒りに任せて姫君を手放してよいのですか?」

 

「5才の頃から私しか目に入って無い、いくら言っても聞き入れない」

 

「ボイルラインさん、ミリシャ嬢を正式な妻にします。」

 

  ミリシャはバーグマン家に連れて行かれ、

周りから反対を受けてミリシャはトウマスの妾になった。

 

「マイク様、姫君を手放して後悔しているのでは」

 

「私の元にいれば好きな人はできそうもない、

バーグマン君はミリシャ以外に妻は作らないと言ってくれた。」

 

 

 

  1969年2月24日 10時

 

  ミリシャは店の物を片端から買い、上客として喜ばれていた。

 

「ミリシャは何を考えているんだ」

 

「バーグマンの会社は倒産寸前と噂されています。」

 

「ジェク、売りに出されているバーグマンの株を買い取れ」

 

  ミリシャはマイクの命令で屋敷に引きずり戻って来た。

 

「お兄様、お久しぶりです。私は幸せに暮らしていたのに」

 

「ミリシャ、自分が何しているのか知っているのか?」

 

「私は楽しく過ごしているだけです。」

 

「バーグマン君を破算させてどうするんだ」

 

「お金なら、いくらでもあるでしょう。倒産なんて、大げさよ」

 

「婆や、ミリシャをメイドして働かせろ、指示に従わないと時はムチを使え」

 

「お兄様、妹の私にそんな羞恥を」

 

「もう妹で無い、ただのメイドだ、私の可愛い妹は死んだ。」

 

「私は死んでいないわ、トウマスが許さない、トウマスに愛されているのよ、

 トウマスが私を迎えに来るわ、トウマスが私を家に連れて帰ってくれる」

 

「ミリシャ、来なさい」

 

「いやよ、私はメイドじゃない、私は誰の指示も受けない、私の行動は自由よ」

 

「マイク様」

 

「何も言うな、あれは妹のミリシャじゃ無い、我侭なメイドのミリシャだ。」

 

 

 

  1969年2月24日 23時

 

コンコン

 

  ジェクはマイクを抱きしめた後、服を一枚一枚脱がした。

 

「ジェク、私は間違っていた。」

 

「後悔しているのですね」

 

「ミリシャは過ちに気づくだろうか?」

 

「私には解りません」

 

「ジェク、私を何も考えられないぐらいにめちゃくちゃに」

 

「お望みなら」

 

 

 

  1969年3月9日 14時

 

  トウマスがマイクの家を訪れた。

 

「ボイルラインさんのおかげで会社は持ちこたえました。

後ろについていて下さると心強いです。」

 

「ミリシャのしでかした事だ、すまない」

 

「私が妻を管理出来なかったのです。正式な妻にすると言って、妾にしてしまった。

妾扱いを受けて、ミリシャは不満だったのでしょう。」

 

「ミリシャに会いますか?」

 

  トウマスは首を横に振った。

 

「いいえ、会わないで帰ります。僕ではミリシャを幸せに出来ない事が解りました。」

 

「ミリシャがバーグマン君に謝る日が来たら、ミリシャを受け入れ欲しい」

 

「ミリシャはここで、ボイルラインさんの所にいるのが一番幸せなのです。」

 

「ミリシャのした事が許せないのですね。」

 

「僕がいくらミリシャの為に尽くしても、ミリシャに届く事は無いのです。

ミリシャはボイルラインさんしか愛せない女性なのです。

僕はもうミリシャを愛する自信がない、

僕はミリシャ抜きで、ボイルラインさんと友人になりたい、

実はボイルラインさんの事が嫌いでした。嫉妬していました。

ミリシャに興味を持ったのはボイルラインさんの妹だからだと思います。

等々の立場で何時か一緒に仕事がしたい、友人なってください」

 

「仕事でも繋がりが出来ました。私のほうこそ、よろしくお願いします。」

 

  トウマスとマイクは握手をした。

 

「ボイルラインさん、何か香水を使っているのですか?」

 

「何もつけていません」

 

「庭に咲いている花のせいですね。」

 

  話しながら庭を歩き玄関へ向った。

 

「トウマス、迎えに来てくれたのね」

 

  ミリシャの姿をみてトウマスは呆然とした。

 

「お兄様がひどい羞恥をするの、屋敷に連れて帰って」

 

  ミリシャは髪がぼさぼさで美しさのかけらも見られなかった。

トウマスが顔そむけると、

 

「トウマス 貴方のせいよ、貴方が私をこんなにしたんだわ」

 

「ボイルラインさん、あれではミリシャが可哀想です。」

 

「ミリシャを教育しなおしています。」

 

「なにサボっているの、ミリシャ来なさい」

 

  ムチがミリシャの体を叩いた。

 

「痛い、私にこんな事をするなんて、許されないんだから、

お兄様の妹よ、後でお仕置きが待っているわよ、」

 

「だからと、あんな姿をさせなくっても」

 

「ミリシャがこの屋敷に来た時は5歳でボロボロの服が一枚でした。

メイド服を2枚与えて先輩のメイド達から可愛がられ、

日常の物を譲って貰ったり、借りたいしていました。

給料を貰うと、先輩のメイド達と一緒に買い物に行くのが楽しかったみたいです。

その頃のミリシャに戻って欲しいのです。」

 

「ボイルラインさんには五才児のミリシャが一番輝いて見えたのですね」

 

 

 

  1969年7月20日 11時

 

「マイク様、ミリシャをどうにかしてください、

何もせずに、言う事も聞きません、以前使っていた部屋の前から離れません」

メイドの仕事をさせるのは無理です。」

 

「ミリシャを教育しなおす事は出来ないのか?」

 

「私には手におえません」

 

「ジェク、お前ならどうする。」

 

「私なら、屋敷から追い出します。」

 

「ミリシャを屋敷からつまみ出せ」

 

「宜しいのですか?あんなに可愛がっていらしたを姫君を追い出して」

 

「貴様」

 

「婆や、何度も言わせるな、つまみ出せ、仕事をしない者を屋敷には置いておけない」

 

 

 

  1969年7月20日 23時

 

コンコン

 

「マイク様、辛そうですね」

 

「辛くなど無い」

 

「悲しそうな顔しています。」

 

「悲しくなど無い」

 

「今からでも姫君を連れ戻して、妾にしたら宜しいのでは」

 

「無理だ」

 

「愛しているのでしょう。」

 

「愛している、今でもミリシャは可愛い妹だ、もうミリシャの事は言うな」

 

「マイク様は素直では無い」

 

「あぁぁぁ・・・・」

 

「マイク様はここを触ると必ず声を出す。そして舐めると悶える。」

 

「ジェク、いつからおしゃべりになった。」

 

「天邪鬼なマイク様を見ていると、からかいたくなります。」

 

「私で遊びな、お前は相変わらずムカつく男だ」

 

 

 

  1969年7月19日 19時

 

マイクはパーティーで30歳の男性と話が合い、親しくなって浮かれていた。

 

「マイク、私の家に遊び来ないか?」

 

「パーティーをするのなら参加します。」

 

「パーティーじゃなく、君だけを誘っているんだ」

 

「私一人り」

 

「そう、君一人り、嫌ならいい」

 

「嫌じゃない、パーティー以外で呼ばれれるのはあまりないから」

 

「家の運転手が迎えに行く」

 

「私にも運転手はいるので迎えは要りません」

 

「家にマイク以外の人を入れたくない」

 

 

 

  1969年7月19日 23時

 

「ジェク、いつものお前じゃない、やめろ、痛い、馬鹿、腕を放せ」

 

「すみません」

 

「腕に痣が出来た。部屋に帰れ、取って食われそうで怖い」

 

  ジェクは服を着ると部屋から出て行った。

 

 

 

  1969年7月27日 15時

 

「ボイルライン様をお迎えに来ました。」

 

  マイクが車に乗り、ジェクが車のドアを開けようとすると、

 

「申し訳ありませ、ボイルライン様だけを連れて来るように言われました。」

 

「昼間のうちに屋敷に帰る。」

 

  マイクを乗せた車は、森の中を走り人けがほとんど無い廃墟の屋敷にたどりついた。

 

「マイク、いらっしゃい」

 

「ロバート、ここで暮らしているのか?」

 

「ここは趣味の物を置いていて誰にも教えて無い」

 

「それで私一人り誘ってくれたんだ」

 

「中に入って」

 

  中に入ると、薄暗く鼻につく異臭がした。

 

「管理する人がいればいいんだけど、私のコレクションを勝手に触らせたくなくって、

暗くってカビ臭いけど我慢して、あ、暗いから足元に気をつけて」

 

  マイクはロバートの後を歩いて奥の部屋にたどりついた。

 

「今、ロウソクに火を付けるから」

 

  マイクは置いてある物を見て驚いた。

拷問に使われる物が展示されていたからだ、

 

「すごいだろう、ここまで集めるのが大変だったんだ、

マイク、こちに来て、この枠はムチを打てるように両足両腕を固定させる道具、

まだ使ってい無いから、マイクで試して見たくって、

町の娘を連れてきて遊んでいたけど、あきてしまって、パーティーで君を見つけた時は、

想像しただけで体中が震えた。」

 

  マイクは扉を開けて逃げようとしたが、扉は鍵がかけられて開かなかった。

 

「逃げられないよ、ここは廃墟だと思われているから誰も来ない」

 

「私に何かしたら警察に訴える。」

 

「訴えられないよ、最後には殺してあげるから」

 

「何人の人間を殺したんだ」

 

「数えてないから、わからないな」

 

  マイクは部屋の隅に追い詰められて捕まり、鞭打つの枠に縛りつけられた。

 

「もっと、騒ぐと思ったけど、大人しいね、怖い顔して睨んでも辞めないよ」

 

  ロバートはムチを取り出して、マイクの体にあびせた。

マイクの着ている服が血で滲み初めた。

 

「痛ければ叫べいいのに、女のように悲鳴をあげるのを期待していたのにつまらない」

 

  ロバートはマイクの着ている服をナイフで切りさいて裸にした。

 

「綺麗だ、こんなに綺麗だと思わなかった。染みも黒子も無い、

すべすべの肌にムチの跡がいいね、赤い血がしずくのように落ちている。

私は男には興味が無かったけど、マイクを抱いてみたいと思った。

マイクは経験づみなんだろう。ジェクって男に、いつも2人りでいちゃついているんだろう。

隠しても皆知っているよ、マイクはホモで変態だと、

私も男と一度は経験もしてもいいかな、君ならね」

 

「嫌だ、殺せ、お前に強姦されるより死んだほうがました。」

 

  ロバートはムチで滲み出している血を舐めた。

 

「あぁぁぁ・・・・」

 

「感じているじゃないか」

 

「あぁぁぁ・・・・・いやだあぁぁぁぁ・・・・ジェク」

 

「叫べ、もっと叫べ、私はそれが聞きたかった。」

 

「マイク様にこんな趣味が有るとは思いませんでした。」

 

「何処から入って来た。」

 

「殺すな」

 

「目が、目が、医者を呼んでくれ、目が痛い、お願いだ、医者を呼んでくれ」

 

  ジェクがロバートの耳元で囁き、

「私の事を一言でも人に話したら殺します。」

 

  ロバートの首の後ろを叩き気絶をさせた。

 

「ジェク、殺すなと言ったはずだ」

 

「死んではいません」

 

「何をしたんだ」

 

「マイク様を2度と見る事ができないように」

 

「ここがなぜ解った。」

 

「マイク様の匂いです。」

 

「匂い?」

 

「犬か」

 

  ジェクは縄を切りマイクに顔を近づけてキスをしようとすると、

 

「一秒もここにはいたくない」

 

「了解」

 

  ジェクはマイクに息を吹きかけた。

マイクが目を開けると見慣れた部屋のベッドに横になっていた。

 

「目が覚めましたか」

 

「ファティマ、私は?」

 

「びっくりしました。マイク様の部屋に来たら、

 怪我をしてソファーに横になっているので死んでいると思いました。」

 

「ジェクは?」

 

「ジェクさんが包帯を巻いていましたよ、どうして怪我したのですか?」

 

「警察に通報しないと」

 

「エルマーさんが警察に通報しました。」

 

「ジェクは自分の部屋にいるのか?」

 

「刑事さんと一緒に行きました。」

 

「ジェンが刑事と」

 

マイクはベッドから起きようとすると立ち暗みがした。

 

「マイク様、大丈夫ですか?」

 

「警察に行かないと」

 

「その体では無理ですよ」

 

「ジェクは私を助けに来ただけだ」

 

「ジェクさんは帰って来ます。」

 

 

 

  1969年7月27日 23時

 

  ジェクはまだ警察に捕まっているのか?

マイクはガウンを着てジェクの部屋に行った。

明かりが付いている。

ドアを開けるとジェクが本を読んでいた。

 

「いたのか?」

 

「マイク様、何か?」

 

「別に」

 

  ジェクは椅子から立ちマイクの側に行きキスをした。

 

「したいですか?」

 

「ああ、お前のペニスを体に入れろ」

 

「了解」

 

「ジェク、私はただ友人が欲しかった。」

 

「友人ならバーグマン様がいらしゃるではないですか」

 

「年の近い友人が欲しかったんだ。」

 

「寂しいのですか?」

 

「寂しくなどない」

 

「入れます。」

 

「うぅぅぅ・・・・」

 

  ジェクはワインを飲み乾すと裸のままベッドに横になって、

マイクを抱き枕にして眠った。

 

 

 

  1969年7月28日 6時

 

  マイクが目を覚ますと自分の部屋のベッドにいた。

 

「ファティマ、君が包帯を替えたのか?」

 

「いいえ、違います。すぐに朝食をお持ちいたします。」

 

 

 

  1969年7月28日 20時

 

   廃墟の庭から死体が見つかり、

ロバート・コレットとマイクを迎えに来た運転手が警察に捕まった。

 

「マイク様、犯人が逮捕されて良かったですね」

 

「ファティマ、仕事が終ったら自分の部屋に帰れ」」

 

 

 

  1969年7月28日 23時

 

コンコン

 

「包帯を取り替えろ」

 

「了解」

 

「ミリシャの行方は解ったのか?」

 

「発見したとの報告は聞いていません」

 

「お前ならすぐに見つけられるだろう」

 

「無理です。」

 

  包帯の交換が終るとジェクはマイクにキスをした。

 

「したいですか?」

 

「勝手にしろ」

 

ジェクの手は確実に体を興奮させる。

体が勝手にピクピク動きいつの間にか声が出ている。

 

「ジェク・・・あぁぁぁ・・・」

 

「入れます。」

 

「うぅぅ・・・・・」

 

 

 

  1969年11月16日 15時

 

  マイクが部屋の窓から庭を見ると、見知らぬ女性とジェクがいた。

 

「ジェクさんを尋ねて来た人です。綺麗な人ですね」

 

「仕事が済んだら早く部屋から出て行け」

 

  ファティマは慌てて部屋を後にした。

 

 

 

  1969年11月16日 19時

 

「マイク様、食事です」

 

  マイクはトレーを払い退けた。

 

「用は無い」

 

  ファティマは食器をトレーに広い集めてジェクを呼びに行った。

 

「マイク様、メイドや物に八つ当たりするのは辞めて下さい」

 

「お前には関係が無い」

ジェクはマイクの手を取り物を投げるのを止めさせた。」

 

「関係がないといっているだろう。放せ、私に触るな。」

 

「ファティマさん、マイク様になにが遭ったのですか?」

 

「解りません、突然怒り出して」

 

「後は私に任せてください」

 

「マイク様らしくありませんね」

 

「ジェクはいつも冷静だな」

 

「気にさわる事でも?」

 

「なにも無い」

 

 マイクはジェクの噂なんか信じていなかった。

たけど、ジェクが女とキスをしているのを見るのは耐えられなかった。

 

「私が気に入らないのなら自由にしてあげます」

 

「私と別れて、あの女の所に行くのか?」

 

「女の所?」

 

「ジェクに会いに来た女だ」

 

「ただの昔の知りあいです。」

 

「ただの知りあいでキスをするのか?」

 

「挨拶です。」

 

  マイクはそれ以上ジェクを問い詰めなかった。

 

 私が女性なら、一人りの女性として好きになってくれるのだろうか?

物で無く人として好きに、

 

 

 

  1969年11月20日 23時

 

コンコン

 

ジェクはマイクの顎を掴みキスをする。

 

「したいですか?」

 

「いれろ」

 

ジェクはマイクの服を脱がせて愛撫する。

 

「姫君の居場所が解りました。」

 

「今、何処にいる。」

 

「売春婦の宿です。」

 

「体を売っているのか?」

 

「姫君を連れ戻しますか?」

 

マイクは悲しげな顔をしていた。

 

「入れます」

 

「うぅぅぅぅ・・・・」

 

  ジェクはマイクの頬を撫ぜ、

「もうマイク様の辛そうな顔は見たくありません」

 

  マイクはジェクにキスをした。

 

「とうかなされたのですか?」

 

「別に」

 

「まだ、満足していないのですか?」

 

「そうだな」

 

「日が昇るまで遊んであげます。」

 

「何処。舐めている。あぁぁぁぁ・・・そこだめあぁぁぁぁ・・・・」

 

「入れます。」

 

「痛いぃぃぃ・・・何処に入れているんだ。あぁぁぁ・・・」

 

「マイク様、可愛いですよ」

 

「ジェク、あぁぁぁ・・・」

 

 

 

  1969年11月21日 6時

 

  マイクが目を覚ますとジェクの姿は消えていた。

ベッドから起き上がろとすると、体がだるく腰に力が入らなかった。

ジェクのやつ、腰が抜けるまでやらなくっても、

シャワーをあびながらマイクは昨日の事を思い出していた。

 

 ジェクの肌の感触が残っている。

ジェクが好き、誰にも渡したくない、

マイクはシャワーをあびながら泣いていた。

 

「マイク様、食事を食べてください」

 

「食べたくない」

 

「ジェクさんを呼んで来ます。」

 

  ファティマは何かとジェクを呼びに行く、

 

「マイク様、メイド達に心配をかけないで下さい」

 

  ジェクは俯いているマイクの顎に指をあてて顔を上に向かせキスをした。

 

「したいのですか?」

 

  マイクは首を横にふった。

 

「熱が有るみたいですね」

 

  ジェクはマイクを抱き上げてベッドに寝かせ、

 

「スープを持ってきます。」

 

  ジェクに優しくされると悲しくなる。

 

  ジェクがスープを持って来ると、

 

「メイドは?」

 

「ベッドの上で食事をしますか?」

 

  ジェクはマイクの膝の上にトレーを乗せた。

 

「私が食べさせてあげましょうか?」

 

「自分で食べる。」

 

  ジェクはマイクの額に手をあてて、

 

「熱はそんなに高くないみたいですね」

 

「メイドはどうしたんだ」

 

「マイク様に運ぶのを嫌がっていました。」

 

「職務怠慢だ」

 

「不機嫌な主に仕える使用人も大変です」

 

  マイクはスープを飲むのをやめて、

 

「食器をさげろ」

 

  マイクはイライラしていた。

ジェクはトレーをサイドテーブルに置くと、

 

「いい加減にしてください、なにが気にいらないのですか?」

 

「なにもかも気に入らない」

 

  ジェクはマイクを叩いた。

 

「私の部屋から出て行け」

 

  ジェクはベッドの上にのり、マイクを抑え、

 

「言ったはずです。私にはマイク様を管理責務が有ると」

 

「放せ、嫌だあぁぁ・・・」

 

「マイク様が私を嫌っていても、自由にしません、死ぬまで私の物です。覚悟しなさい」

 

  マイクは涙を流した。

ジェクはマイクを抱きしめて、

 

「気持ちが落ちつくまで、私がメイドの代わりにお世話をします。」

 

「ジェク」

 

「なにか?」

 

「なんでもない」

 

 ジェクに物として大事にされても嬉しくない、惨めなだけだ。

 

 

 

  1969年11月22日 18時

 

「ジェク、私の代わりにミリシャに届けて欲しい物が有る。頼めないだろうか?」

 

「承知しました。」

 

「ジェク・・・」

 

「他にも何か?」

 

「何でもない」

 

 

 

  1969年11月22日 20時

 

「ジェク、なぜ貴方がここに、ここに用はないはず。お兄様と乳繰り合っていなさいよ」

 

「マイク様から姫君に渡すよに言われて来ました。」

 

「何を今更」

 

「ここに置いて行きます。捨てるのは姫君の自由です。」

 

「待って、ジェク、受け取るは、売ればお金になるから、

ジェクは私の事を今でも姫君と言ってくれるのね」

 

「今でも、マイク様の妹姫君に代わりはありません」

 

「私、お兄様の妾になると言われて育てられたから、お兄様を愛さないといけないと思っていたの、

お兄様の事は好きよ、今でも大好き、でも、愛していたのはジェクだったと気づいたの、

いつも私が困っている時はジェクが助けてくれた。」

 

「マイク様の指示で動いていました。」

 

「でも、助けてくれたのはジェク、貴方よ、私を好きになってと言わない、

だけど私なら、ジェクを愛してうげられる。尽くすだけの愛なんて虚しいだけよ」

 

「姫君としての感情しか持っていません」

 

「そうね、お兄様の妹だから、ジェクは優しくしてくれた。私は馬鹿ね」

 

  ジェクは膝を折ってミリシャの手を取り、

「マイク様は今でも、姫君を心配しています。」

 

  ミリシャは涙を流し、

 

「ジェクはお兄様が大切なのね、

宝石箱には、お兄様がプレゼントしてくれた宝石が入っているのでしょう。」

 

「姫君、お元気で」

 

「ジェク、ありがとう」

 

 

 

  1970年2月21日 23時

 

コンコン

 

「ジェク、私に触れるな、病気が移る。」

 

「ドクターを呼びますか?」

 

「呼ぶな、こんな体を見られたく無い」

 

  ジェクはマイクの服を脱がした。

 

「何処にも以上は見られません」

 

  マイクは顔を赤くして、

 

「私の胸が腫れているのが解らないのか?」

 

「心配なら、ドクターに診てもらうのが一番です。」

 

  ジェクはマイクにキスをして、マイクの胸を揉んだ。

 

「やめろと言っているだろう、病気が移る。」

 

「ドクターを呼んでも、よろしいですか?」

 

「解った、ジェクも診察を受けるのなら」

 

「ジェク、病気が、あぁぁぁ・・・だめ・・・・」

 

「入れます。」

 

「うぅぅぅ・・・・」

 

 

 

  1970年2月22日 10時

 

「ジェクさんは健康な体です。何処も以上はありません」

 

  マイクは胸をなでおろした。

 

「マイクさんは妊娠しています。」

 

「先生、私は男です。妊娠はありえません」

 

「吐いたり目眩がありませんか?」

 

「そんな、信じられない」

 

「マイクさんは雌雄同体ですよ」

 

「この年まで男性として生きてきたのです。雌雄同体とだと言われても信じられません」

 

「妊娠をしてから女性ホルモンが大量に出て、女性の体に変化しているのでしょう。

 妊娠しなかったら、雌雄同体とは解らなかったでしょうね」

 

  ドクターが部屋から出ると、ジェクは怖い顔して、

 

「子供など必要ありません」

 

「ジェク、何をするつもりだ」

 

「子供を始末します。」

 

「やめろ、そんな事をしたら、私も死ぬ」

 

「私の子供を産みたいのですか?」

 

「産みたい」

 

「命が短くなっても良いのですか?」

 

「私の中に命が宿り生きているのなら大切にしたい」

 

 

 

  1970年2月22日 12時

 

コンコン

 

「マイク様、昼食です。」

 

「ジェク、私が雌雄同体と知っていたのか?」

 

「存じていました。」

 

「いつから?」

 

「出会った時からです。」

 

「そうなんだ、知っていたんだ、

珍しいから自分の物にして玩具にして楽しんでいたんだ」

 

「マイク様」

 

「私を見てこっけいで楽しかった。男だと拘っている私を見て笑っていたんでしょう。

ほんとうに、自分でも笑える、

ジェクは男好きで女に興味が無いとオカマだと勝手に思い込んでいた。

雌雄同体?、私は男でなく珍獣だったから玩具にしていたのでしょう。」

 

「え、そうです。私は男に興味はありません、

マイク様の体に膣を確認した時は嬉しかったですよ、

もう、お尻にいれる必要が無いと解って、

膣の奥まで舌を入れて舐めました。

マイク様の悶え喘ぐ姿は食力を注がれ楽しませて貰いました。

まさか、子供まで望むとは、私には子供は不要です。

子供を産みたいのなら、食をしてください」

 

  ジェクはテーブルにトレーを置き部屋を出て行った。

 

ジェクのやつ、顔を色も変えずに恥ずかしい事を、ジェクなんか嫌いだ

 

 

  1970年2月22日 23時

 

コンコン

 

「機嫌を直して、食事を取ってください」

 

「ジェクが私以外の肌に触れないのなら」

 

「キスも駄目ですか?」

 

「駄目」

 

「解りました。」

 

「私の体はどう扱ってもいい、だけどお腹の子供は無事に産みたい」

 

ジェクはマイクを後ろから抱きしめて、

 

「子供を産みたいのなら産みなさい、マイク様の体は私の物、粗末にするのは許しません、

 

 マイク様の毛も目も鼻も口も耳も胸も内臓も手も足も爪も私の物です。」

 

「ジェク、舐めるな、私はアメじゃない」

 

「我慢できなくなりましたか?」

 

「うん」

 

「入れます。」

 

「うぅぁぁ・・・」

 

「ジェクは意地が悪い、疼きを止めると言って、疼きを激しくさせて私の気持ちを操作する。」

 

「マイク様は頑固で、なかなか思うように懐いてくれません」

 

「私はペットじゃない」

 

「私はペットの体を舐める事はしません」

 

ジェクは精子の入ったグラスにワインを注ぎ口に運んだ、

 

「ジェク、美味しい?」

 

「新鮮です。」

 

「自分の精子も飲むの?」

 

「一度も有りません」

 

「私以外の男の精子は?」

 

「有りません、気色が悪い」

 

「私の精子をなんで飲むの?」

 

「命の源だからです。」

 

ジェクはマイクにキスをした。

 

「もう一度しますか?」

 

「精子を飲んだ口でキス」

 

「嫌ですか?」

 

「嫌じゃないけど」

 

「私はマイク様のお尻の穴も舐めています。」

 

マイクは顔を赤くした。

 

「恥ずかしいから言うな」

 

「好きですよ」

 

「もう言わなくっていい」

 

マイクはジェクを抱きして、ジェクの耳元で、

 

「私もジェクがスキ」

 

 

 

  1970年2月23日 9時

 

「マイク様、下でジェクさんが待っています。」

 

「ファティマ、今なんじ?」

 

「9時になります。」

 

「食事は要らない、会社で食べる。」

 

マイクは急いで支度して玄関に行く、

 

「ジェク、なぜ起こさなかった。」

 

「私はボディーガードです。」

 

「貴様」

 

ジェクはいつもと変わらなかった。

 

夕べの事が夢だったのか?、意地の悪いジェクが私の事を好きだと言うはずが無い、

 

マイクはジェクばかり見ていて仕事が手に付かなかった。

 

「マイク様、お仕事してください、午後には会議です。

 

ジェクさんのほうばかり見ていないで、だから、変な噂が広まるんですよ」

 

仕事が終わりマイクは部屋に帰りシャワーをあびた。

 

夢だったんだ、私が見せた願望、お腹の赤ちゃんも夢、

 

今日はもうジェクに会いたくない、恥ずかしい、

 

 

 

  1970年2月23日 23時

 

コンコン、

 

ジェクがドアを開けて入った来た。

 

マイクはベッドに飛び乗り寝たふりをした。

 

ジェクはベッドに近づき、頭からかぶった布団を肩にかけなおし、

 

マイクの口にキスをしてドアの方に歩いて行った。

 

「待って、ジェク」

 

マイクはベッドから飛び起き、ジェクに抱きついた。

 

「走るとお腹の子が危険に晒されます。」

 

ジェクはマイクを抱き上げベッドに寝かせ、

 

「無理をして回りに迷惑をかけるような振る舞いは謹んで下さい」

 

「ジェク、私、ジェクの事がスキ」

 

「私もマイク様が好きです。体の疼きを止めましょう」

 

「あぁぁぁ・・・・・気持ちいい・・・」

 

「もっと気持ちよくしてあげます。」

 

「女性の性感帯も敏感ですね」

 

「変体」

 

  1970年2月24日 20時

 

「ジェクを会社の社長にしたい」

 

「なにを寝ぼけた事を」

 

「私はジェクを社長にしてジェクの妻になりたいの」

 

エルマーはジェクに近づき頬を叩いた。

 

「初めから会社を乗っ取るつもりでマイク様をたらしこんだのでしょう。

 

私の目の黒いうちは会社を奪う事は出来ないと思いなさい」

 

マイクはジェクの傍に行き、

 

「違う、私がかってにジェクを社長にしたいだけ、ジェクは一言も言って無い」

 

「爺や、私よりジェクは会社経営を上手くやる。」

 

「マイク様、ジェクを社長にはできません」」

 

エルマーとセバスチャンはドアを開けて部屋を後にした。

 

「ジェク、ごめんなさい」

 

「まだまだ、しつけをしなければいけませんね」

 

「ジェク、私」

 

「私は今のままがいいのに」

 

「私が嫌なの、ジェクを使用人として扱われるのを見るのが嫌」

 

「私はいつもマイク様の側にいられるボディーガードが気に入っています。

私に警護されるのは嫌いですか?」

 

「私が女性だと公表してジェクと結婚すれば」

 

「エルマーさんが許しません」

 

「子供が産まれれば、いずれ女だとばれる」

 

「マイク様は男性でも有るのです。公表する必要はありません」

 

コンコン

 

「マイク様、手紙が来ています。」

 

  マイクはファティマから手紙を受け取り読んだ。

 

「お兄様、お変わりありませんか?

こんなお願い出来ないの解っています。

お兄様しか頼よれる人がいません。

事務員のお仕事を紹介してください。」

 

「ジェク、ミリシャからの手紙、事務の仕事がしたいと書いてある。

ジェクが宝石箱と手紙を届けてくれたから」

 

「改心されたのですね」

 

「ジェク、ありがとう、親戚に雇って貰えるように手紙を書かないと、

服とかバックとか、必要な物を揃えてあげたい」

 

 

 

  1970年3月7日 19時

 

「ミリシャ、お帰り」

 

「お兄様、私は・・・・・」

 

「入りなさい、ここはミリシャの家」

 

「でも」

 

「私の妹だと言ってあるから、必要な物を揃えないと、私が恥をかく事になる、

今日はゆっくりして、明日買い物に行きましょう。」

 

「お兄様、私、これからは人に甘えて生きたくない」

 

「ミリシャ、よく聞きなさい、甘えて良い時、甘えてはいけない時、

人に頼って良い時、悪い時がある。判断を誤るとチャンスを逃す事になる。

ミリシャは私の妹なんだから、私には無条件で甘えなさい」

 

「お兄様、私一人で辛かった。」

 

  ミリシャはマイクの腕の中で泣いた。

 

「お兄様、何か動いた?」

 

「赤ちゃんがお腹の中にいるのよ」

 

「赤ちゃん?」

 

「ミリシヤは叔母さんになるのよ、生まれたら、可愛がってあげて」

 

「えぇ・・・・」

 

  ミリシャはジェクのほうを見た。

 

「もしかして、ジェクの子供?」

 

「そういう事になります。」

 

「嫌だ、性格の悪い子供が生まれる。」

 

  マイクとジェク以外は吹き出して笑った。

 

「私、性格が悪くない」

 

「ジェクさんの事ですよ」

 

ジェクは咳払いをした。

 

「お姉様、いい匂い、赤ちゃんが楽しみ」

 

 

 

  1970年9月9日 18時

 

  子供は無事に生まれて、J・マイク・ボイルラインと名づけられた。

子供を産んでマイクは体の抵抗力なくなり、疲れると高熱を出すようになった。

1日のほとんどを眠って過ごす事を余儀無くした。

会社はセバスチャンが社長に復帰してジェクは社長秘書になった。

 

 

 

  1970年9月16日 18時

 

「マイク様、ベッドにお戻りください」

 

「まだ、ジェクは帰って来ないの?」

 

「すぐにジェク様は戻られます。ベッドに横になってください」

 

コンコン、

 

「ジェク様、マイク様は私の言う事を聞いてはくださないのです。」

 

「マイク様、また、ファティマさんを困らせているのですか?」

 

「私がいない時はファティマさんの指示に従うと約束したはずです。」

 

  ジェクはマイクを抱きあげて、

 

「後は私が面倒を見るから、下りなさい」

 

  ジェクはマイクを浴室に連れて行き、シャワーをあびせた。

 

「髪が伸びたから後で切ってあげましょう。爪も少し長くなりましたね。」

 

「ジェク、仕事はどうだったの?」

 

「バーグマン会社と契約を更新しました。」

 

「トウマスも来たの?」

 

「ドミニク・バーグマン様と一緒に来られました。」

 

「トウマスも仕事を頑張っているのね。」

 

「20日に屋敷に来るそうです。」

 

「ジェク、トウマスに会えるの?」

 

「短い時間なら」

 

「私のたった一人りの友人、早く会いたい」

 

  ジェクはマイクをバスタオルで包んでベッドに寝かせた。

 

「欲しいですか?」

 

「ジェクの太くって長いペニスを私の体の中に入れて、奥までの奥まで貫いて」

 

「了解」

 

「うぅぅぅ・・・ジェクあぁぁ・・・」

 

「マイク様は、食べちゃいたいほど可愛いです。」

 

  ジェクは息をマイクに吹きかけ眠らせた。

 

 

 

  1970年9月20日 7時

 

「マイク様、おはようございます。」

 

「ファティマ、ジェクは?」

 

「お客様の為に準備していると思いますが呼んで来ます。」

 

コンコン、

 

「おはようございます。マイク様」

 

「ジェク、おはよう」

 

  ジェクは蒸しタオルでマイクの顔を拭き髪をとかしてから、

マイクを抱き上げて食卓用の椅子に座らせてひざ掛けをかけた。

 

「冷めないうちに飲んでください」

 

「私、まるで人形さんみたい」

 

「嫌ですか?」

 

「ジェク、私に辛くなる事を言わせないで」

 

「すみません」

 

「ジェクは少しも変わらない、側にいるとムカつく」

 

「慣れたのではないのですか?」

 

「慣れたけど、ムカつく」

 

  ジェクはマイクにキスをして、

 

「嫌われても、手放しません」

 

「本当にムカつく」

 

  ジェクはマイクを着替えさせ、ソファーに座らせた。

 

「本を持って来ます。」

 

「ジェク様、バーグマンさんが来ました。」

 

  ジェクはマイクを抱き上げて客室に行った。

 

「いらしゃい、トウマス」

 

「ぐあいはどう?」

 

「大丈夫よ」

 

「外出はできる?」

 

「外に出ると、ジェクに叱られる」

 

「歩けないのかい?」

 

「歩けるんだけど、ジェクがいつも抱きあげて移動してくれるから、あまり歩いていない」

 

「バーグマン様、ゆっくりしていってください、マイク様を休ませて来ます。」

 

「まだ、トウマスと話がしたい」

 

「体に触ります。」

 

「ジェクさん、もう少し話をさせてください」

 

「マイク様を疲れさせる事は出来ません」

 

「来てくれたのにごめんなさい」

 

「ここの主はマイクだろう?まるでジェクが主のようにふるまっている。」

 

「当家に関係ない人がジェク様の悪口を言わないでください、今すぐにお帰りください」

 

「言われなくっても帰る。マイクに会いに来たんだからな」

 

  トウマスは帰るふりをして、屋敷の庭に潜んだ。

 

 マイクの部屋は何処なんだ。電気が付いている。あの部屋が怪しい、

木に登れば見つけられるかな?

マイクは何処かな?

マイク、マイク、浴室に人影が、

ジェクとマイクだ、う・・・なんが膨らんでいる。

あれは女だ、マイクの偽者だ

 

  木の枝が折れてドンとトウマスが地面に落ちた。

 

「大きな音がしたけど?」

 

「大きな猫が木から落ちたのでしょう。」

 

「猫?」

 

「もう少しトウマスと話がしたかった」

 

「高熱が出てもいいのですか?」

 

「ジェクは心配性ね」

 

「ガラスのような人形を大事に扱っているだけです。」

 

  ジェクはマイクをベットに横にして、布団をかけ、マイクの額にキスして

 

「18時に起こします。」

 

  ジェクはマイクに息を吹きかけ眠らせた。

 

「ジェク様、侵入者を捕まえました。」

 

「今、行きます。」

 

「バーグマン様、覗きの趣味があったのですか?」

 

「あの人はマイクじない、偽者だ、マイクを何処に隠した。」

 

「マイク様ですよ」

 

「マイクに胸は無い、マイクは女じゃ無い」

 

「おぼちゃま、いけません」

 

「マイク様は、雌雄同体で天使様のように美しい」

 

「馬鹿げている、雌雄同体の人間がいるわけがない」

 

「おじちゃん、ママは天使だよ、白い翼が生えているの見たよ」

 

「マイクにそっくりな子供を連れて来て、嘘を言わす、手の込んだ猿芝居だ」

 

「さぁーおぼちゃま、部屋に戻りましょう」

 

「お父ちゃま、ママはまた眠っているの?」

 

「ジニア、ママの目が覚めたら会わせてあげるよ」

 

「おぼちゃま、行きましょう」

 

「ジェク様、さっさと警察に突き出しましょう。」

 

「ああ警察に行って、洗いざらいぶちまけてやる。連れて行けよ」

 

「アリサさん、バーグマン様を屋敷の外に」

 

「どうして警察に突き出さないのです。」

 

「マイク様が悲しむ事はしたく有りません」

 

「警察にばれるのが怖いんだろう、お前達を警察に捕まえて貰うからな?」

 

「ジェク様、腹が立たないのですか?」

 

「虫けらに腹を立てていたら、馬鹿になります。

 

  トウマスはマイクの屋敷から追い出された。

 

 なにが、雌雄同体だ、天使だ、ばかばかしい、

マイクは偽者だ、だからマイクと会話をさせたくなかったんだ。

くそ、尻尾を掴んでやる。

 

 

 

 

  1970年9月29日 8時

 

  トウマスはジェクが屋敷から出るのを確認して、マイクの部屋に行き、

 

「おい起きろ、起きるんだよ、起きろって」

 

  トウマスは寝ているマイクを抱きかかえ、

 

 思ったり軽い、片手でも運べる。早く屋敷の外に連れ出さないと、

 

  トウマスは裏庭から出て車にマイクを乗せ警察に連れて行った。

 

「君、この人は誰だね」

 

「私の知り合いの偽者です。」

 

「君、熱があるんじゃないのか、病院に連れて行きなさい」

 

マイクは急いで病院に車を走らせた。

 

「すごい熱だ、個室に連れて行き部屋を暖めるんだ。」

 

「はい」

 

「先生、彼女は助かりますか?」

 

「あんな状態になるまで放置していたのかね」

 

「放置てどいうこです。」

 

「食べさせていなかったんじゃないのかね」

 

「意味が解りません」

 

「まあいい、警察がくれば解る。」

 

「刑事さん、この人です」

 

「なんで」

 

「警察に来てもらえますか」

 

「なんで僕が」

 

「名前と年齢住所」

 

「トウマス・バーグマン、24 住所エンヌザ353」

 

「患者の名前は」

 

「マイク・ボイルラインの偽者です。」

 

「マイク・ボイルラインの名前で捜索願いが無いか調べろ」

 

「なんで偽者なんだ」

 

「マイクは男性で女性では無いからです。」

 

「それで」

 

「私がマイク屋敷に訪問すると、マイクとは少ししか話が出来なくって、

もう少しマイクと話がしたくって、マイクの部屋を探そうと屋敷の木に登って、

マイクの部屋の浴室を覗いて、ジェクとマイクらしく人がいて、

胸が膨らんで見えたので女性だと、マイクは男性です。女性ではない、

僕は偽者のマイク連れ出して警察に行ったら、

高熱が出ているから病院に連れて行けと言われて病院に行きました。」

 

「作り話を言うな」

 

「ちょっと」

 

  警察官同士で小声で話を、

 

「病院から連絡で×××××××××××××××××××」

 

つづく




読んでいただきありがとうございます。
国語が苦手で、誤字脱字言い回しに誤りが多く、
読みにくいと思います。
申し訳有りません。

誤字脱字言い回しに誤りが有りましたら、教えてください、
感想など書いていただけると励みになります。

つづきは・・・・・・


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