らき☆すた〜変わる日常、高校生編〜   作:ガイアード

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第11章 旋律達のアルバイト騒動記編
護りの旋律~慶一のバイト、こなたのボディガード~


みさおの兄<あやのの彼氏>から夏休みの一件でお礼を言われ、そしてゆたかたちの受験の為にかがみの所で健康祈願のお守りを手に入れて次の日。

 

俺は、いつも通りの早起きをして朝食を済ませ、学校に行く準備をしていると、玄関の呼び鈴が鳴ったので俺はこんな朝っぱらから誰だろう?と思いつつ玄関に行き、「はーい、どちら様?」と声をかけ玄関を開けると、そこにはみさおとあやのの2人が立っていた。

 

「おはよ、慶一。今日はお前を迎えにきたぜー。」

「おはよう慶ちゃん。学校行く前に猫ちゃんのお世話しようと思ってきたの。」

 

そう言ってくる2人に俺は驚きつつも

 

「おはよう。みさお、あやの。そっか、わざわざ悪いな。まだ時間あるから少し上がれよ。お茶を飲んでいく時間位はあるからさ。」

 

そう言って2人に家に上がるように促すと、2人も俺のその言葉に頷きつつ

 

「「おじゃましまーす。」」と言って上がって来たのだった。

 

俺は2人をキッチンへと案内してお茶の準備をはじめると、あやのは早速、猫の様子を見に行ってくれたのだった。

 

お茶の用意をしてる俺に話し掛けてくるみさおと軽くやり取りする俺だった。

 

「なあ、慶一。私らいきなり来て迷惑じゃなかったか?」

「ん?そんな事ないぞ?それに俺は言ったよな?いつでも家に出入りしていいってさ。その為に合鍵渡したんだし。」

「そういや慶一、1人なのが寂しいって事だったよなー。あの時は思わず笑っちゃったけどさ。考えてみたらお前は私らと居ない時って家には猫しかいなかったんだもんな。それにお前の過去の事考えたらさ、なんかお前の事笑ったの悪かったなーって思ってさ・・・」

「ふうん?お前でもそういう事気にしたりするんだな。これは意外な一面を見た気分だ。」

「おい、それはどういう意味だよ?私にはそう言うデリカシーがないって言いたいのか?」

「冗談だよ。そう怒るなって。それに今更その事は気にしちゃいないさ。けど、俺の事を少しは気にかけてくれた事、嬉しかったぜ?」

「そ、そりゃ私だってお前の仲間だかんな。私やあやのを仲間と認めてくれた事私だって嬉しかったんだぞ?」

「なら、お互い様って事でいいじゃないか。だからこれからも遊びに来てくれ、みさお。」

「お前がそれでいいって言うんじゃ、私もお前の頼みを断るわけにはいかねえよなー。」

「そういう事さ。これからも頼み、聞いてくれよ?」

 

最後にそう言って俺達は笑いあってると、猫の世話を終えたあやのがキッチンに戻ってきて俺達を不思議そうな顔で見ながら

 

「お待たせー・・・って、みさちゃんに慶ちゃん、何かあった?2人とも何だか嬉しそうな感じだったから。」

 

そう聞いてきたので俺はあやのに

 

「なあに、大した事じゃないさ。俺がみさおに俺の頼みを聞いてくれってお願いしてただけだからな。」

 

そう答えると、みさおもあやのに

 

「そうそう。慶一の頼みを聞いてやるって言っただけだかんなー。」

 

その答えにあやのは首を傾げながら

 

「頼み?頼みってなんなの?」

 

そう訊ねてくるあやのに俺は笑いながら

 

「これからも寂しい俺の為に、いつでも家に遊びに来てください、って言ったんだよ。」

 

その言葉にみさおも満面の笑みで頷いたのを見て

 

「あら?みさちゃんだけなの?私は慶ちゃんのそのお願い、聞かなくってもいいのかな?」

 

いたずらっぽい笑顔で俺にそう言ってくるあやのに俺はおどけながら

 

「いえいえ、もちろんあやの様にもお願いしたいところですよ。では改めて、お願いします、あやの様。」

 

その答えにあやのも笑いながら

 

「くす。いいわよ?それに猫ちゃんのお世話もしに来てあげる。遠慮なく私に頼ってね?」

 

その言葉に俺は2人に「ありがとう」と笑顔で伝えると2人も笑って頷いてくれたのだった。

 

そして、お茶を飲んで頃合の時間になったので、俺達は揃って家を出て学校へと向かう。

 

いつものようにかがみたちと合流して学校へ行く俺達。

 

大分冬も近づいて来ていて寒い日だったが、心は暖かな物を感じながら俺はその日の授業を受けるのだった。

 

そして、その日の昼休み、いつものメンバーで昼食を摂っていると、こなたが俺に

 

「ねえ、慶一君。今日の放課後暇?」

 

そう聞いてきたので、俺は今日は特に予定が入ってなかった事を確認すると

 

「今日は特に用事はないな。どこか行こうとか、そんな感じか?」

 

こなたにそう答えるとこなたは俺に

 

「うん。今日私バイトなんだけどさ。バイトに行く時間まで結構余裕あるからそれまでの暇潰しに付き合ってほしいなーってね。」

 

その言葉に俺は腕組みしながら

 

「暇潰しねえ・・・まあいいか。それに、俺もちょっと買い物あったしな。」

 

特に断る理由もなかったのでそう答えるとこなたは満面の笑顔で

 

「やったー。ありがとー慶一君。それじゃ放課後にね。」

 

そう言うこなたにかがみも横から

 

「待ちなさいよ。そういう事なら私も付き合うわよ?」

 

と言うかがみにこなたは

 

「あれ?かがみも用事あるの?それなら一緒に行く?」

 

そう訊ねると、かがみは頷いて

 

「丁度ラノベの新刊が出てる頃なのよね。だから寄れる時に寄って買っておきたいのよ。」

 

こなたにそう答える。

 

かがみの新刊という言葉に俺は興味津々で

 

「お?今回は何が出てるんだ?後で教えてくれよ、かがみ。」

 

かがみにそう言うと、かがみは嬉しそうな顔で

 

「いいわよ?それじゃ秋葉行く時に話すね。」

 

その言葉に頷く俺だったが、さらにつかさも

 

「おねえちゃん達が行くのならわたしも行こうかな。私も欲しい漫画あるんだ~。」

 

その言葉にこなたはその表情に満面の笑みを浮かべると

 

「何々?つかさの探してるのって何なの?そっちも秋葉行く時に教えてよ。私も一緒に探してあげるよー。」

 

喜々とした表情で言うこなたにつかさも

 

「うん。それじゃ、その時にね~。」

 

そう答え、そんなつかさにこなたは頷きで返したのだった。

 

「私は今日は委員会もありますのでお付き合いできません。ですが、今度私の予定がない時にはお付き合いさせてください。」

 

その言葉にこなたは親指をびしっと立てて応えるのだった。

 

あやのとみさおも今日は予定があるようだったのでつきあえず、こうとやまとも部活があるので今回はパスと言う形になった。

 

放課後に昇降口の前で待ち合わせることを約束して、俺達は午後の授業へと向かうのだった。

 

午後の授業を終えて俺とかがみは揃って教室を出て、待ち合わせ場所の昇降口へと向かう。

 

どうもこなた達の方が終わるのが少し早かったようで、俺達が後から着くという形になった。

 

俺に気付いたこなたが手を振りながら声をかけてくる。

 

「あ、慶一君、かがみ、待ってたよー。」

 

その声に俺も軽く答え、かがみも申し訳なさそうに

 

「すまんすまん、待たせたか?」

「ごめんね?こなた、つかさ。」

 

そう言うと、こなたはいつものように目を細めて

 

「そうでもないよ?私達も慶一君達が来る少し前に着いたからね。」

 

そんなこなたに便乗するようにつかさも

 

「うん。だからわたし達全然待たなかったよ?」

 

そう言ってくれたので、俺達はその言葉にほっとしながら

 

「ならよかった。それじゃ行くとしようか。」

「そうね、早速行きましょ?」

 

そう言うと2人も頷いて

 

「おっけー、それじゃいこうかー。」

「うん。いこ~。」

 

そう言う2人と連れ立って、俺達は秋葉を目指すのだった。

 

電車を乗り継ぎ、俺達は再び秋葉の地に降り立った。

 

するとこなたが突然

 

「秋葉腹よ!私は帰ってきた!」

 

と叫び出したので、かがみが思い切りこなたの頭に拳骨を落とすと

 

「やめんか!恥ずかしい!」

 

そう言いながら睨みつけると、こなたは涙目で頭を押さえながら

 

「痛いよ・・・殴らなくたっていいじゃん・・・」

 

とかがみに抗議していたが、かがみはそんなこなたを睨みつけて抗議を封殺するのだった。

 

俺とつかさはその様子を苦笑しながら見守っていたのだが、とりあえず当初の予定を済まそうという事になり俺達は連れ立ってア○メ○トへと足を運んだ。

 

店内に入り、中を見渡しながら俺は

 

「相変わらず凄い雰囲気だな、ここって・・・」

 

そう呟く俺にこなたが俺を見上げながら

 

「んー?慶一君、まだこの雰囲気に慣れないかな?」

 

そう聞いてくるこなたに俺は複雑な表情で

 

「いやあ・・・雰囲気は大分慣れたんだが、どうも店内に入ると途端に感じるこの気配がな・・・」

 

そう答えるとこなたはいつものふにふにした笑顔で

 

「まあ、そういうものだと思っていれば気にはならなくなると思うよー?」

 

そう返してくるこなたに俺は苦笑していた。

 

「それじゃ、つかさ。探してる漫画、見つけにいこー?」

 

こなたは早速つかさにそう促すとつかさも頷いて

 

「うん。それじゃこなちゃん、探すの手伝ってね?」

 

と言うつかさにこなたは親指をびしっと立てて

 

「まかせたまへー。それじゃ慶一君、かがみ、また後でねー・・・・・・あ、そうだ、2人とも、後で買い物分のポイント頂戴?」

 

ちゃっかりとまた、買い物ポイントをたかろうとするこなたに俺とかがみは軽いため息をつきながら

 

「相変わらずその辺はしっかりしてるよな、お前は。」

「・・・はあ・・・わかったわよ。そっちの買い物済んだら連絡しなさいよ?そうしないとほっといて支払い済ませちゃうからね?」

 

かがみの言葉にこなたは頷きながら

 

「了解ー、それじゃ私達はこっちだから行くねー。また後でー。いくよ?つかさー。」

「待って、こなちゃん~。」

 

そう言ってつかさと共に漫画コーナーへと移動していく2人を見送って、俺とかがみは顔を見合わせて

 

「それじゃ、俺達も行くか、かがみ。」

「そうね。とりあえず新刊を見てこないと。」

 

お互いに頷きあって俺達はラノべコーナーへと移動をするのだった。

 

ラノベコーナーで俺達は新刊のチェックと購入の為に目的の物を手に取り、2人で話していた。

 

「これこれ、今回はこれが出てるのよね。」

「へえ?それも面白そうかも。俺はこれもお気に入りかな。」

「あ、それもよさそうね・・・うーん、どうしよう・・・このままじゃお金、厳しくなりそうね・・・」

「心配しなくても読み終わったら貸すよ。だからかがみもそれ、読み終わったら貸してくれよ。そうすればお金かけなくて済むだろ?」

「そうね。それじゃそういう風にするって事で。」

「じゃあ、これとこれ買いでいいな?」

「なら私はこれとこれを買っておくわ。」

「決まったな。それじゃ、こなた達の連絡を待ちつつレジ近くに行っていようぜ?」

「うん。いこっか。」

 

そして、買うものを決めた俺達は、こなた達からの連絡を待ちつつレジ近くへと移動していたのだが、俺はその時にふと、目に入ったアルバイト募集の案内に思わず足を止めて見入っていた。

 

俺が急に立ち止まった事に気付いたかがみは俺の側に来て

 

「どうしたの?慶一くん。何か珍しい物でもあった?」

 

そう訊ねて来るかがみに俺は

 

「あー・・・ちょっと・・・な。」

 

俺がアルバイト募集の案内に見入っていたせいで歯切れの悪い答え方になってしまったが、かがみが俺の見てる物に気付いて

 

「これって、アルバイト募集の案内よね?あんた、バイトでもするつもりなの?」

 

そのかがみの言葉に俺は少し考え込みながら

 

「うーん・・・これからクリスマスもあるだろ?プレゼントとかで少し入用になりそうだしな。」

 

そう答える俺にかがみもアルバイトの案内を見ながら

 

「あー・・・そういえばそんな話してたわね・・・うーん、確かに何か考えないといけないかもね・・・でも、これも短期のバイトみたいだけど条件は悪くなさそうよね?」

 

かがみの言葉に俺も頷きつつ

 

「そうなんだよなー・・・だから悩んでるっていうか・・・」

 

そう答えた時、俺の背後に現れた怪しげな気配に思わず振り向くと、そこには前にこの店で会ったアニメ店長と同じような気配を持つ人の姿だった。

 

「えーっと・・・どちら様でしょうか?」

 

おそるおそるその怪しげな気配を発する人に話し掛けると、その人は俺をギロリと睨みつけながら

 

「・・・君は、あの伝説の少女Aの知り合いだな!?前に兄沢から聞いた事がある!!」

 

俺はその物言いに何となく嫌な予感を覚えつつも

 

「あー・・・その、泉こなたの事ですよね?伝説の少女Aって。ところで、あなたは何者なんですか?」

 

そう訊ねるとその人はカカッ!!と目を光らせると

 

「その通りだ・・・ふふふ、良くぞ聞いてくれた!私はこのア○メ○ト電気街店の店長をやっている殿鬼ガイだ!!前にこの店に来ていた池袋店店長の兄沢命威斗とは同士であると共に売上を競うライバルでもある!!」

 

そう熱く説明してくれる殿鬼さんに俺は軽いため息をつきつつも

 

「えっと・・・あなたが何者かという事はよく分かりました。それで、俺に声をかけた理由ってなんなんですか?」

 

殿鬼さんにそう訊ねると殿鬼さんは俺を見て

 

「君がアルバイトを探している、という事を先程の会話から聞き取る事ができた。もし君にやる気があるのならうちでアルバイトをやってみないかね?無論、君が伝説の少女Aの知り合いである事を考慮してそれなりの待遇を約束しようではないか!!」

 

俺は、それなりの待遇という言葉に心動かされかけたが

 

「俺を見込んでくれる事は嬉しいのですが、少し考える時間をいただいても構いませんかね?その上でバイトしたいってなった時には改めてお願いしたいのですが。」

 

俺の言葉に殿鬼さんは腕組みをしながら考え込んでいたようだが

 

「なるほど、それならば、よく考えた上でまたアルバイトをしたいと思った時には店に来たまえ!その時には君を歓迎しようではないか!!」

 

そう言ってくれたので俺は殿鬼さんに

 

「ありがとうございます。それではまた後日に。」

 

そう言って話を切り上げようとした時、俺の携帯にこなたからの着信が入ったのだった。

 

俺達はその後こなた達と合流し、今回の買い物ポイントをこなたに渡して店を後にした。

 

そして、こなたをこなたのバイト先まで送って行き、今日はお開きとなり、俺とかがみとつかさは一緒に帰路についていた。

 

電車内でかがみとつかさと軽くやり取りをする。

 

「それにしても、今日は驚いたな・・・まさか兄沢さんみたいな人が他にもいたとは・・・」

「なんか、あの店に行くのが怖くなった気がするわね・・・」

「わたしもちょっとびっくりだったよ~。けいちゃん、あの店員さんに絡まれているの見てどうなるかと思ったし~・・・。」

「ははは。けど、バイトの条件は悪くなさそうだったな・・・真剣に考えてみようかな・・・」

「クリスマスの事があるとはいえ、そんなにお金必要なの?」

「そりゃそうさ。だって、こうたちにプレゼント期待されちゃってそれを用意するって言っちゃった以上は、かがみ達にも用意しないわけにもいかないだろ?」

「え?わ、私達の分まで考えてくれてるの?無理しなくていいわよ。10月にかなり出費してた事覚えてるんでしょ?」

「そうだよ~。そうでなくてもけいちゃんには文化祭前とかにも色々おごってもらっちゃったりしてるもん。気をつかってくれるけいちゃんの気持は嬉しいけど、やっぱり悪いよ~。」

「まあ、それはそうなんだけどさ・・・厳しいけど、やっぱりみんなの喜ぶ顔が見たいからな・・・」

「・・・はあ、ほんとあんたって・・・馬鹿よね・・・つくづくお人好しすぎるわよ・・・」

「まあ、馬鹿には違いないな。」

「ほんと・・・馬鹿よね・・・嬉しいけど・・・」

「やっぱりけいちゃんは優しいね~。プレゼントもらわなくても、わたしもその気持だけでも嬉しいよ~?」

 

かがみの言葉の最後の方は小声すぎて聞き取れなかったけど、そんなかがみの言葉とつかさの嬉しそうな言葉で締めて俺達は最寄の駅で

 

「それじゃ俺はここだから。2人共、家まで気をつけてな?」

 

と言う言葉に2人も俺に手を振りながら

 

「大丈夫よ。あんたこそ気をつけて帰ってよ?」

「うん。ありがとうけいちゃん。また学校でね~?」

 

そう言って俺達は別れたのだった。

 

そして、家について夕食を済ませて風呂の準備をしてのんびりしていると、こなたから携帯に着信があったので俺は電話に出る。

 

「もしもし、慶一君?今日は暇潰し付き合ってくれてありがとね?」

「俺も目的があったから問題はなかったさ。それより何か用事あって俺に電話したんだろ?」

「うん。実はおとーさんが慶一君に話があるって言うからさ。」

「そうじろうさんが?」

「うん。今代わるね?」

「もしもし、森村君かい?」

「はい。そうですけど、俺に何か用事ですか?」

「ああ、その事なんだけどね、こなたが秋葉のコスプレ喫茶でバイトしてる事は君も知ってるよね?」

「ええ。その事はこなたからも聞いていますし、今日もこなたの暇潰しに付き合った後、バイト先まで送っていきましたから。」

「これからクリスマスシーズンだし、こなたも毎回1人で店に通っているからね、父親の俺としては何かありはしないかと不安でね、近頃何かと物騒だし。」

「そうですね・・・確かに、あまり望ましい事ではないと思います。」

「そこでだ、君は大分腕っ節も強いそうじゃないか。それを見込んで君に頼みがあるんだ。」

「頼み、ですか?」

「うん。クリスマスシーズンが終わるまでの間でいいから、こなたのボディガードをやってはもらえないかな?俺は仕事の事もあるし、こなたの側についていてやれないからね。」

「なるほど・・・でも、俺でいいんですか?」

「君をこなたの”友達”と見込んで頼みたい。君なら安心できそうだからね。」

「・・・分かりました。引き受けますよ。こなたにもそう伝えておいて下さい。」

「おお!!そうか!引き受けてくれるか!ありがとう。その事はこなたに伝えておくよ。早速明日からお願いするよ。」

「了解です。それでは今日はこれで。」

「よろしく頼むよ?それじゃ。」

 

電話を終えた俺は(うーん、何だか面倒な事になったか?)と考えつつ、こなたのボディガードをするためにはどうすべきかを考える事にしたのだった。

 

そして翌日・・・・・・

 

「らあああっしゃいませえええええ!!」

 

店に轟く俺の挨拶、俺は一番近くでこなたを守る為に秋葉ア○メ○トでバイトをする事に決めたのだった。

 

その帰りにこなたを迎えに行き、一緒に帰ってくる。

 

時にはこなたと一緒に秋葉へ行き、時には先にバイトをし、時にはこなたのバイトの帰りに立ち寄ってもらうという形で俺はクリスマスシーズンが終わるまでの間、こなたのボディガードをする。

 

そんな日々が始まったのだった。

 

俺がこなたの知り合いであったが為に、バイトに関しても俺は伝説の少年Aと銘打たれ好待遇を約束された。

 

クリスマスまでの資金稼ぎには事かかなくなったのは幸いだったのだが、その状況をかがみたちが気にし始めている事がなんとなくわかっていたのだが、これも仕事のうちだしな・・・と心の中で思いつつバイトを続ける俺だったが、まさにこれがこれから起こるカオスの始まりになるとは、その時の俺は気付けなかった。

 


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