私は宇宙転移を行って担当惑星に来た。
主任は想定される戦線の拡大のために、援軍派遣を確約してくれたが私はそれを待たずに殲滅しようと思う。
理由は言わずもがな、この世界に私たちを利用させないこと。
そして自分たちで上手く駆逐してもらうためだ。
もちろんレンジャーが少ないためというのと、人的資源が異常に少ないからその消費を抑えるため、これ以上の無駄と対価を支払わせたくないという思いがあるからだ。
現在地球外での活動を禁止されているレンジャー以外のエアレイダー・ウィングダイバー・フェンサーは、地球外で行動できるようにレンジャーへ転換されていっている。
しかしそれぞれの能力に見合うように、レンジャーにせずそのままの兵科で他惑星に突っ込ませるという暴挙を今のEDFが行っている。
地球外惑星でそれらの運用は、御法度ではないのかと思われる。
しかしレンジャーよりも殲滅力が格段にうえで、別にコミュニケーションを行うのは同じ中身が人間なので別に関係ないというような
事になってしまっている。
つまりレンジャーを逆に排除して、例の兵科三種だけにしてフォーリナーへの打撃を有効にしようとする思惑も出てきている。
これらは話さなかったが、技術技師がヘルメットにメールとしていろいろ情報を出してくれているので
案外わかったりする。
「またこの世界だな」
私が来たのは、巨人が天下を支配している世界だ。
以前に来た時より三年経過しているようだ。
さらに前と同じ世界線のようで、私が見おぼえある少年少女がいると聞いている。
基本的に同じ世界線で、それに対して時空の加速がかけられている存在する力が弱い惑星が事件を生み出しやすい。
別に前の世界と同じだが、時空の加速が私がいない間に行われておりブランクが空いてしまっていると聞く。
この隙間は結構致命的だ。
理由の一つが、以前ネギ・スプリングフィールドに出会ったときと関連している。
それはタイムパラドックスだ。
いや、実際は違うかもしれないが、それに近いことになっている。
時空が進みすぎて、私たちの方が進化していない中その世界に侵入すると、当時子供であった人物が大人になっていることがあるという。
だからネギは6年の時を進み、私の目の前では立派な子供として出現していたわけだ。
「うーん。こっちで合っているのか?」
腕輪を渡しているのは、高町なのはと元帥団長のみだ。
彼らはちゃんとした理由でわたしているが、こっちの世界ではだれにも渡していない。
だから主人公格がだれか、この時点で全く分かっていない。
向こうは主人公格関係なく、強いやつ・影響力が強いやつに渡した。
だからそれが本当に主人公にあたっていれば、最高に重畳といえるだろう。
EDFの指針には反対しないが、レンジャー職をなくすのは勘弁してくれ……。
私は城壁に降り立っているので、目の前にある町に向かって歩みを進める。
歩いていると突然、何時ぞや見た巨大な巨人が出現した。
いつもの通り蒸気を噴出している。非常に熱そうだ。
呼吸なんてしてみれば、のどを焼き切られそう。
しかしあのような近接型やエネルギー消費型は、その巨体を維持するのにかなりのエネルギーを消耗する。
だからずっと待っていればいいのだが、相手は巨人。
かなりの被害を出してしまうだろう。
致し方ないので、爆撃ぐらいはする。
ロケランを使って、巨人を爆撃していると巨人が何かを投げてくる。
見てから回避して、正体を見てみる。
その存在は私と同じ城壁の上に着地していた。
その存在は鎧のような武装を施された、機械化凶蟲バゥがいた。
相も変わらず赤い複眼なこった。
奴は腹を持ち上げ、尻の先から密度の濃い糸を吐き出す。
これは見ずに奴の存在を確認する前に退避していたので、当たらずに済んだ。
しかしこいつらの糸は、こちらの意図を解せず地形無視で射撃してくるので非常にやっかいだ。
その地形無視はほかの地形を破壊せず、貫通するかのように何もかも無視してくる。
だからその糸に少しでも触れたオブジェクト以外の何かは、一気に体力を失ってしまう。
さすが戦場は、地獄だ。
私は引き撃ちをしながら、その蟲にダメージを与えていく。
微量でも、塵は積もるもの。
確実に損害を与えているようで、あの巨人が忽然と消えるまでにバゴンとかっ飛ばした。
フォーリナーはこいつだけのようだが、下の町に出現していないか見てみる。
そこには結構な巨人のほかに、蟻を確認することができた。
私は飛び降りず、城壁から爆撃する。
<対巨人組織の分布をマップに表示します>
さすがマザーシップ、有能だ!
巨人組織を一通り見ることができる。
その中で最も隊員の補充がなされていないところへ向かった。
しかしなんというか、不自然だ。
ここの対巨人組織員は、巨人から離れている。
戦闘が怖いのはわかるが、4人もいて動けないことはないだろう。
動きからして負傷ではない。
三人が集まり、一人がのけ者になっている。
戦場でいじめか?餌が餌たり得ないのならば、私が引導を渡してやろう。
私はその隊員がいる場所から有効射程で届く最低限である場所を選定し、
そこから彼ら4人から結構な死角に移動する。
ははは。無能はそこで死にたまえ!
私はロケランで戦場いじめをしている三人に、射撃を慣行する。
するとにんげんとは思えない身体能力で回避しやがった!
レンジャーの跳躍力は、家一階ほど。
しかし奴らは家1.5階ほどの跳躍力を見せた。
これで私は確信する。
奴らは人間に化けて、内部工作を行う巨人どもの敵だと。
別に確証はない。だがこんなバケモノスペックを拝見すれば、敵との内通を疑ってしまう。
だからEDF本部も……おっと、例の三人がこちらに来た。
危険なのでフックをかけた先は、ライフルで打ち壊した。
金髪の男はそのまま地面に落ちるが、死亡は確認されない。
よってこれで中身がバケモノだということがはっきりした。
奴は地上45M付近から落ちたにもかかわらず、腕を抑え頭から血を流す程度の損傷に終わる。
私はこれを見て、少し笑ってしまったんだ。
壊れない敵ほど、壊したくなるっていう衝動に等しい。
フォーリナーが無駄に硬いから、爆散させたとき超気持ちがいいのと同じだ。
ヘクトルや蟻は、四肢をぶっ飛ばすと爽快なのもそうだったりする。
いろいろあって奴らはどこかへ消えた。
はぶられいじめられていた人物は、呆然とこちらを見上げている。
私は敬礼を行い、緊急回避で次の戦場にむかうことにした。
せっかくの制空権を無駄にしたくないのでね。
合流はまたの機会とさせていただく。
次に向かったのは、壁外を見渡せる切っ先のところだ。
どうやら内部では、巨人を襲う巨人がいるらしくいろんなものがぶっ飛んでいるのが見えた。
あれは死ぬ。
孤立無援な今、私が気絶すればだれが私を助けるのだろう。
最悪武器は取れないので、牢獄にぶち込まれそうだ。
兎に角外部へ目を向けてみると、キャリアーが数隻と蟻と蜘蛛がはるか後方で待機しているのがわかる。
あ、動き出した。私は『ルールオブゴッド―5』を要請し、その遠方にいる地上のフォーリナーを爆撃する。
一掃することはかなわなかったようだが、十分に被害を出すことができた。
蟻共は私がいる壁へ向かってこなかった。むしろ壁とは違う方向へ走っていった。
何があるのかわからなかったが、そこはマザーシップに丸投げしておこう。
この制空権を自ら捨てるのは、自作行為と考えている。
だから今は動かない。
再びマザーシップの主砲を動かすには、敵が足りない。
せめて巨人にF因子が入っていると確認できれば、巨人どもを殺すことができるのだが……。
私は来るべき時のために、外部への出入り口であるところで待っておく。
すると大きな岩を担いだ巨人が、門の方へ向かってくる。
さらにその巨人にほかの巨人が集まってきていた。
私はここで考える。彼らを守るべきか。
EDFはフォーリナーに対する攻撃は許可している。
またその世界の問題は、その世界の住人に処理させるようにしている。
しかしEDFはF因子の発見にともなって、その世界の一般論と結果論でいう敵にF因子が付着した場合、その敵をフォーリナーとして排除することも容認されている。
また過程としてその惑星世界の主人公と邂逅し、EDF側またはフォーリナーを撃破する側に回ることを確約させることが必要だ。
主人公はその場の苦難を仲間とともに乗り越えるため、放っておいても大丈夫だ。
むしろ放っておいた方が、結果的に良い方向へ転じることもある。
だがそのままでは我々の優位を示すことができない。
それではEDFの基本方針から外れてしまう結果になってしまう。
そんなことになれば、確実にその主人公達をこちらに誘導することができないし、こちらの優位性を見せつけることができない。
今は一人だから何とでもできる。
むしろ援軍が来れば、どこかのバカが力業を使い、産業時代以前の経済体系を蔑ろにする可能性がある。
こうすれば相手は意味が分からずとも、侮辱されたことを理解するだろう。
こうなってしまえば、この世界で築けたであろう一つのつながりが完全に断ち切られることになる。
目の前の巨人は、大岩を担いでいる。
ほかにも以前の戦闘で垣間見た三次元機動戦闘を行う組織員が、巨人を狙う巨人を自身へ狙いをつけさせて誘導している。
ここで放っていていいのか?目の前の餌を逃しているぞ?
私はEDF隊員だ。EDFの優位に立たなくてはならない。しかし、ここで介入していいのか?
いや、私は何を悩んでいるんだ?
誰が餌になるかという順序に悩んでいるのか?
餌はあるのに食いつけない餌。その餌は餌たり得ない。
私は自身がえさになるのを拒んでいるのか?
今まであらがう獲物になっていた。だから、ただの情けない餌になりたくないってか?
今の私は餌か?餌であるはずがない。獲物だ。だが、ただ受け身で受け入れる愚者ではない。
私は生態系の頂点すらかみ殺す、獲物だ。
「な、なんだ!?」
「一体どうなているの?」
私は彼らを襲う巨人に、『ボルケーノ3A―14』を放つ。
再生能力が素早くても、やけどによる細胞を焼かれては再生すらままならないだろう。
そしてそのまま頸椎を焼き切る。
巨人は頸椎をやられたからか、そのまま地面に伏した。
近い敵に対しては、『AF-15―39』が火を噴く。
こいつで頸椎の部分を削り取った。
<壁外にて対巨人組織員を発見しました。フォーリナーに襲われている模様>
「救助だ。アルゴと地上制圧可能な飛行ビークルを投入せよ」
私はマザーシップを本格的に戦場で働かせるのは、今回が初めてだ。
上からの砲撃はキャリアーの装甲が弾いてしまう。だから、近接支援が適当だと思ったんだ。
次にアルゴは低位置からの射撃も可能で、爆破範囲が狭く入射角も低いアルゴでしかできないことがある。
またビークルはビームで狙撃し、打ち抜くことができる。
ゆえに現在制空権の優位を得ている私たちは、非常に優位に立っているといえる。
空中にエフェクトが入り、アルゴが宇宙転移してきた。
アルゴは遠方にいる蟻に向かって粒子砲を放ち、破壊活動を開始する。
またマザーシップも飛行ビークルを5機発進させ、問題と化しているフォーリナーに熱烈歓迎を行う。
フォーリナーを撃破しつつ、壁内の巨人を撃破する。
そして大岩を担いだ巨人は、その大岩を私の足元にある城壁にある出入り口に蓋をするように岩を下す。
蓋をするのを確認した。
その時、なんだか見たことのある人物が壁上に上がってきた。
しかしレーダ上に例の対巨人組織員が、結構な速度で壁に向かってきているのがわかったのでそっちに視線をやってしまう。
また彼らがやってきた方向から、フォーリナーがトレインされてきた。
これはまずい。
巨人どもはこの壁に這い上がりにくいだろうが、あいつらはどこだろうが躊躇なく上る。
ここで得策とされるのは、ここを飛び降りること。もちろん壁外だ。
「おい、どうなってやがる」
いつの間にか対巨人組織員が、私と同じ壁上にいた。
さらに見たことのある人物が、近くにいるのも分かった。
「私はEDFのレンジャー1結城です。これより、フォーリナーの撃滅に移ります」
「……チッ、勝手にやってろ。おい、テメェら戻るぞ」
青年は壁上に来る組織員を連れて、壁内へ戻っていった。
壁上に残る人物は既知の存在。
「君は、あの時の?」
「いろいろ事情があるんだ。ここは見逃してくれないか」
私は壁外に見える敵を見る。
飛行ビークルがタゲをとって時間を稼いでいるが、キャリアーによる逐次投入も相まって全く数が減らせていない。
むしろ数が増えている。
「あれは……」
「あれはフォーリナー。私たちの敵だ。君たちには悪いが、ここから先はEDFの時間だ。
介入すれば、確実に死ぬ。援護しないでくれ」
「でも、どうやって向こうに行くんだ?」
私は彼、アルミンから距離をとって壁外へ緊急回避して落ちる。
「な!?」
私は地面にそのままの態勢で落ちる。バウンドもダメージもない。
普通にスタッと落ちた。
普通とはあり得ない挙動。しかし、これがEDFだ。
<結城!援軍の編成が完了した!レンジャー1結城が隊長のレンジャーチーム。
エアレイダー田中が隊長のブレイクチーム。
ウィングダイバー伊東が隊長のバンカーチーム。
フェンサー藤原が隊長のフォートレスチーム。総計23名の援軍だ>
主任からそんな通信が来ると、宇宙転移が私の目の前で発生する。
空間歪曲しそこから出てくるのは、23名の兵士たち。
「Halo!久しぶりDeathNe!」
「初めまして。お話は伺ってますよ、結城さん。私、伊東といいます、よろしくお願いしますね」
「応、若いの。戦争しようや。儂は藤原、鮮血の甲冑とか呼ばれとる。よろしゅうな」
皆さん、血気盛んですね。
すごく怖いです。主に最後のフェンサーの方々。すごく士気が高いですね。
めちゃ怖なんですが。
私は皆さんに自己紹介をした。いつもの恒例行事なので、さくっと終わらせる。
「これより殲滅します。レンジャーが引き寄せるため突出しますので、皆さんは引き寄せられた敵や漏れた敵を殲滅してください」
皆さんがそれぞれうなずく。
今回の戦闘では強力な兵器は送り込めないということで、エアレイダーは戦車かヘリコプターになる。
そんな中突撃をかます。
「「「うおおおおお!!」」」
皆さん士気が高いなぁ。
私は何も叫ばず、皆さんにタゲ取りをしてもらう。
本当に勢いだけはいい餌だ。これだけ生きのいい餌は、なかなかいないんじゃないか?
私は向かってくる蟻や蜘蛛型巨大甲虫に、ロケランをぶちかまし最大量を減らしていく。
仲間も勢いそのままに、ゴリアスシリーズで爆撃していく。
たまに後ろを見るが、ウィングダイバー伊東らは『MONSTER』で狙撃しているのがわかる。
フェンサー藤原達は、『ブラスト・ツインレイピア』・『ジャベリン・カタパルト』で硬直キャンセルやスラスター移動を行い、一撃離脱を敢行している。
敵の攻撃は『リフレクター』や『ガリア重キャノン砲』で、面制圧するところが見受けられる。
エアレイダーはヘリコプターによるクロスファイアや戦車による曲射榴弾砲で、
レンジャー前方にいるフォーリナーを駆逐してくれている。
これのおかげで、功績が蓄積することになる。
接敵の前に、『ルールオブゴッド―5』を発動。
多くの敵を撃破することに成功。
爆散する敵の肢体。心地のいい爆破音が、私の心を満たす。
「行くぞ、皆の者おおおお!」
「「「うおおおお!!」」」
配下である5名に大声で敵の恐怖を打ち消して、勢いだけで押すように張り切らせる。
ここからは遠近交えた混戦になる。
糸が取れない状況はウィングダイバーの狙撃銃により、事前に阻害されることになった。
それでも敵のサンダーを食らうのは、ショットガンをまともに受けるのと同様に非常にまずい。
実際まともに受けた隊員は、その場に崩れ落ちた。
しかし最大4回まで修復可能なアーマーを持つ私達は、彼らを救助して近接武器で処理していった。
幸い空中にはヘリコプターがいる。
彼らの機関砲は頼もしいの一言で、遠くにいたキャリアーを速攻で撃墜させ周辺のフォーリナーを食っていった。
レンジャーは一塊の時が非常に強い。だから離れないように、常に足を動かして敵を攻撃した。
タゲも一番取れている。
それなのにウィングダイバーやフェンサーの方へ漏れ、一部被害が行ってしまった。
フェンサーはともかく、ウィングダイバーは一名蜘蛛に食われてしまった。
あれでは助からない。
まあ仕方がない。EDFのペイルチーム以外雑魚だから。
実際ペイルチームも奇跡的に生き残った悪運の強いだけの無能の集まりだしな。
よくエネルギーを無駄遣いしたり、蜘蛛にわざと食われに行っているかのような行動をしたり。
まああれは機械の一部にフォーリナーを使っていて、それが自分の意志で敵に使われようなら死んでやる!の精神で食われに行ったんだとか。
当時を語る人はそう言っていた。
ストームチーム専属のウィングダイバーは、異常で変態。以上!
あ、レンジャー4も4回目の酸攻撃だ。
あー、アーマーが再生しようとして失敗した。
赤蟻のほおばり攻撃(噛みつき)が、捕食に変化しそのまま食われた。
市民とかそういうのは、そのまま連れていかれたんだが戦闘兵は別のようだ。
やはり一名でも抵抗勢力は消すべきという考えだ。
嗚呼、やはり殺すべきだな。技術はすべて根こそぎ奪って、奴らに阿鼻叫喚を見せてやる。
敵を4時間の戦闘の末、殲滅することができた。
レンジャー二人死亡・ウィングダイバー四人死亡・フェンサー一人死亡・エアレイダー二人死亡。
敵との比率を考えれば、かなり少ない犠牲だと思える。
「レンジャー、ウィングダイバー、フェンサー、エアレイダーチーム。
よくぞ耐え抜いた。上層部から褒章として、功績が1.5倍になったぞ!」
主任からそのように言われた。
私の功績は、蟻ら合計2万を超えていた。
これだけの戦力が投入されたということは、この世界はそれだけ侵略するに値する世界だったということだ。
これは一大事。
私はこの世界を強く監視するように通達する。
「大丈夫だ、結城。ここはすでに上も目をつけている。
そんなに心配しなくとも、現地の市民と連携をとるってさ」
それならばひとまず安心といえるだろう。
私は原点種子を見るため、『制御温室』に向かった。
私はこの場所に向かったのだが、不思議な光景を見て驚愕してしまう。
それはアプリコット…実を付けた杏を中心に、キンギョソウとシャボンソウが植えられた場所からあふれんばかりに生育していた。
そしてその杏には、たったひとつだけ不自然に色が違う果実がついていた。
他人のところに入れないようになっているので、この果実を食われることはない。
だから次にあの世界に行くときにもっていこうと思う。
さて、功績を沢山もらえたので、仕送りと武器強化を行おうと思う。
今回の敵だけれども、『ボルケーノ3A―64』に強化されたロケランでも後半3発すべてを当てて三回で吹っ飛ばせた。
『AF-15―100』も有効射程やリロード・全体改良でリロードと最大弾数の強化を図っているが、後半にでてきた鎧蜘蛛への攻撃力が全く足りなかった。
黒蟻も結構耐えてきていて、一体にマガジンを4分の3も使っていた。
これはまだ使えるかもしれないが、今後未知なる脅威のため新たな武装を購入しようと思う。
まずはロケランだが、『OゴリアスD2―1』を購入。
先頭に『O』がついているのは、『O』riginalだからだ。
つまり頼んでオーダーメイドするより、すでに作られてあるオリジナルメーカーを購入した方が安い。
それに私はまだオーダーメイドを頼めるような功績を積み重ねていないため、まだオリジナルメーカーしか購入できない。
今回のゴリアスの特注部分は、威力の増大だ。
通常威力は、1200しかないが今回のOにより3500と大幅に強化されている。
さらに使われているのが徹甲榴弾らしく、一撃で倒せない敵にあたるまで貫通し地面などに当たれば爆発するという効果。
次にアサルトライフルだが、今回はスナイパーライフルにしてみた。
EDFのストーム1曰く、強くなるには最強の遠距離爆発物と一撃必殺の遠近対応武器が必要と聞いた。
だから彼の持つライサンダーZを見習って、私も『ライサンダー2―1』にしてみた。
なかなか威力が高いが、連射もリロードも遅い。うまく立ち回れるだろうか?
とにかく爆発で怯ませ、そのすきにライフルをぶっ放すということが肝心か。
私の功績は『O』を買うと、すっからかんになるくらい高いライサンダー2を購入したので、残りはフォーリナーに費やすことにした。
私は今回の巨人の世界で、制空権の優位が如何に大切なのか改めて思い知った。
そこで私は『蜘蛛型巨大生物5―1』を5セット購入した。
つまり『蜘蛛型巨大生物25―1』だ。
ちなみに地上巨大生物を購入すると、初回特典でキャリアーを一種類につき一機のみ特別にくれる。
キャリアー自体、転移して出現する巨大輸送船よりも、耐久や速度などが低い廉価品なので無料で配布してくれる。
それにキャリアーもデフォルトだと、宇宙転移装置をもっていない。
しかしEDF印があるので、宇宙転移は可能だ。
だが敵として出現しているキャリアーは、マザーシップとともに宇宙からはるばる訪れてきた。
よってキャリアーとマザーシップは、転移装置を持っていない。
ゆえに戦力の逐次投入となって、負けたことになっている。
実際アースイーターから投入されていることが判明しているので、転移機能は必要なかったのかもしれない。
とにかく私は対空要員として、蜘蛛を配置につかせた。
あとは彼らへ何か補助を付けさせねば……。
ふむ、『糸の最大射程+』にしておこうか。
ちなみに購入したのは、『蜘蛛型巨大生物2・凶蟲バゥ25-1』が正式名称になっている。
つまり攻撃能力や対空能力は非常に高いが、走破能力は蜘蛛型巨大生物の中で一番低いのだ。
レタリウスはジョロウグモだから、蜘蛛型には入らない。
いや、種類でいえば蜘蛛だが、分類では違うのだ。
さて、私は次の任務まで休んでいるとするか。
近況報告。U=装備中。AP:2736
ロケラン:
『スティングレイM1―100』
『ボルケーノ3A―64』
U『OゴリアスD2―1』
アサルトライフル:
『AF-14―100』
『AF-15―100』
スナイパーライフル:
U『ライサンダー2―1』
後方支援:
U『ルールオブゴッド―5』
フォーリナー:
『マザーシップ―6』(飛行ドローン5―1/飛行ビークル5―1/最大形態変化3)
『アルゴ―1』
『蜘蛛型巨大生物25―1』(『糸の最大射程+』)
全体改良:
『最大弾数強化―1』
『リロード速度強化―1』
他:
『制御温室』(アプリコット/キンギョソウ/シャボンソウ)
うっわ読みにくっ!