もしよろしければ感想など書いていただけると嬉しいです!今後のストーリーの参考になるかもしれません!
ガサッ!
「今度はサクラか…」
なんか呆れたような顔をされたわね…ムカつく…
「『分身の術』!」
私はもう一体の自分を出した。そしてその分身を草むらへと移動させた。
「その行動…意味あんの?」
「多分ないわね。そして通用もしないと思うわ」
「へぇ…」
でもこれも作戦の一つ。頑張ってひきつけないと…
シュババババッ!
先生に向かって手裏剣とクナイを投げるが、全部躱されてしまう。
「くっ…」
「闇雲に投げても当たらないよ?」
あぁ…へらへらしたその顔をぶん殴ってやりたいわ…
「…しゃーんなろーーー!!!!」
私は拳にチャクラを貯め、地面に叩き込む。
どがぁぁぁん!!
「ちょっ!何それ!?」
すると大きな音とともに地面が割れた。抉れた、というほうが正しいのか、とにかく地面が崩れた。そして私はバランスを崩した先生にもう一度クナイと手裏剣を投げる。
「ちょっ、待って、危なっ!」
ギリギリ避けられている。悔しいがそれでいい。
チャリン
「…へ?」
「鈴、取りましたよ先生。」
鈴を取った。でも私じゃない。ナルトが取ったのだ。
「ほら春野さん。」
ナルトはもう一個の方の鈴を渡してくれた。
「ナイスよ、ナルト。」
「春野さんこそ、作戦通りだったね。ケホッケホッ」
「ほら、無理するから…木陰へ行きましょ?」
「うん…」
ナルトを木陰へ連れて行き、休ませる。身体が弱いのにあんな動きするから…
「…先生まだ状況が掴めてないんですけど?教えてもらえる?」
先生は唖然としていた。正直アホヅラをこちらに向けないでほしい。
「僕が説明します。まず最初に春野さんが出てきて春野さんに意識を集中させて、僕の気配を感じさせないようにしました。元々僕は気配を消せるけど、念のために。そして春野さんに相手を怯ませるような大きい攻撃をしてもらって、怯んだところに僕が瞬身で鈴を取る、ということです。」
「サクラのあの力は…」
「春野さんは元々チャクラコントロールが上手いので、もしかしたらと思って。結果的に成功しました。流石だよ、春野さん。」
「ううん、あれはナルトがコツを教えてくれたからよ。こちらこそよ」
「本当に君たちは下忍なの…?特にナルト、話が全然違うんだけど…まぁ、二人は俺から鈴を取れたから合格だーよ。」
「「やった!」」
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ジリリリリリリリ!
「時間切れだよ。ナルト、サクラは合格。サスケ、お前はダメだ。」
「クソッ!」
うちはくんが怒りに任せて先生に突っ込んでいく。あぁ…そんなんだからダメって言われるんだよ…私が言えたことじゃないと思うけど…
「そういうのだからダメなんでしょ?」
先生は僕が思っていたのと同じことを言いながらうちはくんを拘束し、その上に乗る。うん、先生ストレートに言ったね。
「先生…彼にもう一度…もう一度チャンスをくれませんか?」
「…なんで?合格者は決まってるんだよ?」
「そうですが…」
「…まぁ、いいよ。じゃあ午後からまたやるから。次はさっきよりキツくなるからね。」
僕はおもわず笑顔になった。先生がちゃんすをくれた。貰えないかと思ってビクビクしてたよ…
「お前ら二人には弁当があるからそれを食べろ。但しサスケには食わすな。いいな?食わせた時点でお前らを不合格にするから。」
先生はそう言ってドロンと消えた。うちはくんはすでに丸太に縛られていた。
「ごめんねうちはくん…僕のせいでこうなったね…」
「…なんでお前が謝る。お前は関係ないだろ。」
「…うん、でもね…同じ班の仲間なんだから…仲間ハズレにしちゃったから…謝りたくて…」
ダメだ…思い返すと目が潤んでくる…
「…お前のせいじゃない…だから泣くな」
「うん…ごめんね…」
僕は先生に貰った弁当をうちはくんにあげる。
「お前…何してんだ?」
「何って…うちはくんにお弁当食べさせようと思って…」
「お前はアホなのか!?さっきカカシが言ってただろ!」
「うん、でもねうちはくん。そういうのはダメだと思うんだ。忍は裏を読まないと。そしてまたその裏を読むことも大事。じゃないと相手を倒せないし、逆に殺されちゃう。」
「…そうだな。悪かった」
「…ううん、僕もでしゃばってごめんね?」
僕は笑って返す。しかしうちはくんは顔をしかめている。
「さっきから謝ってばっかだな。」
「…」
「まぁいい。とりあえず飯をくれ。」
「う、うん…はい」
「しゃーんなろーーー!私もあげる!」
「わわっ、春野さん!?」
食べさせようとしたところに春野さんが割り込んでくる。
「なーにいい雰囲気出してくれてんのよ。私も混ぜなさい?」
「べ、別にそんなつもりは….」
僕は思わず顔が赤くなる。
「あらナルト、顔真っ赤にして、かーわいー」
春野さんが僕の顔を見ながらくすくすと笑う。ほんと恥ずかしいからやめてよ…
「…いいからさっさと食わせろ。」
なんか不機嫌そうな顔を浮かべたうちはくんがこっちを睨んでた。
「あ、ごめんね?ほら、あーん…」
「お前らぁぁぁぁぁ!」
「きゃぁ!」
「きゃっ!」
「チッ…」
うちはくんにお弁当を食べさせてあげようとしたら先生がいきなり現れた。心臓に悪いから…あ…意識飛びそう…
「ごーかくっ♪」
「「え?」」
「お前らが初めてだよ。こんなことしたのは。他の奴らは俺の言うことを聞くだけのどうしようもない奴らばっかだったが、お前らは違うようだね。いいか?忍びの世界でルールや掟を守れないやつはクズ呼ばわりされる。けどな、仲間を大切にしない奴はそれ以上のクズだ。」
「よかった…」
「ふん…」
「ナルト!よかったわ…ね…?」
サクラがナルトを見ると、ナルトは白目を向いて気絶していた。
「きゃぁぁぁ!ナルト!しっかりして!」
「え、もしかして俺のせい?」
「バカカシが…」
こうして、第七班のサバイバル演習は幕を閉じた…
〜続く〜
次回からタイトルを変えるつもりです。理由はなんかダサいと思ったからです。もし感想などでこのままでいいとか、そういうのがありましたらまぁ、そうなるかもしれません(?)