今回はデュエル関係ではありますが、デュエルはあんまりしません……、このネタでガチにデュエルやったら何話かかるかわかんないw
そして、蒼衣灯夜様、誤字報告ありがとうございました!
そして、感想をくれる皆様、評価してくださった皆様に多大なる感謝を。
気がつけばUA2700、お気に入りが70件超えとは一瞬夢かと思いました。
ありがとうございます!
※追記 神の恵みの裁定が、ゲームのDM6版の効果になっていたので修正しました。
モンスターワールドTRPGの事件も終わり、今は多分平和な時。
事件が起こるとすれば次はペガサス島になるんでしょうか?
まあ油断してるといつ何が起こるかわからないのがこの童実野町である。
「油断しないようにしないとね」
「油断しないようにって、何にだ?」
後ろから声をかけてきたのは城之内さんである。
「あ、城之内さん、いえ、気を抜いてると何に巻き込まれるかわからないですから、気を引き締めようと」
「確かに、何に巻き込まれるかわかんないからな……」
城之内さんもいろんな事件に巻き込まれてるんだな~。
前にはたしか……ヘル谷とかいう不良グループに遊戯さんと一緒ヨーヨーで襲われたんだっけ?
二人で返り討ちにしたそうですけど。
本日は遊戯さんの家でデュエルモンスターズの特訓です。
遊戯さんの家に行くと店先で出迎えてくれたのは双六お爺さん。
「おはようございまーす」
「うむ、鈴音ちゃんおはよう」
「師匠、おはようございます!」
「城之内もおはよう、今日はみっちりしごいてやるからな」
そして双六お爺さんに小声で
「で、例のものは?」
「バッチリじゃ、じゃが大丈夫か? 安い買い物ではないんじゃぞ?」
「その辺は抜かりなく、この日のためにここ暫く食費を節約してきましたから」
「食費じゃと!? いかんぞ! その年で飯を抜いたりなんぞしたら!?」
双六さんが真剣な顔がアップで迫る!
「いえいえ、流石に食事抜いたりはしてないですよ! ただしばらく、カレー、シチュー、そうめんの3つをループさせて食費を抑えてただけですよ!」
鍋で作れば、大体2~3日で食べきって、次にいけますから、そこそこ食費は浮くんですよね。
後は容器に入れて冷蔵庫へ、食べたい時に個別で温めれば鍋ごと温めるよりはガス代ないし電気代も浮くし。
「よかった、食事を抜いてゲームを買う女の子はおらんかったんじゃな」
前世ではいそうな気もしますけど、それする歳はもう少女ではない可能性が高いからセーフ?
「鈴音、なんかゲーム買ったのか?」
「それは後のお楽しみで」
「それにしても鈴音ちゃんはその年で料理できるんじゃな?」
「ええ、まあ」
そんなこんなで遊戯さんのところで城之内さんの特訓です。
今回は最初にルールやデッキ構築、カードの知識、その後実践で腕を磨いているのだが、今回は私の提案ですこし趣旨を変えているのだ。
「というわけで事前に言っておいたように2000円用意してきました?」
「用意はしてきたが何に使うんだ?」
「そういえばさっき爺ちゃんから何か買ってなかった?」
「それはですね……じゃじゃーん! 本日はこれを使って特訓してみたいと思います!」
用意したのはブースターパック2箱!(1箱20パック1万円なり、なおOCGではこんなに高くありません)
高かったけどここ、遊戯王の世界だからね、しかたないよね?
「この間でたばかりの新弾をニ箱用意しました! 本日はこれでブースタードラフトをしてみたいと思います!」
「ぶーすたーどらふと? デュエルモンスターズで野球でも始めるのか?」
「城之内くん、ブースタードラフトっていうのはね……」
そこから城之内さんにブースタードラフトのルールを説明。
お昼を挟んでから実際にやってみることに。
ちなみに新パックでブースタードラフトをやると聞いた双六お爺さんは、午後は店を閉めてドラフトに飛び込んできました。
3人より4人の方がやりやすいから良いんですけどね。
今回のルールは箱から順番に一パックずつ選び、サイド込みの5パックを使ってのマッチ戦形式でやることに。
「このルールなら城之内さんでもピックの仕方次第で私や遊戯さん、双六お爺さんにも勝つ可能性が有りうるかも? 普段は使わないカードのこともしれたりするから、新しいパックが出たときとかにお店で行われたりするんだよ」
MTGだったらプレリリースとかだったかな? こっちだとデュエルモンスターズのブードラは、普通の大会より少ないけど、月一ぐらいであったりするんだよね。
「へぇ、パックに入ってるカード次第でも命運を分けそうだね」
「そうじゃな、どんなカードが入っているかわかっていれば先を見越してレアではないカードをピックする必要もあるな」
「ちなみに今回は、ノーマルカードはピックしたプレイヤーの物にできるけど、レア以上のカードは試合後一度集めて1位から順に一枚ずつもらっていくルールになるからね」
そこから始まるブードラ戦、OCGでブードラ戦は聞かないんだよね……やっぱり5まいだとドラフトは厳しいか。
なお、お昼は鈴音が手早くレタスチャーハンを作りましたとさ。
ちなみにパックに関しての情報は、雑誌に目玉カードと一部収録カードがのっていたのでそれをテーブルにおいておきました。
ピックは、、私→遊戯→城之内→双六→私の流れで回し、3パック目で逆順になることに。
「では、第一ピック始めます」
そして一パック目をあけてみると、懐かしいカードが勢揃いしてました。
(ハーピィレディにガイアパワー、死霊の巣、ギャンブルにカウンターパンチや暗黒の扉とか懐かしすぎますよ)
他にもホワイトシーフや隼の騎士とかも有りましたが、一パック目からこれが当たっても嬉しくない。
てか、これはよっぽど運が良くないと、少なくともブードラ戦では出せない……。
(悪魔竜じゃない、ブラック・デーモンズ・ドラゴンか……流そう)
とりあえず、隼の騎士をピックして次のピックへ。
(まって!? 双六お爺ちゃんなにピックしたの!?)
流れてきたカードは、スケープゴート、稲妻の剣、死者蘇生、ミラーフォース、ダークゾーン、一角獣のホーン、デーモンの斧、ブレイドナイト、時の魔術師、ここに残ってるのより取りたいカードってなに!?
再録カードもあるけど、これエラーパックですよ!?
偶にレアリティがおかしいパックが作られるって小耳に挟んだことがある。
ある意味ラッキーパックだそうですけど、このラインナップを残してまで取りたいカードって何!?
(とりあえず、装備欲しいけどミラーフォース優先)
ミラフォピックして次のピックへ。
そして投げれてきたカードを見て遊戯さんがぎょっとしてました。
思わず私と双六お爺さんを二度見して目で訴えてました。
『何ピックしたの!?』って。
次のピックは城之内さんが開けたパックから流れてきたカード達、さて、なにがくるかな?
(セカンドチャンス、はたき落とし、無謀な欲張り、ドラゴンウォーリアー、ダイグレファー、戦士の生還、無差別破壊、ならず者傭兵部隊……、戦士系とギャンブル系に偏ってませんかね?)
ならず者傭兵部隊をピック。
次のピックは遊戯さんの開けたパック。
さて、何が残っているかな?
「はぁ!?」
どうやら城之内さんもあのカード群見て何をピックしたのかものすごく気になっているようです。
ボムパックも良いところですもんね、普通のブースタードラフトの大会だったら確実に試合の流れを左右するピックです。
(薄幸の美少女、ヂェミナイ・エルフ、真実の目、DNA改造手術、聖なる守り手、融合解除)
なんだろう? 遊戯さんのデッキに入っててもそうおかしくないようなカードがちらほら?
さっきの城之内さんのパックもそうだったけど……まさかね?
とりあえずDNA改造手術をピック。
その後戻ってきた最初のピックは、暗黒の扉、ギャンブル、ガイアパワーがなくなっていた。
とりあえず死霊の巣をピック。
その後もピックは続き2パック目、3パック目と続いていった。
だがこの時の私の心境はただ一つ。
(おかしい、こんなの絶対おかしいよ! 流れてくるカードがどれも開けた人のとこに行きたそうなカードばっかり!? 遊戯さんからは魔法使い族や悪魔族が中心、城之内さんからはギャンブル性のあるカードや戦士、獣戦士族系&強化カード、双六お爺さんのところからは、最初のピック以降はエジプトとか遺跡系のカードとかが見て取れる。)
こんなのブースタードラフトじゃないわ! ただのキューブドラフトよ!
某映画の名言を模したセリフを思わず叫びそうになりました。
この世界で一度ブースタードラフト大会に参加した時は、もっとバラバラで、それでいてこんなレアリティが高いカードは精々全体を通しても2~4枚でればいいほうだったはずだったんだけど。
そして4パック目に入る。
(このパックは、選んでいる時に、妙に気になる感じのパックだったので選んでみたのだが果たして何が入っているのでしょうか)
「では、第4ピック開始です」
そしてカードを見てみるとそこには前世ではとても良く使っていたカードが一枚入っていました。
(あれ? この子この時期にいたのかな? シンクロもエクシーズもこのシリーズはかなり後にならないと関わってなかったからいても問題はないんだろうけど、まだマスタールールどころか、エキスパートルールもまだなのに)
そこにあったのは、かつて相棒と言えてしまうぐらいにデッキに投入してたカードがあった。
あったんだが……。
(ライトロード・ビーストウォルフ、単体では使えないんだよなー、しかもなんでスーパーレア枠で!?
おろ埋で落とすか、いつも使ってたあれで運良く落ちるか、コストにするか、ルミナスで出すか、お父さんで落ちるか……、単体では使えないけど、私よくこの子デッキに入れて回してましたね)
ほんの少しの間、懐かしんでしまったために、ピック時間がギリギリになってしまい、とっさに見ていたウォルフをピックしてしまった。
(あっ、死者への手向けとか串刺しの落とし穴とか他にもピックすべきカードはあったのに、懐かしんで逃してしまうとは不覚です……。後悔しても仕方ない、次のピックにかけましょう!)
そうして次のピックで流れてきたカードは、今度は遊戯さんから流れてきたカード。
今度はその中に、ライトロード・サモナールミナスが入ってました。
ウォルフをピックしてしまった以上、もうピックするしかないのかな?
他のカードは魔力カウンター関連や魔法使い族用のカードも多かったのでルミナスをピックしました。
その後の城之内さんからも、戦士サポートやギャンブルカードの中にライトロード・ハンターライコウ、双六お爺さんからは、ワイトやルイーズ、砦を守る翼竜などのバニラモンスターの中からソーラー・エクスチェンジなんかが流れてきて、微妙にライトロードのカードが来てますね。
そして第五ピックでは、いつも使っていたトラップカードと、追加のウォルフやライコウ、さらにはライラが流れてきてライトロードがプッシュされてきました。
だけど、一枚面白そうなカードが5パック目に入っていました。
(石の巨人トークン……なんかで見たような? レア枠って訳ではないけど、確か誰かが欲してたような?)
そして、どうやら後からきたウォルフはノーマル使用だったので、最初のウォルフは偶にある手違いでできたスーパーレア使用のカードみたいです。
(MTGで言えばホイルレアのカードですかね)
他のカードはピックしてもそこまでピックしたいと思うカードがなかったので気まぐれでピック。
こうして、第5ピックも終わり、メインデッキとサイドボード枠を決めて勝負に。
デュエル内容は流石にダイジェストでお送りしますが、城之内さんがギャンブルカードで大暴れしました。
あれは流石にインチキ臭いギャンブル運でした。
というか、まさかピック1週目でピックしたアレを出すのに全力を注ぐとか誰が想像しますかね。
「俺のターンドロー! この瞬間、2枚の永続トラップ、神の恵みによりライフを1000ポイント回復! さらに伏せカード、強欲な瓶! カードを1枚ドローしてさらに1000回復! 更におまけで天使の施し発動! 三枚引いて2枚捨てるぜ! これにより更に1000ポイント回復! こいつでダメ押しだ! 強欲な壺も発動! 2枚ドローしてこのターン、合計5000ポイント回復!」
おかしい、城之内さんのライフが初期の2000からOCGの初期ライフ8000にちかい7000なってる!?
ていうかこのドローはインチキ臭いですよ! どこの十代さんですか!?
……いや、十代さんだったらもっとひどい引きしてますね(確信)
「そして俺はここで切り札投入だ! デビルフランケン召喚!」
「なんですとぉぉぉ!?」
「ライフ5000払って、ブラック・デーモンズ・ドラゴンを特殊召喚だ!」
嘘でしょ……なんでブースタドラフト戦でそこをピンポイントで引けるんですか!?
「メテオ・フレア!」
鈴音:LP1800→LP0
「よっしゃ! 初めて鈴音に勝ったぜ!」
これが、未来の真のデュエリストの力だというのでしょうか!?
なお、これはマッチ戦、残りの二戦はサイド入れ替えでLP回復の要である神の恵みを集中的にバックを割ることで、なんとかギリギリ勝つことに成功。
それでもギャンブル系のカードは大苦戦でした。
モンスターBOX使われた時はしばらく迂闊に攻撃できなかった。
ライラさんマジライラさんでしたよ!
ちなみにこのマッチ戦は、部屋を分けて対戦しておりますので、デッキ内容はわからないようになっております。
続いて決勝の対戦相手は、遊戯さん。
どうやら双六お爺さんは遊戯さんに負けたようです。
デュエル内容に関しては……第一印象、こんなのブースタードラフトじゃないわ! ただの構築よ! と言いたくなるようなデッキになっていました。
なんでブラック・マジシャンがデッキに入ってるんですかね?
そしてシルクハットや魔法使い族用のサポートカード入っていて、なんとかブラック・マジシャン倒したと思ったら後詰めでデーモンの召喚とかもう笑うしか無かったです。
試合中、双六お爺ちゃんの「なんじゃと!?」という、驚きの声が上がったのであれの召喚を成功させたんだと
思いました。
では、遊戯さんとの一戦の一部分をお送りします。
「私のターン! よし、手札のウォルフを切って、ソーラー・エクスチェンジ発動! 2枚引いて2枚デッキトップを墓地に落とします! ……落ちたのは、隼の騎士と、ライトロード・ビーストウォルフ! ウォルフ特殊召喚! そして手札からモンスターと伏せカードをセットしてから、ライトロード・ビーストウォルフで砦を守る翼竜を攻撃します」
遊戯:LP2000→LP1300
伏せカード:1枚
「やるね! なら次は僕の番だ! 僕のターンドロー! 僕は手札からブラック・マジシャンを召喚! そしてそのままライトロード・ビーストウォルフを攻撃!」
「ブラック・マジシャン!? ブースタードラフトでなんでデッキに入ってるんですか!?
いや、それよりもせっかく出てきた所悪いですが、伏せカードオープン! 聖なるバリアミラーフォース!」
これでブラック・マジシャン撃破! だがそこで千年パズルが光り
「甘いぜ鈴音!」
「え!? もう一人の遊戯さん!? なんで!?」
「こんな楽しそうなこと、相棒一人楽しむなんてずるいだろ?」
「ちょっ、もうひとりの僕、いきなり出てこないでよ!」
「悪いな相棒! すでに爺さんと一戦やってるんだからいいだろう?」
「もう、しょうがないな……」
表の遊戯さんがそう言うと、すっと裏遊戯さんがゲームを再開した。
なにさらっとマインドシャッフルかましてるんでしょうかね? これペガサス島編大丈夫なんでしょうか?
そんな事を頭の隅で思いながらデュエルを続行
「でも、もうミラーフォースが発動しています!」
「鈴音、場を良く見てみな」
「え?」
そこにはオープンされたマジカルシルクハットのカードが!
「えええ!?」
「せっかくのミラーフォースも、シルクハットの中に隠れたブラック・マジシャンには届かなかったようだな」
ゲームとしては、ミラーフォースにチェーンする形でマジカルシルクハットを発動、これによりブラック・マジシャンは裏守備になることでミラーフォースを回避。
結果的にミラーフォースが無駄打ちに。
ちなみにこのシルクハットは原作版で、場に4つのシルクハットが場のカードを覆い隠す。
「とは言え、俺ターンはこれで終了だ!」
「私のターンドロー! 手札から一角獣のホーンをウォルフに装備! バトル!」
ライトロード・ビーストウォルフ 攻撃力2100→2800
確率は1/4、当たってください!
「私は右から2番めのカードを攻撃!」
だけどそれは空っぽのシルクハットだった。
「残念だったな」
「くっ、ターンエンドです……」
「俺のターン、ドロー! 装備カードでウォルフを強化してきたか、なら俺はこいつをシルクハットの中に隠してターンエンドだ!」
まって! シルクハットの中に隠すカードってまさか!?
嘘でしょ! 嘘だと言って、これはブースタードラフトなんですよ!
「私のターン、ドロー! バトルです! ウォルフで左端のシルクハットを攻撃です!」
だけど、私の祈りのような願いは届きませんでした。
「残念だったな鈴音、シルクハットの中に隠していたカードは……六芒星の呪縛! ウォルフの攻撃力を700ポイント下げて、攻撃と表示形式の変更をできなくするぜ!」
六芒星の呪縛:原作版
永続罠
相手の攻撃宣言時発動できる。
相手攻撃モンスター1体は攻撃力700ポイントダウンさせ対象のモンスターは攻撃できず、表示形式の変更もできない。
選択したモンスターが破壊された時、このカードを破壊する。
「……ターンエンドです」
「俺のターンだな、シルクハットからブラック・マジシャンを出して、ライトロード・ビーストウォルフに攻撃!黒・魔・導!」
鈴音:LP2000→LP1600
「ウォルフは破壊されましたけど、一角獣のホーンの効果で、このカードはデッキトップに戻ります」
ブラック・マジシャンを倒せば、まだ勝機があるはず!
「ターンエンドだ」
「私のターンドロー……、反転召喚ライトロード・ハンターライコウ! その効果でブラック・マジシャンを破壊します! そしてコストとしてデッキトップ3枚を墓地へ」
DNA改造手術、ライトロード・マジシャンライラ、死霊の巣が落ちた。
死霊の巣が引ければもう少し楽だったんですけど。
「そして、ライコウに一角獣のホーンを装備してターンエンドです」
ダイレクトアタックがないからな~。
「俺のターン、俺はデーモンの召喚を場に出すぜ!」
「嘘でしょぉぉ!」
「さらに今引いた魔法解除で一角獣のホーンを破壊! バトルだ! 魔光雷!」
鈴音:LP1600→LP:0
結果として、1位遊戯さん、2位私、3位双六お爺ちゃん、4位城之内さんという結果になりました。
ちなみに遊戯さんの使ったデッキ見せてもらったら、デッキの半分3/5は普段使わないカードでできていました。
そして、第一ピックでブラック・マジシャンを、第3ピックでデーモンの召喚をゲットしていたんだそうです。
そして、一度全部のレアカードを並べて、順番にもらっていくことに。
こうしてみると、ものすごくおかしいブースタードラフト戦になりました。
主にレアリティと、そのレアカードの数に。
「双六お爺ちゃん、こんなにレアカードって出るものなんですか?」
「いんや、こんなにレアカードが出るブースタードラフト戦なんぞ聞いたことないぞ!」
やっぱりエラーパックがデカかったようです。
そして最初の遊戯さんはデーモンの召喚をピック。
続く私はどうするか悩んで、恐れ多くもブラック・マジシャンをピックしました。
なんだか並べられてるカードの中にあるライトロード・ビーストウォルフから威圧のようなものを感じます。
そしてお爺さんは古の鍵というカードを満面の笑みでもっていきました?
なんか聞いたことがあるんだけど……アストラルは違うし……。
そして城之内さんは稲妻の剣を手にしていました。
そういえば時の魔術師は私の時に使ってませんでしたね?
まさかまだ効果に気づいていない?
その後、遊戯さんが時の魔術師をもらい、順々にカードを手に取っていく。
そして残ったのが、ライトロード・ビーストウォルフ、鎖付きブーメラン、ブラック・デーモンズ・ドラゴンの三枚。
……少し悩んだ末、ライトロード・ビーストウォルフをもらいました。
なんだかこれで取らなかったら夢の中に出てきて暴れそうな感じがしましたから。
仮にも前世では相棒と呼べるカードですけど、今現在のルールだと厳しいんですよね。
ダイレクトアタック無し、シンクロエクシーズなし。
特にダイレクトアタック無しが一番痛い。
それがあればギャンブルではありますが突然の奇襲が狙えるんですけど。
「ふむ、鈴音ちゃんがそれを取ったか、なら儂はこれじゃな」
そう言って鎖付きブーメランをもらう双六お爺さん。
そして最後の1枚がブラック・デーモンズ・ドラゴンが城之内さんの元に。
なんでこれが残ったって? 基本的に出せないからですよ。
遊戯さんはデーモンの召喚をもらいましたけど、それでも出しにくいですからね。
「よっしゃ! ブラック・デーモンズ・ドラゴンが残った! 良かったのかよこんな強いカード残して?」
「普通は出せんからの、それよりも優先して欲しいのがあったからのう」
「普通は両方揃わないと出せないからね」
そう、実はまだ、ヴァサーゴや心眼の女神のような、融合素材の代替えモンスターがまだ出ていなかったりするのだ。
結果、融合が正規融合のみとなって、レア度の高い素材を使う融合は難しいんです。
遊戯さんの持つ竜騎士ガイアが出ること自体、かなりすごいことになっています。
「くっそー! ようやく鈴音や師匠から一勝できたってのに最下位かよ」
「何を言うとる、儂はお前さんのストレート負けじゃと思っとたんじゃからな」
「確かに、鈴音ちゃんや爺ちゃんから一勝もぎ取るなんてすごいよ城之内くん!」
「まさかブラック・デーモンズ・ドラゴンを無理矢理にでも出してくるとは予想してませんでした、初見殺しも良いところでしたね」
さて、ここで今回のブースタードラフト戦での、もう一つ企画していたことを実行しましょう。
これは遊戯さんや双六さんとも話し合って決めた事です。
「さて城之内、運の要素がかなり強く出るとは言え、儂や鈴音ちゃんからも一勝をもぎ取った。
今までの特訓の成果も出たと見える。よって、これは儂らからのプレゼントじゃ」
そう言って双六お爺さんからは鎖付きブーメランを、私からはスケープゴートを、遊戯さんからは時の魔術師をそれぞれ城之内さんに送られました。
「師匠、遊戯、鈴音……」
まさかのプレゼントに目を潤ませる城之内さん。
そこからは今回のブースタードラフトの感想戦に入ったりして、気がつけば3時過ぎ、これは時間がものすごく早く過ぎたと感じるべきか、遅く感じるか悩みどころですね。
デッキ構築が全員あっさり終わったからなんとも、普通に人数のいるドラフトならもっと掛かりそうだけど。
そしてここで杏子さんと本田さんがいらっしゃいました。
「やっほー遊戯、遊びに来たわよ~」
「同じく遊びに来たぜ、これは差し入れ! それにしても爺さん、店閉めてて良いのかよ?」
「いいんじゃよ、今日はこっちのほうが大事じゃったからな」
「今日は何やっていたの?」
「今日はブースタードラフト戦という、いつものデュエルとは違ったことをしていてな……」
そこから話が盛り上がっていったので、せっかくなのでもう一回やりませんかと私から声をかけてみました。
流石に一箱しかないので6人だとちょっと足りないので、一人3パックのハーフデッキでやることにしました。
杏子さんと本田さんが入った6人ドラフトは、さっきほどおかしい物にはならなかったので、心の底で私は安堵していました。
後は、もう少し特訓して大会に備えるのでした。
なお、今回は杏子さんが一緒のためお泊りに。
そして私はその夜、また不思議な夢を見るのでした……、もう不思議というべきなのか悩みますが。
というわけで、城之内くん強化計画?でした。
具体的には、城之内くんのカードプールが強化されました。
この時期にモンスターBOXとか結構鬼畜だとおもってたりします
ちなみにピックの内容は、BEGINNER'S EDITION 1、2のパックを参考にしたりして書いたりしてます。
それにカード種類をすこし+してこうなりました。
パックエミュみたいなのがあればよかったんですけどね……。
そして、原作版の六芒星の呪縛か、劇場版で使われた闇十字星の呪縛を使うか迷いました。
OCGだと攻撃力ダウン効果がなかったんですよね、確認で調べるまですっかり忘れてました。
後は……タイトルを城之内くん補完計画と打ち込みそうになったことぐらいでしょうか。
ちなみに、この時点ですでに劇場版のレッドアイズの話はやっていることになってたりします。
ではまた次回 ノシ