私、これでも空母なんですっ!   作:テディア

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お久しぶりです、そしてお約束が来ます。
初の番外編ですが…お楽しみくださいね。



一章番外編:神鷹の生活
とある姉妹の鎮守府風景


さてさて、あれからというもの。

部屋が決まってから荷物や必要なものを運び込んだり足りないものを買い足したり・・・。

まぁつまりそういうことですよ。えぇ。

 

「・・・こんなものかな。」

ちなみに現在は仕上げの段階に入っております。

結構時間かかったからなぁ・・・。

 

「・・・ふぅ。」

 

それとなく冷蔵庫から取り出した麦茶を飲み干しながら次の事に目を向ける。

とは言っても夕食についてなんだけども。

一概に夕食といっても、鎮守府によってそういう場所で食べたりする場合や個人で時間を取って食べたりする場合があるようで、ここは個人で時間を取って食べることになっているみたい。

だから今日はどうしようか考えるんだよね。

・・・炒飯と卵のスープにしよう。うん。

 

 

ちなみに鎮守府によって存在する誤差についてだけども。

先程のとおり、基本的に鎮守府ごとに方針や施設に違いがあったりする。

もちろん、建築された段階では全て統一されているが・・・。

 

深海棲艦による施設の破壊・損傷。

自然災害などによる施設の損害。

それらに伴う施設の復旧・再建築。

母港拡張などによる増築・改良工事。

艦娘達の希望・要請による増築・改築など。

 

これらによって歴史のある鎮守府になればなるほど。

そして鎮守府ごとの特色や土地の環境、位置する地方などによって少なからず誤差が出てくるのだそうだ。

 

さて、こんなものか。

そろそろ大鷹も終わった・・・みたいだね。

 

さて、今日は私が作る番ですよっと。

 

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というわけで。

 

「「いただきます♪」」

 

夕食time!

足りなかったのでおまけで餃子も付けてみた。

 

ところでな訳だけども。

・・・前世でも料理は不自由しなかったけども、やっぱりかねぇ。

なんというか、慣れた手つきというかね。

多分『客船』だった影響が強いんだと思うよ。だって美味しいし。普通に。

お店で出せる位にはね。 ・・・あ、鳳翔さんとかは駄目だ。

あれは次元が違う。 手が届かない。 祖母の味&一級店の味&越えられない壁だから、あれ。

 

とか考えてるうちに食べ終わった訳です。

 

「「ご馳走様でした。」」

 

 

・・・私はこの時、想像もしなかった。

・・・あの後、私がいずれにせよ避けられない未来がすぐそこまで来ていることに。

 

________________________________________

 

・・・私はここ最近、なるべく一人でお風呂に入るようにしている。

理由?それはなんかこう・・・抵抗があるからです、はい。

 

それでだね_

 

「ほーら、神鷹?お風呂入りますよー?」 

 

「金剛お姉さま、なぜあの子はタオルで体を隠したままお風呂に入ろうとしないのでしょうか?」

 

「何ぼさっとしてるのよ。さっさと入りなさいったら!」 

 

「うぅ…無理、無理だよぉ…。Nein(やだ)!」

 

_なぜ私は大浴場に連れてこられたのでしょうか?

大鷹に引っ張られ、霞にも連行されて。

抵抗虚しく「お風呂に入りますよ。」とさ。

 

「_もう。やだじゃなくて、入らないと駄目ですよー。」

 

「はっちゃんもこう言ってるのね。あなたも早く混ざるのね!」

 

もういいや。

覚悟を決めてタオルを畳み、大浴場に足を踏み入れる。

そのまま近場のシャワーまで寄り、一人で洗っていた時と同じく洗い始めたのだが・・・。

思わぬ障害が。

 

「神鷹、駄目じゃない。髪の毛は丁寧に整えないと。・・・荒れてるし。」

 

「えぇ?そんなに綺麗な髪なのに。もったいないなぁ。如月も手伝ってあげる♪」

 

二人掛かりで髪の毛を弄り回される。

正直、前世の私を私は全く知らないが・・・それでも顔面真っ赤である。

絵になった暁にはきっと私の目はぐるぐる目で描かれていることでしょう。

 

爆撃機・攻撃機があればそれで全部消し飛ばしたいような、或いはこのまま気を失うとか夢であるなら早く醒めて欲しいといったような時間が過ぎていき。

周りの艦娘達の会話がただの雑音のように遠ざかり、髪の毛を懇切丁寧に扱われる心地のよい感覚と激しく鳴り響く心臓の音だけが私の頭を埋め尽くしていく。

 

それから程なくして。

私の視界に如月の顔が映り、如月の声でもって意識を引き戻される。

 

「神鷹ちゃん・・・だっけ?終わったわよ?」

 

「え・・・あぁ。うん。ありがとう・・・。」

 

「・・・さて、それでなんだけどね?」

 

「どうしたの?」

 

「_明日からしばらく、髪の毛の洗い方を教えてあげるから必ずみんなと一緒にお風呂に入ること。いいわね?」

 

「・・・Es ist schon(もうやだ)

 

しばらくの間、お風呂の前を歩かないと決めた瞬間だった。

 




というわけでお風呂回です。
ちなみに、神鷹は元々ドイツの客船なので極めて情緒不安定に
なっている時はドイツ語が出てきます。
つまりそういうことです。
お察しください。

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