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意識の覚醒。
白藍色にも似た微睡の霧の中。
耳に届くのは
何かが小さく爆ぜる音と
何かが静かに燃える音。
平たく 冷たい何かの上に寝ているのだろう。
霞んだ空 白藍の中に佇む朧月。
私は起き上がろうとする。 ・・・起き上がる。
視界は霧に染まり見通せず。
ただ微かに光り揺らめく赤。
灰色の床に混じる白。
僕の頬を熱が掠める。
何をすればいい?
どうすればいい?
どうすれば止められる?
_止めるって何を?
わからない。
高鳴る鼓動。
胸の内をよぎる感情。
頭の中を埋める遺志。
【夜】【魚雷被弾】【潜水艦接近】【死にたくない】【会いたい】【ごめんなさい】【無理】
【甲板炎上】【熱い】【嫌】【助からない】【冷たい】【海】【敵】【復讐】【未練】【嫌】
【祖国】【栄誉】【見たくない】【さようなら】【ありがとう】【時代】【価値観】【魚雷被弾】
【未来】【過去】【愛着】【心中】【武器】【戦争】【復讐】【未練】【無理】【甲板炎上】
【戦友】【報復】【死にたくない】【会いたい】【戦死】【戦友】【家族】【敵艦】【敵討ち】
【まだ死ねない】【傍観】【見たくない】【さようなら】【ありがとう】【執着】【助けて】
【戦死】【戦友】【報復】【もういやだ】【腐敗】【風化】【どうせ死ぬ】【呪ってやる】
【また来世】【今度こそ】【まだ助かる】【助からない】【崩壊】【傾斜】【立てない】【無駄】
【祖国】【栄誉】【見たくない】【さようなら】【ありがとう】【時代】【価値観】【魚雷被弾】
【未来】【過去】【愛着】【心中】【武器】【戦争】【復讐】【未練】【無理】【甲板炎上】
【戦友】【報復】【死にたくない】【会いたい】【戦死】【戦友】【家族】【敵艦】【敵討ち】
【まだ死ねない】【傍観】【見たくない】【呆然】【理解したくない】【疲れた】【嫌悪】
【ありがとう】【執着】【助けて】【報復】【もういやだ】【腐敗】【風化】【呪ってやる】
【また来世】【今度こそ】【まだ助かる】【助からない】【崩壊】【傾斜】【立てない】【無駄】
【なんで俺だけ】【みんな一緒なら】【後悔】【楽しかった】【懺悔】【悲しみ】【怒り】
【理不尽】【どうせ無駄】【意味なんてない】【呆然】【理解したくない】【疲れた】【嫌悪】
【助けて】【欺瞞】【暗示】【苦しみ】【始点】【経過】【途中】【脱落】【継続】【終点】
_【
圧倒的。 数多の怨嗟と悲痛と感傷と苦痛と経過と目的が私を襲う。
『あなたは誰?』
_声が、聞こえる。
目の前に気配を感じる。 けど でも よく見えない。 まだ霞む。
…私は誰? 神鷹? その前は? どうしていた?
どんな名前? どんな顔? どんな性格? どんな? どうした?
『わからないの? …わからないよね。』
幼い少女の小さい 静かな笑い声。 …まて。 あれは。 あの声は。
『_でもね。 いつかわかるよ。』
頭の中に溶けた鉛を入れられたような感覚。重い。
ふらふらとして視界がより劣悪になる。
平衡感覚も 天も地も不明瞭になる。
_でも。 その声は。 普段から聞いているはず。
『_ 私は ここで 待ってるから。』
_俺は『声』を知っているはずなのに―――――!
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「_なんで、思い出せないの!?」
「ひっ!? _し、神鷹!?」
空気が張り裂けるような大声。
布団を跳ね飛ばしつつ咄嗟に叫ぶ。
その唐突すぎる行為は周囲を驚かせるのには十分だったらしい。
「_ぇ?ぁ・・・。」
夢。
_そのはずなのに、急激に霧散していくその記憶に。
私は、何も出来ずにいた。
沢山の感想ありがとうございます!
感無量。 アァァ~^ (*´ω`::"…' サラサラ…