一昨日と昨日見てなかったので、今日お気に入りのところを見たら80件を超えててびっくりしました。うん、みなさんありがとうございます!
〜道中〜
「そういえば自己紹介がまだだったな。わしの名前はタズナ。橋作りの超名人じゃ!」
タズナはそう言うとガハハハと豪快に笑った。
「俺は、はたけカカシです。」
「僕はうずまきナルトだよ」
「私は春野サクラ」
「…うちはサスケだ。」
それぞれ自己紹介をかわしたところで、サクラがタズナに質問をした。
「ねぇ、タズナさん」
「なんだ?」
「タズナさんの国って【波の国】でしょ?」
「それがどうした?」
本当にそれがどうした?という顔をする人は多分この人だけだろう。
「ねぇカカシ先生…その国にも忍者っているの?」
と、サクラはカカシに話を振った。
「いや、波の国には忍者はいない…がたいていの他の国には文化や風習こそ違うが隠れ里や忍者が存在する。大陸にあるたくさんの国々にとって忍の里の存在っていうのは、国の軍事力にあたるわけ、つまりそれで隣接する他国との関係を保ってるってこと、でも、かといって里は国の支配下にあるもんじゃなくて、あくまで立場は対等だけどネ、波の国のように他国の干渉を受けにくい小さな島国では忍の里が必要でない場合もあるし……それぞれの忍の里の中でもとくに、木の葉・霧・雲・砂・岩の五ヶ国は国土も大きく力も絶大なため忍五大国と呼ばれている、――――で里の長が影の名を語れるのもこの五ヶ国だけで……その火影・水影・雷影・風影・土影のいわゆる五影は全世界各国何万の忍者の頂点に君臨する忍者達だ」
それを聞いたサスケとサクラは『嘘くせぇ…』と思ったが、ナルトは『やっぱりおじいちゃんは凄いなぁ…』と思っていた。
「…お前ら、今火影様疑ったでしょ?」
二人はビクッとしたがナルトはキョトンと首を傾げていた。可愛い
「ま……安心しろ。Cランクの任務で忍者対決なんてしやしないよ」
それを聞いてサスケとサクラはホッとした。
他愛のない話をしていると、突然バシャッと音がなった。そして次の瞬間、カカシは鎖のようなものでグルグル巻きとなった。そして…
バシュッ!
カカシはバラバラになった。
「キャーーー!カカシ先生ーーー!」
「か、カカシ先生…?」
サクラは大声で叫ぶが、ナルトは状況を飲み込めていないのか、その場で固まっている。
「一匹目」
サスケは敵の姿を確認した。どうやら他の里の忍のようだ。しかも二人。
「くっ…!」
サスケは非常に焦っている。サクラとナルトが動けない以上、一人でどうにかするしかない。サスケが行動に移ろうとした次の瞬間…
「うわぁぁぁぁぁぁん!」
ナルトが泣き始めた。サスケは『こんな状況の中でなんで泣き始めるんだよ!』と思った。しかしそれは奇跡を生んだ。敵二人の動きがピタッと止まった。そして、
「「ごめんなさいっ!謝るから泣かないでーー!」」
と、ナルトに向かって土下座をした。
「…はぁ?」
サスケは訳がわからないといった顔をしている。まぁ、無理もない。
「うわぁぁぁぁぁぁん!」
ナルトはまだ泣き続けている。
「あんたら…何してんだ?」
サスケはとりあえず二人の話を聞くことにした。
「あの子めちゃくちゃ可愛いじゃないか!あんな子を泣かせた俺たちはなんて罪深いんだ!ごめんよそこの君!」
「俺も兄者と同じ意見だぜ!ごめんよ!」
この二人もおいおいと泣き始めた。サスケはこのとき思った。早く出てこいウスラバカ…と
「…なーにやってんの…」
と、サスケの願いが届いたのかのそのそとカカシが出てきた。
「か、カカシ先生…?」
「ごめーんね?ナルト。ちょっとばかりお前らの実力を見ようと思ったんだけど…」
カカシはタハハと頭を掻いて笑う。
「うぅ…先生のバカァーーー!」
ナルトはフルスイングで平手をカカシに繰り出した。それは綺麗に決まり、カカシは吹っ飛ばされた。
「「おお!さすが俺たちの天使!攻撃も綺麗だ!」」
本当になんなんだこいつらは。
「…もう何も言うまい。」
突っ込むのが疲れたサスケなのであった。ちなみにサクラはというと…
「チーン」
気絶していた。
〜続く〜