らき☆すた〜変わる日常、高校生編〜   作:ガイアード

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旋律達の夏休み1〜海へ、第一話〜

旋律達と初めて過ごす夏休み。

 

俺達は、勉強会の時に海へ旅行に行こうという計画を立てた。

 

いつものメンバーと引率の先生、俺の親父、そしてそこに2人の参加者が加わってって事になったのだが、出発の2日前にこうからもう一人呼びたい娘がいるのでその子も連れて行ってもいいだろうか?という連絡を貰い、俺はそれに許可をだしたのだった。

 

そして旅行日当日、こなたとこうとみさお以外のメンバーはちゃんと待ち合わせ場所に集合していたのだが、いまだ集合場所にやってこない3人に呆れつつ、俺達は雑談を交わしながら待つことにしたのだった。

 

「まったく、あいつらはしょうがないなあ・・・」

 

腕を組んでやれやれといった感じで呟く俺にあやのは申し訳なさそうな顔をして

 

「ごめんね慶ちゃん、私からもよく言っておくから怒らないであげて?」

 

と言うあやのに俺は軽いため息を一つきつつ

 

「しょうがないな。ここはあやのに免じて怒らないでおいておくか。」

 

そう言うと、あやのはほっとしていたが、俺は俺が怒るよりもあやのに怒られた方が堪えるだろうなと思いつつ後はあやのに任せるかなと考えるのだった。

 

「こんな日にまで遅刻だなんて・・・先輩、本当にごめんなさい・・・」

 

バツが悪そうな表情で俺に謝ってくるやまとに俺は

 

「まあ、あいつはいつもの事だからもはや気にするだけ損な気がするよ。」

 

苦笑しながらそう言うとやまとも大きなため息を一つついていた。

 

「こなたにも困ったものよね・・・あいつの遅刻癖も直さないとこの先もまずいんじゃないかしらね・・・」

 

かがみも呆れ気味でそう言っていた。

 

つかさはつかさでそんなかがみの言葉にただ苦笑するのみだった。

 

「慶一さん。今日から一週間よろしくお願いしますね。みんなで楽しい旅行にしましょうね。」

 

と言うみゆきの挨拶に俺も笑顔を返しながら

 

「ああ。こちらこそよろしくな。大した物があるような所じゃないけど、楽しんでいこう。」

 

俺がそう言うとみゆきも「はい。そうですね。」といって微笑んでくれた。

 

「森村ー、うちもついているけど一週間しっかりなー?」

 

皆と会話を交わす俺に、黒井先生が声をかけてきたので俺も

 

「黒井先生、今日はわざわざ引率の役目を買っていただきありがとうございます。一週間の間よろしくお願いしますね。」

 

そう言うと、先生も「おう、まかしときー」と豪快に笑いながら答えるのだった。

 

「森村君。私も今回は運転手として呼んでもらってありがとうねー。私もしっかり役に立つからよろしくねー。」

 

そこにゆいさんが横から声をかけてきたので

 

「こちらこそ、お忙しい所をわざわざありがとうございます。とりあえず車関連では頼りにさせてもらいますから。」

 

そう答えると、ゆいさんは「まかせたまへー」と元気に返事してくれたのだった。

 

そこへ俺の側にゆたかと少し遅れて岩崎さんがやってきた。

 

「森村さん、今日は誘ってくれてありがとう。こなたおねーちゃんから話聞いた時は驚いたけど、私も楽しませてもらいますね?」

 

にこにこと屈託のない笑顔で俺に声をかけてくるゆたかに俺も笑い返しながら

 

「ああ。受験勉強のいい気分転換になればいいね。しっかりリフレッシュしなよ?ゆたか」

 

そうゆたかに返事をすると、ゆたかも俺に「はい!」と元気に返事を返してくれた。

 

その様子を伺いつつも岩崎さんも俺に

 

「・・・今日は私も招待してくれてありがとうございます・・・でもよかったのですか?私も連れて行ってもらって・・・」

 

そう、おずおずとした感じで俺に聞いてくる岩崎さんに俺は頷きつつ

 

「陵桜を受けるってのが大変な事もわかるけど、勉強ばっかりでストレス溜め込んだらいい影響あるわけないからな。適度にそんなストレスを発散して欲しいから呼んだんだよ。だから楽しんでくれな。」

 

そう答える俺に岩崎さんはにっこりと微笑みつつ、しかしさっきのゆたかとのやり取りが気になっていたようで

 

「・・・ありがとうございます・・・それと・・・先程森村さんが”ゆたか”ってあの子の事を呼んでいましたね?まさかとは思いますが・・・あの子がそうなんですか?」

 

そう尋ねてくる岩崎さんに俺は少し驚いたような顔をして

 

「そっか。あの時の約束を覚えていてくれたんだな。そうだよ。あの子があの時君にお願いした子さ。本当は陵桜に行ってからの予定だったけど、今からでも友達になってやってくれないかな。頼むよ、みなみ。」

 

俺が岩崎さんに説明しつつ最後に岩崎さんの事を名前で呼ぶと岩崎さんは

 

「・・・わかりました・・・!?今、私の事を名前で・・・?」

 

驚きながら俺に慌ててそう答える岩崎さんに

 

「ああ。ゆたかもその他のみんなも名前で呼び合ってるのに岩崎さんだけ名字呼びってのもなんか違うって気がしたからね。嫌だったかな?それなら元に戻すけど」

 

俺は照れ笑いを浮かべつつそう言うと、岩崎さんは首を振って笑顔を見せながら

 

「・・・いえ・・・それでも構いません・・・これからもそう呼んでください・・・」

 

そんな俺と岩崎さんのやり取りを見て首をかしげていたゆたかは俺に

 

「あの、2人して私の方を見て何かお話しているようだったけど私に関係してる事なのかなあ?」

 

首を傾げながら質問してくるゆたかに俺は

 

「ああ。実はこちらの岩崎みなみちゃんはゆたかと同じように陵桜を受けるんだよ。それで俺は彼女に2人が合格して学校に通うようになったらゆたかの友達になってあげて欲しいってお願いしたのさ。だからゆたか、みなみと友達になってやってくれないかな。」

 

俺がそう説明するとゆたかは岩崎さんの方を見て少し考え込んでいたが、やがて満面の笑顔を作ると

 

「改めて、小早川ゆたかです。岩崎みなみさん、でしたよね?私でよければお友達になってもらえませんか?」

 

そう言って手を出すゆたかに岩崎さんも困惑するような、でも悪くないとも言うような表情を見せた後

 

「・・・よろしく・・・小早川さん・・・」

 

そう言って、岩崎さんも手を差し出して握手を交わした。

 

俺はそんな2人を微笑ましく見守っていたが、そこにもう一人のゲストが挨拶にきた。

 

「森村さん、こんにちはっス。田村です。あの時は助けてもらって感謝っス。今回私も連れて行ってもらえるってことで一言ご挨拶をって思いまして。」

 

と言う田村さんの言葉に俺もそっちに向き直って

 

「やあ、田村さん。元気そうだね。今日は来てくれてありがとうな。田村さんも今回の旅行は楽しんでくれよ?」

 

そう言うと田村さんも笑顔を返しながら

 

「はい。受験勉強きつくて少し凹んでましたから今回の旅行でリフレッシュしたいと思います。それと森村さん、あの2人ですけどあの2人も陵桜を受けるってさっき聞こえたんですが、本当なんですか?」

 

さっきの俺たちの会話が聞こえてたらしく田村さんがそう聞いてきたので

 

「ああ、そうだよ。丁度いいな。田村さんもあの2人と友達になってやってくれないかな。同じ学校を目指すもの同士、励ましあえると思うしさ。それと、田村さんの事も”ひより”って名前で呼んでもいいかな?君だけ名字はやっぱり違和感あるしね」

 

その俺の言葉に田村さんも

 

「私があの2人と友達に、っスか?受け入れてもらえるかなあ・・・それと名前の件、了承っス。とりあえず2人の所にいってみますね?それじゃ後ほど。」

 

名前の件と友達の件を了承してくれた後、ゆたかとみなみの所に行って楽しそうにおしゃべりを始めたのを見て俺はその様子を少しほっとした気分で見ていると

 

「なかなかうまくやっているようだな。見事に女性ばかりとはお前も隅にはおけんなあ」

 

俺の顔を見てニヤつく親父がそんな事を言って来たので

 

「うるさいぞ親父!このメンバーの誰かに手出しとかしてみろ、即お袋に告げ口してやるからな?そうされたくなかったら余計な口出しするなよ?」

 

この旅行での3人目のドライバーである親父に悪態をつくと親父も俺を睨みつけて

 

「言われんでもそんな真似はせんわ!そんな事を言うお前とてこの子らに手出しする度胸があるとは思えんがな!」

 

という親父の言葉にカチンときて

 

「なんだと!?」

「なんだ!」

 

2人してにらみ合う俺たちを見て、事情を知ってるかがみたちは呆れた顔で俺たちを見つめ、事情の知らない数名は呆然とその様子をみていた。

 

そうこうしているうちに遅刻姫三連星が到着した。

 

「みんなー遅れてごめーん」

「待たせて悪かったってヴァ」

「すみません、遅れましたー」

 

といいながらやってきた3人にゆたか、みなみ、ひより、みゆき、つかさ、ゆいさん、あやのの7人以外に「「「「遅い!」」」」と突っ込まれて小さくなっていた。

 

3人に散々かがみたちのお説教を食らわせた後、各自乗る車を選ぶ為にくじ引きを行った。

 

結果は以下のとおりになった。

 

ゆいさんの車

 

かがみ、つかさ、みなみ、みさお

 

黒井先生の車

 

俺、こなた、ゆたか、やまと

 

親父の車

 

みゆき、こう、ひより、あやの

 

各自乗る車も決まり、後は全員が乗り込んで出発という事になった。

 

かがみside

 

私たちの車は埼玉県警の交通課でもある成実さんの車になった。

 

警察の人だから運転も警察官らしく安全運転でいけるだろうから何の心配もないだろうとそう思っていたのだけど・・・・・・

 

「成実さん、行きはお世話になります。成実さんは交通課の婦警さんってこなたから聞いているから運転の方は安心できそうでなによりです」

 

私が代表で成実さんにそう挨拶すると成実さんは笑いながら

 

「うん、そうだよー?交通ルールはまかせたまへー」

 

と自身満々に答える成実さんにほっとしながら「「「「よろしくお願いします」」」」と私たちは改めて言うのだった。

 

そして出発して少しして後ろから私たちの車を無茶な追い越しをしていく車があった。

 

私はひやっとしながら

 

「うわ・・・危ない・・・あんな無茶な運転する人もいるんですね?ねえ成実さん。」

 

運転席にいる成実さんに声をかけるとなんだか成実さんの様子がおかしい。

 

「・・・あのやろう・・・」

 

ぼそっと成実さんがそう呟くのが聞こえた。そして突然に猛スピードでさっきの車を猛追し始めた。

 

「ちょ!ちょっと!成実さん?」

 

驚いた私は慌てて成実さんに声をかけるが成実さんにはさっきの車しか見えていないようだった。

 

こちらの言葉にも耳を貸さない成実さんは、相手の車とものすごいカーチェイスを繰り広げるのだった。

 

「ひえええええ!?」「ぎゃああああ!?」「た、たすけてえ〜!?」「・・・・・・!?」

 

私たちはそれぞれ悲鳴をあげて成実さんの運転に振り回され気付くと一番乗りで目的地に到着していたのだった・・・

 

慶一side

 

俺たちは黒井先生の車に乗り込むと黒井先生の運転の元、目的地に向かって出発した。

 

しばらくは前を走るゆいさんの車の背を見ながら走っていたのだが、ゆいさんの車を無茶な追い越しをして走っていく車を見ると同時にゆいさんの車がものすごいスピードでその車を追いかけていくのが見えた。

 

その光景を見ながらこなたは顎に手を当ててものすごい勢いで疾走していくゆいさんの車を見ながら

 

「あー、やっぱりああなったか・・・ゆいねーさんの車を避けれて正解だね。」

 

と呟いていた。

 

それと同時にゆたかも苦笑を浮かべているのを俺とやまとは唖然としながら見ていた。

 

俺はこなたにさっきの呟きの意味を聞くために声をかける。

 

「なあ、こなた。ああなるってどういう意味なんだ?」

 

こなたに質問するとこなたはいつもの目を細めた顔で

 

「ゆいねーさん、車に乗ってああいうの見ると性格が変わって途端に暴走を始めるんだよねー、困った事に・・・多分今ごろかがみたちを巻き込んでのカーチェイスになってると思うよー?」

 

こなたの言葉に俺は開いた口がふさがらない状態で

 

「カ、カーチェイスって・・・ゆいさんて確か交通課の婦警さんだったよな?いいのか?・・・それ・・・」

 

やまとも呆れた表情で

 

「とんでもない人が警察官やってるわね・・・日本はこれからどうなるのかしらね・・・」

 

そう言っていた。

 

そうこうしてこなた達と雑談を交わしていた俺たちだったが、いつのまにか後ろを走っていた親父の車も見えなくなってる事に気付いて黒井先生に

 

「先生、なんだか親父の車が見えなくなったみたいですが・・・」

 

黒井先生に話し掛けると先生はなんだか必死な形相で

 

「うるさい!話し掛けるなや!気が散るやないか!」

 

そう返してきたの受けつつも進んでいる道が違っている事に気付き慌てて

 

「先生、そこ違う、そこは右ですよ!そっちは一方通行です!ああ、通り過ぎちゃった・・・」

 

先生の向かう道がどんどん目的地から外れていくので俺は痺れを切らして

 

「先生、そこのコンビニで止まってください!」

 

と言ってコンビニに停車させた。

 

そんな俺の後ろでこなたは頭を抱えながら(しまった・・・こっちもはずれだったか・・・)と心の中で思っていた事をあとから聞く事になったが。

 

俺は車から降りると、コンビニで道路地図を買い込んできて

 

「先生、俺が今からナビしますからその通り走ってくださいよ?」

 

と言うと、先生もばつの悪そうな顔をしながら

 

「わかったわかった。すまんな森村、面倒かけるなー。」

 

そして俺たちはコンビニから発進して俺のナビの元、目的地を目指すのだった。

 

結局俺たちの車が一番最後に目的地へとたどり着くこととなった。

 

みゆきside

 

私たちは慶一さんのお父さんの運転する車に乗り込んで目的地を目指して出発する事となりました。

 

慶一さんの乗る黒井先生の車を最初の頃は見れていましたが、いつのまにか黒井先生の車が私たちの目の前から姿を消してしまいました。

 

その事は慶一さんのお父さんが呟いた一言で気付く事になったのでした。

 

「ん?前の車がいつのまにかいなくなったようだな」

 

というお父さんの呟きを聞いて前を見ると、いつのまにか黒井先生の車がいなくなっていました。

 

「先生の車はどこに行ってしまったのでしょうか?・・・」

 

困惑顔で私がお父さんに話し掛けるとお父さんも訳がわからない様子で

 

「うーむ、ひょっとすると道に迷ったのかもしれんな・・・」

 

と言うお父さんの指摘に私は慌てながら

 

「えええ!?だ、大丈夫なんでしょうか?心配ですね・・・」

 

と言う私の心配をぬぐうかのように豪快に笑いながらお父さんは

 

「ははは。まあ慶一がいるんだから大丈夫だろう。いざとなればあいつがナビを買って出るだろうさ。」

 

と言うお父さんの言葉に私はすこしほっとしながら

 

「そうですか・・・なんだかんだいってもお父さんは慶一さんを信頼されているのですね?」

 

そう言ってお父さんに笑いかけると、お父さんは照れたように私から視線を外して

 

「ふん。そのくらいはこなしてもらわなきゃ私の息子として困るというだけの事だ」

 

と言うお父さんお言葉をききながら(やはり素直になれないだけなのですね)と心の中で思いながら

私はいつもの笑顔をお父さんに向けたのでした。

 

結局慶一さんのお父さんの運転はとても上手くて、その後道中何事もなく目的地へと着いたのでした。

 

かがみside

 

トラウマになりそうな恐怖体験を経て私たちの車が一番先に目的地へと到達したのだけど・・・・・・

 

「・・・うー・・・死ぬかと思った・・・」

「柊ー、妹が気絶したまま、まだ目を覚まさないぞー?」

「・・・・・・」

「・・・とても・・・怖かったです・・・」

 

それぞれ疲れきって感想をもらしていたが成実さんだけは

 

「一番乗りだったねー。んう?どうしたのみんな、そんな疲れきった顔で?」

 

一番元気だった。

 

私は心の中で(あなたのせいですよ!!)と思い切り突っ込みをいれてから慶一くん達の到着を待つのだった。

 

慶一side

 

まさかの黒井先生の方向音痴が災いして俺たちは目的地から逆に離れる事になってしまっていたのだが、俺が何とか先生のナビをしてようやく目的地に着いた頃にはみんなから3時間以上も遅れたのだった。

 

「うー・・・疲れたー・・・」

「でも、黒井先生運転は上手かったから私車酔いしなかったよこなたおねーちゃん。」

「長い事座っていたから腰が痛いわね・・・」

「ともかく方向音痴さえなんとかなれば先生は運転上手いみたいだからよかったけどな」

 

各々凹む俺たちだったが黒井先生は意にも介さない様子で

 

「まあ、無事ついたんやからよかったやないか?とりあえず他のみんなもまっとるやろうからいくとしよか?」

 

そんな黒井先生に俺たち4人は盛大にため息を一つつくのだった。

 

みゆきside

 

慶一さんのお父さんの運転は何の問題もなく、無事に目的地へと到着したのでした。

 

「ようやくつきましたね。あら?慶一さん達の姿だけ見えないみたいですが・・・」

「いやー、快適なドライブでしたね。何度か先輩のお父さんの運転を体験してますが今回もあたりだったみたいです・・・と、あれ?本当ですね。」

「体の疲れもさほどじゃないから少し余裕もあるわね。ん?どうしたのかしら?」

「森村さん達大丈夫なんですかね?って向こうでは柊先輩達がぐったりしてますが。」

 

私たちはまだ姿の見えない慶一さんたちを案じていましたが、しばらくするとようやく到着したようでその姿を見たお父さんは

 

「ふむ。何とか着けたようだな。慶一もしっかりとナビをしたと見える。」

 

腕を組んで頷きながら慶一さんたちを見ていたのでした。

 

慶一side

 

「みんな、遅れてすまん・・・って、かがみ達大丈夫か?」

 

みんなに遅れた事を謝罪しつつ何気にかがみ達のグループに目をやった俺はかなりぐったりした様子のかがみ達に声をかけるとかがみは弱々しく

 

「・・・死ぬかと思ったわよ・・・」

 

そう答えたのだった。

 

俺は(ゆいさんの運転ってそこまでなのか?)と心の中で思いながらもとりあえず宿泊施設へとみんなを案内する為に声をかけるのだった。

 

「みんな、それじゃ泊まる所へ行こう。俺についてきてくれ。」

 

そう言うとみんなも荷物を持って俺の後について来るのだった。

 

しばらく歩くと裏手に海岸も見える俺達の泊まる宿泊施設である合宿所の建物が見えてきた。

 

「あれが俺たちが泊まる場所だよ。裏手に行けば海岸にも降りれる。他にも景色のいい所もあるし何かをするにはもってこいの場所だろ?」

 

俺が軽く説明をするとみんなも建物や海岸を眼にしてしきりに感心していた。

 

やがて施設の入り口に着き、鍵を開けてみんなを中に招き入れ、各々の部屋を決めてもらってそこに荷物を運び入れようやく落ち着いた。

 

俺はその後みんなに施設内を案内してそれぞれ何がどこにあるのかを教えておいた。

 

やがて、いい時間になったので夕食の準備をしたのだが、こちらはかがみの当初の希望どおり当番制にしたのだった。

 

最初の当番にこなたとゆたかとやまとの3人に当たってもらい、俺たちはそのフォローをする。

 

そうして手伝ってようやく夕食の準備が整うと、全員で顔をつき合わせての夕食となった。

 

楽しく雑談をしながらの夕食が済み、交代でお風呂に入って明日からの予定を立てて今日は全員寝床につくのだった。

 

初日から飛ばしている感があった事に少しだけ疲れを覚えつつも、次の日の事を考えながら俺は夢の中へと旅立った。

 

 


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