私、これでも空母なんですっ!   作:テディア

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なんだかんだでさらに連投。
前回、艦娘を助けるも引き換えに九六式艦戦が全機撃滅。
しかも迷子に。どうしたものか・・・


迷子の空母

「・・・・・・」

 

現在進行形で絶賛迷子中なう。

 

一応最後に北上達が向かってた方向に向かっているはず・・・なのだが鎮守府はおろか、陸地すら見当たらないときたものですよ。えぇ。 しかも航行速度の遅さで暇。凄く暇。 なので_

 

「~♪ 水平線からお日様が~♪ のぼってしずんで夜戦かな~♪」

 

艦娘〇頭を歌ってみる。

まぁ夜戦に突入されたら終わるのだけれども。 主に暁の水平線を拝めないという意味で。

 

・・・冗談はここまでにして。

そろそろ日も傾き始めた頃、ようやくというべきか、鎮守府が見えてきた。

 

・・・が、夜は空母にとって天敵ともいえる時間。

日が傾くのが先か、たどり着くのが先か。

そんなことを考えていたが為に気付けなかったのだ。

 

_水中をかき分ける、『潜水艦(ソ級)』の姿に。

 

「ううっ!?」

 

魚雷が直撃し、轟音と共に大破寸前の中破まで持って行かれる。

 

「こっのぉ!」

 

お返しとばかりに爆雷を潜水艦(ソ級)のいそうな所に投げ込みながら鎮守府に駆け込む。

 

あと20Km・・・

「_っ!」

 

後ろに影がせまる。

 

あと15Km・・・

「_沈めっ!」

 

爆雷を投げ込むも、それが刺さる気配はない。

 

あと10Km・・・

「_ふうっ!」

 

迫る魚雷を避け、左右をそれが通り抜ける。

だが、あちらには次発装填があることを忘れてはならない。

 

あと5Km・・・

「なっ!?」

 

突然迫りくる『九七式艦攻』と『彩雲』

頭上を通り過ぎる艦載機からは懐かしいあの_

 

「あれは・・・!」

 

特設航空母艦『大鷹』の艦載機。

投下される魚雷は海中に突き刺さり_影と共に爆ぜた。

 

[コチラ航空母艦『大鷹』。貴殿ノ艦名ヲ答エヨ。]

 

無線が送られてくる。

どうやら先程の雷撃で航行速度が低下したようで、航行速度が1桁というありさまだよ・・・

なので取り敢えずは従い、救援信号を送ることにした。

 

[コチラ航空母艦『神鷹』。敵潜水艦ニヨリ被害アリ。救援ヲ求ム。]

 

これでいいだろう。

 

______________________________

 

それで、だ。

結局の所、青葉と衣笠に曳航されながら鎮守府に招待された。 ・・・のだが。

そもそも航空母艦『神鷹』自体艦これに実装されていなかったがために青葉からしつこいインタビューを受けたり他の艦娘達に記念写真を撮られたりと、散々な目にあったことを記しておく。 ・・・主に青葉から。

 

「ふぅ・・・」

 

まぁそういうことで現在はドックに入渠中なのだよ。

あ~・・・ここに来てからというものお風呂なんて入れなかったから凄い嬉しい・・・

 

あ、そうそう。

ここの提督から今日はゆっくり休んで、明日また積もる話をすることにしようといわれたので今日はお風呂から上がったら寝ることに。 えぇ。まともな寝室ですよ。苦労した甲斐があったわ~。

 

あと今日の朝助けた北上達はやはりここの所属だったらしく、お礼を言われた。

・・・それぐらいかな。

 

そんなことを考えながら着替えて、用意された部屋で初めての幸福感溢れる睡眠を取ったのだった。

 

 




というわけで鎮守府に無事到着。
できるだけ長く連載したいのが本音だったりします。

え?やっぱり展開早い?
・・・なんか不安になってきたなぁ。 まぁ大丈夫でしょう、きっと。

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