今回から少しずつ一人称が変わっていきます。
「んっ・・・ふぁぁ・・・」
などと気の抜けたあくびをするのはこの俺・・・
_特設航空母艦『
そして、昨日はわからなかったのだがやはりというかここは孤島らしく外に出てから歩いて一番端の森のなさそうな所から確認しても真ん中にこの廃墟と小さな森があるのみで、他になにかありそうな気配がまったくないのである。
「わ、私が今日することはもう決まっているのだけどね・・・」
そう言い放ち、砂浜の上で確認の為に艤装を展開する。
陽炎のような揺らめきと共に蒼い光がうっすらと漏れ、気付けば既に展開していた。
昨日確認した服装の上から飛行甲板と左手に鷹匠の道具『
また、鷹_この場合艦載機を括り付けるリードのような役割を持つ紐『
おそらく『神鷹』としての知識が頭の中にある為か、これらがどんなものでどう扱うのかがわかるのである。
「さて・・・」
「まずは搭載数の確認を・・・」
搭載数
第一スロット:9機搭載可能
第二スロット:18機搭載可能
第三スロット:6機搭載可能
「・・・今はこれしかないから・・・9機、か。」
そうして、昨日廃墟から見つけ出した『九六式艦戦』を搭載しつつ試運転の為に艦載機を呼び出し、左手に止まらせる。
「・・・・・」
初めての艦載機運用・発着艦に不安と期待を寄せながら、こう叫ぶ_
「『神鷹』航空隊、発艦!」
紐を使って九六式艦戦を飛ばす。
それは上手くいったようで艦載機を上手く動かせることが出来ている。速度を上げ、速度を下げ、高度を下げたり上げたりしながら不備が無いことを確認し着艦の用意をさせる。
「・・・ふぅ。」
「けどこのままじゃ駄目だし、どうにかしてここを離れないとなぁ」
しかし現実はそう甘くない。というか装備が九六式艦戦だけでは砲撃戦、雷撃戦、夜戦で粉々になって深海のそこにおやすみする羽目になることは明白なのだよ。
取り敢えず俺は海の上に立てるかだけ追加で確認することにした。
_結論から言おう。
普通に立てた。しかしそれだけであり海の上を滑るのなら燃料を使うため、まずは戻って再度対策を立てることにする。
その上で必要なのはこの廃工廠なのだ。
「せめて単装砲とかでもあればなぁ・・・」
そうやってまた捜索することに。
_
__8時間後_
「はぁ・・・はぁ・・・ふぅ~。」
息切れしながらだが、なんとか必死の捜索で『九五式爆雷』を発見。
取り敢えず第一スロットに装備し、九六式艦戦を一番搭載数の多い第二スロットに装備。
しかしこれでもう捜索するだけの場所は無くなったがためにこれだけが生命線なのだ。
そして外を見ればもう夕暮れもじきに夜になるだろう頃だ。
「ふぁぁ・・・もう夕暮れかぁ・・・疲れたぁ。」
そうして昨日確保した、快適とは言えないが十分な寝床に就くのだった・・・
少し長くなってしまいました・・・
前置き、展開が早い?
大丈夫です。ここからが本番ですから・・・