時空管理局と化したEDF先輩   作:名無しの権左衛門

5 / 17
暗闇のドラゴンさん

5:暗闇のドラゴンさん

 

 私は新たに導入された巨大生物への知識を吸収する授業を受けた。

それを受けて、今度はインセクトヒルの傀儡化を行ってきた。

武器レベルが上昇して重畳。

これでフォーリナーをもっと殺せるようになったんだ。嬉しくない筈がないだろう?

 

「お、結城。新たな任務だ。前にもあった星でな」

「前?」

「高町士郎の世界だ」

「ああ!」

「そこで一匹のドラゴンが入り込んだ。撃破してくれ」

「了解!」

 

 

 ということでこの世界に来た。

 

「えーと、主任がいうには、駅前の……ここか」

 

 周囲の人の視線を浴びながら、店内へ入る。

お店の名前は『翠屋』。シュークリーム等の御菓子を扱うお店とのこと。

店内はにぎわっていた。

 

「すみません、高町士郎さんはいませんか?」

「貴方は?」

「私はEDFのレンジャー1結城です」

「解りました。店長を御呼びします」

 

 私はシュークリームを購入して、お店の外で待っていた。

 

「久しぶりだな、結城」

「お久しぶりです、高町さん」

 

 シュークリームを食べ終え、今回の話を持っていく。

彼の左腕には、私が付けた腕輪がある。

中々未来的なデザインで、機能も未来的。其れゆえに多くの人が、この腕輪の購入先を聴かれたんだとか。

 

そんなことじゃなくて、彼と今回の目的を話す。

 

「フォーリナー……あのクモや蟻の仲間というのなら、早急に撃滅しなければ。

しかし今は仕事中だしな……よし、私の門下生を紹介しよう。何、私の息子と娘だ。

実力は折り紙付きだぞ?」

「そういうのでしたら、御願いします」

 

 シュークリームがEDFで売っているやつよりもおいしかったので、まとめ買いして食っている。

食べ歩きはあかんというが、私はこれでも仕事中だ。

足を速め、現場へ向かう。

 

「……というわけで、協力してくれないか」

「わかった。フォーリナー云々の前に、父さんの命の恩人なんだ。

否が応でも頼まれるさ」

「私も恭ちゃんと同じ考えだよ。それに空飛ぶ怪獣でファンタジーだと、マスコミが騒ぎかねない」

「最悪、市民を巻き込んだ戦争になる」

 

「二人は積極的だけど、どうするんだい?」

「私は二人の可能性を見て、参戦を要請します。

私はEDFのレンジャー1結城です。今回のドラゴン討伐、よろしくお願いします」

「俺は高町恭也だ」

「私は高町美由希。宜しく」

 

 

 と云う訳で、レーダーでドラゴンの場所を探す。

しかし今日は休日なのか、酷く道が混雑している。

中々その場所へ行けない。

 

 ドラゴンが飛んでいるのは、ベッドタウン屈指の計画建設現場だ。

つまり建設している建物が多い場所。今この海鳴市は、ベッドタウンとして急成長・発展しているようで、

現在建設ラッシュなんだとか。

しかし今日は休日で昼なおかげで、工事現場は休みである。

私はドラゴンを追いかける。

 

 すると、ドラゴンはどこかへ急降下していった。

その場所をヘルメットの高倍率モードで細かに見ると、道路の中央にひし形の宝石があった。

色は翡翠色。

ドラゴンがそこにかみつきに行った。

 

そしてかみついたと思ったら、そのあと桃色の光線・黄色の光線・水色や緑色の縄や糸が絡みついていった。

 

 ドラゴンに攻撃した仲間と思われる者の座標が、レーダー上にそれぞれの攻撃色に表示される。

これによって、何者か分かるようになった。

その瞬間、ドラゴンは光り輝き何者かになる。

 

<マザーシップより報告。ドラゴンはグレーター・ワイルド・ドラゴン。通称神龍になりました>

「神龍はやばい!」

 

 神龍は周辺に衝撃波と火炎放射を放ってきた。

私は高町兄妹に民間人が一つの工事現場にいるだけ以外で、半径1キロ未満に居ないことを確認。

市民を助ける為、その場所へ向かう事にする。実際は攻撃するのに高所のほうがいいからという理由なんだが。

このように行動しないと、現地の人は納得しないんだ。

此れが戦争を知る者と平和を知る者との価値観の相違だ。

 

 私は兄妹と共にその場所へ行く。

屋上から一階下だ。

其処へ行くと、市民が一か所に集まっていた。

だが様子がおかしい。

 

「市民の方、ここは危ないので退避を」

 

 銃口を向けながら言う。

背中を向け、集まりの中央へ目を向けている奴らはものすごい形相を見せるのと共に銃撃してくるが、

私がすぐにライフルで市民を『みねうち』した。

更にアタッシュケースから見えている札束を見て、あかんやつらと判断して兄妹が奴らを『みねうち』した。

私は囲っていたその存在を見て、救助することに決めた。

 その存在は金髪の少女だ。服の全てを脱がされていて、暴行を受けているようだったので腕輪を付けて転移させた。

勿論市民(餌)の提供をしてくれた協力者として、送らせていただいた。

 

「こいつらはどうするんだ?お前の言う通り、みねうちしたが」

「フォーリナーは人を襲うんだ。だから、こいつらは餌にする」

 

 というわけで、遠くに1000人、近くに8人居れば近くに来るのがフォーリナー。

そこで私の近接射撃と恭也の『閃』が、奴を襲う!

更に桃色・黄色・水色の砲撃やらなんやらが飛び交い、奴を苦しませる。

この間に、緑色の縄が奴の動きを封じ込める。

 

『ルールオブゴッド』を使い、周辺を巻き込む大爆発を発生させる。

 

 次に支援でアルゴを寄越させ、美由希と恭也を奴の下に行かせる橋渡にさせて滅多切りにさせる。

おかげで奴は最後には輝いて爆発する。

この時には高町兄妹は、撤退済み。

 

<報告。それぞれの攻撃支援者の撮影に成功。送ります>

 

有能。

 

<更に今回の騒動の原因は撃破。遠因は既に捕獲済みです>

 

有能だな。

 

<名称は、ヒドゥン型ジュエルシード。記憶を力に、夢を魔力で叶えるロストロギアです。

ロストロギアは次元世界の高度の技術を持つ世界が残したオーパーツのことです>

 

 つまり危険物であるということだ。

此れが終わった後、餌になってもらったこいつらは屋上から突き落として死んでもらった。

意識が残って居たら、男の象徴を切り落として指を折っていって惨殺した。

市民は餌だしな。罪悪感はわかない。

 

だってEDFは地球を守るんだから。人間の命や権力・財産は守らない。

守る意味が分からない。守って地球が助かるんならいいけど、助からないなら無いのと同じ意味だ。

 

 

「お二人とも、この写真に見覚え在りますか?

今回の討伐時の協力者です。私はこの方々に感謝を伝えに行きたいのですが?」

 

 情報の視覚化をすると、兄妹は二つの写真をみて驚いた仕草をする。

ビンゴ。EDFの今後の任務に引き連れよう。

 

 

私は高町家に来る。

そしてその一室。

場所は道場。

 

 そこには高町士郎・恭也・美由希、写真にあった桃色砲撃少女と緑の拘束者フェレット、そして私がいる。

上座に士郎。そこに一人居り、そこから彼から見て左に美由希・右に恭也がいる。

ただ彼らは少女の真横付近にいる。

何ゆえか、彼等少女とフェレットが逃げない為というのと、不思議なデバイスを後ろ手で用意させないためだ。

私は道場の出入り口に立っている。

 

「なのは。ここに私達がいるということは、察しているんだろうな?」

「にゃはは……全然わかんないや」

「仕方ない。なのは、フェレットというのは外来種だ。

今ここで私がここでNOを云えば、後ろの監督官がそいつを殺してくれる」

「キュウッ!?」

「ええ!?」

 

 中々の修羅場だ。私はライフルを構え、ユーノと呼ばれるフェレットに照準を向ける。

話が進んでいく。殺気に充てられた少女は、涙目になりユーノを抱きしめて訳の分からない敵意に困惑する。

 

「結城、見せてやってくれ」

「はい。高町なのはさん。これに、見覚えはありますか?」

「え、え……?嘘、どうして……」

「なのは。そして、ユーノ。説明してくれるね?」

 

 顔面蒼白どころか、絶望しきった表情だ。

そしてなのはさんは観念したのか、ユーノが喋れることも言って話し始める。

更に黄色い少女はフェイトといって、ジュエルシードを集めるという目的を持っていて敵対中。

水色の少年はクロノといって、ジュエルシードを回収するという目的を持つ組織で一応敵対中。

 

「結城。私の腕輪をなのはにつけてやってくれ」

「いいんですか?」

「ああ。私の方はなんとかできる。だが、なのははまだ子供だ。

君の戦闘力は近接型である私とは非常に組合せが悪い」

「私は中距離ですが?」

「それでも、だ。君はフォーリナーを殺すといいながら、市民を餌と考えながら私を救ってくれた。

もしそれが協力者という味方という概念であったとしても、私は君の良心を信じるよ」

「私はEDFのレンジャー1結城です。フォーリナーから地球を守る事を是としています。

なのはさんを殺すかもしれません」

「だが、腕輪を付けている時点で、それは味方だろう?」

「……おっしゃる通り」

「今はまだ私が腕輪をつけているから、なのははまだ餌だ。

今の会話も私が腕輪をつけ、味方であるから喋っているだけである。

そうなんだろう?」

「ええ。協力者ですから」

「効率よく・能率的に殺す為、が忘れられているぞ?」

 

 頭が切れる分、士郎の方が良い。

しかしドラゴンの様相をみて、普通の人間よりも魔法という非現実的現象に目が向けられている今、

彼と手を組むのは得策じゃない。

それにフォーリナーが宇宙転移するのは、地球を侵略するのと共に新たな力を手に入れる為の筈。

ならば人間よりも、魔力方面で決着がつくか……。

 

「わかりました」

 

 私は士郎の腕輪を取って、なのはさんの左腕に腕輪をつける。

若干びくついた彼女だが、直ぐに未来的デザインであり綺麗な腕輪に見とれた。

 

「なのは。今後俺達に秘密事はなしだ。勿論結城にもだ。

彼にフォーリナーに関する事で嘘をつけば、天からの爆撃で死ぬぞ?」

「それは前拝見させていただきました。うん、結城さん。お願いします」

「ああ。では、今後とも高町家の皆さん、よろしくお願いします」

「む?私達はもう餌だが?」

 

「EDFは私情を挟んではいけないというのは、フォーリナーに関してです。

そして士郎さんは私の良心を信頼すると言ってくれた。

これは私の観念で言いますと、個人的な親交も視野に入れてくれる色よい契約だとみて取れますが?」

「ははは!なるほどそう来たか!いいだろう、今後ともよろしくな」

 

 私は任務中の為ヘルメットを着ていたが、今後の親交の為素顔を見せてほしいと言われた。

大気密度や構成は、向こうと同じだ。

だから大丈夫だろう。

 

 私はヘルメットを外す。

 

 

「ふぅ……いかがいたした?」

「いや、無骨な人間だと思っていたが、予想外だったよ」

「ほほう」

「へー」

「わー…」

「かっこいいわね!」

 

 喋った順に、敬称略で士郎・恭也・美由希・なのは・桃子だ。

しかしかっこいいか?私は殺すのに注目しているため、外見は気にしていない。

其れゆえに頭髪は伸ばしっきりだ。

 

 この後食事を共にする。

私の出身や親の仕事、年齢だけ喋ることにした。

 

「私は日本の神奈川県出身です。親やきょうだいの仕事は、結城不動産・結城コンツェルン・結城ホテルで、

私は結城家の長兄です。年齢は12歳です」

「え、いいのか、そんな超重要事項」

 

 士郎さんが驚いているが、私は一向にかまわない。

 

「士郎さん達の事情や仕事、年齢を私は網羅しています。

今上空にはマザーシップが飛んでおり、彼のものが我々の技術を使ってある程度の事は知れるのです。

主にDNA関係が発達しておりまして、人の見た目や行動・言動・肉体の動きで年齢は簡単に割り出せます」

「な、なるほど」

「なのは、なのは、三歳年上で長兄よ。超優良物件じゃないの、アピールしたら?」

「ちょ、美由希お姉ちゃん!?」

「いや、結城家は弟に譲るつもりだ。私は父親の様に、世界中に跋扈するフォーリナーを殺すのがふさわしい」

「そうか、君も中々複雑なようだ」

「ええ、理解して頂いて何よりです」

 

「でもなのは、見とれてたでしょ?」

「ちょっと!?」

 

 女性の方は話題の移り変わりが激しいから付いていけない。

私は基本的にフォーリナーの情報以外いらないので、そういう情報は全てシャットアウトしている。

 

 

 食事をした後、私は色々再確認して何も盗難がない事を確認。

このまま転移する。

因みに、士郎にライフルのマガジンを取られていたことが判明。

それも共に転移しているので大丈夫だ。

というより、全ての備品には、EDF印がついているので、何かあっても転移させることで戻ってくる。

 

 さて、私はあの人物と出会わないといけない。

 

「調子はどうだ?」

「ええ、最悪ではないわ。むしろ、ありがとう。後少しでやばかったわ」

「そうか、それは重畳」

 

 話を聞くと、令嬢らしく目的を終えるのと同時に始末されるところだったもよう。

危なかったな。

しかし餌がいなければ、殺していたかもしれない。

あいつらに感謝しろよ?

いや、殺されていた、か?

 

どちらにせよ、悪運が強かったことは幸いだったな。

 

「さて、君を故郷へ戻そう」

「ありがとう。転移さきは?」

「君と同じようなDNA配列のある家を発見した。

犬ばっかりの家だが、そちらでよろしいか?」

「ええ、大当たりよ」

 

 という事で、あっさりと帰還させた。

餌には興味ない。士郎のように、利用価値があればよかったが、まあいいか。

そういえば、なのはさんと同じ服を着ていたが……まあ、どうでもいいか。

 

近況報告。

ロケラン:

『スティングレイM1―25』

U『ボルケーノ3A―3』

アサルトライフル:

『AF-14―5』

U『AF-15―13』

後方支援:

U『ルールオブゴッド―4』

フォーリナー:

『マザーシップ―5』

『アルゴ―1』

全体改良:

『最大弾数強化―1』

『リロード速度強化―1』

 




たった五時間で書いた暇つぶし終わり!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。