暇な待ち時間も終わり、第三試験─個人戦の予選が始まった。
砂隠れの3人はおらず、代わりに私達がこの場にいる。
雲隠れや岩隠れ、霧隠れの里から出てきているのも原作と掛け離れている。
木ノ葉からは、ガイ班、アスマ班、紅班、そして…オビト班。
特に左目を失っている様子もなく、顔の右側も怪我はしていない。
つまり…どういうことだってばよ…闇堕ち√無し?リンちゃんは?ダラ先は!?
色々と考えている間に、最初の試合が始まった。
うずまきレナVS秋道チョウジ
どの道一族か…。
あの伝説的な一コマが、NARUTO一番の黒歴史と化しているあの一族だ。
羽根を出し、下に降りるとチョウジも降りてきた。
…顔に恐怖を張り付かせて。
まぁ、羽根が出てきてるし人柱力だし肩に尾獣を乗っけてるしね。
周りからも緊張が伝わってくる。恐らく予想以上に警戒されてる…。
「では、第一試合を開始します。…始めっ!」
「霧隠れの術!」
試合開始と共に霧隠れの術を通常よりチャクラを多めに消費して発動させる。
白眼や写輪眼にもある程度効果がある…はず。
持ってないから分からないが。
「(木遁・眠り粉)」
チョウジの四方八方から花が咲き、花粉が音もなく噴出される。
霧が晴れると、寝ているチョウジと1歩も動いていない私。
私は手札を晒さずに勝ったのである。しかも、これからチョウジは酷い花粉症に悩まされる事となるだろう。
…強く生きろ、チョウジ。
何も分かっていないギャラリー、何も見えず混乱する瞳術組、さすがだと目線を送る幼なじみ、もうヤダと滝のような涙を流す鬼鮫。
色々とカオスであった。
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やぐらはサスケ、ウタカタはネジと当たり、私と同じやり口で完封勝利をおさめ、その場に戦慄をもたらした。
霧隠れ
やぐら、ウタカタ、私
木ノ葉
ナルト、ヒナタ、シノ
岩隠れ
ダン
雲隠れ
エフ
ヒナタがネジと当たらなかった事で、予選突破を果たし、逆にサスケとネジが予選落ちなど原作崩壊がやばい。
砂隠れの3人の代わりに霧隠れの私達が絶望感を醸し出す役どころか…。
また、本戦では観戦の為に人柱力が勢揃いするらしい。
我愛羅、二位ユギト、やぐら、老紫、ハン、ウタカタ、うずまきレナ、キラービー、うずまきクシナ&波風ナルト。
原作では殆どがお亡くなりになってしまった人達である。
少なくとも…クシナとナルト、やぐらとウタカタは守りたいな。
やぐら=霧隠れからの大量水噴射(無音)
ウタカタ=霧隠れからのシャボン玉溶かし(無音)
手札は晒さなかったが余計に警戒されるハメになる。