繭の中   作:桃音@まゆすきp

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一応ラスト。

でも、書き直す可能性大アリ。


第13話

2人が時間をくれました。

 

1時間だけ。2人きりにしてあげるよ、と。

 

プロデューサーさんから、手錠を外します。

かちゃんかちゃんと外れていく度に涙が溢れます。

プロデューサーさんに服を渡します。

 

「まゆ。」

 

もう、いいんです。

まゆは十分わかりましたよ。

 

「プロデューサーさん。

 

死んじゃっても、まゆとプロデューサーさんは永遠に一緒・・・ですよね?」

 

 

そう言って、プロデューサーさんを見つめます。

 

「な、なんで・・・。」

 

私は、プロデューサーさんを試しています。

 

これで、それでもいいと言われたらまゆはいいんです。

これで…拒絶をされたら、……本当に…。

 

 

 

 

 

 

「永遠に一緒とは言えないが、きっと一緒だよ。」

 

 

 

 

プロデューサーさんが、私に近寄り、微笑みかけてくれます。

 

「俺は、まゆを必ず守るから。」

 

プロデューサーさんは頭を撫でてくれました。

私は、プロデューサーさんの目を見つめます。

 

もしかして、これってプロポーズなんでしょうか。

なんて、素敵なんでしょう。

 

あぁ、プロデューサーさんを好きになってよかった…。

 

「プロデューサーさん…ずっと一緒ですよね。」

「これからもまゆをずっとプロデュースさせてくれ。」

 

挙式はいつでしょう。あ、その前にご両親にご挨拶とか。

色々考えなくちゃ…。

 

「じゃあ、そろそろ1時間だな。俺はもう帰るぞ。」

 

私は、プロデューサーさんの服の裾を掴み言います。

 

「プロデューサーさんの家はここですよ?」

 

プロデューサーさんは苦笑いをして言います。

 

「いやいや、それはもうおしまいだよ。」

 

手錠を自分の左手首にかけます。

プロデューサーさんの右手首にかけます。

 

この手錠、先ほどうっかり鍵を無くしました。

 

「じゃぁ、これで離れられませんよね?」

「…ま、まゆ?なんでまたこんな事を…。」

 

「はいはーい、もうおしまいだよ〜?」

「プロデューサーさん、もう大丈夫ですよ!!!」

 

にんまりと笑う顔に少し恐怖感を感じます。

 

「志希、智絵里、今日は帰れ。

明日からは事務所に出勤するから。」

 

プロデューサーさんが、2人を帰らせます。

 

「プロデューサーがそう言うなら仕方ないな〜。」

「…………そのかわり………えへへ。」

 

 

まゆを助けてくれたんですね…

 

「プロデューサーさん…プロデューサーさん…。」

「まゆは、なんでここまで俺を捕まえておきたがるんだ?」

 

なんで、そんな簡単な事を聞かれるのでしょう?

 

「プロデューサーさんが好きだからに決まってるじゃないですかぁ。」

 

プロデューサーさんが苦笑いをします。

 

「俺は、まゆを好きになる事はないぞ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

え?

 

 

 

 

 

なんで?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして!?

 

 

 

 

 

 

「ずっと、一緒ですよね…?」

「あぁ、俺がプロデューサーを続ける限りはな。」

「まゆを守ってくれるんですよね?」

「それが俺の仕事だろう?」

 

 

 

 

勘違いじゃない。

この恋は運命なんです。

私達は結ばれてハッピーエンドじゃなきゃダメなんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うふふ。

 

 

 

そっか…そうでしたか…。

 

 

 

 

 

 

右手で包丁を持ちます。

プロデューサーさんは何も気づかない。

 

そっとそっと、首筋に包丁を近付けます。

 

 

 

 

 

小さく、呻き声をあげて、私を見つめます。

ぱくぱく口を動かしながら倒れてしまいます。

私も左手を引っ張られた事により、座り込みます。

 

床が赤く赤く染まります。

 

私も自分の首筋に包丁を当てました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こんな所にいたんですね〜?」

 

私は、子豚ちゃんを捜しにとあるアイドルの自宅を訪ねた。

 

「私が子豚ちゃんに深入りするなんて、本当に珍しいんですよ〜?

さて、救急車を呼ばなくては〜」

 

手錠で結ばれて倒れている2人を私は冷たく見下ろします。

 

「ねぇ、子豚ちゃん…?

私をこんな気持ちにしておいて、どこかに逝くなんてダメですからね?」

 

この子豚ちゃんに求婚されて、ずっと行方不明で、早く会いたかったのに。

やっと会えたら、他の女の子と倒れてるなんて…。

 

「お仕置きが必要ですよね〜。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・

 

ふわりと鼻腔をくすぐる香り。

 

「ねぇ、あなた。

ご飯が出来ましたよ♪」

「お、まゆのご飯は美味しいからな!

今日はなんだ?」

「今日は愛情たっぷりハンバーグです♪」

 

赤い赤いトマトソースには、愛情の隠し味も。

 

「んー。美味しいな!!」

 

美味しそうに食べるあなたを見つめます。

 

「まゆの事…好き?」

「大好き、愛してる!」

 

それで私は満足して、お仕事の支度をします。

 

 

「じゃぁ、行ってくる。」

「今日は何時頃に帰りますか?」

「うーん。早めに帰るようにするよ。」

 

行く前のキスも忘れずに。

 

「今日で結婚して10年目…ですね♪」

 

鼻歌を歌いながら、部屋を片付けます。

2人の邪魔をされないように子供もまだいません。

でも、それでも満足です。うふふ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『また、あの病室の患者さん、1人で喋ってますね…。』

『そろそろ、別の病院に転院してもらいたいよ…。』

『ずっと、プロデューサーさんプロデューサーさんって言ってるけど、確か、アイドルの女の子と結婚したんだっけ?』

『天空橋朋花ちゃんでしょ?』

『確か、あの病室の患者さんもアイドルだったよね…。』

 

 

 

 

『佐久間まゆちゃん』

 

 

 

 

 

 

 

「ずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとアイシテマス。プロデューサーさん。」

 

 

 

 




ifルートと、その後も書くつもりです。

完結しても、繭の中は更新しますよ。

でも、なんか、まだもやもやするので、最初に話した通り、書き直す可能性大アリです。

志希にゃん達がどうなったのかも後から書きます!
にょっわ〜★

最近、頑張ってきらりん語を覚えています…。


佐久間まゆの作品を短編ですが、出しました。
やっぱり、どこか壊れてるままゆですが、愛情たっぷりに仕上げました…!
というより、どこか壊れてる少女を書くのが大好きみたいです。悪趣味でしょ?うふふ。

あ、後、SSAのざっくりとした感想書きました!
よかったらどぞ!
イエス!セレンディピティ!

もういっこ!
ままゆはやっぱり存在してました!!!!!!!
牧野由依は佐久間まゆです。(意味わかんないですけど、そうなんです!!
マイスイートハネムーン、とてもよかったですよ!!!!!!
よかったら、ていうか…



絶対、絶対…聞いてくださいね♪プロデューサーさん♪





はい、やりたかっただけですw

とりあえず、この物語を読んでくださりありがとうございました。
まだ、ちまちま直したり、更新したりしますが、たまにのぞいてくれるとそれはとっても嬉しいなって。

お気に入りが一気に2倍近く増えてた時は「ヒャッハーーーー!?」ってなりましたけど。

感想、評価、お待ちしております。

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