繭の中   作:桃音@まゆすきp

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第2話

「ちひろさん。

まゆ、しばらくお休み貰っても・・・いいですかぁ?」

 

ちひろさんの目が見開く。

 

「プロデューサーさんが全く来てくれないから?」

 

震える声で彼女がそう問う。

 

「ごめんなさい。」

「そう。まゆちゃんは悪くないわ。

私の力不足でごめんなさい。」

 

事務所にはレッスンに行ってるのか、休みか、仕事か、あまり人が居ない。

幸い、私には大きな仕事はしばらくない。

 

「お仕事がありましたらすぐ教えてくださいね。

まゆ、頑張りますから。」

 

営業スマイルを浮かべる。

 

「一時間だけ、レッスン室お借りしますね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トレーナーさんは付けず、一人で黙々とダンスレッスンをする。

 

「もっと可愛く・・・もっと可愛く・・・もっと可愛く・・・もっと可愛く・・・」

 

どうすれば、プロデューサーさんは私だけを見てくれるの?

 

 

「そんなダンスレッスン、ボクの可愛さには負けてますよ!無茶ばっかして!

休憩をとりましょう、まゆさん。」

 

幸子ちゃんです。

 

「幸子ちゃん。いいんです。

まゆは、プロデューサーさんに愛されるまで頑張らなくちゃ。」

「愛されてるんです!

この可愛いボクには劣りますが、まゆさんも十分可愛いですからねっ。」

 

内心、イラッとした。

 

「でも、大丈夫です。

まゆはそろそろ帰って、お世話しないといけませんから。」

「あれ?ペットでも飼い始めたんです?」

 

 

「秘密です♪」

 

 

ペットなんかじゃない。

愛する人。でも、きっと見つかったらおしまいだから。

 

「プロデューサー、いつになったら来るんですかねぇ。

この可愛いボクの可愛らしさにひれ伏せてしまったんでしょうか。」

「あ、それはないです。」

「(´・ω・`)」

 

レッスン室の鍵をちひろさんに返す。

幸子ちゃんを室内に取り残して。

鍵を閉める為にわざわざ戻らないといけないけれど、知った事じゃないです。

 

 

 

ドアノブのリボンはそのままでした。

プロデューサーさんは、暴れていました。

手錠をかけた両手両足は裂傷が出来ていて、痛そうです。

 

「プロデューサーさん、ただいまです♪」

 

左手首の傷に口付ける。

こびりついた血液を舐めとる。

また血液が少し出てくる。

その全てを舐める。

 

「プロデューサーさん。」

 

怯えた顔で私を見る。

なんでそんなに怯えるんですか?

 

「まゆ、お仕事しばらくお休みですから。

だから、一緒の時間が増えますよぉ?」

 

ガタガタと震える。

 

「どうして嫌そうな顔をするんです?」

 

口をようやく開いてくれる。

 

「・・・・・・ど、して」

 

やっと話をしてくれる。

 

「どうして・・・・・・こ、な事・・・」

「貴方が好きで好きで好きで好きで好きで好きでたまらないからです。

それなのに貴方がいつまでも振り向いてくれなくて、挙げ句の果てに他の子の所に行ったりするから。」

 

プロデューサーさんにキスをする。

逃げられないように頬をつかんで。

 

 

 

「私をこうしたのは貴方ですよぉ?

責任取ってください、ね?」

 

プロデューサーさんの顔が固まる。

 

 

 

 

 

 

「まゆは貴方を愛してます。」




まゆって可愛いよね。
最近の心情とか詰め込んだらこんな感じになっちゃいました。
幸子可愛いけど、まゆの可愛らしさには負けますよ。

あ、私は別にヤンデレではないと思います。
まゆみたいに出来ないですからw

多分実行しようとしたら、おろおろするタイプです。

ちなみに、今回の総選挙でまゆはキュートで1位でしたね。
来年はシンデレラガールですね(確信

ちゅーりっぷ超好きだから嬉しい。

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