遊戯王転生?(タイトル未定)   作:モフモフ好き

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いろいろすすめるはずが、全然進まなかった。
これ以上かくと投稿が遅れるのでここで一旦投稿します。

そして、試験的にログインユーザー以外の方の感想も受け付けてみました。

追記、気がつけばUAが10000件、お気に入りが200件を突破していたのにびっくりしました。
( ゚д゚)
( ゚д゚ ) 思わず二度見してしまいました。

少しずつ更新速度がおちるかもしれませんが、がんばって完走目指して書いてきますので
今後もよろしくお願いします!m(_ _)m


3位決定戦! 城之内VSダイナソー竜崎!

 それは、夕日をバックに行われました。

 

「さぁ行くで! 城之内! 全国大会での決着、今ここでどっちが上か! 白黒はっきりさせたろうやないか!」

「そうだな、3位決定戦が無かったから、お互いに戦わずに同率3位、どっちが上かはっきりさせようじゃねぇか!」

 

 今ここに、と全国大会での決着が付けられようとしていた。

 

「「デュエル!」」

 

 

 

 

 

 あの死のものまね師との戦いの後、私とモクバ君は遊戯さんと合流せずに見張りに見つからないようにしながら遊戯さんの近辺で身を隠していました。

 見張りは精霊がしていてくれるので、その間、本格的にデュエルに興味をもったモクバくんにデュエルのルールやなどのちょっとした説明、ついでに遊戯さんと海馬さんのデッキ考察なんかを歩きながらしてみました。

 

 そして気がつけば孔雀舞さんが、遊戯お兄さんの前に立ちはだかっていました。

 

 

 

 

 

 少し時間を遡り、孔雀舞は夕日の見える海岸線近くの丘でデュエルしていた。

「ハーピィ・クィーンズの攻撃、トライアングルエクスタシースパーク」

 攻撃宣言とともに、相手モンスター共に対戦相手のLPを0にしていた。

「……はいあたしの勝ち、スターチップ置いてとっとと出てって」

「くっそ~、これで俺も失格か~!」

 勝利とは裏腹に舞はちっとも満足せず、むしろ退屈そうにしながらデュエルリングから降り、バッグを枕に丘から見える海を見ていた。

「あ~あ、なんかスカッとしないわ~」

 そして孔雀舞が自然と思い浮かべたのは、自分を負かした青年の一言だった。

(そいつはよぉ、見えるんだけど見えねぇもんなのさ!)

 そしてそういった後、にっと笑うおまけまで見えてしまったのだ。(なお、城之内本人はそんなふうに笑ってはいません)

 

「あ~も~すげ~ムッカつく~! 見えるんだけど見えないものって何よ~!」

 夕日に見えた城之内の顔に叫ぶが、そんな時に近づいてくる者が。

 

「とうとう見付けたで~! 孔雀舞!」

「あん?」

 

 振り返るとそこには……

 

「ワイや! ダイナソー竜崎や! 船の中ではえろーコケにしてくれよったな!」

 

 そして舞は船の中で部屋を竜崎からデュエルで奪い取ったのを思い出した。

「あ~、そんなこともあったわね~」

「今ここでもう一度デュエルせぇ~!」

「あたしはねー、一度負かした男なんかには興味ないの! あっちいきな!」

 

 しかしそれでも引かない竜崎はあれこれ言ってくるが最後の

「わいはすでにスターチップ5個も、もっとるんや!」

 だがその直後に孔雀舞が見せたのはスターチップ8個だった。

 

「わかった? 私はあと2つでペガサスの城にたどり着く、それに、残りの2個を奪う相手はもう決めているのよ!」

 

「遊戯か、やつは俺が倒す!」

「あんたなんかに遊戯は……!」

 

 だがそこで孔雀舞は何かを思いついたように

「いいわ、デュエルしてあげる、そのかわり条件があるわ」

 

 そして条件を告げられた竜崎はそれを飲み、孔雀舞の下僕となったのだった……。

 

 

 

 

 一方遊戯達は、スターチップを求めて歩いていたが、ことごとくデュエルを断られていた。

 海馬を破った遊戯がいるのもあるが、全国大会同率3位の城之内も同じぐらいに逃げられていたのだった。

 他には本田の落としたカードの一枚を城之内が借り受けたりなんかもしていると夕日が登る時刻になっていた。

 

 

「だぁ~くそ! 根性なしどもめ!」

「困ったな……」

 

 そんな時だった、大きな声で高飛車な笑いが響き渡ったのは。

「この高飛車な声は!?」

「フフフ、またあったわね城之内!」

 その声とともに現れたのは孔雀舞だった。

 

「孔雀舞!」

「相変わらずゾロゾロとくっついちゃって、あんたらカルガモの生まれ変わり?」

「カルガモだと!?」

 

 そこから孔雀舞の挑発が始まり、さすがの遊戯もイラッと来たようだ。

 だがすぐにその矛先は城之内に向けられる。

「城之内! この前は花を持たせてあげたけどね、今度は私の下僕が、あんたを倒す!」

「下僕だと!?」

「へへ、久しぶりやな、遊戯、城之内はん」

 

 孔雀舞の後ろから現れたのは全国大会同率三位のダイナソー竜崎だった。

「お前が孔雀舞の下僕だと……ちょっとうらやましいぜ」

「何バカ言ってんの!?」

杏子さんからのツッコミも入るが

「いいぜ! そのデュエル受けて立つ!」

「「城之内!?」」

 デュエルを受けたことに本田さんと杏子さんが驚愕した。

「お前、相手は全国3位だぞ! お前の同率三位はじいさんのアドバイス込みだったろ!?

 なんだってまたそんな危ない橋を!?」

「そうよ城之内! こんな危ない橋を渡らなくても!」

 本田と杏子は城之内を止めにかかるが、それを城之内は

 

「確かにかなり厳しいかもな、だが殆どの選手が俺や遊戯を見て逃げるやつばっかだ、運や偶然が重なったとは言え、全国3位はそれだけでかく見えちまうみてぇだ」

 

 さっきから何度もデュエルを断られたからか、城之内からはそのような発言がでた。

 

「だがそれでも……」

 本田は城之内の覚悟の目を見て、続く言葉を出さなかった。

 本田の様子を見て杏子も押し黙ってしまった。

 

「それにここで逃げ出してるようじゃ、とてもじゃないが優勝なんて狙えねぇからな!」

 それを聞いた竜崎は

「よぉ言うた! それでこそデュエリストや! デュエルはそこのリングでやるで! 先に行っとる!」

 

 

 こうして孔雀舞の下僕となった竜崎と、城之内の戦いが決まった。

 その際に城之内は今後のために

「遊戯、今回のデュエル、俺への助言はしないでほしいんだ、今の俺の力で勝ちたいんだ。

 そうすれば、静香だってきっと勝てる! 俺はそう思うぜ!」

 

 城之内はそう、自分の決意をみんなに語ったのだった。

 

 

 

 

 

 そして始まった城之内VSダイナソー竜崎の戦い、賭けられたスターチップは2個

 先行は城之内のターンから始まった

 

「俺のターンドロー!」

 そして初手で時の魔術師とベビードラゴンが揃ってることにニヤけるが、その後すぐに気を引き締め直す。

 特訓している時に似たような状況でベビードラゴンを出して、次のターン速攻でやられたことがあるからだ。

 その際の注意も受けていたために、すぐに今の手札でできることを考え始める。

 

「よし、俺はレオグンを召喚! そしてカードを二枚伏せてターンエンドだ!」

 

 レオグン:攻撃力1750

 

「ドロー! ならわいはこいつや! 二頭を持つキングレックス、フィールドパワーソースで攻撃力アップ!

 レオグンを踏み潰したれや!」

 

 二頭を持つキングレックス:攻撃力2080

 

 城之内:手札3 LP 1670

 ダイナソー竜崎 手札5 LP 2000

 

「くっ、俺のレオグンが!」

「どんなモンスターもワイのダイナソーカードで踏み潰したる! さぁ、次のモンスターを出せや!」

 

 自信満々の竜崎の発言に、城之内も次のカードを出す。

「ドロー! 俺はアックス・レイダーを攻撃表示! フィールドパワーソースで攻撃力をアップ! バトルだ!

 疾風切り!」

 そして攻撃力を上げたアックス・レイダーが二頭を持つキングレックスを切り裂いた。

 

 アックス・レイダー 攻撃力2210

 二頭を持つキングレックス:攻撃力2080

 

 城之内:手札3 LP 1720

 ダイナソー竜崎 手札5 LP 1870

 

「ワイのキングレックスを倒すとはやるやないかい、ドロー! ならばワイはこのカードや! 剣竜!」

 剣竜(ソードドラゴン) 攻撃力2275

「アックス・レイダーを攻撃や! 龍尾剣!」

 

 そして剣竜の攻撃がアックス・レイダーを襲う

 だが

「甘いぜ竜崎! 伏せカードオープン! 鎖付きブーメラン! こいつをアックス・レイダーに装備! 500ポイントアップだぜ! 返り討ちにしろ! アックス・レイダー!」

 アックス・レイダー 攻撃力2210→2710

「なんやと!?」

 

 そしてお返しとばかりに鎖付きブーメランで剣竜の体に絡みつき、アックス・レイダーが飛び上がって一息に剣竜を切り裂いた。

 

 城之内:手札3 LP 1720

 ダイナソー竜崎 手札5 LP 1435

 

「俺のターン! 俺はドローしてバーバリアン2号を出してターンエンドだ! さぁ、今度はそっちがモンスターを出す番だぜ!」

 

「くっ、ワイのターンドロー! ならばワイはこいつや! エビルナイト・ドラゴン!」

「そいつは確か!?」

「そうや、こいつは全国予選を勝ち抜いたもんだけがもらえるプレミアカードや、お前もデッキにいれとるみたいやろうが、ワイのほうが先に引き当てたみたいやな? さらに魔法カード! スタンピング・クラッシュや! こいつは場にドラゴン族がおる時に使える魔法カードで、相手の場の魔法、罠カードを破壊して500ポイント削る効果があるんや! ワイは鎖付きブーメランを選択するで!」

「くっ、俺の鎖付きブーメランが!?」

 

 

 アックス・レイダー 攻撃力2710→2210

「フィールドパワーソースは得られんが、かまへんわ! エビルナイト・ドラゴンでアックス・レイダーを攻撃や!」

 

 エビルナイト・ドラゴン 攻撃力 2350

 アックス・レイダー 攻撃力2210

 

「いけ! ナイトメア・シャドウソニック!」

 エビルナイト・ドラゴンの放つ攻撃に、アックス・レイダーが霧散する。

 

 城之内:手札3 LP 1080

 ダイナソー竜崎 手札4 LP 1435

 

 スタンピング・クラッシュとの合計で一気にLPを逆転された城之内、だがそこで諦めるわけはなかった。

 

「どうや! ワイの進化したデッキは! あの時とはちがうんやで!」

「ああ、あの試合の時より強くなってるぜ! だがな……」

 

 デッキトップに手をかける城之内

「それは俺だって同じだ! 俺のターン、ドロー! こいつは!?」

 そして引いたモンスターを場に出す城之内。

「俺はバーバリアン1号を召喚!」

「あれは、俺のバーバリアン1号!?」

 このデュエルが始まる前に、城之内が本田から借り受けたカードであった。

 

「無駄や! そんなモンスターを出したところでワイのエビルナイト・ドラゴンには勝てへんで!」

「いいや、そうでもねぇぜ? いけバーバリアン2号! エビルナイト・ドラゴンに攻撃!」

「なんやて!?」

 

 バーバリアン2号 攻撃力2840

 

「アホな!? 2800オーバーやと!?」

「こいつらはお互いが場にいると、攻撃力を500ポイント上昇させる効果があったのさ! フィールドパワーソースでさらに上がり、2号の攻撃力は2840になるぜ!」

 

 城之内:手札3 LP 1080

 ダイナソー竜崎 手札4 LP 945

 

「感謝するぜ本田! お前のカードが、俺のピンチを救ってくれた!」

「いけ城之内! 俺達の友情パワー見せてやれ!」

 

 本田や杏子からの応援がさらに上のうちの背中を後押ししていった。

 

「友情パワーやと? 笑わせるな! ワイのデッキにはまだ最強のカードが眠っとるんや!」

 

 そしてカードを引いて、一枚伏せてからモンスターを守備で凌ぐダイナソー竜崎。

 

「俺のターン、ドロー! いけバーバリアン1号!」

 

 城之内:手札4 LP 1080

 ダイナソー竜崎 手札3 LP 945

 

 そして守備モンスターを蹴散らし、勢いに乗る城之内。

 

「くっ、ワイのターン! よっしゃ! 来たでぇ! ワイの最強カードが!」

 そして、竜崎の最強カードが姿を表した。

 

「そいつは!?」

 そして姿を表したモンスターに全員が驚愕した!

 

「いでよ! 真紅眼の黒龍!」

 

「え!?」

「なに!?」

「レッドアイズ!?」

 

 現れたのは伝説とされる可能性の竜、レッドアイズブラックドラゴンだった。

「こいつはワイの切り札にして最強のカードや! さらに魔法カード闇竜族の爪を装備! さらにパワーアップや!」

 真紅眼の黒龍 攻撃力2400→3000

 

「そして、そのモンスターの強みは二体が場にいることや! まずは一号を潰す! 黒炎弾!」

 バーバリアン1号 攻撃力2450

 

「本田のバーバリアン1号が……」

 

 城之内:手札4 LP 530

 ダイナソー竜崎 手札2 LP 945

 

「お前らの安っぽい友情なんかたかが知れてるでぇ!」

 

「くっそぉ」

 それに憤る本田。

 

「さぁ城之内! お前のターンや!」

「俺のターン! ドロー……、俺はバーバリアン2号を守備表示に変更してターンエンドだ」

「ワイのターン! ドロー! やれレッドアイズ! 黒炎弾!」

 そして蹴散らされてしまうバーバリアン2号

 

「どうや! これがワイのレッドアイズの強さや!」

「……確かにレッドアイズは強えよ、だが、まだデュエルは終わってねぇぜ!」

「なに?」

「こいつが俺の逆転への大博打だ! 俺のターンドロー! 俺はベビードラゴンを召喚! そして伏せカードオープン! 時の魔術師!」

 

「「「「時の魔術師!?」」」」

 

「なんやと!? このタイミングでか!?」

「さぁ、時の魔術師! この場で1000年の時を越えて、ベビードラゴンをサウザンドドラゴンに変身させるぜ!」

「まずい! リバースカードオープン!」

 

 そして、千年の時を越えてベビードラゴンをサウザンドドラゴンに変身させたが、竜崎の場の真紅眼の黒龍は……。

 

「「「なに!?」」」

 

 場には何もいなかった。

 

「レッドアイズがいない!?」

「ワイは時の魔術師に対してこのカードを発動させたんや! 亜空間物質転送装置! これでエンドフェイズまで亜空間に飛ばして、時の魔術師のタイム・マジックから逃げさせてもろうたで!」

「なるほど、そいつで俺のコンボから逃れたのか……だが竜崎、その亜空間物質転送装置を使っちまったせいで、付けてた装備品は外れちまったみたいだな」

「くっ、場にいるモンスターの攻撃力は互角やな」

 

 サウザンドドラゴン 攻撃力2400

 真紅眼の黒龍 攻撃力2400

 

 フィールドに戻ってきたレッドアイズと、城之内のサウザンドドラゴンの攻撃力は互角だった。

 

「俺はターンエンドだ」

「ワイのターンドロー! ワイはメガザウラーを召喚!」

 メガザウラー 攻撃力 2340

 

「そして、レッドアイズでサウザンドドラゴンに攻撃や! 黒炎弾!」

「迎え撃て! サウザンドノーズブレス!」

 

 そして互いの攻撃で消滅するドラゴンたち。

 

「まだ戦いはここからや!」

「仕切り直しだ! 俺のターン、ドロー! こいつは!? いけるぜ! おれは炎の剣士(原作版)を召喚!」

 

 炎の剣士 攻撃力2340

 

「炎の剣士ですって!?」

 城之内の意外に強力なモンスターに驚く孔雀舞。

 

「いけ! 炎の剣士! メガザウラーに攻撃だ!」

「なんやと!? だが攻撃力は互角……いやちゃう!? しもうた、ダイナソーカードは!?」

「そう、炎属性が弱点だったんだよな? いけ! 炎の剣士、闘気炎斬剣!(爺さんや鈴音との特訓の成果が出たな)」

 

 炎の剣士の攻撃が、メガザウラーを真っ二つに切り裂いた。

 

 城之内:手札4 LP 530

 ダイナソー竜崎 手札2 LP 405

 

「くっ、まさかダイナソーカードの弱点属性をつけるモンスターを持っとったとはな……」

「ああ、予選の時はこいつに何度も助けられたんだ」

「だが、まだワイの負けや無い! ドロー! 引いたで! ワイは死者蘇生を発動や! 帰ってこい! ワイのレッドアイズ!」

「なに!? 死者蘇生だと!?」

「いけ! 黒炎弾!」

 

 竜崎が引き当てたのは死者蘇生のカード、これにより墓地にいた真紅眼の黒龍を蘇生、これにより炎の剣士の攻撃力を上回るモンスターを場にだしたのだった。

 

「くっ、俺の炎の剣士が……」

「さぁ、追い詰めたで城之内!」

「くっ、だが、まだ俺は諦めちゃいないぜ!……遊戯、見ててくれよ、これが俺のデュエリストとしての底力だ! ドロー!」

 そして城之内が引いたカードは……。

 

「俺が引いたカードは、強欲な壺! さらにカードを二枚引くぜ! ドロー! 来たぜ! これが今の俺のデッキにはいってる最強のカードだ! こい! 真紅眼の黒龍!」

 

「なんやと!? 真紅眼の黒龍やと!?」

「そうさ、こいつが今の俺のデッキに入ってる最強のカードだぜ!」

「せやけど、まだや! まだ終わらへんで」

「俺はカードを一枚伏せてターンエンドだ! さぁ竜崎、決着を着けようぜ!」

「ワイのターン、ドロー! この勝負、勝つのはワイや! 二枚目の闇竜族の爪を装備してバトルや! いけ、ワイのレッドアイズ!」

「迎え撃て、俺のレッドアイズ!」

 

 そしてリングの上で繰り広げられる二体の真紅眼の黒龍の戦い、黒炎弾を打ち合い、近づけば取っ組み合いを始める二匹の龍。

 だが装備品のある竜崎の方の真紅眼の黒龍が押している。

 

「まさか、竜崎に続いて城之内まで真紅眼の黒龍を持っているなんて……」

 

 そして、デュエルの終幕は訪れた。

 

「行くぜ竜崎! こいつが俺の逆転への切り札だ! DNA改造手術!」

「そいつは、四獣院のつこうてた!?」

「おうよ! このデッキにはこいつを使ったコンボも眠っているが、今回は引けなかったからな。

 だが、こいつで決まりだ! 俺が選択するのは獣戦士族! お互いに同じレッドアイズだが、これで決定的な違いがでるぜ!」

 

「なんやて!?……しもうた!?」

「そう、お互いのフィールドパワーソースは違う、俺は草原、お前は荒野、当然これにより、パワーは逆転するぜ!」

 

 城之内:真紅眼の黒龍 2400→3120

 ダイナソー竜崎:真紅眼の黒龍 3000→2400

 

 カード効果により獣戦士族となった真紅眼の黒龍、その姿は、二足歩行のドラゴンとなり、翼が退化し、爪と牙で戦う戦士となっていた。

「いけ! レッドアイズ・ブラックビースト! 獣王黒炎爪!」

 

 そして繰り出される、漆黒の炎をまとった爪が、竜崎のレッドアイズを切り裂いたのだった。

 

「わ、ワイの負けや……くっ」

 テーブルに拳を悔しそうに叩きつけながら、敗北を認めたのだった。

 

 城之内:手札4 LP 530

 ダイナソー竜崎 手札2 LP 0

 

「おっしゃあぁぁぁぁ!」

 

 

 こうして、ダイナソー竜崎との一戦が終わりを告げたのだった。

 

 

 

 

「せやけど、ワイは諦めへんからな! 城之内、ワイは必ずお前を倒したるからな!」

「おう、いつでも受けてやるよ! だが、そう簡単には負けてやんね~からな」

「それにしても準決勝の頃よりまたつよ~なっとったな自分、一体何をしてたんや?」

「あ~、それがだな~……」

 

 気がつけば、城之内と竜崎の間に、奇妙なライバル関係が成立したようであった。

 

 

 

 その後、竜崎とも別れ、孔雀舞も気がつけばいなくなっていた。

 

 そして夜になった。

 

「腹減ったー……」

「今何時だ?」

「8時回った頃だな」

 

 夜の森で、やや開けたところで休憩を取っていた。

「流石にこの時間になると、他のデュエリストの姿も見かけないな」

「日が暮れてまでデュエルする奴なんざいねぇだろ……腹が減るだけだ」

 

 そして、空腹に城之内の雄叫びが響き渡る。

「くっそ~! 今はスターチップよりくいもんがほしぃ!」

「スターチップよりポテトチップ……」

 気がつけばもう一人の遊戯から、普段の遊戯に戻っていた。

 

 すでに全員に疲労が溜まっているようだ。

 近くに生えていたキノコを食べようとする城之内、それを止める遊戯と本田であった。

 だがそんな時に、近づく影が…… 

 

「あ~ら、揃いも揃ってひもじい顔してるわね~」

 チョコバーを片手に現れたのは先程竜崎をけしかけてきた孔雀舞、そして背後に竜崎の姿も。

「孔雀舞!? それに竜崎も?」

「さっきぶりやな、城之内はん……」

 

 そしてカリッといい音をさせてチョコバーを齧るまい、そしてその場にいた全員が

「「「「「ゴクッ」」」」」

 何かを飲み込む音を出していた。

 

「てめ~! くいもん見せびらかしに来やがったのか!?」

「どぉ~城之内? このチョコとスターチップ、交換しない?」

「いっ……ざけんな! このスターチップは、俺の命だぞ!」

 一瞬食欲が前に出てきたが、すぐに引っ込んで拒否した城之内。

 

「冗談よ、冗談。デュエリストとして、そこまで落ちぶれたやつだとは思ってないわ」

「この~、なめやがって~……」

 

 そして、この後以外にも孔雀舞から提案されたのは一時休戦だったのであった……。

 

 

 

 

 その頃、鈴音とモクバはと言うと

 

「だいぶ暗くなってきたな」

「そうだね、だいぶ暗くなってきたし、そろそろ遊戯さんたちと合流しても大丈夫かな?」

「いいのか?」

「流石にこの時間帯になったら、やりようはあるからね、それにこの時間帯で二人だけでいるのは流石にいざという時厳しいからね」

 

 遊戯たちからだいぶ離れた所にいたようで、枯れ枝なんかを幾つか集めながら向かうようであった。

 なお、両者の片手には食べかけのうま◯い棒が握られていたのだった。

 

 

 つづく

 

 

 

 




次回は闇のプレイヤーキラーや海馬さん登場、そしていろいろすっ飛んでペガサス城に乗り込むことになると思いたい。

そして城之内と竜崎に焦点を当てたため、主人公が空気になってたりしました。
隠れてるとそうなってしまうんですよね。

次回は合流するので出番が増えると思われます。

しかし、この頃のDNA改造手術強すぎない?

そして、孔雀舞に連れられた竜崎ですが、思い出して欲しい、孔雀舞は竜崎になんと言ったか。
「そいつ倒すまであんた私の下僕だからね」
そう言っていました。
ですので、現在竜崎は枚の下僕となっております(笑)
まあ、さすがの舞もそれはどうかということで、今夜の見張り役で連れてきていたようです。
それが終われば無事開放される模様、一応食料も分けてもらえるようなのでくっついてきたという話があったり。

そして、つい連れてきてしまいましたが、竜崎を今後どう扱うか悩みますw

そして、構成してて気づいた、フィールドパワーソースの先制攻撃、あれはオミットすることにしました。
あると竜崎のレッドアイズがバーバリアンにやられてたんですよね。
(1500+30%)+500でレッドアイズを50上回って返り討ちに……。

それでは次回またお会いしましょう。
なお、舞さんの過去に一つ捏造設定で、主人公と接点をつけたりしてますのでお楽しみに。

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