今回も既にあっている艦娘が出ます。
・・・まぁ、まともに喋ってはいませんが。
ただいまの時刻は
少しここに来るのに時間かかったり迷子になりかけたりしたが・・・
「さて、と。」
艦娘達が行き来する中、私達は重巡洋艦のエリアと思しきところの目の前に立っている。
「ここが重巡洋艦エリア?」
「えぇ。そうね。」
どうやらここで間違いないようだ。
ここを含めたらあとは_
駆逐艦寮
潜水艦寮
特殊艦艇寮
_か。
今日は長くなると覚悟したけど・・・結構早いようにも感じるな、これ。
「_じゃあ行くよ、神鷹。」
「え? ・・・あ、置いてかないでよ!」
少し不安もあるようなないような。 ・・・まぁなんとかなるだろう。
そうして私は大鷹と共に重巡洋艦のエリアに足を踏み入れたのだった。
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さてさて、現在は時刻にして
通りがかった艦娘から時々自己紹介や挨拶を互いにしたが、特に何があったわけでもなく順調にすすんでいる。・・・はずだったのだ。
そう_
「貴女が神鷹さんですよね!?」
「え、えぇ。そうだけど・・・」
「お久しぶりです! あの時は大変でしたからね! それでは_」
「・・・それでは?」
「現在何をしているかとかについて、インタビューお願いします!」
_青葉に会うまでは。
青葉といえば重巡洋艦の中で何度でも大破から復帰したりなど、運の高い艦娘である。
だが、大体インタビューだの記事だので迷惑かけまくってる奴として有名。
しかも鎮守府によっては極秘事項を新聞で広めるだの、プライベートにまで遠慮なく突っ込むだのとかするらしい。挙句の果てには記者として致命的な、内容を歪めて新聞にしたり嘘を書いたりする青葉もいるとか。 ・・・この青葉はそうではないことを祈るばかりだよ。 まったく。
「鎮守府を回っていますが・・・?」
「なるほど、その感想は!?」
「か、感想とか言われても・・・」
「えぇ、どうなんですかぁ~? あるんでしょう?」
・・・さっきから放たれるカメラのフラッシュがうっとおしい。
そういえば私はこれでも空母なのだから、それ相応の力は出るはず。
・・・こいつのカメラ二度と使えない程に壊してやろうかな。
「・・・な、なんか神鷹さんから黒いのが滲み出てるように見えるのは見えるのは気のせいですかね? どうでしょう、大鷹さん。」
「どうでしょう? 私にはわかりませんね。きっと気のせいでしょう。えぇ。」
「そうだね、大鷹のいうとおりだよ。 別に、私は青葉のことうっとおしいとかそのカメラ壊そうとか思ってないからね? 」
「あはは・・・ じ、じゃあ私は次の取材があるので・・・」
流石は高速。あっという間に見えなくなった。
そのままいなくなったことを確認する。 ・・・いないな。
それにしても_
「はぁ・・・今までに何回かお仕置きされてそうだよね。」
「そうね。これで反省してくれるといいのだけど・・・」
「ないない。それだったらあんなこともうしていないよ。」
「・・・それもそうね。」
まったくである。
そうしていた所に現れたのは、喋っていたところに青葉からすれば
青葉型の2番艦_
「ねぇ、青葉見なかった?」
_重巡洋艦『衣笠』。
あぁ、予想があっていればきっと取材についてのお仕置きか。 ・・・確認してみよう。
「それって何の用ですか?」
「青葉が迷惑かけてるみたいだから、ね。」
「それだったらさっきあっちに逃げましたよ。 ・・・あぁ、私達にも『取材』、してきましたね。」
「・・・へぇ。 ありがとうね!」
質問に答えると同時に地雷も埋めておく。 因果応報だ。
そのまま衣笠が私達にお礼を言いながら走り去っていく。 ・・・あの形相は確実にお仕置きだな。 これで少しは反省したまえよ。青葉。
「_まぁそれほど他の鎮守府の青葉さんのように酷い訳でもないけど、熱が入りすぎて迷惑かけちゃうからね。 たまにはいいでしょう。」
「普段の青葉ってどんな感じなの?」
「取材が絡まなければ基本的に衣笠さんみたいにいい人ね。取材が絡むとあれだけど。」
「へ、へぇ・・・」
「さ、行きましょ。」
「・・・そうだね。」
結構長くなってしまいましたがどうでしょうか?
ちなみにこの後、青葉は取材した人達に謝罪して回ったそうです。