寮の風景を想像しやすい描写に仕上げました。
風も心地よく、
私は空母寮を出て戦艦寮に向かっている。
「神鷹、着きましたよ。」
「ここが戦艦寮?」
「えぇ。」
隣にいる大鷹から到着を伝えられる。
そのまま私は大鷹と共に戦艦寮を周るべく扉を開けたのだった。
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そして今。
私は廊下を歩きながら大鷹の説明を聞いている。
というかこの廊下、艶があって年季も入ってる感じがするからしっくりくるんだよね。
おっと、勿論説明も聞いていますよ? 大丈夫だいじょーぶ。
「ここには、戦艦・航空戦艦の部屋があって_ ・・・神鷹?」
「ん、わかってるよ。廊下が年季入ってるって話でしょ?」
「・・・はぁ。 いい? 神鷹、この寮には戦艦と航空戦艦の部屋があるの。」
「ごめんごめん。」
「ま、いいけど。 それで、ここら辺の階層には_」
「主に戦艦の部屋が多いんだよね!」
「「_!?」」
「あ、ごめんごめん。驚かせた? 暇でさ!」
そう語るのは_
「伊勢さん・・・びっくりさせないでくださいよ。」
明るい雰囲気の航空戦艦『伊勢』。
いやさ、後ろから急に来たからびっくりしたんだよね・・・
この姿になってから、甘いものが前より美味しく感じたり辛いものや苦いものがあまり美味しくなかったりって感じで、普通に年頃の女の子って感覚になってるんだよ。
ここに来てから3日目だけど、その間で私はそれをひどく痛感したね・・・
「まぁまぁ。 それで大鷹と_神鷹ちゃんかな?」
「えぇ、今は戦艦寮を回っているんです。」
ちゃん呼び? まさかの私ちゃん呼びなの?
大鷹より少し小さいだけなのに・・・
・・・『少し』小さいだけなのに。
_大事なことなので二回言いました。
「伊勢さんは何をしているんですか?」
「主砲や副砲の稼働点検とかが終わったから散歩してるの♪ それでさ、戦艦寮回ってるんでしょ?」
「_だったら、私も戦艦寮を回る間だけでいいから付き合わせてよ!」
「いいのですか?」
「いいのいいの! 暇だし。 ね?神鷹ちゃん?」
「え、えぇ。」
結局ちゃん付けで呼ぶのは確定なのね・・・
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それで、あれから結構階段や廊下を歩いて昇り降りして今は_
悲しきかな、結局はちゃん呼びなのだ。 まぁ致し方なし・・・諦めるか。
さぁ、説明を聞くことに戻ろう。
「_それで、この階層は主に金剛型とかの巡洋戦艦や私たち航空戦艦の部屋が多いの。」
「ちなみに、もう気づいていると思うけどここがベランダ。 ここからは朝日が見られるんだよ!」
「なるほど・・・」
「戦艦寮からは朝日、空母寮からは夕日、駆逐艦寮からは雨の日に虹、という感じに美しく見える自然の風景が寮ごとに違うの。」
「大鷹!それ私が言おうと思ってたのに!」
「言ったもの勝ちです♪」
「_さて、そろそろお昼ですから寮に戻りましょうか。」
「ん、わかったよ。」
「戻るんだ、私もお腹すいたし丁度いいかな。 じゃあね!」
「えぇ、では♪」
「ありがとうね!」
そうして、一度食事を取りに戻るのだった。
どうでしたか?
戦艦との会話は後々多くなる予定なので伊勢さんしか出ないのは
ユルシテ…ユルシテ…