さて...、前回は色々ありまして...危うく死にそうになりました。
カッターと言葉には気をつけよう。
それで今は...なんかよく分からない状況です。
キッチンに連れてこられて、椅子に座らされてます。はい。
「僕、なんで座らされてるの?」
「だって...お腹空いたでしょ?ご飯作ってあげようかな〜って!」
幼馴染みの料理ってとあるゲームでは恵みにもなるし凶器にもなるよね。紫色になったりするし。
対して玲奈が作る料理は、天の恵みに等しい物になっている。美味しいし、美味しい。すごく美味しい。
エミヤも衛宮もビックリ。(空腹でおかしくなってます)
あ〜、早く食べたいな〜...。
急にお腹空いてきた。玲奈〜、早く〜。
────────────玲奈side
はぁ...かわいい!かわいい!
私は今ジャックちゃんになった優くんの晩御飯を作ってます。
たまに嫌そうな顔をするジャックちゃん、笑顔になるジャックちゃん、寝顔が天使なジャックちゃん、どれも最高!!
ジャックちゃんって呼ぶか優くんって呼ぶかは食べてから決めるでいいかな。
それよりも...、ジャックちゃんの顔が可愛すぎて...!料理どころじゃない!
なんか、「ごはんまだ?」みたいな顔をしてらっしゃる!今作ってあげるからね!待ってて!
「ほんと...、顔に出やすいんだから...」
私は静かに呟いて料理を再開した。
──────────────ジャックside
う〜、お腹空いた〜。
玲奈〜、はよ〜...。餓死しそう。
...!レーダーに感あり!
これは...オムライス!匂いだけで至福のひととき!
「玲奈!はやく!」
「分かったから、今あげるよ」
やったぁぁ!ご飯!まともなご飯が食べられる!
いままでインスタントだったからねぇ...、緑のやつとか赤いやつとか。はたまた鳥のラーメンとか、焼きそばとかね。
それに...これもジャックの身体になった影響なのか分からないけど、自分でも自覚しているんだよ。
言動、行動が少しずつ幼くなっていくのが。
こう...何というか、一言で表すと...the 幼女!みたいな。
...まぁいいや!ごはん食べよう!
「はい、お待たせ〜」
僕の目の前に輝かんばかりのオムライスが置かれる。
この...、子供心をくすぐる見た目、昔を思い出させる味、ケチャップをかけることによって最高の味となる。もう、言葉では表せない。
「玲奈!食べていい!?」
「ん、どうぞどうぞ〜」
「...?玲奈の分は?」
「あ〜...、私の分は冷蔵庫に入ってるから気にしないで〜」
「わかった!いただきま〜す!」
ケチャップをかけて一気にオムライスを頬張る。
熱くもなく冷たくもなく程よい温まり具合、口の中でとろける卵、中に詰まった米の食感も最高!
玲奈に養ってもらおうかな...。後で頼も。
と...おや?オムライスが無くなってしまった。
サーヴァントの胃袋、恐るべし。
まぁ、食べたら魔力に変換されるらしいから、いくらでも食べられるらしい。
そして、最大の利点として... 太 ら な い !
玲奈もサーヴァントになれば良いのに。
太らなくて済むよ?タイミング逃しちゃったね...。
ざんねん。
さて、ご飯も食べ終わったし...食器をまとめて洗い場に置いて...っと。
「玲奈、次は何すればいいの?」
「次?勿論お風呂だよ!」
「お風呂ね...了か......、え?」
お風呂?風呂?おふろ?
「1人で入るんだよね?そうだよね?」
今の僕はジャックの身体だ。
まず異性の体なんて見慣れてないし、正直自分の身体も直視できない。勿論、玲奈の身体も。
しかも玲奈はジャックが好きすぎて何をしでかすかわからない。
僕は心で祈りつつ玲奈に問いかけた。
帰ってきた答えは...
「二人で入るんだよ?」
無事死亡です。
少なめでごめんなさい