ジャック・ザ・リッパーになった僕の生き方   作:がさ丸

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暑さに殺られそう。


初日:夜

夕食時の衝撃発言から数分。

鼻息を荒くした玲奈が僕を風呂場に連行した。

抱き抱えられるってあんな感じなんだ。なんかすごい(小並感)

 

さて、脱衣所にいるのは良いんだけど...当の玲奈が来ない...。

今の僕はジャックが着てた物をそのまま着ている感じ。あの、黒い聖骸布みたいな布みたいな。布でいいや。

 

あ〜...さむい。とにかく寒い。多分この布とったら玲奈が倒れる。病院沙汰になりかねない。

しかもサーヴァントってお風呂必要なのかな?ジャックとか生き血浴びてれば元気になりそう。どこぞの時を止める吸血鬼みたいに。

あれは斬新だよね。指から血を吸うもん。驚きだよ。今までのは口からとかだし。

 

「おっまたせー!」

 

バン!と勢いよく開いた扉から玲奈が現れた。

なんと下着姿である。寒くないの?恥ずかしくないの?

まぁ、玲奈は一人暮らしだし...何も言う人が居ないから、羞恥心が無いのかな?

僕?僕は顔真っ赤にしながら目を背けてます。

それが逆に効果覿面だったようで。玲奈に布取られそうです。誰か助けて。

 

 

 

 

あ。

 

布持ってかれた...。さむい...はずかしい...。

返して...返してぇ...。というか、この身体でお風呂に入るのも嫌なんだって!直視できない!

 

「れな、それ返して...」

 

「駄目!お風呂入るから!ほら、それも脱いで!」

 

はいはい、分かりました。脱げばいいんですね脱げば!

.....どうやって脱ぐの?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────────────数分後

 

 

 

 

脱げました。複雑な構造してるんだよね、この服。さむい。早く湯船に。

 

「さて、お風呂行こっか?」

 

子供扱いしてるよね。これ。

まぁ、外見は子供だけどさ。中身は高校2年生なんだよ?

それと、極力玲奈の身体と自分の身体を見ないようにしている。だって...ねぇ?恥ずかしいし。

 

「がらがら〜っと」

 

玲奈は擬音と一緒に風呂場の戸を開けた。

その瞬間、暖かい空気が肌を撫でた。

おぉ...、あったかい。

まだ湯船に入ってないけど、暖かいと分かる。

 

「さて...、まずは頭洗わないとね〜」

 

「自分で洗えるから!出来るから!」

 

本当だよ!?高校2年にもなる奴が『頭洗えません!』とか!どう思う!?しかも男子!恐ろしい!!

 

「えぇ〜...洗わせて...!一生のお願い!」

 

ん...、でも待てよ?このまま玲奈が僕の頭を洗ってくれれば、自分で洗ってる時に変なことされる可能性が少なくなるということか?そう考えると...良いかも。

 

「分かった...、洗っていいよ」

 

「ほんと!?やったぁ!」

 

僕は静かにイスに座って玲奈が頭を洗ってくれるのを待つ。

と、考えてたらシャンプーが...。おぉ...上手上手!絶妙な力具合...指の動き、それに混じって軽めのマッサージ...ふぉぉ...。

 

「ふぅ...」

 

「ん?どうしたの?」

 

「上手いなぁ...って」

 

「お代を頂こうかなぁ...?」

 

「えっ!?お金無いよ!?」

 

お金無いです。事故で財布が消えました。

 

ゆうは めのまえが まっくらに なった!

 

財布が無いのに気づいた時は本当にそんな感じだった。

 

「大丈夫!家近くでしょ?取りに行けるって!」

 

「無理だよ!お母さんとかにこの姿見せるの!?」

 

「はいはい、目瞑って〜」

 

「わぷっ!?」

 

頭上からお湯が流される。

あばばばばば........

 

「洗い終わったら終わったで...綺麗だなぁ」

 

綺麗?可愛いじゃやなくて?

どゆこと?え?

 

不思議になって鏡を見てみるとそりゃあ、まぁ。

目も止まります。

 

まずは髪。土で薄汚れた髪の毛ではなく、なんの汚れもなく綺麗に輝いている銀髪ですよ。

それに身体中の汚れも取れて...真っ白な肌と......え〜っと、そのぉ..........未成熟な胸。ナイアガラ。まな板は正義なのだ。

 

「おぉ....」

 

「可愛い反応...」

 

玲奈が少し笑ってる。なんか言った?面白いこと。

話を戻しまして、髪の毛は洗い終わりました。

身体ですが...。

 

「玲奈さん?身体は誰が洗うんですか?」

 

「もちろん私!」

 

 

あ、 お わ っ た

 

 

『作者からのお知らせ。さて、皆さん。身体を洗うシーンですがお楽しみであったでしょう。ですが、カットさせて頂きます。何卒!何卒お許しください!番外編とかに載せますので! 以上』

 

 

 

〜中略〜

 

 

ほへ〜...お風呂あったか〜...

天国ですよ、これぇ...。

毎日の楽しみと言えば、お風呂と布団。これに限る。

 

「暖かいでしょ?少し温めておいたからね〜」

 

「ありがと〜...」

 

お、今の声自分でも可愛いって思った。

玲奈はもう倒れそうですけど。鼻血出される前に上がろ。

あぁ、未だに自分の身体は見れません。恥ずかしいから。

 

「もう上がっていい?」

 

「10数えてからね」

 

はい、完全に子供扱いですね。もはや男子高校生として見てませんよ、この子。ジャック恐ろしや。

 

10数えればいいんだよね?

いーち、にー、さーん、しー、ごー......。

はい終わりました!上がります!

湯船から出て...っと。玲奈が何か言ってるけど無視して行こう。扉開けて〜...えっと、黒布無いですよ?どこいったんですか?消えた?

 

え、じゃあ...これだけ?この...複雑な構造した服?

服というか何というか...まぁいいや。

これしか着るものが無いと。

どうしよう...。自分で着てみようかな?

 

まず下からだよね。これは普通に履けますよ。

問題は上ですよ。これ何?どう着るの?

 

「む〜...分からない」

 

『だいじょうぶだよ、おかあさん』

 

「へ?」

 

なんか声聞こえた?透き通るような綺麗な声でしたねぇ。

その声が聞こえた瞬間、腕が勝手に動き始めた。

は?えぇ?どうなってるの?

複雑な構造をした服を難なく着ていく。

 

まるで、本来の身体の持ち主が着ているように。

 

あっという間に着終わりました。

なんでしょうね。世の中不思議なことも起こるんですねぇ。僕みたいに。

 

さてさて、着替え終わったことですし...。

 

「ふわぁ...ねむ...」

 

今日は色々あったからなぁ...。いい加減疲れた。

ん、玲奈もお風呂上がったかな。

先に部屋戻ってよう...。ベッド入っても大丈夫だよね?許してくれるよね?

 

「れな〜...、おやすみ〜...」

 

玲奈の部屋に入って、お風呂から出たであろう玲奈に向けて就寝の挨拶をする。

 

「えっ、ちょ!どこで寝るの!?」

 

「れなのベッド〜...」

 

「待って待って!」

 

「ねていいの?」

 

きっと今のは「良いよ良いよ!」って言ったんだろう。(寝ぼけてる)

了承を得たのでベッドに入ろうと掛け布団をめくった。

すると掛け布団の下からジャックの抱き枕が出てきた。

普通なら驚くだろうが僕は眠いんだ。驚いてる暇があったら寝るよ。

 

それでは、おやすみ〜。

 

 

 

 

───────────玲奈side

 

あぁぁぁ!!やっちゃった!

ジャックちゃんの抱き枕そのままだ!

今は止めておかなければ!

 

「待って待って!」

 

「ねていいの?」

 

どこをどう聞き間違えれば了承の意に聞こえるの!?

私今「待って!」って言ったよね?

あ...部屋入っちゃった...。これ、終わったかも。

抱き枕持ってこっちに走ってくるよ...。それがまた可愛い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

って......あれ?走ってこない?大声も出してない?

残念!...それどころじゃない!

 

足音を立てず、かつ早く自室に向かう。

そして静かに扉を開ける。なんとそこには可愛い寝顔を晒した銀髪の天使が寝ておりました。

 

もう抱き枕とかいいや。実物いるもん。目の前に。しかも天使。

一緒に寝よう。今なら抱きついてもバレない。はず。

ベッドに入ってゆうく...ジャックちゃんを抱きしめる。

はぁぁあ!!!コンパクトな抱き心地!適度に暖かく規則よく振動してる心臓!サラサラの髪の毛!しかもいつも着てるあの露出過多の服!!

最高!!

 

おやすみなさい!!!




最近プリンを食べてないです。
食べたい。

やっとFGOの復刻夏イベ終わりました。
殺スカサハ様も最終再臨。宝具MAX。
楽しかったですよ!

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