ところで、最近思うのですが…鎮守府の探索をしていないような気がしますw
「皆様、先日に引き続き試食会にご参加いただきありがとうございます。」
来ていた空母や戦艦の人たちがみんな会場の中に入った時、鳳翔さんの第一声が響き渡る。
隣には間宮さんと伊良湖ちゃんがいつもの服装で立っていて、その後ろには布が被せられた何かが白い台の上に・・・ 思ったより結構でかい。
「試食品のテーマは『和×洋』で、先日は和のどら焼きをベースに作られたものでした。」
「本日は洋のクレープをベースに作った『白玉抹茶クレープ』です!どうぞ!」
間宮さんの説明と伊良湖ちゃんの掛け声で妖精さん達が布を降ろしていく。
そこから見えたのはおおよそ2桁強はあろうかという大量のクレープ・・・。
というか、
「神鷹?ほら、早く並ばないと遅れちゃうわよー?」
「あぅ?あぁ、ごめーん!」
気が付けば周りは一緒に来た人と喋りながら並んでいっている。
私としても早く食べたいし、時間がかかるのも嫌。
なので、大鷹の横に並ぶ。 誰もがやった事があるであろう並び方だ。
・・・さて。
改めて横から顔を出してクレープをよく見る。
見た目こそ普通のクレープだが、なんか普通のやつよりももっちりしているような気もする。
また、使われているクリームは緑色。抹茶とはそういうことだろうね。
あと何か黒いような茶色の様などろっとしたものが・・・カラメル?
さらに白玉らしきものも確認できる。
「楽しみね・・・ほら、糸くずがついているわよ?」
「・・・うん。」
今の私は普段履いているブーツに膝より少しだけ長いスカート、シャツの上から薄い羽織ものを着ている。
・・・見た目とか色とか模様とかはご想像にお任せ致します。
まぁ、そんなところです。
貰った艦娘達が次々にばらけて各々の好きなように食べていく。
顔を見ればわかるけど・・・みんな幸せそうというか、笑顔が眩しい。
一人、また一人と貰っていき、その度に1,2歩の差を詰めていく。
そして。
「次の方ー、どうぞ!」
私達の番が来た。
軽く頭を下げ、そのまま即座に頬張る。
「ありがとうございます♪・・・神鷹?」
「
「あぁ、ええと・・・申し訳ないです。」
「だ、大丈夫です! それだけ笑顔で食べてくれるなら私達も嬉しいですから!」
苦笑いで謝る大鷹と、少し驚いた風に笑う伊良湖ちゃん。
・・・もう少し我慢すればよかったかなぁ。
ともあれ、テーブルの所に行く。 もちろん食べながら。
もちもちした丁度いい柔らかさの白玉と、冷たい抹茶クリームがほどよくあっている。
しかもクレープも少し、微妙にだけど甘い。
そして何より、ザクザクしたコーンフレークと抹茶クリームが交互に続く層がクリームやコーンフレークの偏りを防いでいる。 つまり最後まで美味しい。
・・・えぇ。食べ終わりました。仕方がないね。
ちなみに、食べ終わったら妖精さん達の待つ入口に行って、アンケートに答える。
これで、没か商品化になるかを決めるらしい。 もちろん商品化希望に丸をつける。
そのまま大鷹と私は会場を後にして部屋に戻ることにした。
実は試作品を考えるのに時間がかかってたり・・・