病弱ナルトの波乱万丈人生   作:島崎 冬夜

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はい、どうも、島崎です。

えっとまず最初に、感想を書いてくださった方、ありがとうございます!これからの励みになります!なるべく感想には返信していきたいと思っています!

お気に入りも20件いったので本当に嬉しいです!


サバイバル演習その1

〜演習場〜

 

「春野さん、うちはくん。おはよう」

 

金髪ツインテの少女、うずまきナルトが私達に挨拶する。

 

「えぇ、おはよう」

 

「ふん…」

 

私は彼女に笑顔で答える。するとナルトも笑顔を返してくれる。その笑顔はなんというか…癒されるッ!

 

「ところで先生は?」

 

ナルトはキョロキョロと辺りを見回す。

 

「まだ来てないわよ…ほんと今日も待たせる気かしら…」

 

「春野さん、朝ごはん食べた?」

 

「いや、食べてないわよ?先生が食べるなって言ってたから。」

 

「この調子じゃ多分先生来ないからお腹空くだろうと思って朝ごはん持ってきたんだ。食べる?」

 

するとナルトはカバンから弁当を一つ出してきた。

 

「え…良いの?」

 

「いいよ。春野さんのために作ってきたんだから」

 

にっこりと笑うナルトに思わずどきっとした。あぁ…これが天使なのか…

 

「うちはくんもどう?」

 

「…いらん。」

 

「…そうだよね」

 

シュンとなってしまった…サスケくん、今のはちょっとないわ…

 

「…チッ、仕方ねぇ。食ってやるよ」

 

「ほんと!?」

 

その言葉にナルトはぱぁっと明るくなった。うん、この子天使だわ。あ、サスケくんが真っ赤になってそっぽ向いてる。まさかナルトに気が…ありそうね

 

「じゃあこれ!はい!」

 

「…ありがと」

 

キャーーー!サスケくんのデレよ!メルヘンゲットよーーー!

 

「じゃ、頂くわね」

 

弁当を開けるとそこにはカラフルなおかずがたくさん入っていた。ウインナーはタコの形にしていて可愛い。おにぎりもパンダになっている。女子力が高い…っ!サスケくんも表情に出してないけど感激しているらしい。手がプルプルしているもの。一口食べてみると、

 

「おいしい…え!めちゃくちゃおいしい!」

 

そう、お母さんが作ってくれた弁当よりもナルトが作った弁当が何倍も美味しい。ナルト、あんた忍じゃなくて料理人目指した方がいいんじゃないかしら…サスケくんもなんか黄色いオーラが出てる。あれ絶対喜んでるわよね。

 

「ほんと?良かった…ケホッケホッ」

 

「っ!ナルト、大丈夫?」

 

いきなり咳き込むナルト。少しばかり苦しそうだ。

 

「大丈夫だよ。いつものことだからさ…」

 

「そ、そう…気をつけてね?」

 

「ありがと…」

 

ナルトの背中をさすっていると、ドロンと音がした。音がした方に目を向けると、あの上忍が立っていた。

 

「あーらナルト。美味しそうなの持ってるじゃない。先生にもないの?」

 

「ケホッケホッ…ううん、先生にもありますよ?はいどうぞ」

 

ナルトは先生にも弁当を渡す。

 

「おー、嬉しいね。食べてもいい?」

 

「はい、いいですよ」

 

先生は弁当開け、箸でおかずをつかみ、マスクを…「シュバパク!」…え?

 

「うん、美味しーいよ。ありがとナルト」

 

「へへへ…」

 

ちょっとナルト!あんた喜んでる場合じゃないわよ!今の何よ!マスクを高速で外した後高速で口の中に入れるって!どんな運動神経してんのよ!

 

「ていうか朝ごはん食べたの?吐くって言ったよね?」

 

「だって先生遅かったじゃないですか…」

 

「うっ….」

 

何も言い返せなかったわね…自業自得なのよ

 

「じゃ、気を取り直して演習を始めるとしますか。」

 

先生はタイマーを12時にセットして岩の上に置いた。

 

「これから鈴取り演習をする。俺からこの二つの鈴をとったら合格だ。ただし合格者は二人だけ。残りの一人はアカデミーに逆戻りだ。」

 

「なっ…じゃああの試験はなんだったのよ!」

 

「あぁ、あれか。忍になる才能があるか測る為のものだったからあんまり意味ないよ。」

 

「そんな…」

 

私はナルトともサスケくんとも離れたくない…どうすればいいのよ…

 

「それじゃスタート!」

 

 

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「うんうん、みんなよく隠れてるね。」

 

「(しかし…ナルトの気配が全くしない…何故だ?)」

 

この時のカカシは少し焦っていた。それもそのはず、アカデミーのドベと言われていたナルトの気配が一つもしないのはかなりおかしい。

 

「(どういうことだ…?)」

 

カカシは困惑しながらも手元にある本を読んでいた…

 

 

〜一方その頃〜

 

「春野さん、少しいいかな?」

 

「何?ナルト」

 

「僕は体質上激しく動けないから、鈴取りに協力して欲しいんだ。」

 

「…うん、いいわよ」

 

「ありがとう!」

 

正直断られたらどうしようかと思った…とりあえず作戦を立てないと…

 

「ナルト、いい作戦ある?」

 

「ちょっと待ってね、今考えてるから…後5分くらいで完成するよ。その前にうちはくんにも声をかけてみるよ。『影分身の術』!」

 

もう一体の自分を出し、うちはくんのところに行ってもらう。

 

「僕達下忍が上忍相手に勝てるわけがない。だから少しでも協力しないとこの演習はクリアできない。」

 

「でも二人しか合格できないわよ?鈴が二つしかないんだから」

 

「でも先生は鈴一つにつき合格者一人とは言ってないよ?」

 

「あっ…」

 

そう、多分この演習の目的は『チームワーク』だ。それなら班を組んだ理由もわかる。

 

「成る程…だから協力しないと駄目なのね…」

 

「そうなんだ。あっ、影分身が消えたみたい…駄目だ、うちはくんは協力してくれなかった…」

 

「サスケくん…」

 

「仕方がない、二人で頑張るしかないよ。」

 

「そうね」

 

「今から作戦を伝えるから。僕がしっかりサポートするから春野さんは鈴を」

 

「ええ、わかったわ。絶対にとってやるんだから…」

 

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ザッ!

 

「あーら、うちはサスケくん。もう出てきたの?」

 

「うるさい、鈴を取らせてもらう」

 

「はいはい、強がってるのも大概にしないとねー」

 

「俺はあいつらとは違う…っ!」

 

「そういうことは鈴を取ってからにしよーね?」

 

「『火遁:豪火球の術』!」

 

俺はカカシに向かって術を放つ。

 

「なっ…下忍が出せるチャクラ量じゃないでしょ…!」

 

カカシは相当焦っているようだ。カカシはジャンプして避ける。俺は追い打ちをかけるようにクナイをカカシに投げる。しかし全部落とされてしまった。

 

「チッ…」

 

「まぁまぁ、そんなんじゃ鈴は取れなーいよ?」

 

「ふざけやがって…!」

 

俺は再び印を組み術を放とうとした。だが、目の前にいたカカシが消えていた。

 

「どこに行きやがった…」

 

辺りを見回していると、いきなり地面から手が飛び出てきて、俺の足を掴んだ。そして俺は腕に引っ張られ地面にめり込んでしまった。

 

「詰めが甘いね、うちはサスケくん?」

 

「クソッ…」

 

「うちはの生き残りも、たいしたことないね」

 

「ふざけるな…っ!」

 

俺の攻撃は、上忍の前では虚しく終わってしまった…

 

 

〜続く〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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