らき☆すた〜変わる日常、高校生編〜   作:ガイアード

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クリスマスの旋律~幸せを運ぶ慶一サンタ後編~

クリスマスイブの日、俺は皆へのプレゼントを配る為に俺は、自らサンタクロースの役を演じようと決めた。

 

そして、まず最初に都内のみなみ、みゆき、こう、やまとの4人にプレゼントを配った俺だった。

 

俺が何故そうしたかったのか、それは今年1年みんなにも俺自身の事について色々な意味で世話になったので俺はそんなみんなに感謝の心をプレゼントに込めて渡したかった、というのがあったからだった。

 

だからこそ、プレゼントを渡す時に俺はそれぞれに感謝の言葉も添えてプレゼントを手渡したのだった。

 

そして、都内組みを回り終えた俺は一路、今度は埼玉を目指して電車に乗ったのだった。

 

最初に回る家の最寄駅で電車を降りて俺はその家を目指した。

 

しばらく歩くとまず最初に立ち寄る家へと辿り着いたので俺はその家の呼び鈴を押すのだった。

 

そして少し待つと「はーい」という声と共に顔を出したのは・・・

 

「はいはいーどなたー?んぅ?君は森村君じゃん。どうしたの?今日はー。」

 

ゆたかのお姉さんのゆいさんだった。

 

俺はゆいさんに

 

「メリークリスマス、ゆいさん。今日はお早いお帰りなんですね。」

 

そう挨拶するとゆいさんは照れたように笑いながら

 

「メリークリスマス、森村君。実はうちの旦那が今日は単身赴任から帰って来れてねー。ゆたかと一緒にクリスマスしてたんだよー。そう言えば君の姿はさしずめサンタさんだねー。」

 

その言葉に俺も笑いながら

 

「それはよかったですね。ええ、実はちょっとサンタの真似事をやってましてね。あ、そうだゆいさんこれ。俺からプレゼントです。中々いいドライバーグローブ見つけたんでどうだろうか?と思いましてね。」

 

自分の荷物から、ゆいさんへのプレゼントを取り出して渡すと、ゆいさんはとても嬉しそうな顔で

 

「おー。これはなかなかだね、森村君も見る目あるじゃん。これ大事に使わせてもらうよー。」

 

ゆいさんの言葉に俺も笑って頷きながら

 

「是非そうしてやってください。それと、ゆたかを呼んで貰っていいですか?」

 

と、ゆいさんにお願いするとゆいさんは満面の笑みで頷いて

 

「わかったよー。今回はゆたかの為にも来てくれたんだね?それじゃちょっと呼んでくるから待っててねー。」

 

そう言ってゆいさんは奥に引っ込み、ゆたかを呼びに行ってくれた。

 

そうして少し待っていると奥からゆたかが走ってきて

 

「お、お待たせしました、先輩。あはは。サンタ帽子、よく似合ってますよ?」

 

俺のサンタ帽姿を見ながら笑顔でそう言うゆたかに

 

「ありがとな。それとこれ、お前にだ。メリークリスマス。」

 

そう言ってプレゼントをゆたかに渡すと、ゆたかは驚きながら

 

「え?これ、いいんですか?もらっちゃっても。」

 

と言うゆたかに俺も頷いて

 

「ああ。その為に選んでみた。後、かがみの所で買ってきたお守りも一緒だ。そのお守りを持って体調を崩さないように気をつけて受験に臨んでくれ。」

 

そう言うと、ゆたかはとても嬉しそうな笑みを浮かべながら

 

「ありがとうございます、先輩。私きっと合格してみなみちゃん達と一緒に先輩の前に立ってみせますから。」

 

俺もゆたかのその言葉に満足気に頷くと

 

「がんばれよ?ゆたか。それとな、夏休みの時、一緒に海に来てくれてありがとうな。お前にもあの時には過去を乗り越える為に勇気をもらったからちゃんとお礼を言いたかったんだ。それと共にそんな感謝の意味もそのプレゼントに込めさせてもらった。」

 

俺のその言葉にゆたかは顔を赤らめて照れながら

 

「そんな事ないですよ。それを言うなら私だってそうです。体の具合を悪くして先輩に助けてもらった事から始まって、その後は先輩に海に誘ってもらって、受験勉強の気晴らしが出来たんですから。そんな風に先輩にお世話になったんです。それに、私達の為に勉強会もしてくれました。とっても嬉しかったんですよ?だから私こそありがとうです。」

 

俺はそんなゆたかの感謝の言葉に照れていたのだった。

 

「はは、照れるな。おっと、俺はそろそろ行かないと。ゆたか、ゆっくり出来なくて悪いけど、これでな。受験に向けて頑張れよ?それじゃなー。」

 

ゆたかに手を振って俺は小早川家を後にする時、ゆたかも再び俺に笑顔を向けながら

 

「はい。とても嬉しいクリスマスをありがとうございます。」

 

そう声をかけ、そして、手を振って見送ってくれるゆたかに俺も手を振り返しながら去っていくのだった。

 

ゆたかside

 

きよたかさんとゆいお姉ちゃんと一緒に楽しくクリスマスをやってる時に先輩が突然やってきた。

 

私は先輩が来るなんて思っていなかったので驚いていたのだけど、ゆいお姉ちゃんと私に先輩はクリスマスプレゼントを贈ってくれたのだった。

 

私の受験の事も気にかけてくれる先輩の気持がとても嬉しかったし、もらえたプレゼントも私の体を気遣ってくれる物だったので、私は改めて先輩に感謝を心の中で言うのだった。

 

(ありがとうございます、先輩。私きっと先輩の期待に応えてみせますから。そして、きっと合格して先輩と同じ学校で楽しくやるんだ!)

 

感謝と共に新たな決意をみなぎらせた私だった。

 

慶一side

 

ゆたかへのプレゼントを渡し終えた俺は次の目的地へと向かって歩いていた。

 

しばらく歩くと次の目的地へと到着したので、俺は呼び鈴を押した。

 

少し待つと玄関を開いて出てきたのは・・・

 

「はーい、どなたっスか?ん?あんたは・・・森村君か。」

 

その言葉に俺は頷いて

 

「はい。夜分にすいません。ひよりさんのお兄さん。ひよりさんは家にいらっしゃいますか?」

 

そう訊ねるとひよりのお兄さんは

 

「ああ。今部屋で勉強してるかもしれないな。ちょっと待っててくれ、今呼んでくるから。」

 

そう言ってひよりを呼びに戻って行った。

 

少し待ってると慌しい足音と共に玄関の戸が開いて、軽く息を切らせているひよりが現れた。

 

「こ、こんばんはっス先輩。突然どうしたっスか?こんな時間に。」

 

不思議そうな顔で俺に聞いてくるひよりに俺は

 

「メリークリスマス、ひより。今日は俺からお前にプレゼントを届けにやってきたのさ。」

 

そう言って俺は、持っていた荷物からひよりへのプレゼントを取り出すと

 

「ほら、これだ。気に入ってくれればいいんだがな。これからまだまだ寒いし、受験に向けて風邪引かないように、って思ってな。」

 

そう言いながらひよりに手渡すとひよりは驚いたような表情で

 

「ええ!?い、いいんですか?これ、いただいちゃっても。」

 

ひよりの言葉に俺も頷いて

 

「まあな。その為に選んできた物だからな。本当はお守りとセットで渡すつもりだったが、前の時に先にあげちゃってるからな、そっちは勘弁しろよ?」

 

そう説明するとひよりは嬉しそうな顔になって

 

「あ、ありがとうございます。私なんかに気を使ってもらって、感激っス。これあけてみてもいいっスか?」

 

その言葉に頷く俺。

 

それを確認してプレゼントを開くひよりを、俺は微笑みながら見守っていた。

 

「あ、これって、セーターと、マフラーっすね?あと手袋も・・・先輩、ありがとうございます。凄く嬉しいっス。私これをつけて受験まで体調崩さないように気をつけるっス。」

 

俺もその言葉に頷きながら

 

「是非ともそうしてくれ。そして、ゆたかたちと一緒に陵桜合格、目指してくれよな。」

 

そう告げるとひよりは

 

「はい。必ず。先輩のご期待に応えてみせるっスよ?見ててください・・・あ、でも、またプレッシャーで調子悪くなった時はあれをお願いしますね。」

 

その言葉に頷いて俺は最後に

 

「わかったよ。それとだ、俺の過去の事でお前にもかなりの勇気を貰った。海での一件は本当に感謝してる。ありがとな。今回のプレゼントはそんな感謝の意味も込めさせてもらった。それと同時にこうの為に、アニ研の期待の星となってくれ。まあ、これは俺のお願いでもあるが。ともかく、来年一緒の学校に通うことになった時は1年間よろしくな。」

 

最後の方は照れながらひよりにそう言うとひよりも笑顔で

 

「いやー・・・あの時は私もただ先輩の側にいただけっスから感謝って言われると照れますね。私こそ先輩には色々と気を使ってもらいました。それに、私に小早川さんや岩崎さんのような友達さえも作ってもらいましたし、こちらこそ感謝です。陵桜に行ったなら、私こそよろしくお願いします。」

 

ひよりの言葉に笑顔で頷くと

 

「さてと、それじゃ俺はそろそろ行くよ。まだ行かなきゃならない所もあるからな。ひより、無理せず頑張れよ?それじゃなー。」

 

そう言ってひよりに手を振って俺は走り出したのだった。

 

去り際にひよりも

 

「はいっス。先輩も気をつけて行ってくださいね。今日はありがとうございましたー。」

 

そう言いながら同じように手を振ってくれたのだった。

 

ひよりside

 

クリスマスも勉強、という事で私はあの時から先輩に貰った自信を継続させながら勉強に取り組んでいた。

 

そうして勉強に没頭していたら、急にお兄ちゃんが部屋に来て、先輩が来ていると言う事を告げられて私は慌てて玄関へと向かった。

 

玄関で先輩を出迎えると、先輩はクリスマスの時の挨拶と共に私にまさかのクリスマスプレゼントを贈ってくれたのだった。

 

(私は先輩や小早川さん達ともまだまだなじみは浅いけど、まさか先輩がそんな私にプレゼントくれるなんて思わなかったな・・・私は先輩に対してこんな風にして貰うほど大した事した訳じゃないのにそんな私にも気を使ってくれた・・・この前の受験のプレッシャーで潰されそうになってた時もそうだった・・・なんか、すっごく嬉しいっスね・・・先輩にここまでしてもらったんだから、私も受験を成功させて先輩に応えなきゃ申し訳ないっスね・・・よーし!燃えて来たっスよー!?)

 

先輩に感謝しつつ、受験に向けて改めて闘志を燃やし直しながら、私はそう心で考えていたのだった。

 

慶一side

 

ゆたか、ひよりへのプレゼントを届けて俺は次の目的地に向かって電車で移動をしていた。

 

そして、俺はこなたの最寄駅である幸手駅へと到着する。

 

時間を確認して、さあ、こなたの家へ行こう、と思い移動をしようとした時、俺の後ろからふいに声がかかったのだった。

 

「おや?君は森村君じゃないか?しばらくだね。元気だったかい?」

 

その声に驚いて振り向くと、そこにはそうじろうさんが立っていたのだった。

 

「あ、こんばんは。と同時にメリークリスマス、そうじろうさん。」

 

俺がそう挨拶をすると、そうじろうさんもにっこりと笑いながら

 

「おお、メリークリスマス。そういえば今日はそんな日だったね。そういえば君はこんな場所で何をしていたんだい?」

 

そう聞いてくるそうじろうさんに俺は

 

「実はちょっとこなたに用事があったのでこれからお宅へ伺おうと思っていた所でして・・・」

 

恐縮しながらそう言うとそうじろうさんは

 

「おや?そうなのか。だったら俺もこれから家に戻る所だし、一緒に行かないか?」

 

そう言うそうじろうさんに俺も頷いて

 

「わかりました。それじゃ一緒に行きましょう。あ、それとこれは俺からそうじろうさんへのクリスマスプレゼントです。」

 

そう言って俺はそうじろうさんへのプレゼントを取り出して渡す。

 

プレゼントを受け取ったそうじろうさんは驚きながら

 

「いやー、悪いねえ。本当によかったのかい?これ、もらっちゃっても。」

 

その言葉に俺も頷いて

 

「はい。これからまだ寒くなりますし、風邪引かないようにと思いましてマフラーと靴下等を選んで来たんですよ。」

 

と歩きながら俺が説明すると、そうじろうさんは嬉しそうな表情で

 

「助かるねえ。足元とか結構冷えるからこういうのはありがたいよ。」

 

そう言って喜んでくれたので、俺はほっと一安心したのだった。

 

しばらくそうじろうさんと次の新作小説の事などについて談笑しながら歩いているうちにこなたの家に着いた。

 

「森村君、寒いだろう。ちょっと上がってあったまって行くといい。」

 

そのそうじろうさんの言葉に俺は申し訳なさそうに

 

「お気持はありがたいんですが、用事を済ませてすぐに行かなきゃならない所がありますので。本当にすいません。それと、申し訳ないのですがこなたを玄関に呼んでいただけませんか?」

 

そうじろうさんは俺を少しじっと見つめた後、軽いため息をつきながら

 

「そうか。なら仕方ないね。ちょっと待っていなさい。今こなたを呼んでくるから。」

 

そう言って2階のこなたの部屋にこなたを呼びに、そうじろうさんは上がっていったのだった。

 

少し待っていると、上から慌てて下りてくるこなたらしき足音が聞こえて、玄関先にこなたが現れた。

 

「お待たせーって、慶一君、どうしたの?こんな時間に。それにその帽子はサンタクロースの帽子だよね?」

 

俺はこなたが降りてくる前にサンタ帽を被って準備していたのだが、こなたはそれに気付いたようだった。

 

俺は笑いながら

 

「まあな。こなた、メリークリスマス。今日はちょいとサンタの真似事をやってる所なんだよ。ほら、これ、お前への俺からのプレゼントだ。」

 

そう言って持っていた荷物の中からこなたへのプレゼントを取り出して渡す。

 

こなたは驚いた表情でそれを受け取りながら

 

「あ、ありがとう。それにしてもまさかのサプライズだね。びっくりだよ。これ、開けてみてもいい?」

 

その言葉に俺も頷いて

 

「一応こなたが欲しがっていた物と俺が独自で選んだ物をセットにしといた。まあ、気に入ってくれればいいけど。」

 

そしてプレゼントの包みを開けたこなたは

 

「あ、これって私が欲しがってた限定版の奴だ!それにこれはマフラーと手袋と猫耳みたいな毛糸の帽子かー。うんうん。慶一君、ちゃーんとわかってるねえ。」

 

と、満面の笑みで嬉しそうにプレゼントを見るこなたに俺は

 

「どうやら喜んでくれたみたいだな、よかったよ。」

 

そう言った後俺はこなたと向き合って

 

「・・・こなた。俺と出会って友達になってくれた事もそうだけど、みんなと俺をつなぐ掛け橋になってくれた事、俺の過去を乗り越える為に勇気をくれた事、俺が窮地に陥ったあの時に俺の為に力を貸してくれたこと、俺の背負う荷物を持ってくれた事、数え上げたらきりがないくらいお前には世話になった。本当にありがとう。このプレゼントには俺のそんな感謝の気持を込めさせてもらった。もっとも、これだけでお前に報いきれたとは思ってないけど、俺はお前に、少しでも恩を返したかったんだ。俺は来年も、いやそれ以降だってお前やみんなと仲良くやって行きたいって思ってる。こんな俺だけど、来年もよろしくな。」

 

そう告げると、こなたは照れながらも嬉しそうに瞳に涙を光らせながら

 

「何いってるのさ。それを言うなら私だってそうだよ。初めて会った時にコロネ譲ってもらったし、私が友達になって欲しいって言った時も受け入れてくれた。素敵な誕生日プレゼントももらったし、海に遊びにも連れて行ってくれたし、勉強も力を貸してくれたよね?それに、私達4人以外にも仲間を作るきっかけもくれた。私が君に料理を作った時も嬉しそうに食べてくれた。皆、君がいてくれた事で出来た思い出なんだよ?そんな思い出をくれた君に私だって感謝しっぱなしなんだからね?だから、来年もそれ以降も楽しくやって行きたいから、私こそこれからも・・・よろしくね?慶一君。」

 

最後は少しだけ涙を流しながら、俺に笑顔でそう言ってくれるこなたに俺も力強く頷くのだった。

 

そしてふいに時計を確認した俺は

 

「おっと、もうこんな時間か。悪いな、こなた。俺、まだ行かなきゃならない所あるからさ、これで行くよ。26日のパーティは楽しくやろうな。それに明日は今年の仕事の最終日でもあるからな。最後までがんばろうぜ?それじゃなー。」

 

そう言って手を振って走り出す俺にこなたも手を振ってくれながら

 

「うん。プレゼントありがとうね。私も明日はがんばるから、26日は楽しくやろうねー。それじゃ慶一サンタの無事を祈ってるよー。」

 

そんなこなたの最後の言葉に俺は苦笑しながら走って行くのだった。

 

こなたside

 

バイトも終わり、おとーさんと家で2人だけのクリスマスをする為にとりあえずの準備をしていた私だったのだが、あらかた準備を済ませて後はおとーさんの帰りを待とうと思い部屋でネトゲをしていたのだが、帰ってきたおとーさんから慶一君の来訪を告げられて、私は驚きつつも玄関まで出迎えにいったのだった。

 

そこに居た慶一君はサンタ帽を被っていて、なにやらおかしかったので慶一君に気付かれないように笑いをこらえていたのだけど、慶一君はそんな私にクリスマスプレゼントを贈ってくれたのだった。

 

私の欲しがってた物と共にマフラー等の防寒グッズをもらえたので私はとても喜んだのだった。

 

そして、それと共に慶一君から貰った感謝の言葉は、私にとって物凄く嬉しい言葉だった。

 

(慶一君も律儀だよね、わざわざ感謝の気持ち伝える為にこんな事までしてさ。でも、慶一君がそんな風に思っていてくれた事は嬉しかったなー。それに私も、思っていた感謝の気持を伝えられたし、すっきりしたかな。でもね、慶一君。私はこれからもずっと、君と一緒にいたいな。君と、皆と、一緒に笑っていたい。でも慶一君ならこういってくれるんだろうな。望むならできる、ってさ。だから、私は望むよ?いいよね?慶一君。)

 

慶一君からもらったプレゼントを改めて見ながらそう、心の中で思う私だった。

 

慶一side

 

こなたへのプレゼントも届け終えて俺は次の目的地に向けて走っていた。

 

幸いにもあやのたちとかがみ達は同じ市内に住んでいるので、最後は市内の移動だけで終わりそうだな、と内心安堵していたのだった。

 

そうしてまず辿り着いたのは、みさおの家だった。

 

俺はみさおの家の呼び鈴を押してみる。

 

少しすると玄関の扉越しに声がかかった。

 

「はーい、どちらさまですか?」

 

その声に俺は

 

「夜分にすいません。森村慶一といいますが、みさおさんはご在宅でしょうか?」

 

そう訊ねると、玄関の戸が開き、そこには驚いたような表情のみさおが立っていたのだった。

 

「びっくりしたなー、慶一何やってんだよ?こんな夜にさー。それにその帽子は?」

 

俺がここに居る理由がわからないという感じに俺に聞いてくる

 

「メリークリスマス、みさお。この帽子と今日といえばこれしかないだろ?というわけでほら、クリスマスプレゼントだ。」

 

そう言って、俺の荷物からみさおへのプレゼントを取り出してみさおに渡すと、みさおは驚きの表情から物凄く喜びの表情になって

 

「おー!まじか?これ、もらっていいのかー?」

 

俺はそんなみさおに頷きながら

 

「おう。その為に選んできたプレゼントだ。気にいってくれればいいけどな。」

 

俺の言葉にみさおはプレゼントを見ながら

 

「なあ、これ開けてみてもいいか?」

 

と言うみさおに俺も頷きで返すと、みさおは早速プレゼントの包装を取って中を見る。

 

「お?これって最新の冬用ランニングウェアーじゃん。それにスポーツ用の手袋とかサポーターも、それにマフラーとイヤーウィスパーまであんのか。これは嬉しいゼ。今の時期、走るのも寒いかんな。」

 

満面の笑みでそう言うみさおに

 

「ま、喜んでくれて何よりだ。ところでみさお、あやのはやっぱり?」

 

俺の言葉にみさおは頷きながら

 

「ああ。あやのは兄貴と出かけてるゼー?ひょっとしてあやのの分も持ってきたんか?」

 

と言うみさおに俺も頷いて

 

「予想はしていたけど、一応な。できればあやのが出かける前には渡せたらと思ってたけど、やっぱ順番的に無理だったな。仕方ないからみさお、これをあやのに・・・」

 

そこまで言いかけた時に俺達の後ろからふいに声がかかった。

 

「あら?慶ちゃんにみさちゃん。どうしたの?こんな時間に2人して。」

 

その声の方に振り向くと、そこにはみさおのお兄さんと2人で出先から帰ってきたらしいあやのがいた。

 

「お?あやの、お兄さんと今帰ってきたのか?」

 

そう訊ねるとあやのはにっこり笑って頷いて

 

「ええ。みさちゃんのお兄さんと食事して帰って来たところなのよ。慶ちゃんこそどうしたの?いきなり訊ねて来たみたいだけど?」

 

あやのの言葉に俺の代わりにみさおが

 

「慶一は私らの為にクリスマスプレゼント届けにきてくれたらしいゼ?私も今貰ったところなんだよなー。」

 

そう言って嬉しそうに俺から貰ったプレゼントをあやのに見せるみさお。

 

「そうなんだ。よかったわね、みさちゃん。」

 

にっこりと笑いながらみさおにそう言うあやの。

 

その様子を見ていたみさおのお兄さんは

 

「あやの、みさお。俺は先に戻ってるから後は3人でゆっくりと話すといいよ。それじゃな、森村君。」

 

そう俺達に告げて、みさおのお兄さんは先に家へと帰って行く。

 

その背中に俺は静かに頭を下げていたのだった。

 

そして、あやのの方に向き直ると

 

「あやの、みさおに預けようと思っていたお前へのプレゼントだ。受け取ってくれるか?」

 

そう言って俺はあやのに持ってきたプレゼントを手渡した。

 

「私にも、なの?いいの?慶ちゃん。」

 

少し戸惑いの表情で俺に言うあやのに俺は頷いて

 

「その為のプレゼントさ。遠慮はいらない。というか、貰ってくれたら嬉しいけど。」

 

軽く笑いながらそう言うとあやのは

 

「ふふ。ありがとう、慶ちゃん。これ、開けてみてもいい?」

 

そのあやのの言葉に頷くとあやのは早速プレゼンを開け始める。

 

「あ、これって、マフラーと手袋ね、それにこの絵柄はリラッタヌの。ありがとう慶ちゃん。私これ好きなんだ。」

 

嬉しそうに言うあやのに俺は

 

「前に文化祭とかでもあやのがそのグッズを買っていたとこうから聞いていたからな。余程にお気に入りなんだろうって思って選んできたんだ。」

 

その言葉に嬉しそうに俺を見るあやのにみさおも

 

「よかったなー、あやの。それもあやのが欲しかったけど買えなかった奴だもんなー。」

 

みさおの言葉にあやのも頷いて

 

「そうなのよね、結局あの人へのプレゼントでお金足りなくなってて諦めかけてたやつだから・・・だから、ありがとう慶ちゃん。これ、大切にするね?」

 

その言葉に俺も笑顔で頷くと2人に

 

「喜んでくれてよかった。それと2人に言っておきたい事がある。同じクラスになってそして、勉強会や海での旅行、お祭り、色々な事があった。それに、俺の過去を乗り越える事にさいしても2人に勇気をもらった。俺の窮地には俺と一緒にも戦ってくれた。すごくありがたかったんだ。心強かったんだ。俺はその感謝の思いも今回のプレゼントに込めさせてもらったよ。そして、来年以降もまた、俺はお前らとも楽しくやっていきたい。だから、これからもよろしくな、2人とも。」

 

俺の感謝の言葉に2人も笑いながら

 

「そんなに感謝される事ねえって。それを言うなら私らだってそうだぞ?お前と同じクラスになってから柊や隣のクラスの高良、ちびっ子、柊妹、それにお前の後輩達、さらには来年うちを受験する小早川達も私らの前に連れてきてくれてさらには私達も仲間にしてくれたじゃん?一気に私らの仲間を増やしてくれた事も皆とつないでくれた事もお前には感謝してんだ。私こそこれからもよろしく、だゼ?慶一。」

 

その言葉にあやのも頷きながら

 

「そうよ?それに今も慶ちゃんは私達の為にこんな風に色々やってくれてる。バイトの無茶も、それ以外の事でも私たちを受け入れてくれた事、本当に嬉しかったんだから。だから私こそありがとう。こちらこそよろしくね、慶ちゃん。」

 

すごく優しげな笑顔を俺に向けてそう言ってくれるあやのに、そしてみさおに俺も力強い頷きで返したのだった。

 

そして俺は2人に

 

「ありがとう、2人とも。そう思ってくれてるだけでも嬉しいよ。さてと、俺はまだ行かなきゃならない所があるからこれで行くよ。悪かったな、2人とも、こんな寒い中に時間取らせちゃってさ。そろそろ家に戻れよ、そして風邪ひかないようにな。それじゃ俺は行くから、またなー、2人とも。」

 

そう言って2人に手を振ってこの場から離れる際に2人も

 

「気にすんなー。こんなサプライズもあって嬉しかったかんなー。お前も気をつけて行けよー?」

「26日は皆で楽しくやりましょうね。私も楽しみしてるわよ?」

 

そう言って2人ともにっこりと笑いながら俺に手を振ってくれたのだった。

 

みさおside

 

あやのも兄貴とデートだし、1人寂しいクリスマスを家族と過ごしていたが、突然に慶一が家にやってくるというサプライズがあった。

 

何事かと思ったのだけど、慶一は私にクリスマスプレゼントを渡してくれたのだった。

 

そんな慶一の気遣いに私はすごく嬉しくなったのだが、私だけではなく、あやのにも慶一はプレゼントを持ってきたと告げた。

 

あやのは兄貴とデートでいなかったので、私はあやのの分のプレゼントも預かるつもりだったが、そこに兄貴を伴い帰って来たあやのと会った。

 

兄貴は私らに気を使ってくれて私ら3人だけにすると、自分は家へと戻っていったのだった。

 

そして最後に慶一は私らに感謝の言葉も置いて行ってくれた。

 

(まさか慶一が来るとは思ってなかったからびっくりしたってヴァ。でも、慶一なりに気を使ってくれたのが嬉しかったなー。それにあの言葉も私にとっても胸が熱くなったゼ・・・でも私はあいつに本当に感謝してる、その思いは本物だかんな・・・来年も慶一とあやのと、そして皆と楽しくやりてえな。)

 

そう私は心の中で考えていたのだった。

 

そしてあやのも

 

(ふふ。今日、慶ちゃんが尋ねてくるなんて思わなかったから驚いたな。でも私が欲しがっていた物を贈ってくれたね。それにあの言葉もとても嬉しかった。慶ちゃんとのきっかけは私の交友関係も広げてくれたし本当に感謝よね。だから私も来年も、もっともっと楽しくやっていきたいな。)

 

慶一から貰ったプレゼントをじっと見ながら何かを考えていたようだった。

 

慶一side

 

みさお、あやの達にプレゼントを渡し終えていよいよ最後の2人の元へと俺は走って行く。

 

しばらく走ると、柊家が見えてきたので俺は再びサンタ帽をかぶり直して準備を整えると改めて家の呼び鈴を押してみた。

 

少し待つと中から「はーい」という声と共に玄関の扉が開き、俺を出迎えてくれたのは

 

「どちらさま?あら、森村君。こんばんは。どうしたの?こんな時間に。」

 

柊家の母親、みきさんだった。

 

「こんばんは、みきさん。そしてメリークリスマス。かがみとつかさはいますか?」

 

そう訊ねるとみきさんは柔らかく笑いながら

 

「ええ。私達と一緒に家族でのクリスマスを過ごしてたから居るわ。森村君も折角きてくれたんだからどうぞあがって?」

 

そう言ってくれたみきさんに俺はどうしようか迷ったが、目的地はここが最後なんだしという事を考えて俺はその言葉に甘えさせてもらう事にしたのだった。

 

「それじゃ、ちょっとだけお邪魔しますね。お邪魔しまーす。」

 

そう言って俺は柊家にお邪魔するのだった。

 

部屋に案内されて俺はその後ろを付いて行った。

 

そして部屋に辿り着くとみんなが俺の姿に気付いたようで

 

「お母さん、お客さんは誰だったんだい?おや、君は。」

「あー!森村君じゃない、どうしたの?突然。」

「まさか君がやってくるとは思わなかったわね。」

「慶一くん。突然どうしたの?いきなり現れたから驚いたわよ。」

「うんうん。わたしもびっくり~。」

 

そんな風に口々に言ってくる皆に俺は

 

「皆さん、メリークリスマス。慶一サンタがやってきましたよ?」

 

もはや一度笑われているから関係ないと思いつつ、恥ずかしい台詞を口にすると、案の定みんなに笑われたので軽く落ち込みつつも

 

「まあ、いいや・・・とにかく皆さんに俺からプレゼントです。」

 

そう言って持ってきていた荷物から皆へのプレゼントを取り出して1人1人に手渡した俺だった。

 

「いいのかい?貰ってしまっても。」

「まあ、私にもあるのね?嬉しいわね。」

「おー、まさか私にもあるとは思わなかったわ。」

「うんうん、流石は森村君。私が見込んだ子だけはあるねー。」

「あの時私達と一緒にプレゼント選んでいたけれど、まさか家族の分まで選んでいたなんて思わなかったわ・・・」

「あはは。でもありがとうけいちゃん。わたしとっても嬉しいよ?」

 

皆笑顔で俺からのプレゼントを受け取ってくれたのだった。

 

そして、俺は柊家のみなさんへ伝えるべき事を伝えようと口を開いた。

 

「みなさん。改めて、ありがとうございます。俺が初めてこちらにお伺いした時から、柊家の皆さんにはお世話になりっぱなしでした。それに、本当の家族の事も知らない俺に、優しさと暖かさを教えてくれました。俺を暖かく迎えて下さったことが本当に嬉しかったんです。今回のプレゼントはそんな感謝の意味も込めさせてもらっています。」

 

俺の言葉にただおさん達は

 

「気を使ってもらってありがとう。けど私らも君には娘の命を救ってもらったりしてるからね。それに娘達にとってもいい友人が出来たのだから私も喜んでいるんだよ。」

「そうよ?だからこれからも遠慮しないで遊びにいらっしゃい。」

「君なら私も歓迎だよ。」

「私も。今度はお兄さんも連れておいでよー。」

「まったく・・・あんたは変な所で義理堅いわよね。でも、お母さん達も言ってたようにまた遊びに来てよね。」

「わたしもけいちゃんが来るなら歓迎だよ?一緒に遊んだりするの大好きだから。」

 

その言葉に俺も心を嬉しい気持で一杯にしながら再度頭を下げて

 

「ありがとうございます。」

 

そう心から言うのだった。

 

そして、その後はしばらく柊家の人達とクリスマスならではの料理を一緒に食べさせてもらったりと歓待を受けた俺だったが、食事後に俺はかがみの部屋でつかさと3人で話していたのだった。

 

「それにしても急に訪ねてきたから驚いたわよ。あんたもよくやるわね。」

「あはは。でもけいちゃんから貰ったプレゼント、嬉しかったよ~?」

 

つかさの言葉に少し顔を赤くしながら

 

「そ、それに関しては私もそうだけど・・・」

 

そう言うかがみに俺は

 

「喜んでくれてよかったよ。ともあれ、これで全員に渡し終える事ができたな。」

 

俺のその言葉に”ぎょっ”となったかがみがおそるおそる俺に

 

「ま、まさかあんた・・・私達以外の仲間全員に贈ってまわった、とか?」

 

そう聞いてくるかがみに俺は頷いて

 

「まあね。それに・・・」

 

かがみに答えながら俺は2人に向き直って

 

「かがみ、つかさ。改めて、ありがとう。俺が2人と出会ってから今まで色々あったけど、俺は2人に出会えた事が嬉しかった。それに、海での事も過去を乗り越える勇気を2人にも貰った。そして、柊家で家族というものの暖かささえも教えてくれて、俺の窮地の時にも俺を一度は信頼できなくなっていた事もあったけど再度俺を信じて俺にあの一件を乗り越える力もくれた。俺はそんな2人に感謝の意味もプレゼントに込めさせてもらったんだ。こんな俺だけど、来年もまたよろしく頼むよ。」

 

そう改めて言うと2人は嬉しそうな顔で

 

「それを言うなら私もよ?中学高校とあんたと出会うまでは私は新しい世界なんて知らずにいたんだもの。それをあんたが教えてくれた。さらにはゆたかちゃん達や八坂さんという仲間とも私達をつないでくれたのよ?それに私も、あんたには色々良くしてもらったし、私を命がけで助けてもくれた。嬉しかったわ。と同時にはらはらもしたけどね。だから私もあんたには・・・その。うう・・・ま、まあいいわ。私こそ、これからもよろしく。慶一くん。」

 

そしてつかさも

 

「けいちゃんはわたしに一杯お友達を作ってくれた。それに、何度もわたしを助けてもくれたよ?いつもけいちゃんを頼っちゃうわたしに優しくアドバイスまでしてくれた。嬉しかったんだよ?それにけいちゃんのおかげで色々変われたと思ってる。だから、ありがとう。そしてわたしも改めてよろしくね?けいちゃん。」

 

そう言って笑ってくれる2人に俺も笑顔で頷き返したのだった。

 

そして、頃合の時間になり、俺はそろそろ家へと帰る事になった。

 

「それじゃ俺はそろそろ帰るよ。ありがとな、かがみ、つかさ。一緒にクリスマスする事になるとは思わなかったけど、ただおさん達にお礼言っておいてくれ。」

 

そう言って家を出る時に2人が俺を見送ってくれた。

 

「私こそ、プレゼントありがとう。手袋以外にももらったから嬉しかったわ。あの時選んだ靴をお返しにあんたに贈ったけど、それでよかったかな?」

「マフラーとか帽子も一緒だったもんね。嬉しかったな~。わたしもあの時のジャケットをお返しにしたけど、26日にはケーキ作っていくから期待しててね~。」

 

俺はその言葉に頷きながら

 

「かがみ、それで構わないさ。俺も嬉しかったからな。つかさ、ケーキ楽しみにさせてもらうよ。26日は楽しくやろうな。」

 

そう告げると2人ともにっこりと笑って頷いてくれたのだった。

 

そして、俺は今年の大仕事を終えて、晴れやかな気持ちで家路についたのだった。

 

かがみside

 

家族と過ごしていたクリスマスだったけど、突然そこに慶一くんがやってきたのだった。

 

お母さんに伴われてやってきた慶一くんは私達にメリークリスマスと言った後、家族全員に持ってきたプレゼントを配ってくれたのだった。

 

その事に私もみんなも驚きながらも喜んでいた。

 

そして、私の部屋でつかさと3人で話している時に慶一くんは、私達にプレゼントを持ってきてくれた真意と感謝の言葉を私達に置いていってくれたのだった。

 

その際に慶一くんが私達だけでなく、他の仲間達にもプレゼントを配っていた事を聞いて私は呆れつつも感心していたのだった。

 

慶一くんからのプレゼントを見ながら私は

 

(今日は家族で過ごそうと思ってただけに、いきなり慶一くんが来てくれたのには驚いたわね。慶一くん、私達以外にもプレゼント配って歩いたって言ってたけど、何だか納得できちゃったな。彼優しいしお人好しだからなあ・・・でも・・・プレゼントもそうだけど、あの言葉も嬉しかった。私も本当は慶一くんに感謝してる事一杯ある。でも私、こういう性格だもんね。素直には言えなかったな。でもいつかは慶一くんには私の素直な思いを言葉にできたらいいな・・・だからその為にも私も皆と、慶一くんとこれからも付き合って行きたいな。)

 

そう考えていたのだった。

 

そしてつかさもまた慶一くんからもらったプレゼントを見ながらニコニコとしていた。

 

(今日のクリスマスは楽しかったな~。けいちゃんが突然やってきたのには驚いたけど、でも今までにないクリスマスになったよ~。それにけいちゃんから貰った言葉も嬉しかったな~。プレゼントのお返しに私も26日には美味しいケーキを準備するんだ。そして皆で楽しんで来年も、その先もずっとずっと皆と、けいちゃんと一緒にいたいよね。)

 

(きっとつかさも私と同じように思っているのかもしれない、だって私達双子だもんね。)

 

私はつかさを見てそう考えながら、26日の打ち上げと遅めのクリスマスパーティに思いを馳せるのだった。

 

今年のクリスマスも過ぎて行く。

 

けれど、素敵な仲間達がいる限り、今後も退屈しないクリスマスになるだろうな、と私はそう思っていた。

 

慶一side

 

家に戻りながら俺は今日の事を振り返っていた。

 

そして、みんなの喜ぶ笑顔が見れた事を俺は喜びつつ、来年は何をやろうかな?と今から考えを巡らせ始めていたのだった。

 

旋律達のクリスマス、来年はもっと多くの仲間とも過ごせるクリスマスとなるかもしれない。

 

来年もまた、皆と笑い会って過ごすクリスマスを迎えたい、そう思いながら俺は26日を楽しもう、そう決めたのだった。

 


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